BOOK OFFという所は本当に面白い所で、同じお店でも欲しいアルバムを探している時は見つからないのに、フラッと暇潰しに入った時に"お宝"が見つかったり・・・。同じアルバムでも店によって値段が全く違ったり(1,000円違うケースもありますね)するのは茶飯事で、逆に「このアルバムを250円で売っちゃうの?マジ?」なんてことも間々ありますよね。だからBOOK OFF廻りは止められません。
今回紹介するアルバムも「本当に250円で良いの?」といった感じのアルバムです(笑)
そのアルバムは、1987年にVictorからリリースされたFUSIONのオムニバス・アルバム『FUSION SHOWER』。収録されているのは、マーク・イーガン(b)率いる"ELEMENTS"、オランダ出身のフュージョン・バンド"FRUITCAKE"、ヴィクター・フェルドマン(key)のプロジェクトである"L.A.SUPER RHYTHM"、そして"RONNIE MONTROSE"の4組の楽曲14曲が収録されています。
注目はやはりFRUITCAKEでした。14曲中8曲がFRUITCAKEの曲で、CD化された時に買いそびれ以降ずっと探していたので、これが250円で買えたのは本当にラッキーでした。
FRUITCAKEの音楽は、とにかくPOPでキャッチーなこと。FUSIONが堅苦しい音楽だと思っている人にもきっと受け入れてもらえるであろう聴き易さが特徴とも言えます。
1983年に『FRUITCAKE』、1984年に『FRUITCAKE 2』、1986年に『SUMMER REMINISCENCE』の3枚をリリースしていますが、このアルバムには1stから4曲、2ndから2曲、3rdから2曲セレクトされています。FRUITCAKEの曲は一時期TV番組の中でBGMとして使われていることも多かったので、もしかしたら曲を聴けば覚えている人もいるかも知れません。
『FUSION SHOWER』
01. Blown Away / ELEMENTS
02. Heartbeat / FRUITCAKE
03. Fiesta / L.A.SUPER RHYTHM
04. Amigos / L.A.SUPER RHYTHM
05. Summer Melody / FRUITCAKE
06. Cool And Gentle / FRUITCAKE
07. With Your Love / L.A.SUPER RHYTHM
08. Rhythm + Shoes / FRUITCAKE
09. A Little Place In My Heart / FRUITCAKE
10. Let Me Count The Ways / L.A.SUPER RHYTHM
11. You Can Make Me / FRUITCAKE
12. Marimba / FRUITCAKE
13. Mellow Moves / FRUITCAKE
14. Women Of Ireland / RONNIE MONTROSE
今回は曲数が多いので手抜きですが、FRUITCAKEの曲に的を絞ってレビューしたいと思います。
1stアルバム『FRUITCAKE』からは05と09の2曲がセレクトされています。
軽快なリズムと涼しげなピアノの音色が心地良い05。この曲もよくBGMとして使われていたので、聴き覚えがある人も多いかも知れません。特にBenny Baanのピアノ・プレイとRob Taekemaの軽快なギター・カッティング・プレイがFRUITCAKEのサウンドの最大の特徴ですね。
メロディアスなミディアム・ナンバー09。演奏技術よりもとにかく聴いてきて気持ち良い音楽を作ることを優先しているかのようなFRUITCAKEらしい曲だと思います。彼らの曲のほとんどが3分~4分の間というのもFUSIONにしては珍しいかも知れませんが、物足りなさを感じる位が丁度良いのかも知れませんね。
2ndアルバム『FRUITCAKE 2』からは、02、06、11、12の4曲がセレクトされています。
彼らの代表曲とも言える名曲02。イントロからそのキャッチーなメロディーと爽やかなサウンドに惹き込まれます。この曲も聴いたことのある人は多いのではないでしょうか?軽快なギター・カッティングとシンセ・ベース、シンセ、ピアノが音色が絶妙にマッチしていて、夏のドライブに最適な1曲です。
タイトル通りCOOLな06。同じリゾート感溢れる02と比べると、前者がモルディヴ、この曲がハワイといったところでしょうか(笑)。どこか都会的な香りがあるのですが、そこが涼しげで湿気の多い梅雨時にはピッタリです。
朝の海岸線をイメージさせる11。ギター・ソロも格好良いですし、続くピアノ・ソロも良いです。結構技術的にも優れているバンドというのが分かます。雰囲気がたまらなく好きです。
アコースティック・ギターをフィーチャーしたボッサ調の12。凝ったアレンジという印象は受けませんが、よくまとまっていて心地良さは抜群です。ギターが主役の1曲です。
3rdアルバム『SUMMER REMINISCENCE』からは、08と13がセレクトされています。
ホーン・セクションが加わってFUNKYに仕上がっている08。それまでのリゾート感覚溢れる曲とはちょっと雰囲気は違いますが、こういうダンサブルな曲もなかなか良いですね。
美しいメロディーが印象的なバラード・ナンバー13。FRUITCAKEの収録曲8曲の中では1番Guitar Fusionといった趣きが強い曲です。なかなか良いギターが聴けます。
いかにも梅雨といった天気が続いており、気分的にもすっきりしない時が多いのですが、このアルバムを聴けば気分爽快!暑い夏の日にシャワーを浴びているような心地良さがあります。
出来ればFRUITCAKEのCDを再発してくれると嬉しいのですが・・・。まあ、このオムニバスが入手出来ただけでも良かったです。
BOOK OFFは、オムニバス盤の値段の付け方は結構適当ですね。リリースされた年月が古いほど安くなる傾向があります。
沢山のCDを取り扱う関係上、収録曲まで調べて値段を付けるのは不可能なんでしょうね。結構面白いオムニバス盤が見つかることも多いです。
もしオムニバス盤が嫌いでなければ、BOOK OFFで探してみては如何ですか?掘り出し物に出会えるかも知れませんよ。
FRUITCAKE!実は1stを持ってます、BOOKOFFでなんと500円!
2年ほど前にたまたま見つけました。かなり郊外にあるお店で、異常にCDの品数が多く、ドライブついでに立ち寄るところなのですが、見つけたときは驚きました。
国分友里恵さんのSTEPSもここで発掘しております(笑)あと、吉野千代乃さんとか東京Qチャンネル(好きなんです・笑)とか..
FRUITCAKEですが、難しいこと抜きに軽快でPOPな音楽、車で聴くにはうってつけですよね。
発売当時、日本でもコンサートがあったんですよね。聴きに行っておけば良かった。
やっぱりBOOK OFFというのは面白い所ですよね。
こんなCDが500円で手に入るのですから・・・(笑)
FUSIONというカテゴリであっても、決して演奏力の高さばかりが重要ではないことを教えてくれているようなグループですよね。
でも決して演奏力は低くはないところがまた良いんです(笑)
私も頑張ってアルバム探しを続けたいと思います。
アルバム3枚持っているんですか!?
羨ましいです(笑)
私も詳しい事は知らないのですが、メンバーの他の作品があるのだとしたら聴いてみたいです。
でもまずはFRUITCAKEのアルバムを探さなければ・・・。
FRUITCAKEの音源は以前から欲しかったんですが、なかなか見つけられずにいました。
たまたまこのアルバムを見つけることができ、しかも250円というから本当に驚いた次第です(笑)
でもやはりアルバムを聴いてみたい気持ちは変わっていません。
聴きたい気持ちがあってもCD1枚に2万円近い金額を出せない人は、私を含め沢山いるはずです。
再発してレコード会社に何のデメリットがあるというのでしょうね?
ぜひとも再発して欲しいものです。