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麗美(Reimy)_MAGIC RAILWAY ◇ 2007年 10月 16日
麗美(Reimy)_MAGIC RAILWAY_e0081370_2039857.jpg 

今回紹介するのは、麗美(Reimy)が1992年にリリースしたアルバム『MAGIC RAILWAY』です。以前、ベスト・アルバム『REIMY BRAND』(1986年)を紹介したんですが、その時はまだ『REIMY BRAND』しか聴いた事がありませんでした。その記事に対するコメントでこの『MAGIC RAILWAY』が良いですよと薦められたのと、私の所有しているコンピレーションにアルバム・タイトル曲「MAGIC RAILWAY」が入っていて結構好きな曲だったので聴いてみたいと探していました。
しかし、なかなか見つからず、その間にも『夢はおいてませんか?』(1991年)を見つけて聴いていたりしたんですが、先日ようやく見つけることが出来ました。

この『MAGIC RAILWAY』は良い意味で驚きの連続でした。まずはジャケット写真。ショート・カットの髪で何とも活動的なポージングのショット。そして、音楽自体にも大きな変化が・・・。それまでの私の麗美のイメージ(とは言っても、『REIMY BRAND』と『夢はおいていませんか?』しか聴いたことが無かったのですが)は、どちらかと言えば"静"のイメージだったのですが、このアルバムは彼女の"陽"の部分がまるで火山が噴火したかのように爆発した、それまでに無い明るく軽快な作品が多いのにびっくりしました。と同時にソング・ライターとして、シンガーとしてより大きく成長した麗美を感じることが出来たアルバムです。

まずプロデュース、全曲の作詞・作曲・編曲を麗美自身が手掛けています。コ・プロデュースに富樫 明生が参加しており、彼が作詞やアレンジの面でのサポートをしています。打ち込み主体ながらも練られたアレンジのものが多く、とにかく陽気な麗美を堪能出来ます。

『Reimy / MAGIC RAILWAY』
01. Platform
02. Magic Railway
03. 言いだせなくて
04. Barcelona
05. DIAMOND WING
06. あなたがいなければ
07. きらめきの瞬間に
08. HIT MIX RADIO CLUB
09. 抱きしめたい
10. Sad Day ~悲しい日には~
11. おとなの運動会
12. 波止場にて
13. OCEAN
14. Last Fragrance
15. Magic Railway Reprise

プロローグ01に続いて始まる02。キャッチーなメロディーが印象的なナンバーです。まるで銀河鉄道に乗っているような雰囲気が心地良く、かつ不思議な気分にさせてくれる1曲です。

m.c.A・T色の強いアレンジが面白い03。中西 圭三をゲストに迎えたデュエット・ナンバーです。中西 圭三に負けない力強いヴォーカルやラップを披露している麗美に成長を感じた曲でした。

稲葉 政裕の素晴らしいスパニッシュ・ギターの04とメドレーのように始まるスパニッシュ風な味わいのあるポップ・チューン05。このアルバムでは麗美がコーラスもほとんど一人で歌っているのですが、このコーラス・パートにも注目して欲しいほど素晴らしいですね。お気に入りの1曲です。

綺麗なメロディー・ラインのバラード曲06。打ち込み主体ですがアレンジのセンスの良さを感じるナンバー。

楽しげな雰囲気が伝わってくるポップなナンバー07。曲毎にヴォーカルの雰囲気や表情が変えていて、ヴォーカリストとしても成長著しいなと感じた曲です。

ラジオを選曲している様子のSE風な08に続く09は、ディキシーランド風な陽気なナンバーです。ちょっと気だるそうに歌う麗美のヴォーカルとアレンジが絶妙にマッチしている曲です。

タイトルとは裏腹に09と引き続きディキシーランド風なナンバー10。コーラスが凝っていて、おそらく時間をかけて録音されたものだと思います。バイリンガルの麗美ならではの1曲と言えます。

