Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
小柳 ゆき_KOYANAGI the DISCO ◇ 2009年 05月 29日
e0081370_23104711.jpg 

5月23日のパブロ・クルーズのアルバム紹介記事を書いた時に、30年程前のサーフィン・ブームの事を書きました。そのサーフィン・ブームとほぼ並行してブームだったものにディスコ・ブームがありました。私の記憶では1970年代半ば頃から流行の兆しがありましたが、1977年に公開された映画「SATURDAY NIGHT FEVER」の大ヒットによって一気にヒート・アップしたという感じでしょうか。
この1977年頃から1980年代始め頃までのブームを第一次ディスコ・ブームと呼んでいるようですね。このブームの頃にディスコで頻繁にかかっていた音楽を"Disco Classics"と呼んでいます。
私と同年代の方の中には、夜な夜なディスコに通って踊りまくっていた人も多いのではないでしょうか(笑)

今回紹介するのは、そんな70年代にディスコに通っていた人たちには何とも懐かしい曲ばかりを集めたカヴァー・アルバムです。
そのアルバムは、小柳 ゆきが2003年にリリースした『KOYANAGI the DISCO』です。以前小柳 ゆきのJ-POPカヴァー・アルバム『KOYANAGI the COVERS PRODUCT 2』という良いカヴァー・アルバムを紹介しましたが、この『KOYANAGI the DISCO』も本当に良いカヴァー・アルバムに仕上がっています。
収録曲12曲中7曲が1970年代に"ディスコの女王"の異名をとったドナ・サマーのカヴァー、5曲がフィリー・ソウルの主要グループであるスタイリスティックスのカヴァーで構成されています。とにかく当時ディスコに通っていた人にとっては馴染みの深い曲ばかりという選曲の良さ、打ち込み中心ながらオリジナル曲のイメージを大切にしているアレンジ、そして何よりずば抜けた歌唱力を持った小柳 ゆきのヴォーカルが三つ巴となった素晴らしい仕上がりのカヴァー集です。"Disco Classics"が好きな方にはお薦めの1枚です。

『小柳 ゆき / KOYANAGI the DISCO』
01. ON THE RADIO
02. HOT STUFF
03. BAD GIRLS
04. HEAVEN KNOWS
05. COULD IT BE MAGIC
06. MacArthur PARK
07. NO MORE TEARS (Enough Is Enough)
08. CAN'T GIVE YOU ANYTHING (But My Love)
09. YOU ARE EVERYTHING
10. YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW
11. LET'S PUT IT ALL TOGETHER
12. LOVE IS THE ANSWER

※01~07がドナ・サマーのカヴァー、08~12がスタイリスティックスのカヴァーです。

1979年のヒット曲01。とにかくヴォーカルの迫力と堂々たる歌いっぷりに圧倒されます。英語の発音に関してはよく分かりませんが、違和感無く聴こえます。知らない人に「黒人アーティストが歌っているんだよ」と言えば納得してしまうのではないかと思いますね(笑)

02と03はメドレー形式になっています。1979年の連続ヒットですね。この2曲だけでも相当テンションが上がること請け合いです。

1978年のヒット曲04。この曲はとても好きな曲でドナ・サマーに興味を持った曲でもありました。ここでも小柳 ゆきは溌剌と歌っています。ディスコ通いしていた人なら踊りたくなるのではないでしょうか・・・?(笑)

1976年のヒット曲05。邦題「恋はマジック」としてお馴染みの曲ですね。冒頭の囁きがなかなかセクシーです(笑)。この曲ではパワフルというより情感豊かなヴォーカルが魅力的です。

1978年のシングル曲06。出だしはバラード調で、途中から盛り上がります。これだけ声が出るシンガーというのはそうはいないでしょうね。本当に上手いシンガーだと思います。

1979年のシングル曲07。この曲も出だしは美しいバラード調ですが、中盤から典型的ディスコ調に変わります。バラードを歌っている時の声とは別人のようなパワフルな歌声が印象的です。

08以降の曲は"チークタイム"といった趣に変わります。私の大好きなスタイリスティックスのスウィート・ソウル・ナンバーへと続きます。

最近ではキムタクの出演している「ギャッツビー」のCMでもお馴染みの08。1975年のヒット曲で邦題は「愛がすべて」です。オリジナルはヴァン・マッコイのアレンジですが、オリジナルのイメージに損なうことのない良いアレンジです。

09も名曲中の名曲ですね。1972年にスタイリスティックスがヒットさせ、後にダイアナ・ロス&マーヴィン・ゲイのデュエットでカヴァーされたことでも有名です。男性黒人(多分)コーラスを入れ、非常に甘い雰囲気に仕上げています。やはり良い曲を上手いシンガーに歌うというのは実に気持ちが良いですよね。

