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森川 美穂_多感世代 ◇ 2009年 06月 03日
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今回紹介するのは、森川 美穂の1985年のデビュー・アルバム『多感世代』です。
去年の12月、彼女の通算13枚目のアルバム『HALLOW』の紹介記事を書いているのですが、その時点では彼女のVAPレコード時代のアルバムを聴いたことがありませんでした。私と彼女の音楽との出会いは、通算7枚目となる『Vocalization』でしたので、VAP時代にアイドル路線でデビューしたということも全く知りませんでした。
その後、BOOK OFFの探索中にVAP時代の2ndアルバム『おんなになあれ』を入手したので聴いてみたんですが、どうもアイドル路線という雰囲気も印象もありませんでした。こうなると俄然デビュー・アルバムを聴いてみたい思いに駆られ、探し続けていたんですが運良く入手出来ました(笑)

まずはアルバム・タイトル『多感世代』。アイドル路線ど真ん中って感じのタイトルですよね~。そしてジャケット写真も・・・。
いかにもアイドル路線という匂いがぷんぷんしませんか?
そして肝心のアルバムの中身はと言うと、昭和の時代の歌謡曲、特にアイドル歌謡にどっぷり浸かってきた私にとっては何とも郷愁を誘うものでした。今の時代ではほとんど聴けなくなってしまったようなタイプの曲が多く、やはり"アイドル歌謡"という印象が強いです。大ヒットしそうな曲は正直無いですが、すんなり馴染めるアルバムです。また、曲によってはPOPS路線のなかなか良い曲もあって、面白いアルバムだと思いますね。

『森川 美穂 / 多感世代』
01. 赤い涙
02. 潮風にさらわれて
03. シュガー・レイン
04. 愛の途中
05. ダーリン
06. あなたの恋人
07. レフト・アローン
08. 教室
09. ブルーな嵐
10. 鏡の中のイブたち

作詞:秋元 康、作曲:木森 敏之、編曲:川村 栄二による01は、まさに最近では耳にすることが無くなってしまった"アイドル歌謡"路線全開のナンバーです。バラードで入ってテンポ・アップしていく導入部やサビのメロディー、コーラスの入れ方、どれもが懐かしい感じがします。木森 敏之らしい曲と言えるでしょうね。若い頃の岩崎 宏美に歌わせてみたい気がします(笑)

タイトルのイメージとは裏腹にビートの効いた02は、作詞:細田 博子、作曲:和泉 常寛、編曲:山本 健司によるナンバー。この曲は80'sのアイドルPOPS路線と言えるかも知れません。森川 美穂のヴォーカルはデビュー・アルバムと思えないほど堂々としており、ヴォーカリストとしての力量を感じさせます。

作詞・作曲:小野 香代子、編曲:川村 栄二による03。この曲はPOPS路線の洒落たナンバーで、私の大好きな曲です。力が抜けて伸びのある歌声も曲の雰囲気とマッチしていて良い感じだと思います。

作詞:実川 翔、作曲:和田 典久、編曲:瀬尾 一三による04。再び歌謡曲路線です。瀬尾 一三のアレンジもどこか昭和歌謡っぽくて懐かしさえ感じてしまいます(笑)

作詞:上野 房子、作曲:林丘 美子、編曲:山本 健司による3連バラード05。よくあるパターンの曲ですが、この手の曲は聴いていて安心出来ます。この曲に関しては、森川 美穂のヴォーカルも良いですが、河合 奈保子にぜひとも歌って欲しい、そんな曲です。絶対に河合 奈保子のピッタリの曲だと思います。

作詞・作曲:小野 香代子、編曲:川村 栄二によるミディアム・ナンバー06。「ここが良い!」と明確に指摘出来ないのですが、何回も聴いているとメロディーがしっかり頭に残ってしまうというような不思議な魅力を持っている曲ですね。

作詞:松宮 恭子、作曲:小森田 実、編曲:瀬尾 一三による07。小森田 実もこういう歌謡曲路線の曲も書くんだなぁと少し驚きました。しかし、サビのメロディーは小森田らしいキャッチーでインパクトがありますね。ファルセットの使い方が、まだぎこちない感じですがそこがアイドル路線ぽくて良いです(笑)

デビュー・シングル08。作詞:千家 和也、作曲:小森田 実、編曲:瀬尾 一三によるナンバーです。それにしても歌詞が結構凄いですね。タイトルからも分かるように学園モノなのに、サビの歌詞が「突然ですが退学します。・・・理由はあとで人の噂でおそらく耳に入ると思う」ですからね。ヤンキーだったという森川 美穂の体験を元に書いた歌詞なのかと思ってしまいました(笑)。

作詞:三浦 徳子、作曲:和泉 常寛、編曲:鷺巣 詩郎による09。鷺巣 詩郎のアレンジによって活き活きとした感じの曲になったと思います。メロディー的には、この曲も"アイドル歌謡"路線ですね。

作詞・作曲:松宮 恭子、編曲:瀬尾 一三によるバラード曲10。オーソドックスな曲と言えるんですが、逆にこのアルバムだからこそ活きてくるバラードとも言えるのではないでしょうか。アルバムの最後に相応しい、良い曲だと思いますね。

森川 美穂は、デビュー当時から"アーティスト志向"が強かったみたいですね。このアルバムで聴ける彼女のヴォーカルは上手いと思うのですが、楽しんで歌っているという雰囲気は感じません。逆に我の強さみたいなものを感じますね。
そういう観点からすると路線変更は正解だったと思いますし、実際セールス的にも成功を収めてますよね。
しかしながら森川 美穂のアイドル路線の歌が聴けるという意味では貴重なアルバムだと思います。今の若い人には受けないでしょうが、昭和歌謡に慣れ親しんできた世代の人にはすんなり聴けるアルバムではないでしょうか。
興味のある方は聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2009-06-03 22:31 | J-POP | Trackback(2) | Comments(14) | |
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Tracked from 音楽の杜 at 2009-06-03 23:55
タイトル : 森川美穂 「おんなになあれ」(1987)
森川美穂。エイティーズ・ファンの方であれば、名前くらいはご存知の方も多いのではないでしょうか? 1985年にデビュー。その容姿からアイドル歌手としてデビューさせられたものの、本人としてはアーチスト志向が強く、この「おんなになあれ」のヒット以降、その傾向を強めていきます。 それにしてもこの楽曲、なぜか当時大好きでした。森川美穂が好きだったのではなく、この楽曲の持つ魅力にやられてしまったんですね。そしてご存知のように、この楽曲の作者はチャゲ&飛鳥の飛鳥涼。森川美穂とは事務所が一緒だったらしい。 ...... more
Tracked from Kenny's Musi.. at 2009-11-17 19:29
タイトル : 森川 美穂『多感世代』1986年作品
●森川 美穂『多感世代』1986年作品 1. 赤い涙 2. 潮風にさらわれて 3. シュガー・レイン 4. 愛の途中 5. ダーリン 6. あなたの恋人 7. レフト・アローン 8. 教室 9. ブルーな嵐 10. 鏡の中のイブたち 森川 美穂のデビューアルバムです。 この中で、注目曲は、1985年10月23日に発売された 森川 美穂のセカンド・シングル「ブルーな嵐」です。 (80年代前半に流行ったディスコっぽいアレンジの曲です) この「ブルーな嵐」は、デビ...... more
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2009-06-03 23:13 x
聴き手を限定しない大衆性、心を揺り動かすドラマ性、詞と曲と歌とが自然に溶け合う叙情性、恐らく森川さんも進んでいった90年代ガールズPOPと80年代の美里等のガールズポップを含めた広義の意味でのアイドルPOPとを分けるのはこの三大条件が備わっているかどうかだと個人的に今のところ言語化できる範囲で言えるのはこれだと思っているのですが、(この作品よりはPOP感が高まりますが『おんなになあれ』も私の中ではアイドル路線ど真ん中作品なんですけどね(笑))それに80年代アイドルPOPの面白い側面の一つは「教室」にみられるようにもう一世代前の作詞家になっていた千家さんと新進気鋭の小森田さんと職人瀬尾さんが組んでこういう名曲が生まれるその面白さです(b面の「級友」も同じ面子で作った名曲なんですよ。これと同じ不思議さから生まれた良作にやはり一世代前のヒットコンビになっていた橋本淳ー筒美コンビに川村さんを加え80年代ど真ん中アイドル小泉今日子に歌わせた「半分少女」があります)私は音楽通じゃないから尚更思うのですがこの作品から『おんなになあれ』までのアルバムがその後の作品に比べて格段に好きなんです。Kazさんがこの作品を評価してくださるのは嬉しいですね。
Commented by 240_8 at 2009-06-03 23:58
大変ご無沙汰しております。
思わず同い年の森川美穂に反応してしまいました(笑)。
私は「おんなになあれ」が大好きで、当時よく聴いてました。
シンの強い娘で、離婚もされたようですが、今では大阪芸術大学音楽学科のヴォーカル実技の専任講師も務めており、未だ現役で頑張ってますね。
ちょうど一ヶ月ほど前に、偶然にも森川を記事にしていたのでTBさせて頂きます。
Commented by Kenny U at 2009-06-04 00:02 x
ずーっと探していたシングル曲「ブルーな嵐」が
ここに入っているではありませんか!!
これも、250円コーナー?!?!
私も注意して見ているんですが
このアルバムには一度もめぐりあいませーん。

これテレビの主題歌だったんですよーー!
実は私20代の後半に三週間ほど
病気で入院していた事があるのです。
その時、昼ドラの時間帯に再放送していた番組の
主題歌でしたーー

確か国生さゆりが出ていたような気がしてたんですが
IT検索では『妻たちの課外授業』の主題歌となっていて
国生さゆりは出演していないみたい・・・です。
Commented by kaz-shin at 2009-06-04 00:55
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
いかにも哲学者になりたい猫さんらしい洞察力に感服しています。
このアルバムの面白さは、私にとってはやはり"歌謡曲の匂い"なんですよね。それもベタな位に・・・。
それに比べて『おんなになあれ』は、完全にGIRLS POPへと昇華してしまっている感じがします。
たった2年でこの変わりようは凄いもんですよ。
楽曲、サウンド面でも個人的な趣味で言えば『おんなになあれ』に軍配があがりますね。
夏にピッタリなアルバムなので、近いうちに紹介するつもりでいます。
Commented by kaz-shin at 2009-06-04 01:01
240さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
ご無沙汰しておりました。でも毎週末の更新を楽しみにしているんですよ(笑)
実は240さんに『おんなになあれ』を先に紹介されてしまったので、少し時間をおいてから紹介しようと思っていたんです。
そうしたらたまたまこの1stを見つけたんで、先にこちらを紹介しました。
近いうちに『おんなになあれ』も紹介しようと思っているので、その時にこちらからTBさせて頂きますね。

どんな形であれ、現役で頑張ってくれているのは嬉しいですよね。実力があるのに時代の違いだけで消えてしまうのは悲しいですから・・・。
Commented by kaz-shin at 2009-06-04 01:05
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
最近のBOOK OFFは以前に比べ、値段の付け方がシビアになってきてますね。
昔250円で売ってたモノが、500円になっているのも結構ありますね。
このアルバムは500円でしたよ。それでもかなり安いですけど(笑)
VAPも相当森川さんをプッシュしていたんでしょう、タイアップが多いみたいですね。
Commented by kotaro at 2009-06-06 00:31 x
最初のこの髪型にはワラってしまいました。
こんなオトコみたいなさっぱりした性格のコだから、山口百恵じゃ
あるまいし千家和也はなかろうと、最初は全く聴いていませんでした。
ミノルタのCMタイアップ曲「姫(ひい)さまズームイン」あたりからですね。お、この娘いいじゃんと、気に懸りだしたのは。

それにしても飛鳥涼さんは、明菜や光GENJIより予算の安そうな
「このクラス」の人の方に(他に長山洋子の「ゴールドウインド」
とか、)より名作を書いてしまうのだから、ホントに困った人
ですね(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-06-06 03:50
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
相当アイドル路線に本人は抵抗感があったのではないですかね。
記事にも書きましたが、全然歌が楽しそうに聴こえてきません(笑)
そこが面白いとも言えるんですが・・・。

