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濱田 金吾_midnight cruisin' ◇ 2009年 06月 16日
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今回紹介するのは、1980年のソロ・デビューから一環して"夜"と"都会"、そしてそこに生活する男女の人間模様を歌にしてきた、まさにCITY POPを代表するアーティスト・濱田 金吾が1982年にリリースした通算4枚目となる『midnight cruisin'』です。

1stアルバム『MANHATTAN IN THE RAIN』(1980年)から3rdアルバム『FEEL THE NIGHT』(1981年)まではAIR RECORDSに所属していましたが、本作からはMOON RECORDSに移籍しています。濱田 金吾は、当時AIR RECORDSの敏腕プロデューサーである小杉 理宇造、山下 達郎と共にAIR RECORDSの立ち上げに関わったアーティストの一人でもあります。

作曲家として活動していた濱田 金吾のデモテープを聴き、歌うように説得したのが小杉 理宇造だったということです。流石に桑名 正博や山下 達郎を育ててきた人だけに、やはり見る目があったという他ありませんね。

濱田 金吾の音楽の特徴と言えば、キャッチーを通り越してまさにコマーシャルなメロディーにあります。そして嫌味の無いハスキーな歌声と大抵の楽器もこなせる器用さも彼の音楽をよりセンスの良いものにしているかも知れませんね。「CITY POPな音楽ってどんな音楽?」と思っている方は、濱田 金吾の音楽を聴けば分かりやすいかも知れません(笑)

『濱田 金吾 / midnight cruisin' 』
01. 抱かれに来た女
02. 横顔のタクシー・ドライバー
03. SO, I LOVE YOU
04. 街のドルフィン
05. ほのかなイリュージョン
06. midnight cruisin'
07. せめてからりと晴れてくれ
08. シャワールームのある風景
09. 真夜中のテニスコート

数原 晋のコルネットが都会の夜を上手く表現しているイントロが印象的な01。1曲目から"都会"と"夜"というキーワードが出てくるCITY POPな渋いナンバーです。島村 英二(ds)と富倉 安生(b)のリズム隊のグルーヴ感たっぷりのリズムと松下 誠の軽快なギター・カッティングが絶妙なバランスです。タイトルもなかなかインパクトが強いですよね(笑)

イントロの生ギターの音色が耳に残る軽やかなナンバー02。この生ギターを弾いているのは安川 ひろしなんですが、オープンチューニングの為か独特の雰囲気が出てますね。また濱田 金吾はピアノを弾いているのですが、これが結構上手いので驚きました。本当に器用な人なんですね。

美しいストリングスで始まるバラード・ナンバー03。サビのメロディーがなかなか洒落ていて、濱田 金吾のヴォーカルとコーラスとのコンビネーションも素晴らしいです。ストリングスとコーラスの使い方が本当に綺麗の一言ですね。

ティミーという女性シンガーに提供した曲のセルフ・カヴァー04。夜のドライブのBGMにピッタリな軽快なPOPナンバーです。確かに濱田 金吾が自分で歌う為に書いたという感じではありませんね。洒落たアレンジによってCITY POP風に仕上がっていますが、メロディーはGIRLS POP風な味わいがあります。

ピアノとストリングスだけをバックにしっとりと歌い上げるバラード曲05。CITY POPな作品でここまでストリングスを全面に出している曲は珍しいかも知れません。大人の為のバラードといった感じでしょうか・・・。美しい弦楽器の響きと濱田 金吾のハスキーな声が絶妙にマッチしています。

アルバム・タイトル曲06。タイトル、歌詞、メロディー、アレンジ(演奏)をひっくるめて、まさにCITY POPなナンバーです。個人的にはシンセがもう少し控え目の方がお洒落な感じがします。この曲も島村 英二&富倉 安生のリズム隊が良い仕事してます。濱田 金吾はティンパレス、カウベル、エンディングでのギター・ソロと大活躍してます。

レゲエ・タッチのアレンジが軽やかで心地良い07。注意して聴くと松下 誠と濱田 金吾のギター・プレイが結構渋いですよ。でも私はこの曲に関しては富倉 安生のベース・プレイが大好きです。濱田 金吾の書くメロディー、特にサビ部のメロディーはどれも本当にキャッチーなのが凄いですね。

濱田 金吾のアルバムの特徴のひとつとして必ずJAZZYなナンバーが1曲収録されているのですが、この08がそのJAZZYなナンバーです。JAZZって"夜"と"都会"というキーワードに本当によく似合いますよね。随分ライブっぽい演奏だなと思っていたんですが、調べてみるとストリングスと管楽器を同時に録音したようです。

メロウなバラード・ナンバー09。実に濱田 金吾らしい曲と言えると思います。アルバムのクロージング・ナンバーとしては最適な1曲でしょう。間奏のチェロの音色が優雅で心地良いです。

