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アン・ルイス_PINK PUSSY CAT (Part 2) ◇ 2006年 09月 29日
アン・ルイス_PINK PUSSY CAT (Part 2)_e0081370_23231317.jpg 

ブログを始めた頃に紹介したアルバムには大好きなモノが多いのですが、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらなので改めて紹介するPart 2シリーズ(笑)

山下 達郎のプロデュースで、アン・ルイスが1979年にリリースした『PINK PUSSY CAT』。ちなにみ過去の記事をご覧になりたい方はコチラからどうぞ。
数多い山下 達郎のプロデュース作品の中でもベスト3に入る位好きなアルバムです。

アイドル路線でデビュー後、一貫して歌謡曲路線だったアン・ルイスが「歌謡ロック」という独自の音楽性を打ち出すまでの過渡期の作品と言えるでしょう。シンガーとして、その上手さをアピール出来た事やCITY POPとディスコ・サウンドの融合とも思える作品に出会えた事は、彼女にとって大きな収穫だったように思います。
アン・ルイスの特徴を上手く捉えて、彼女が1番光る楽曲を揃えてきた達郎のプロデューサーとしての力量に脱帽です。

集めたメンバーも豪華で、松原 正樹、松木 恒秀、椎名 和夫、佐藤 博、坂本 龍一、細野 晴臣、岡沢 章、田中 章弘、渡嘉敷 祐一、上原 裕、高橋 幸宏、斎藤 ノブ、吉田 美奈子、桑名 正博&TEAR DROPS等。
楽曲提供も吉田 美奈子、ダイアン・ウォーレン、桑名 正博、椎名 和夫、大野 方栄、山下 達郎等に加え、洋楽カバーも含んでいます。

『アン・ルイス / PINK PUSSY CAT』
01. Dream Boat Annie
02. Love Magic
03. Just Another Night
04. ウォッカ or ラム
05. 太陽神 ~恋の女神~
06. Alone in the Dark
07. バスルーム
08. シャンプー
09. Lost in Hollywood
10. アイム・ア・ロンリー・レディ
11. Dream Boat Annie (Reprise)

インタールード的な短い曲01は、オリジナルを知らないのですがハートのカヴァー曲のようです。
01から間髪入れず始まるディスコ・ファンク・チューン02。吉田 美奈子の作詞・作曲です。曲毎のクレジットが無いのですが、ディスコ・ビートを叩かせたら日本一の渡嘉敷 祐一のドラミングでしょう。ギター・カッティングはおそらく松木 恒秀ですね。吉田 美奈子にもセルフ・カヴァーして欲しい程、格好良い曲です。
ダイアン・ウォーレンが提供した03。これまた良い曲です。佐藤 博のピアノでしっとりと始まります。まさにAORなナンバーで、私のお気に入りの1曲。この曲でのギター・ソロが良いのですが、音色とフレーズから判断すると松原 正樹ではないかと思います。
下田 逸郎と桑名 正博コンビ作の04。バックはTEAR DROPSです。サザン・ロック調なナンバーで、桑名 正博らしい1曲。アン・ルイスは低音域の声に魅力がありますね。
吉田 美奈子の作詞、椎名 和夫の作・編曲による05。軽快なラテン風アレンジが素晴らしいです。パーカッションとホーン・セクションが大活躍。
吉田 美奈子作詞・作曲によるFUNKチューン06。これまた凄く格好良いナンバーです。達郎のアレンジ・センスが光るナンバーで、達郎・美奈子のコーラスも最高です。当時の吉田 美奈子の書く作品は、この手のFUNKYなものが多いですね。兎に角格好良いの一言。
シャワーのSEをバックにエコーの効いたヴォーカルが面白い07。可愛らしい短い曲です。
アルバム中、唯一達郎が曲を提供した08。詞は康 珍化(カン チンファ)。名曲です。達郎も『Pocket Music』でセルフ・カヴァーしています。
英語詞の09は、カヴァーなのか提供曲なのかは分かりませんが、ブルース系ロック・ナンバーです。ギター・サウンドが炸裂しているノリの良い曲で、何よりアンのヴォーカルが素晴らしいです。
シングル曲10。当時はアルバムにシングル曲を収録するというお約束みたいなものがありました。竜 真知子の作詞、加瀬 邦彦の作曲、鈴木 茂のアレンジですが、正直言えばこのアルバムでは浮いてしまう1曲。

捨て曲無しの素晴らしいアルバムなので、アン・ルイスが好きな人や達郎好きな人にもお薦めしたい1枚です。しかし、現在はかなり入手困難でしょう。CD化されましたが、私はBOOK OFFを含め、中古店でこのアルバムを1回も見かけた事がありません。私はオークションでレンタル落ちを落札しました(笑)
ぜひ、リマスターで再発してもらいたいアルバムです。
余談ですが、アナログ盤は半透明の鮮やかなピンク色のレコードでした。おかげで溝が見えにくくて、レコード針を好きな曲の曲間に落とすのにえらく苦労しました(笑)
by kaz-shin | 2006-09-29 00:52 | CITY POP / J-AOR系 | Comments(6) | |
Commented by LOVE☆YUYA at 2006-09-29 19:59 x
一度、コメント投稿に失敗したアルバムですね(笑)
これは本当に欲しいアルバムでCDもピンクのLPも一度も見たことないです(T∀T)
06が収録されてるからその一曲のために大枚はたいてBOXセット買った位です。kazさんのレビューでますます欲しくなりました!
そういえば「恋のブキ・ウギトレイン」のB面も達郎&美奈子作品なんですよね〜。聴きたい!
Commented by ひと at 2006-09-30 00:10 x
このアルバムは私の青春そのもの(笑)という位聴いていますね。
これほど高品質の仕事は珍しいのではないでしょうか。文句のつけ
ようがありません。彼女は歌が上手いですね。02は元気が出ます。
思い悩んで朝の通勤電車を止めてしまう人に聞いてもらいたいですね。
Commented by kaz-shin at 2006-09-30 05:05
LOVE☆YUYAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
以前途中だったコメントが気になっていたので、今回しっかりコメント頂けて
嬉しいです(笑)
ぜひ聴いて欲しいアルバムです。絶対に良いですから。入手するなら今は
オークションが1番確実かも知れません。たまに出品されますから。

「恋のブキ・ウギトレイン」のB面は、「 愛・イッツ・マイ・ライフ」ですね。
これも良い曲です。達郎さんのファンクラブで通販で買えるアルバム
『THE WORKS OF TATSURO YAMASHITA Vol.1』に収録されてます。
このアルバムもお薦めです。ぜひ!
Commented by kaz-shin at 2006-09-30 05:09
ひとさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
本当に名盤ですよね。私もこのアルバムでアン・ルイスの歌の上手さを
感じました。達郎さんのディレクションもよかったのでしょうね。

>思い悩んで朝の通勤電車を止めてしまう人に聞いてもらいたいですね。
本当にそうですね。朝からこういう音楽を聴けば、元気になれるはずですから・・・。
Commented by zz at 2007-03-13 23:41 x
初期のアン・ルイスのアルバム・CDの中で唯一持っています。
すべての曲が好きです。
中でも「Love Magic」、「ウォッカ or ラム」、「シャンプー」、「Lost in Hollywood」が大好きです。
アン・ルイスの声の低音域から中音域が好きです。
Commented by kaz-shin at 2007-03-14 03:31
zzさん、沢山のコメント本当にありがとうございます。
アン・ルイスが歌謡曲から歌謡ロック路線へ変わっていく過渡期の作品
ですが、さすがに達郎さんのプロデュースですね。
本当に捨て曲無しのアルバムだと思います。

>アン・ルイスの声の低音域から中音域が好きです。
私も低音域の声が大好きです。これだけ広い音域で、これだけの声量が
出せるというのが凄いですよね。
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