見事なラップを聴かせる11。歌詞が面白いのですが、それまでの麗美とは全く違った一面を見せて(聴かせて)くれた1曲です。間奏のピアノ・ソロも聴き所です。

波止場のSE12に続いては英語詞のバラード曲13。美しいヴォーカルとコーラスが際立っている1曲です。

ミディアム・バラード曲14。フィリー・サウンドを彷彿させるアレンジと耳に馴染むメロディーが心地良いナンバーで、余韻を楽しめるような曲ですね。

アルバム数枚しか聴いたことのない私でさえ、この変貌ぶりには驚いたのですから、デビュー当時から麗美のファンだった人には驚きと戸惑いがあったのではないでしょうか。大袈裟に言えば突然変異と言ってしまえるようなアルバムですが、きっと麗美自身は以前からこういうアルバムをつくりたいという欲求があったんでしょうね。そうでなければ、これだけ完成度の高いアルバムをいきなりは作れないと思います。もちろん、全面的にバック・アップしている富樫 明生の功績も大きいと思いますが、麗美に潜在する音楽的なポテンシャルの高さを感じました。
ユーミンの曲をしとやかに歌っていた麗美が好きだった人にもぜひ聴いて欲しいアルバムですね。
驚きと新鮮な感動を味わえる1枚だと思いますよ。
by kaz-shin | 2007-10-16 00:04 | J-POP | Comments(8) | |
Commented by kotaro at 2007-10-16 12:21 x
このアルバムは知りません。
初期のしか聴いたことがない小生にコメント権があるのかわかりませんが、この作品が音楽業界卒業作品になってしまっていたら、
寂しいですね。
小室サウンドが一世を風靡する前夜くらいの頃。
でも90年代前半というのももう15年くらい昔になり、きちんと聴いてみたい一作と思いました。
Commented by hisa at 2007-10-16 23:15 x
私も探していますが見つかりません。うらやましい限りです。
ますます聞きたくなったので頑張って探します。
Commented by みき姫 at 2007-10-16 23:41 x
私も、初期の頃のイメージしかないです。

まず、ショートカットの麗美に、ビックリ!!
内容も、イメージと全然違うみたいなんで、かなり興味を持ってしまいました。もし、どこかで見かけたら、ゲットしたい作品です^-^
Commented by kaz-shin at 2007-10-17 00:38
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバム、いろんな意味で面白いアルバムですよ。
きっと賛否両論はあるとは思いますが、麗美さんの非凡な才能をそれまで以上に
感じることが出来て、私自身はすごく気に入ってます。
機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2007-10-17 00:45
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やっと見つかりました(笑)
ラッキーなことにBOOK OFFで250円でした。
良い(面白い)アルバムですから、hisaさんにもぜひ聴いて欲しいです。
見つかる事を祈ってます。
Commented by kaz-shin at 2007-10-17 00:47
みき姫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ジャケット写真だけでなく、音楽的にも初期の麗美さんとは全然違うイメージのアルバムです。
活き活きとしたヴォーカルも魅力的ですし、曲も明るく楽しいものが多いです。
機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
Commented by アンクル・トム at 2009-02-21 19:11 x
麗美のこの作品も聴いてみたいのですが
なかなか見つからないもんですね。
私はどちらかというとユーミンの作品を歌ってた頃より
この頃の麗美の方が好きでした。
今日BOOK OFFで『走るそよ風たちへ』
を手に入れました(500円)。
全ての楽曲を自身で手がけてますが いいですよ!
Kaz-shinさんも見つけたら購入してみて下さい。お勧めです。


Commented by kaz-shin at 2009-02-22 01:19
アンクル・トムさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
最近BOOK OFFを探索していても何故か麗美さんのアルバム見かけなくなりました。
一時期はよく見かけたんですが・・・不思議です。
『走るそよ風たちへ』は聴いたことが無いのですが、先日(と言ってもかなり前ですが)
『夢はおいてませんか?』を見つけて購入しました。
またいずれ紹介したいと思っています。

お薦め頂いた『走るそよ風たちへ』も引き続き探してみますね。
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