現在では廃盤となって入手困難なCDをBOOK OFFや中古を扱うお店で探しているのですが、そうは簡単に見つかるものではありません。
しかし、人間諦めてはいけませんね。今回紹介するアルバムもずう~~~っと探し続けていたアルバムなんですが、ようやく見つけることが出来ました。
仕事先の近くにあったBOOK OFFに時間があったので何気に除いて見たら、あったんですよ。探し物が見つかる時って意外にあっけないものなのかも知れませんね(笑)
その見つかったアルバムというのが、以前当ブログでも1度紹介しているTOSHITAROの1985年リリースの2ndアルバム『Paradise』です。以前紹介したのは、1986年にリリースした大村 憲司プロデュースによる3rdアルバム『chic』です。この3rdアルバムも実は『Paradise』を探していた時にたまたま見つけたアルバムでした。
『chic』も良いアルバムなんですが、やはり私は『Paradise』の方が思い入れも強く、好きなアルバムだったので、今回見つけられたことは大変ラッキーでした。
ちなみに950円で売られてました。昔だったら250円だったろうなと思いつつ、やはり思い入れが強いアルバムなので速攻GETした次第です。
TOSHITAROは、本名・稗島 寿太郎。ヤマハ主催のコンテスト"East-West" に出場し、やがて1979年に深町 純のプロデュースで"とし太郎&リバーサイド"としてアルファ・レコードからデビューします。この頃の音源も聴いてみたいのですが・・・。バンド解散後、1984年にソロ・デビューを飾っています。
私がこの2nd『Paradise』を購入したきっかけは、アルバム・タイトルとジャケット写真に惹かれたからです。
それまでTOSHITAROなんてアーティストの事は全く知りませんでした。
このアルバムがリリースされた頃だったと思いますが、カセット・テープ"That's"のCMにこのアルバムにも収録されている「Am9にジェイ ~鋭角ボーイでいてくれよ~」が起用されてまして、この曲が唯一TOSHITAROで知っている曲でした。
『Paradise』は、タイトルやジャケ写真からも察しがつくと思いますが、夏にぴったりなCITY POP系のアルバムです。全曲の作曲と1曲の作詞、8曲のアレンジをTOSHITAROが手掛けていますし、演奏でもキーボード、パーカッションで参加しています。残り2曲のアレンジは鳥山 雄司です。
『TOSHITARO / Paradise』
01. Funky Summer
02. トライアングル・ミステリー
03. ハネムーンはチャイナタウンで
04. Am9にジェイ ~鋭角ボーイでいてくれよ~
05. BY AIR MAIL
06. SUNNY GIRL
07. ひたいのKissからもう一度
08. Make A Romance
09. Paradise Dream
10. Thanks For Time In Your Love
タイトルには"Funky"と付いていますがサンバ調のリズムを基本にしたPOPなサマー・ソング01。何とも80年代らしさ全開の1曲で、海岸線を走らせながらの夏のドライブにぴったりです。私はどういう訳か、夏に夏らしさたっぷりの曲を聴くのが昔から好きなので、この手の曲には弱いです(笑)
スピード感溢れる02のアレンジは鳥山 雄司で、流石にプロのアレンジといった感じです。CITY POPらしい洒落たアレンジとキャッチーなメロディーが特徴と言えますね。ただシンセの音に時代を感じてしまうのはご愛嬌ということで・・・。
02と同じ鳥山 雄司のアレンジによるPOPなナンバー03。最近はこういうリズムの曲をほとんど聴かなくなりましたが、実に軽快でウキウキ気分がサウンドで上手く表現されている気がします。耳に馴染むキャッチーなメロディーも良いですね。
シングル曲04。カセット・テープのCMで使われていたので、おそらく曲を聴けば憶えている人もいるかと思います。タイトルからしてCITY POP色全開ですね(笑)。サビのメロディーが特にインパクトが強いので、CMに使うにはピッタリでしょう。久しぶりに聴きましたが、良い曲です。
しっとりとしたバラード曲05。この曲は冬の曲です。この曲の歌詞がこれがまた気障なんですよ。ただ気障が気障で無かったのが80'sの特徴とも言えるかも知れません。
夏を感じさせるPOPナンバー06。この曲も80年代を感じさせてくれる曲で、個人的にはお気に入りの曲になっています。TOSHITAROの書くメロディーはどれもストレートでキャッチーなものが多くて、初めて聴く人でもすんなりと聴けると思います。間奏のアコースティック・ギターのソロが心地良いです。
都会的なアレンジが印象的なグルーヴィーなナンバー07。都会で生活する人間の日常の時間と余暇の時間を音楽で表現したものをCITY POPと解釈するならば、この曲は都会での日常を歌った曲ですね。当時のCITY POPには、都会の雰囲気とリゾートの雰囲気が1枚のアルバムに収められているケースが多かったですね。
