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Toshiki Kadomatsu vol.37_REASONS FOR THOUSAND LOVERS ◇ 2009年 09月 23日
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今回は久しぶりに角松 敏生ネタです。
当ブログにおいて、アーティスト名でカテゴリを作っている唯一のアーティストである角松 敏生。彼に関わる記事も今回で37個目となります。
紹介するのは、1989年にリリースされた通算9作目となるアルバムで、自身のプロデュース・レーベルである"オーン・レーベル"からリリースされました。以前から活動凍結前の角松の音楽が好きだということを書いてきましたが、実は本作と1988年にリリースされた前作『BEFORE THE DAYLIGHT』は、私にとっては特異な存在と言うか、ちょっと距離を置いていた作品だったので紹介してませんでした。
今日からブログ開設から5年目に入るという特別な日なので、あえて紹介してみようかと思い立った訳です(笑)。

本作と『BEFORE THE DAYLIGHT』が特異な存在というのには理由があります。この2作品は、当時洋楽では珍しくはありませんが、邦人アーティストのオリジナル・アルバムでは珍しかった曲毎にプロデューサーが違うという、楽曲プロデューサー方式を取っているからなんです。
1曲毎に聴いた場合、曲もアレンジも悪くないんですね。でもアルバムのトータル的なイメージで言うと、どうも角松 敏生のカラーが薄くて物足りなさを感じてしまいます。角松のアルバムを聴いている感じがしないと言った方が分かりやすいでしょうか・・・。
ただ複数のプロデューサーとの仕事で、角松が得たものは大きかっただろうし、その後の音楽制作に役立っていることは間違い無いでしょう。
このアルバムを聴いて感じたのは、既にプロデューサーとしてアーティストのカラーをしっかり出せる実力を角松は持っていたんだなということでした。完全なセルフ・プロデュースだったら、どんな感じになったのか聴いてみたい気がするアルバムですね。

本作で楽曲プロデューサーとして参加しているのは、JEFF BOVA & JIMMY BRALOWER、JEFF LORBER、THE SYSTEM、WAYNE BRATHWAITE。角松は、ヒロ穂積との共同プロデュースを含めて5曲プロデュースしていますが、私が好きな曲はほとんどが角松プロデュース曲というのが面白いです(笑)。

参加ミュージシャンもいつもながら豪華なんですが、特筆しべきはTIM BOGERT(b)、JAY GRAYDON(g)、BUZZ FEITEN(g)、STEVE GADD(ds)、PAULINHO DA COSTA(per)、KIRL WHALUM(sax)が参加しているところですね。JAY GRAYDONとSTEVE GADDとの共演は角松にとっても念願が叶ったという感じだっただろうと思いますね。

『角松 敏生 / REASONS FOR THOUSAND LOVERS』
01. 飴色の街
02. RATIRAHASYA ~ Time For Kari
03. Knock My Door
04. CINDERELLA
05. Polar
06. OKINAWA
07. Reason...
08. End of The Night
09. Moonlight Tokyo Bay
10. New Year's Eve

ピックアップ曲
「飴色の街」
それまで角松のアルバムに収録されている曲のタイトルは、全て横文字のタイトル(サブタイトルは除く)で、初めて日本語のタイトルが付いたのがこの曲だったと記憶しています。シングルでは「初恋」、「ドアの向こう」、「もう一度・・・and then」が既に出ていましたが、アルバム収録曲では初めてだったので印象深かったですね。決して派手な曲ではありませんが、何故か惹き付けられる不思議な曲です。角松プロデュース曲。

「CINDERELLA」
題材がいかにも角松らしい曲(笑)
ギターのNick Moroch以外はバリバリの打ち込みサウンドが特徴なんですが、当時の角松の打ち込みのセンスは相当なもので、下手な海外アーティストの打ち込みサウンドよりも優れていただろうと思いますね。アレンジが好きな曲です。プロデュースは角松 敏生とヒロ穂積。

「Moonlight Tokyo Bay」
子供の頃から東京湾に慣れ親しんできた私としては、タイトル名だけで惹かれてしまいました。ましてや角松がSTEVE GADDと初めて共演した曲でもあります。メロディー、アレンジ、演奏共に大好きな曲です。
STEVE GADDと青木 智仁のリズム隊、ピアノにRICHARD TEE、ギター・ソロはJAY GRAYDON、ホーンセクションはJERRY HEY(ホーン・アレンジ)をはじめとしたSEAWINDのホーン・セクションの面々・・・。決してインパクトは強くは無いのですが、とにかくこの曲が好きなんです(笑)
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by kaz-shin | 2009-09-23 23:13 | Toshiki Kadomatsu | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by kotaro at 2009-09-24 06:58 x
ジェフ・ローバー、バジー・フェイトンに反応です。珍しく角松記事にコメントしますが70-80年代のクロスオーバーシーン、日本の音楽にいろんなスパイスを与えてくれました。
本作では20代終わりに近い角松が念願叶いNYの大物たちと“プレイ”するというサクセス。あのころラジオで滔々と語る角松を私はどんな気持ちで聴いていたのでしょうか。

「駆け上がった」80年代の音楽シーン、今のロハスなんてかけらもなく若者は動いていました。
小室などが彼に続くのだけど、マネー経済の勘違いでドメスティックな方向に行ったのがやっぱり間違い。
ロックって根本は批判精神、自分がその対象になりそうだったら捨てる気構えも必要です。
角松は少し含羞があったのかな、サザンみたいにもならなかったし、休養充電から明けた時には割と発言していましたね。
それがかみ合わないもどかしさ、他人事なのに私も思っていました。  またこの辺を少し聴き込んでみます。
Commented by Apollo at 2009-09-24 21:27 x
kaz-shinさん、こんばんは。

角松は、デビュー盤が出た時に私と同じ歳だということで、ずっと追っかけて応援していました。達郎の影響を受けたサウンド作りが私の好みだったので、1990年あたりまでは積極的に聴いていました。その後は、私の興味の範囲からちょっと外れた感じになったので、気になりながら聴いていない状態ですね。

私個人的には、Yogiのドラムスに青木智仁のベース、時々Richard Teeのピアノ入り、という時代がピークのような気がしてます。

私の結婚披露宴の退場のBGMに「あいらびゅ音頭」を使ったのは、密かに自慢です。
賑やかに宴を締めくくって、招待客が帰っていく頃に、ラストの打ち上げ花火のSEが見事に「祭りの後」を表現してくれました。
ま、気付いてくれた人はほとんどいなかったハズですが、私としては予定どおりで、自己満足に浸ったのでした。

ちょっと、恥ずかし・・・。
Commented by kaz-shin at 2009-09-26 00:01
kotaroさん、コメントありがとうございます。
この頃の彼は積極的に憧れのミュージシャンとの共演を果たしていきます。
そこで何を感じ、何を得たのかは計り知れませんが、この辺りから音楽が変わっていきましたね。
個人的にはプロデューサーとして1番成長した時期だったという気がしてます。
その集大成が『ALL IS VANITY』ではないでしょうかね。
Commented by kaz-shin at 2009-09-26 00:10
Apolloさん、コメントありがとうございます。
角松敏生の音楽は一筋縄ではいきませんね(笑)
とにかく憧れの音楽に近づきたい一心で、がむしゃらだった頃の音楽が
1番良かったと言えるかも知れませんね。
そんな時期を過ぎ色んな意味で余裕が出来た時から、どんなアーティストも変化が見られますね。面白いものです。

ちなみに私は披露宴で「June Bride」を使いました(笑)
Commented by LOVE☆YUYA at 2009-09-29 02:17 x
同時期にリリースされた、The Systemの『RHYTHM AND ROMANCE』というアルバムはどこか同じ匂いのするアルバムですね。

特に「SOUL TO SOUL」という曲を聴くとどうしても「OKINAWA」を思い出してしまう(笑)

関係ないですが、来月デビューする「さかいゆう」というアーティストをご存じですか?「ストーリー」って曲が、角松とかVOCALAND風でちょっとびっくり(笑)
Commented by ロロ at 2009-09-29 02:21 x
kazさん、こんばんは。

お仕事の方はひと段落でしょうか? とはいえ全曲レビューされていないので、まだお忙しいのですかね?(笑) ←冗談

何か、初めてリアルタイムで角松記事にコメントできるのでワクワクしております。私は、自分が「角松回帰」した後に本アルバムを聴いたのは、かなり後でしたが、ぐっと来る曲がないなぁ…的なとらえ方をしておりました。

kazさんのおっしゃることと重なるのですが、海外プロデューサーが絡んだ曲というのは、自分としては情感が今イチ不足して聞こえてしまうようです(実は本アルバムを買うのをためらっていたのは、海外~というのを知っていたからでした)。

June Bride…もちろんインストゥルメンタルの方ですよね?(笑) 
でも、独身の自分から見れば、ちょっと羨ましいような…婚活頑張ろうかなぁ~(・∀・)  
Commented by kaz-shin at 2009-09-30 23:32
LOVE☆YUYAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
当時、角松さんは相当The Systemに入れ込んでいたんだなという印象は受けましたね。
活動解凍後も琉球音楽からの影響を感じる曲がありますが、「OKINAWA」がアプローチ的には1番面白いと思っています。
まだどこか俯瞰しているような距離感があって、こういう形が角松さんらしいと思えなくもないですね(笑)
どうもどっぷり浸っているのは・・・?という感じがあります。

"さかいゆう"さんに関しては、全く知りませんでした。
VOCALAND風というのはちょっと気になります。
Commented by kaz-shin at 2009-09-30 23:43
ロロさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
上手く表現出来ないのですが、角松さんのセルフ・プロデュース、セルフ・アレンジで全曲を占めているアルバムと比べると、
とっちらかった印象でアルバムとしてのまとまりと言うか、カラーが出ていない気がするんですよ。
1曲1曲で考えた場合、どれも良い曲だと思うのですが・・・。
その辺りが今ひとつのめり込めない要因かも知れません。

June Brideはもちろんインスト・バージョンを使いました。
何しろ結婚したのが2月なので・・・(笑)
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