私にとって特に思い入れの強い曲10。1973年のヒット曲で邦題は「誓い」。このアルバムを購入した時に、この曲をどう歌っているのかが一番気になりました。というのもこの曲は、二人のヴォーカルの色の違い、特にラッセル・トンプキンス Jr. のファルセット部が命といっても過言では無い曲だからです。この曲のカヴァーで過去に素晴らしいと思ったのは、山下 達郎の『ON THE STREET CORNER 2』でのカヴァーだけでした。小柳 ゆきヴァージョンは、Dorian Hollyなる人物とのデュエット形式になっています。なるほどなぁという感じでしたね。ラッセル・トンプキンス Jr. のパートを歌っています。この曲ではデュエット相手のDorian Hollyの声の良さに驚かされ、小柳 ゆきは少し霞んでしまいました(笑)

11も個人的には大好きな曲のひとつです。1974年のヒット曲で、何とも柔らかい感じがする名曲です。ここではしっとりと抑え気味の小柳 ゆきのヴォーカルがとても良いですね。

最後の12の名曲ですね。1974年のヒット曲。この曲はミディアム・バラードといった趣で、チーク・タイムも終わりに近づき、また汗を流す前のウォーミング・アップ的な曲と言えるかも知れませんね。小柳 ゆきのヴォーカルもそんな意味を含んでいるのかは不明ですが、若干パワフルに歌っています。

デビュー当時は人気もあってセールス的にも順調でしたが、最近の状況はちょっと淋しい気がしますね。
BOOK OFFでも彼女のアルバムの多くが250円コーナーに並んでいます。もっと評価されて良いシンガーだと思うのですが、音楽業界の難しいところですね。でも逆に考えればこの値段でこんなに良いアルバムが楽しめるのですから、この記事を読んで興味を持った人がいたならぜひ聴いてみて下さい。
本当に歌の上手い人ですから・・・。
[PR]
by kaz-shin | 2009-05-29 02:21 | Compilation / Cover | Trackback | Comments(6) | |
トラックバックURL : http://musicave.exblog.jp/tb/10329643
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by まるいチーズ at 2009-05-29 08:00 x
おはようございます
これは是非聴いてみたい作品ですね、中古店を探して見ます。
夜な夜なディスコに行ってました(汗)、初めて行ったのが確か高校3年の時、76年です。まさにDisco Classicsの時代で、ステップが決まっていた頃、スタイリスティックスの方ですね。78年を境にサーファーブームが起こり、ディスコもサーファーディスコへと様変わりしました。アロハにエンジェルフライト、ビーサンにレイヤーカット、日焼けした肌に、目の上が真っ青の女の子、、ポパイ少年にJJガール、陸サーファーがあふれていました、関東ならハマトラですか(笑)ドナ・サマーはこちらの方に入ると思います。
小柳さんは以前にTVでチャーと競演されていたのを見て、歌の上手い人という印象を持っていますがCDは持っていません。俄然興味がわきました(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-05-30 11:48
まるいチーズさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
コメントを読ませて頂いて、やはり同年代だなぁと嬉しくなってしまいました。
このアルバムはお薦めです。
1982年生まれの彼女がこれらの曲をリアル・タイムで聴いていた訳が無いのですが、凄く愛情を持って歌っているのが伝わってきます。
BOOK OFFの250円コーナーで見かけますので、ぜひ見つけて下さい。

1976年当時のディスコって確かに曲によってステップが決まってましたよね。
皆で同じ踊りというのは、今の人達にしてみれば気持ち悪いかも知れませんがステップを教えたり、
教わったりしながら踊るというのも楽しかったですよね(笑)

過去記事ですが、この辺りの曲は懐かしいのではないですか?
http://musicave.exblog.jp/2533143
Commented by jyubon at 2009-06-01 18:29
最近BOOK OFFに行っても本ばかり見て、CDをスル~してたので見てみます。
こんな良さ気なCDの存在自体知りませんでした。ナイス情報ありがとうございます!
Commented by kaz-shin at 2009-06-02 01:42
jyubonさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私はBOOK OFFへ行くと、CD棚の端から端まで全部見るのでそれだけで疲れてしまって、本を見る元気が残ってません(笑)
本も色々探したいのですが・・・。
このアルバムはDiscoナンバーが好きでしたらお薦めですよ。
Commented by まるいチーズ at 2009-06-08 07:55 x
おはようございます
見つけました!BOOKOFFで250円(笑)
これは絶対お買い得、上手なシンガ-ですねえ。アレンジが原曲に忠実なのも泣かせます。04が特に良い出来だと思います。
彼女は最近あまり活躍の場がないようですが残念ですよね。VIVIDの頃の宮本典子さんのようなプロデュ-スをしたら面白いのに、、などど思いますが、今の時代では売れませんか?
余談ですが、同時にDISCOのオムニバスを3枚500円で入手しました(汗)kaz-shin さんに触発され、どうも最近DISCOがマイブ-ムになってます(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-06-08 22:43
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
早速見つけましたか!良いでしょ?(笑)
私も04は好きですね~。Disco Classics好きにはたまりませんよね。
確かに宮本典子さんの『VIVID』のようにR&BとFUSIONを融合させたような感じなら小柳さんに似合うかも知れませんね。
そうそう、近々『VIVID』も紹介したいなと思っています。

パパイア鈴木さんが宣伝していた『Disco Fever』がリリースされた時は飛びついてしまいました(笑)
今でもたまに聴いて楽しんでます。
<< 松原 正樹_THAT'... ページトップ TOSHITARO_Paradise >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon