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BOB & PAULINE WILSON_SOMEBODY LOVES YOU ◇ 2009年 08月 22日
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今回紹介するのは、AORな雰囲気を持ったFUSIONグループ、SEAWINDの看板シンガーであるポーリン・ウィルソンとドラマーであり優れたソング・ライターであるボブ・ウィルソンの当時夫婦だった二人が、1981年にリリースしたCCMの名盤『SOMEBODY LOVES YOU』です。
確かにCCM系のレーベルからリリースされていますし、歌詞の中にも"JESUS"が登場する辺りはいかにもCCMアルバムという雰囲気は感じますが、所詮歌詞の内容が解らない私にとってはAORな名盤です(笑)

このアルバムの魅力は、音楽ライターである熊谷 美広氏がこのアルバムを"SEAWIND幻の5作目"と呼んでいる通り、緻密なアレンジと高度な演奏技術、そしてポーリン・ウィルソンの素晴らしいヴォーカルにあると思います。加えてSEAWINDのアルバムでも数々の楽曲を書いてきたボブ・ウィルソンのソングライターとしての非凡な才能を改めて感じさせてくれる作品でもあります。SEAWINDのサウンドが好きなら必聴なアルバムと言えるかも知れませんね。

『BOB & PAULINE WILSON / SOMEBODY LOVES YOU』
01. I'll Keep My Eyes On Jesus
02. With Love In Your Eyes
03. Joyful Melody
04. Vision:Power And Glory
05. You Can't Hide
06. Somebody Loves You
07. Lullabye Of Love
08. In The Spirit
09. Jesus Is My Lord

SEAWINDらしいサウンドが全開のFUNKYなナンバー01。それもそのはずで、1981年当時の正式なSEAWINDのメンバー6人によってレコーディングされています。パンチ力のあるPAULINEのヴォーカルは流石の一言ですね。ホーン・アレンジはLARRY WILLIAMS。

柔らかく優しい耳障りでありながら、FUNKYな味付けが施されたアレンジが見事な02。この曲を聴いてもSEAWINDのサウンドの要は、やはりホーン・セクションなんだなと感じさせてくれます。本当に格好良いホーン・アレンジ(LARRY WILLIAMSのアレンジ)ですね。

個人的には名曲だと信じて疑わないバラード・ナンバー03。エモーショナルなPAULINEのヴォーカルと、BILL REICHENBACHのアレンジによるユーフォニズムというチューバに音色が似た楽器を軸にしたホーン・セクションが印象に強く残ります。聴けば聴くほどに味わい深い、そんな1曲です。

05へのプレリュード的な小曲04。これからどんな展開になるのか期待を持たせる曲です(笑)

軽快なビートが心地良いまさにAORと呼ぶに相応しいナンバー05。ロック調の曲も難無く歌いこなすPAULINEの上手さというか凄さを感じます。しかし、この曲はKEVIN CLARKに尽きますね。ベースも弾いてますし、何よりJAY GRAYDON顔負けといった感じの"ワイヤー・クワイヤー"を披露しています。文句無く格好良い曲です。

アルバム・タイトル曲06は、ポップでキャッチーなメロディーと軽快なグルーヴが心地良い演奏とが絶妙にマッチした"小粋な曲"ですね。決して派手な仕掛けがある訳ではありませんが、とにかくトータル的なバランスが絶妙です。KIM HUTCHCROFTのアルト・サックス・ソロが好きです。

イントロからAORな雰囲気が滲み出ている07。個人的にはこの手の都会的なサウンドは大好きです(笑)。曲によって様々なスタイルを歌い分けるPAULINE恐るべしです。夜のドライブのBGMには最高でしょう。

01同様SEAWINDらしさが全開のナンバー08。01よりもSEAWINDの色濃いナンバーです。それもそのはずで、ホーン・アレンジはJERRY HEY。やはりJERRY HEYのホーン・アレンジは一味違いますし、一聴で判りますよね。JERRY HEYのホーン・アレンジが好きな人にはたまらない1曲でしょう。

LARRY WILLIAMSのキーボードとBOB WILSONのパーカッションのみで展開される、どこか幻想的なイメージさえ感じさせるナンバーです。独特な重厚感のある曲ですね。

CCM系の作品という位置付けであったとしてもそれは詞の世界の話であって、メロディーや演奏に関して特に制約がある訳ではないようなので、聴いている分には極上のAORアルバムですね。
日本の場合、宗教との結び付きを感じさせる作品は少ないので薄いのですが、欧米ではCCMはジャンルとして確立されています。突出した個性を持ったアーティストは少ないようですが、非常に洗練された作品も多いので、AORファンにも注目されているのも頷けます。
まあ、ジャンルなんて所詮便宜上のものだと思ってますから、聴いていて気持ちの良い音楽であればそれが1番ですよね。
この『SOMEBODY LOVES YOU』は、メロディー、アレンジ、ヴォーカルの三拍子揃った名作ですので、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。

ちなみのCCMは、Contemporary Christian Musicの略だそうです。
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by kaz-shin | 2009-08-22 10:39 | 洋楽系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by 哲学者になりたい猫 at 2009-08-22 21:01 x
コメント欄でお勧めした時に市場にポツポツまた出始めていた時だったのですが(ただし継続的な現象かわからなかったので発売されてますよとは書けませんでした。)入手&大変気に入っていただけて嬉しいです。この世には量(売り上げ)以外には名盤(名曲)と呼ぶ以外に無いものが自分に中はいくつもあると書いたのはピチカートの小西さんですが、まさにその言葉が当てはまる盤ではないでしょうか。それも離婚直前にこのクオリティを作らせる神の御心の凄さとともに(爆)ポーリンのヴォーカルもベストという出来ではないでしょうか。はっきり言ってCCMは並みのAOR&産業ロックよりも出来がいいのが結構あってはまると奥が深く抜けられなくなるので注意が必要です(笑)ボブはこの後CCMであのAirplayのヴォーカルのTOMMY FUNDERBURKと組みThe frontというバンド「The Front」という盤を製作しました。KazさんのようなAOR世代には少し産業ロック&エレクトリック色が強く感じるとは思いますが、これもまたよく言及される作品です。ブックオフではまず流通して無いでしょうが(してたら逆に店員さんは価値がわからないのでたぶん激安です(笑))機会がありましたら是非。
Commented by kaz-shin at 2009-08-23 22:37
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
お薦めいただいたアルバム、やっと入手しました。
私個人としても以前から聴きたかった1枚なだけに入手した時は嬉しかったですよ。
1度目より2度目、2度目より3度目という風に、聴けば聴くほど魅力を増してくる、そんなアルバムですね。
末永く聴き続けていきたいアルバムになりました。

「The Front」ですね!しっかりメモしておきました(笑)
根気良く探してみます。いつもありがとうございます。
Commented by まるいチ-ズ at 2009-08-25 07:50 x
おはようございます
以前にご紹介されていた「INTUITION」もいいですが、この作品もいいですね!
SEAWINDの一連のアルバムを聴くと、大学生の頃を懐かしく思い出します。ポーリンの歌は本当に素晴らしいですし、SEAWINDの演奏はさすがです。このアルバムはCDも即買いしました、何故かと言うとジャケットのポーリンが可愛いからです(笑)、邪道な動機ですみません。
哲学者になりたい猫さんお勧めの「The Front」は私も探しています、聴いたことはあるのですが、音源が見つかりません。BOOK OFFでは厳しいかも知れませんね。
Commented by kaz-shin at 2009-08-27 00:59
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。ごめんなさい。

ポーリンの歌の素晴らしさが際立つアルバムですね。
夫婦としてまだ円満だった頃に制作されたというのも大きいでしょうし、
CCMとしての作品であるということもボブとポーリンにとっては楽しい
仕事だったのかも知れませんね。
やりたいことを素直にやってるだけみたいな感じがして好きです(笑)
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