改めてアルバムを通して聴くと、"夜"と"都会"、そして人間模様が上手く描かれているのが分かります。濱田 金吾の書いたメロディーが秀逸なのは当然ですが、康 珍化、小林 和子、来生えつこという作詞家陣が濱田 金吾の世界を言葉にしているなと思います。
CITY POPにはリゾート感溢れるものもあれば、濱田 金吾のように都会生活を描いたものあって様々で、そこが面白いところでもあります。
私が若い頃は、海へ出かける時の車内のBGMは角松 敏生や山下 達郎で、帰りの車内のBGMは安部 恭弘や濱田 金吾だったりしました。つまりTPOに合わせて楽しめるのもCITY POPの良い所です。
濱田 金吾のアルバムのコピー(詳細は忘れましたが・・・)だったかにこんな名言がありました。
"音遊び、するなら浜田は金吾です。"
夜のドライブにぴったりですので、ぜひ聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2009-06-16 23:56 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(9) | |
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Commented by アンクル・トム at 2009-06-17 04:12 x
太田裕美の『青空の翳り』という歌が好きで
濱田金吾の1stを当時買いました。
なんだか 懐かしいですね(笑)
数年前、初CD化された時に 1stだけ買いましたが
また久しぶりに聴きたくなってきました。
Commented by kotaro at 2009-06-17 08:16 x
このところ快調に書いておられます。すっかり夏になりましたね。

この人と三井誠がクラフトにいたのでしたっけ。
あまり多作な人ではないのですが、岩崎宏美の摩天楼とか
わたせせいぞうとの「ハートカクテル」などの仕事も残して
います。

ちょっと、聴いてみたいですね。
Commented by とほる at 2009-06-17 19:19 x
 RCAエアー時代の3枚、特に2ndの「ポートレイト・ウーマン」や「裏窓」あたりが大好きです。
> 06 シンセがもう少し控え目の方が・・・
まったく同感です(笑)。

 ところでコピーは、「音遊び、するなら・・・」ということらしいです。ですから「音の夜遊び」は過去の経験をふまえてのkaz-shin さんのオリジナルということになります(笑)。
Commented by Thunderer at 2009-06-18 05:37 x
>この人と三井誠がクラフトにいたのでしたっけ。
>Commented by kotaro さん。
げっ、全然知らんかった。。。
クラフトって、典型的なフォークグループだったと思ったけど・・
まあ、私はリアルタイムでは「さよならコンサート」くらいしか
知りませんけど。
しかも、グレープ時代のさだまさしがシングルにしようと
取っておいた曲をもっていかれたとぼやいていたのが
一番印象に残っていたりします。

kaz-shinさんの記事を見ているとイメージがまったく違うよう
なので、一度聞いてみようかな。。。
(たぶん、クラフト時代とはまったく違う世界が見れる
 のでしょうね。)
Commented by kaz-shin at 2009-06-18 21:33
アンクル・トムさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
昨日は出張だったのでレスが遅くなってしまいました。すみません。
太田裕美さんには結構曲を提供していたようですね。
濱田さんのアルバムはメロディーがとても良いですし、どのアルバムを
聴いてもハズレは無いと思いますので機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2009-06-18 21:41
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなりました。すみません。
調べてみると、濱田さんはクラフト最初からのメンバーではないようですね。
クラフトで知っている曲は唯一「僕にまかせてください」です(笑)
でもこの曲はさだまさしさんの曲でした。
本当に癖の無い綺麗なメロディーを書くので、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。お薦めです。
Commented by kaz-shin at 2009-06-18 22:08
とほるさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなって、すみません。
正確には「音遊び、するなら・・・」だったんですね(笑)
どこかのHPだかで「音の夜遊びするなら・・・」というのを見た記憶があったもので・・・。
いずれにせよ、勝手に作ってはいけませんよね。
後程修正しておきます。
でも「音の夜遊びするなら~」というのも悪くはないですよね?(笑)
濱田さんのアルバムは、これからも紹介していきますので、またコメントをよろしくお願いします。
Commented by kaz-shin at 2009-06-18 23:07
Thundererさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
クラフトの音楽をほとんど知らないので想像での話しになりますが、
おそらく音楽的にはかなり違うのではないでしょうか・・・。
濱田さんのソロは、1stアルバムからCITY POP色全開といった感じです。
メロディアスですし、大人が聴いて良いと思えるタイプの音楽だと思います。
ベスト盤もリリースされていますので、興味があったら是非聴いてみて下さい。
Commented by monkan28 at 2016-06-28 12:07
「音の夜遊び するなら浜田は金吾です」 NHKFMニューサウンズスペシャルに出演した時に自身がこう言ってます
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