2nd『おんなになあれ』では一転して歌に元気がありますね。
私は2ndの01~05辺りの流れが凄く好きでして、この夏の間に紹介したいと思ってます。

飛鳥さんは人に提供する曲の方が、歌詞が分かりやすくて好きなんですよ。この人も天才と言える一人ですね。
Commented by ギムリン at 2009-06-13 21:15 x
美穂さんのCDは結構中古でも見かけますが、VAP時代の分はレアじゃないでしょうか?私は今まで見つけられなかったので、一昨年出たVAP Single Collectionでシングル曲は楽しんできます。発売後2年経つので、ちょっとこれも在庫小になっているかもしれません。
www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1454386&GOODS_SORT_CD=104

さて、3rdシングルの「赤い涙」ですが、発売後に、あのアイドル歌手さんの悲劇があったということで、"自殺"を暗示するような歌詞から自主規制が入ってしましました。性格的には、美穂さんとは合わない曲だと思います(汗)。
確かに、「おんなになあれ」以降の方が、彼女のパワフルヴォイスが生かせているように思いますね。
でも、私は「姫様ズームイン」のCMに抵抗できずに、あのカメラを買ってしまったというミーハーでございました(笑)。
でも、どうしてヤマハはアイドル路線で進もうとしたんでしょうね。渡辺美里さんと被るのを避けようとしたんでしょうか?
Commented by kaz-shin at 2009-06-13 23:48
ギムリンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私が森川さんの音楽に最初に接したのは東芝時代になってからでしたので、アイドルとしてデビューしたと聞いてもピンとこず、
ぜひとも1stを聴いてみたいとずっと探してました。
本当にVAP時代のアルバムはBOOK OFFでも見かけませんでした。
2ndアルバムは比較的早く見つかったのですが、1stや3rd~6作目までのアルバムは見かけたことがありません。
ですからこの1stを見つけられたのはラッキーだったと思います。
今聴いてみると、楽しそうに歌っているという風には聴こえませんね(笑)
アイドル路線とは言いながらも何となく中途半端な感じはします。
でもこれはこれで結構楽しめるアルバムですね。
Commented by F11 at 2009-12-30 18:06 x
はじめまして。
VAP時代のアルバムはヤマハが原盤権を保持しているためか、移籍先の東芝EMIからボーナストラック付きで再発売された事があり、この作品を含む一通りを再発盤を入手しました。
再発盤には「級友」がボーナストラックとなっていて、LP時代の歌詞カードの再現に併せて「級友」の歌詞が別刷りで入っていました。
この東芝再発盤も現在は廃番になっているようですが、amazonで中古が販売されていました。
Commented by kaz-shin at 2009-12-31 02:20
F11さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
BOOK OFFや中古CD店で色々なアルバムを探すのが私の趣味のひとつなんですが、美穂さんのVAP時代の音源は本当に見かけることは少ないです。
それだけ手放す人が少ないということなんでしょうかね。
これからも根気強くVAP時代のアルバムを探したいと思います。

2010年がF11さんにとって良い年でありますように・・・。
Commented by DNA at 2011-10-08 00:06 x
森川美穂はホント、ステキなボーカリストだと思います。
ラジオやTVでの毒舌はファンの間で物議を醸していますが・・・。

東芝時代も完成度が高いですが、VAP時代のほうがナチュラルな感じがするので、VAPのほうが好きですね。
彼女のデビュー曲「教室」は、小森田実の作曲家デビュー作でもあるんですよね。
(彼女自身は、当時高校をダブったって言ってました)
デビュー候補だった2曲はどちらも小森田実の曲で、
「教室」が採用され、当時お蔵入りになった「制服世代」はのちにベストに収録されました。
もし「制服世代」が採用されたらこちらが小森田実のデビュー作になっていたかもしれませんね。

ヤマハ関連歌手のデビュー前音源を集めた、ヤマハのポプコンオムニバスで、
デビュー前の本名・榎並美穂名義で「ハネムーンサラダ」という曲が初音源化されてまして、
当時中学生の彼女の歌が聴けます。
Commented by kaz-shin at 2011-10-10 23:04
DNAさん、コメントありがとうございます。
私もVAP時代の方が好きですね。東芝時代は正直なところあまり聴いたことがありませんと言うか、あまり印象に残っていないんです。
ということは、あまり私好みの路線では無かったのかも知れませんね。

それにしても色んなことに詳しいのですね~。ビックリします。
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