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GOSPERATS_GOSPE★RATS ◇ 2009年 07月 07日
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今回紹介するのは、2006年にリリースされたGOSPERATSのデビュー・アルバム(?)『GOSPE★RATS』です。このアルバムは、リリースされると同時に大ヒットしたのでご存知の方も多いかも知れませんね。理屈抜きで楽しめるアルバムで、個人的には"夏向き"のアルバムとしてお気に入りになっています。
加えてCITY POP好きな私にとっては、プロデュースが大瀧 詠一(クレジット上は"補佐人"となってます)で、ジャケット・デザインは永井 博のイラストというのもたまりません(笑)

今更説明の必要は無いかも知れませんが、GOSPERATSはラッツ&スターの鈴木 雅之、佐藤 善雄、桑野 信義とゴスペラーズの酒井 雄二、村上てつやの5人によるユニットです。つまりラッツ&スター+ゴスペラーズで"GOSPERATS"という訳です(笑)
調べてみると、学生時代のゴスペラーズを発掘したのが佐藤 善雄であったり、鈴木 雅之がゴスペラーズに楽曲提供やコーラスでの参加を依頼したりして接点はあったようですが、2005年の鈴木 雅之のデビュー25周年時のイベント・ライブで佐藤 善雄、酒井 雄二、村上てつやとジョイントしたことが"GOSPERATS"の誕生のきっかけだったようです。

アルバムに収録されているのは全9曲ですが、実質的には7曲で残り2曲は"お遊び"的な作品です。カヴァー曲4曲と、故・井上 大輔の未発表曲3曲という構成になっており、お得意のdoo-wopコーラスを軸とした素晴らしいコーラスを聴かせてくれます。
アレンジは清水 信之、井上 鑑、松本 晃彦、村松 邦夫が手掛けています。特に"ナイアガラ・サウンド"に関わりが深い井上 鑑、村松 邦夫が参加しているのも嬉しいところです。

『GOSPERATS / GOSPE★RATS』
01. ハリケーン
02. まさか赤坂Show Time
03. リンダ
04. Interlude ~クイズ♪バーボボバー♪物語~
05. 星空のサーカス ~ナイアガラへ愛を込めて編~
06. Valentine Kiss ~永遠の誓い~
07. 時間飛行
08. Skit ~だからゴスペラッツ~
09. The Voice

シャネルズ時代の1981年のヒット曲のカヴァー01。作詞:湯川 れい子、作曲:井上 大輔、編曲:清水 信之。小林 克也のDJも入ったりしているところも80'sの香りがたっぷりです。歌はもちろん楽しいのですが、1番驚いたのは演奏で、ホーン・セクションとストリングス以外は全て清水 信之が一人でこなしています。しかも全て生楽器です。ソロ・アルバムでは既に披露していましたが、本当に器用な人です。

作詞:湯川 れい子、作曲:井上 大輔、編曲:井上 鑑によるノスタルジック漂う曲02。井上 大輔の未発表曲のひとつだったようです。歌詞・メロディー共にGOSPERATSによく似合っている曲という気がします。昭和歌謡に親しんできた人にとっては、親しみ易い曲かも知れません。

お馴染み竹内 まりやの名曲のカヴァー03。編曲は松本 晃彦です。打ち込みのリズムによるグルーヴと美しいコーラス・ワークが特徴です。あまり男性アーティストがカヴァーするタイプの曲ではありませんが、鈴木 雅之の色気のある声で歌われると違和感を全く感じません(笑)

ナイアガラ・サウンドへのオマージュ05。以前紹介したラッツ&スターの『SOUL VACATION』(1983年)に収録されていた「星空のサーカス」とCM用に書かれたという「スパイス・ソング」をメドレー形式にした曲です。「星空のサーカス」は作詞:松本 隆、作曲:大瀧 詠一、「スパイス・ソング」は作詞:伊藤 アキラ、作曲:大瀧 詠一です。アレンジは井上 鑑。もちろんナイアガラ・サウンドを楽しめます。今 剛のペダル・スティール・ギターが良い味出してます。

作詞:湯川 れい子、作曲:井上 大輔、編曲:村松 邦夫による06。この曲も02同様、井上 大輔の未発表曲のようです。地味と言えば地味ですが、良い曲だと思います。80'sの雰囲気がたっぷり詰まった村松 邦夫のアレンジがとても気持ち良いナンバーです。この曲は私の大好きなエンジニア・内沼 映二のミキシングなので音的にも私好みになっています。桑野 信義のヴォーカル(実はかなり上手いのです)が聴ける1曲でもあります。

07も井上 大輔の未発表曲だそうです。作詞:東海林 良、作曲:井上 大輔、編曲:井上 鑑によるバラード・ナンバーです。美しいストリングスと切ない桑野 信義のトランペットが印象的です。なかなか良いバラードなので、確かに発表されずに埋もれてしまうのは勿体無い曲という気がしますね。

1958年に発表されたスカーレッツ(ファイブ・サテンズ)のカヴァー09。アカペラによるナンバーで、おそらく一発録音でしょう。doo-wopをこよなく愛すGOSPERATSならではの曲と言えるのではないでしょうか。

アルバムを通して"遊び心"と"楽しさ"が詰まっていて、まさに80'sの香りが漂う1枚に仕上がっています。こういうアルバムが2006年にリリースされて、しかもヒットしたというのが嬉しいですね。
"遊び心"とは言っても決してふざけている訳ではなく、曲に関しての完成度は高いのです。ただ、楽しんで聴いて欲しいというアーティスト側の意向が反映されているのでしょう。ですから補佐人として大瀧 詠一が参加しているのも頷けますね。
仲間とのドライブでのBGMとして流すのにぴったりかも知れませんね。機会があれば第二弾をリリースしてくれると嬉しいのですが(笑)
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by kaz-shin | 2009-07-07 19:43 | J-POP | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by kotaro at 2009-07-08 00:26 x
こんばんは。めずらしく連日投稿になりますが、今年私もこれを入手しました。近所のTSUTAYAで100円で(勝った!)
3年前だったのですね。当時プロジェクトはラジオで知りましたが仕事が忙しくてフォロー出来ず。「おや」と見つけてクルマでちょろっと掛け「にんまり」しているところです。
本当に解説の労、ありがとうございます。

井上大輔(ブルーコメッツの井上忠夫)の遺産でもありますね。
東海林良という名前は30年前の木之内みどりの「苦いルージュ」の中に出てきます。当時の作品かと推測できそうですね。
Commented by jyubon at 2009-07-09 19:35
↑は最近BOOK OFFで250円で見かけますね。
このアルバムは私も好きです。懐かしいけど新鮮みたいな。
第二弾、私も出たら聞いてみたいです。「GOSPERATS Ⅱ」みたいなタイトルで。
Commented by kaz-shin at 2009-07-10 00:14
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムのように売れたアルバムは値が下がるのも早いようですが、
それにしても100円とは安いですね(笑)
このアルバムのリリースを知った時、然程期待はしていなかったのですが、
実際に聴いてみるとしっかり作られていて嬉しい誤算でした。
こういう楽しいアルバムも良いですね。
Commented by kaz-shin at 2009-07-10 00:19
jyubonさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ヒットしたアルバムはすぐ安くなりますね。
これを狙う手もありますね(笑)
第二弾は密かに期待しています。
あれだけ売れたんですから、可能性はあると思っているのですが・・・。
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