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BRENDA RUSSELL_TWO EYES ◇ 2009年 10月 12日
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今回紹介するのは、素晴らしいシンガーであり、優れたソングライターであり、センス溢れるアレンジャーでもあるというマルチな才能を持った黒人アーティスト・BRENDA RUSSELLが、1983年にリリースした通算3作目となる『TWO EYES (邦題:出逢いのときめき)』です。BRENDA RUSSELLは、黒人アーティストながらリリースされたアルバムはどれもAOR色が強いと言われており、そんな中でも最もAOR的なアルバムと評判が高いのが本作です。

プロデュースは、名匠・TOMMY LIPUMA。彼は本当に素晴らしいプロデューサーで、数多くの名盤を世に送り出してきています。私も彼のプロデュース作品なら、何の疑いもなく購入出来ます。プロデューサーには音楽やサウンドに直接関わるタイプと、トータル的な指揮官として関わるタイプ(いわゆる裏方タイプ)が存在しますが、TOMMY LIPUMAは後者ですね。
私がTOMMY LIPUMAが凄いなと思うところは、アーティストの持ち味・個性を十分に発揮出来るような環境作りが上手いことですね。時間を気にせずレコーディングが出来るようなスタジオ環境を整えたり、そのアーティストの個性を活かす為に必要だと思われる凄腕ミュージシャンを集めるという、あくまでアーティストの為に何が必要かを考えられるプロデューサーであると思います。ですから出来上がるアルバムは、当然ながら悪い訳がありません(笑)

参加ミュージシャンは、JOHN ROBINSON(ds)、NATHAN EAST(b)、LEON PENDARVIS(key)、JAMES NEWTON HOWARD(key)、DAVID WILLIAMS(g)、DEAN PARKS(g)、PAULINHO DA COSTA(per)がリズム・セクションの軸になり、そこにSEAWINDのホーンセクションが加わっています。もっと凄いのがゲスト陣で、曲の共作、アレンジ、演奏に加わっているのがBILL LABOUNTY、DAVID FOSTER、MICHAEL McDONALD、DON GRUSIN。他にもSTEVIE WONDER、RITA COOLIDGE、RANDY CRAWFORD、CHRISTOPHER CROSS、JAMES INGRAM、AL JARREAU、DAVID LASLEY、PATRICE RUSHEN、LEON WARE・・・等というビッグネームがズラリと並んでいます。
一体このアルバムにどの位の制作費がかかっているんでしょうね?(笑)

『BRENDA RUSSELL / TWO EYES』
01. I WANT LOVE TO FIND ME (邦題:出逢いのときめき)
02. IT'S SOMETHING! (邦題:愛のサムシング)
03. HELLO PEOPLE
04. TWO EYES
05. STAY CLOSE (邦題:あなたのそばに)
06. JARREAU
07. NEW YORK BARS
08. I'LL SEE YOU AGAIN (邦題:愛は時をこえ)
09. LOOK DOWN, YOUNG SOLDIER

ピックアップ曲:
「I WANT LOVE TO FIND ME」 / 作詞・曲:Brenda Russell & Bill LaBounty
渋いAORナンバーですね。作曲はあのBILL LABOUNTYで、コード進行やフレーズがいかにもBILL LABOUNTYらしいですね。派手なところはほとんど無い、どちらかと言えば地味かもしれないJOHN ROBINSONとNATHAN EASTのリズム隊が個人的には大好きでして、その堅実なプレイはとても聴いていて心地良いです。LARRY WILLAMSのホーン・アレンジも見事で、メロディー、アレンジ、ヴォーカルのトータル・バランスが絶妙なナンバーだと思います。

「IT'S SOMETHING!」 / 作詞・曲:Brenda Russell & David Foster
まさにDAVID FOSTERならではのAORナンバーに仕上がってますね。ベーシックなリズム・セクションでの演奏にも関わらず、シンセを上手く使って厚みを出しており、いかにもDAVID FOSTERらしい都会的で繊細なアレンジが印象的です。インパクトは然程強くはないのですが、聴く度にどんどん嵌っていくような曲ですね。

「HELLO PEOPLE」 / 作詞:曲:Brenda Russell & Michael Mcdonald
この曲はこの曲で、MICHAEL McDONALDらしさがよく出ているAORナンバーです。アルバム冒頭からの3曲でAOR好きにはたまらないといった構成になっています(笑)。この曲ではJEFF PORCAROがタンバリンで参加しています。

「STAY CLOSE」 / 作詞:Brenda Russell、作曲:Don Grusin
メロディアスな甘いバラード・ナンバーです。ストリングス系のシンセとDON GRUSINの奏でるローズの音色が美しく、心地良く響きます。BRENDA RUSSELLのヴォーカルも気負いがなくて、ヴェルヴェット・ヴォイスと言われるのが頷ける素晴らしい歌声を堪能出来ます。
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by kaz-shin | 2009-10-12 22:01 | 洋楽系 | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by やさぐれたにぴ at 2009-10-13 20:34 x
トミー・リピューマ。YMOをアメリカのマーケットへ放った男ですね。
彼はスムースなモノを作るのには長けてたけど、
YMOをちゃんと理解は出来なかったようで、
メンバーは、「一応は感謝するけど」なんてスタンスでした。
多分、意図は汲んで貰えなかったんでしょうね。
AOR路線なら、だいたいどんなものを作ってくるか解るんだけど。
失礼しました。
Commented by デンタ at 2009-10-13 22:50 x
お久しぶりっす。
彼女の名前はクレジットで見ることがときどきあったものの、
初めて彼女のアルバムに手を出したのはHidden Beachという
レーベルから発売したParis Rainからでした。
このレーベルはヒップホップ色が強めなネオ・ソウルのレーベルですが、
このレーベルのサイトから彼女の楽曲が流れた時、
まるでオアシスにたどり着いたような印象を受けました。
そう、彼女のサウンドには潤いがあるんですよね。
それから彼女のアルバムをぽつぽつと集めていますが、
このアルバムはまだ持っておらず。
見つけ次第回収したいと思っています。
Commented by Apollo at 2009-10-14 20:45 x
kaz-shinさん、こんばんは。

このアルバム持ってますが、強烈な印象がありません。
Brendaは、ソングライターとしてはいろんなところで名前を見かけますし、素晴らしいと思うのですが、彼女のヴォーカルが私の好みからするとちょっと「淡白」なのです。
故にAORファンには歓迎されるかもしれませんが、黒人独特のアクの強いヴォーカルを期待する人にはお勧めできませんよね。

私だったら、深夜のドライブのBGMに使います。
もちろん、下心アリです。
Commented by kaz-shin at 2009-10-17 19:25
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみません。
リピューマとYMO・・・。しっくりきませんね(笑)
リピューマのプロデュース作品とYMOの音楽性では色が違いますからね。
ただ、アメリカの市場を知り尽くしている彼だからこそ、リミックスに拘ったのかも知れませんね。
やはりリピューマはAOR路線でしょう(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-10-17 19:29
デンタさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
レスが遅くなって申し訳ありませんでした。

Apolloさんのコメントにもありますが、黒人系シンガーでありながら淡白なヴォーカルがAORチックな作風にはピッタリな感じですね。
変に癖が無い分凄く聴き易いですよね。
演奏面でも聴き所の多いアルバムなんで、ぜひチェックしてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2009-10-17 19:37
Apolloさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。すみません。

仰る通り「淡白」ですから、AOR路線にぴったりな感じですね。
そこがこのアルバムの好きな理由でもあるのですが・・・(笑)
記事にも書きましたが、私結構ジョン・ロビンソンのドラミングが好きでして、そういう意味でもこのアルバムがお気に入りになってます。
深夜のドライブのBGM・・・確かに下心アリで使えますね(笑)
Commented by laydown111 at 2009-11-22 14:06 x
kaz-shinさん、こんにちは。
久ぶりにコメントさせていただきます。

BRENDA RUSSELLはほとんど聴いたことがありませんが、
20年ほど前に、当時付き合っていた女性が好きだった
“Piano in the dark”という曲は印象に残っています。

曲を聴いて涙が止まらなかったという女性のコメントに、
それはすごいとカセットにダビングしてもらい自宅で聴きましたが、
涙はでませんでした。

声とサウンド・メロディは素晴らしいと思いましたが、
恐らくその女性が涙したのは、詩の内容も良かったからでしょう。
(その子はバイリンガルでした)

詩の重要性を認識させられた1曲でした。

Commented by kaz-shin at 2009-11-22 15:10
laydown111さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私も"泣ける曲"というのは、すなわち"泣ける歌詞"なんだと思いますね。
ですから洋楽を聴いて泣いたことは当然のようにありません(笑)

そういう意味で考えると、洋楽って私にとっては本当の良さの半分しか味わっていないのかも知れません。
確かに訳詞を読むという手がありますが、それは単に言葉の意味を理解しているだけで、
歌を聴いて感じるものとは全く違いますよね。
洋楽が好きな方って、その辺りはどんな聴き方しているのか疑問に思うことがあります。
Commented by チャーリー豊後 at 2010-01-11 09:31 x
はじめまして 貴ブログを大変参考にさせていただいております。 ブレンダ ラッセルは「ピアノ イン ザ ダーク」が好きで良く聴いています。 1988年のヒットですね。  
Commented by kaz-shin at 2010-01-11 21:44
チャーリー豊後さん、はじめまして。コメントありがとうございます。

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もし、少しでもお役に立てているなら嬉しいです。
これからもよろしくお願い致します。
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