ロック色の強いアレンジが特徴の08。凝ったアレンジになっていますが、やはりシンセの音に時代を感じてしまいますね。
疾走感溢れる英語詞のナンバー09。ウエスト・コースト・ロックを意識して書いたような曲です。これが結構メロディー、アレンジも良くて、ウエスト・コーストの雰囲気もよく出ていて良い曲だなと思います。この曲もドライブのBGMにピッタリな感じです。
最後を飾る10は、ハチロクのバラード・ナンバーです。夏を惜しむようなセンチなメロディーとアレンジがなかなかです。地味と言えば地味な曲ですが、味わい深い曲ですね。
私にとって夏は、盛りの時の高揚感と、終わりの頃の寂寥感という二つの感覚を楽しめる季節なんです。
その二つの感覚を味わせてくれるアルバムが好きなんですが、この『Paradise』もそんな1枚だと思います。
ですが如何せんマニアックですので、知っている人は本当に少ないと思います。セールス的にも決して良かったとは思えませんが、それでもこういう良い作品がゴロゴロしていたのが80年代の特徴でもありますね。
インターネットが普及して、当時とは比較にならない位の情報が入手出来るようになり、アルバムを試聴してから購入するというのも当たり前の時代になりました。これは素晴らしいことだと思う反面、レコードの時代は傷付きやすい媒体がゆえに試聴も難しかったので、ジャケット写真やミュージシャン・クレジットが大きな判断材料になってました。いわゆる"ジャケ買い"とか"クレジット買い"ですね。でもこれはこれで結構楽しかったし、自分の好みに合ったアーティストを見つけた時の喜びも一入でした。
CDの時代になってからは、そういう買い方から遠ざかってしまって少し淋しい気もしますね(笑)
とうとう「Am9にジェイ」の入っているCDをゲットしたんですね!
今、過去の記事『chic』を見てきましたー!
その時にも私コメント書いてましたね!
いいなあ、「Am9にジェイ」長い事、聴いていないです!
というかもう聴く事は無いかと思っていました。
そうそうもう一曲懐かしい曲が思い出されて・・・
山本達彦の”トゥーウェイサマー、トゥーウェイマイラブ”って
歌っているシングルカット曲・・・
この曲ってCDで聴く事は出来ないんですかね???
山本達彦の過去記事、見てきたんですが
何やらマニアックな書込みがあったんで遠慮してしまいまして・・・
こちらでお聞きしましたーーー(笑)
私のブログが少しでもお役に立てたのなら幸いです。
TOSHITAROさんのHPは、以前記事に書いた時から色々と参考にさせてもらっています。
本当にマニアックなアルバムなんでコメントが付かないと思ってましたので、少々驚いたのと同時に嬉しかったですよ。
哲学者になりたい猫さんも"稗島寿太郎"という名前に注目していたんですから相当マニアですよね~(笑)
このアルバムが入手出来たのは実にラッキーでした。
しかも当時聴いていた印象よりもずっと良いように感じました。
「Am9にジェイ」は今聴いても良い感じでした。
さて山本達彦さんの曲は、フォノグラム時代のシングル「ある日この夏~TWO WAY SUMMER~」ではないかと思います。
多分入手困難でしょうね・・・と思ってヤフオク見てたら初期の作品を集めたベスト盤CDが出品されてましたよ。
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d95786551
高額なんで私には手が出ませんが、ぜひ落札して下さい(笑)
すごい金額で終了しましたねーー。
過去の相場を調べておおよそ1万円前後かなーと
思っていたんですが・・・
私も高額すぎて手が出ませんでしたよーー!!(笑)
私の場合、開始価格が1万円だったので最初から諦めてました(笑)
結局いくらで落札されたんですか?
確かに相当レアな音源なので、好きな人だったらぜひとも入手したいでしょうね。
私も気持ち的には相当欲しい1枚です(笑)
☆☆☆質問です☆☆☆
ヤフオクのサイトは終了すると
kaz-shin さんのPCからでは見れないんでしょうかーー??
☆☆☆答えです☆☆☆
上記のサイトをクリックすると
入札件数 13 で、 19,600 円まで跳ね上がっています!
過去の検索をしてみると一時期、
5万円にもなったことがあるみたいです。
うーん知らなかったなあ。
オリジナルアルバムの『Memorial Rain』も
過去にはCD化されているみたいですけど
これまた超入手困難みたいですよーー(驚)
>ヤフオクのサイトは終了するとkaz-shin さんのPCからでは見れないんでしょうかーー??
見れますよ!(笑)
ただ、値段の見るのが怖かったという単純な理由です。
それにしても凄い金額ですね~。
93年に自主制作で「OPUS」というアルバム出してます。レコード時代の「アコースティックな夜だから」他、全12曲入りです。