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西脇 唯_Unison ◇ 2009年 11月 19日
西脇 唯_Unison_e0081370_19564150.jpg 

今回紹介するのは、西脇 唯が1996年にリリースした通算5枚目のフル・アルバム『Unison』です。このアルバムは本当に好きなアルバムでもっと早く紹介しようとも思っていたんですが、このアルバムが似合う今の季節まで温存しておりました(笑)

『Unison』は、以前紹介した1stアルバム『さよならの場所で会いましょう』や2ndアルバム『いちばんやさしい風はあなたが持っている』に比べるとインパクトに欠ける印象がありますが、それは最初のうちだけで聴けば聴くほどに味わいを増してくるというアルバムですね。本当に良い曲を書く人です。
私が今まで聴いてきた女性アーティストの中では、ソング・ライティングという点においてはBest 3に入ると思います。
特に詞が良いんですよね。私は、昔からどういう訳か歌詞に関しては無頓着と言うか、あまり頭に歌詞が入ってこないタイプの人間なんですが、西脇 唯の曲はメロディーと共に歌詞がすんなり入ってくるんです。
50過ぎのオヤジが書くのもなんですが(汗)、彼女の詞に多くの女性が共感したことでしょうし、励みにもなったんだろうなと思います。上手く表現出来ませんが、解り易く飾らない言葉で女性の気持ちを上手く表現しているような気がします。
切なさの中にも温もりを感じる歌詞と、キャッチーなメロディーが西脇 唯の魅力ですね。

アルバムに収録されている12曲全てが西脇 唯の作詞・作曲です。アレンジは、本間 昭光、武部 聡志、Joe Rinoie、木原 龍太郎、加藤みちあき、十川 知司、清水 信之の7人が手掛けています。バラエティに富んだアレンジなんですが、西脇 唯が歌うことでしっかり彼女の世界観が出ていて、全体的なバランスも良いと思います。この季節にピッタリなのでぜひ聴いてみて下さい。

『西脇 唯 / Unison』
01. Holy Snow
02. 花梨 (KARIN)
03. 恋でなければ もういらない
04. 最後のバレンタイン (Album Mix)
05. Once and again
06. CALLING
07. 愛しているとは言えない (Album Mix)
08. 無限の会いたさで
09. Dear Friend
10. はじめての一人暮らし
11. 冬の惑星
12. イノセント

ピックアップ曲:
「Holy Snow」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:十川 知司
澄んだ空気を思わせるウインター・ソングと言うより、あまりベタな感じのしないクリスマス・ソングといった感じでしょうか(笑)。西脇 唯のヴォーカルも1stアルバムの頃よりも数段上手くなっていますね。凍てつく冬の代夜空を見上げながら聴きたい、そんな1曲です。今 剛のアコースティック・ギターのソロがたまらなく良いです。

「恋でなければ もういらない」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:本間 昭光
グルーヴィーなアレンジが都会的で実に渋いナンバーです。かなりこの曲は気に入っております。サビのメロディーとアレンジが絶妙にマッチしているのと、終盤のコーラスとヴォーカルの絡みがかなりカッコ良いです。

「最後のバレンタイン (Album Mix)」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:清水 信之
メロディーよりも切ない歌詞が印象に残った曲です。歌詞に無頓着な私が歌詞に耳を奪われた稀な曲でもあります(笑)

「CALLING」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:Joe Rinoie、鈴川 真樹
スピーディーかつハードなサウンドが新鮮なナンバーです。 鈴川 真樹のハードなギター・ワークと西脇 唯の透明感のあるヴォーカルのコントラストが気持ち良く感じます。この曲にようにスピード感のある曲もなかなか良いですね。

「無限の会いたさで」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:木原 龍太郎
メロディーにソングライターとしてのセンスの良さを感じる1曲です。この曲を聴いてもヴォーカルの成長ぶりを感じさせます。ソングライターだけでなく、ヴォーカリストとしても素晴らしい才能を持ってますね。小林 正弘のフリューゲル・ホーンの響きが心地良いです。

「Dear Friend」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:十川 知司、コーラス・アレンジ:楠瀬 誠志郎
まさにGirls Popsといった感じのPOPナンバーです。歌詞もメロディーも素晴らしいのですが、この曲の1番の聴き所は楠瀬 誠志郎のコーラス・ワークです。彼のコーラスが入ったことでよりPOPさが出たような気がします。聴き応えのある1曲です。

「冬の惑星」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:本間 昭光
珍しく低音域のヴォーカルを聴かせてくれるミディアム・ナンバーです。とにかくサビのメロディーが私好みなんです(笑)。シンプルな打ち込みのリズムに古川 昌義のJAZZYなギターというのも実に心地良いです。
by kaz-shin | 2009-11-19 23:49 | J-POP | Comments(4) | |
Commented by Thunderer at 2009-11-21 16:14 x
ご無沙汰してます。
(最近時間があまりなくって。。。
全然見ていないわけではないんですけど、
コメントするようなネタも少なかったし。)

この時期に『Unison』っていうのは実にGoodなタイミングですね。
私は今年の春に入手したので夏によく聞いていましたが
11月か12月頃から2月くらいまでが旬と思ってました。
ちなみに最近は、LEKTIONを入手したのでこちら
特に「Antique Version4.1」と「君がいるから・・」にはまってます。
とはいえ、音楽を聞く時間があまりとれていないのも事実で、
八神純子のシングルス+DVDをついこの間入手したもののまだ
ゆっくり聞けていなかったりします。
(DVDはまだ見れていない。泣。)

『Unison』について思うのは、
このアルバム自体は飛び抜けた作品がある印象はなくて、
良品がいっぱいって感じのアルバムにしあがっていると思います。
同じような曲が並んでいるという意味ではなくて、いろいろな曲があるのですが、アルバムの中の特定の好きな曲だけを繰り返し聞くというタイプのアルバムではないです。
なんか、だらだら全部聞いていて、それで飽きがこないって感じ。


Commented by kaz-shin at 2009-11-22 15:01
Thundererさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ご無沙汰しておりました。
最近は私も記事をUPする頻度が減ってしまっていますので、お暇な時間に覗いてもらえればそれだけで十分ですよ。

以前(今年4月)に西脇さんの2ndアルバムを紹介した時に
『Unison』の話題が出ましたね。
やっと紹介することが出来ました(笑)

仰るように飛び抜けてインパクトのある曲って無いですが、聴く度に良いなぁと思えてくる作品ですよね。
本当にアルバムを通して聴いていて疲れないアルバムと言うか、厭きのこないアルバムだと思います。
時間はかかるでしょうが、全アルバムを揃えたいアーティストです。

お忙しそうですが、お体ご自愛下さいませ。
Commented by kadomania at 2009-11-23 19:17 x
kazさん、おつでございます。タイトルを見た時に、ピックアップを見ずに
一度戻り、kazさんだったらどの曲をピックされるかとアルバムを聞き直
してみました(笑)。02.花梨と05.ONCEが選から漏れていて、03.06
が予想に反してピックされておりました。まだまだです(笑)

発売当時、最後のバレンタインをラジオで聞いて即買いしたアルバム
でした(私も歌詞にやられましたw)。あまりの良さに、前4枚も一気買い
し、彼女の世界をしばしの期間、堪能していました。どれも、良いアルバムですが、初めて買ったせいで私の中のNo.1アルバムとなっています。

丁寧で透明感があって、そしてクセの無い唄い方は万人に好かれる要素
を持っていると思っています。今の時代に聞いても何の違和感もないし、
kazさんのおっしゃる通り、今の季節にも最高ですよね。

入手しやすい状況になっちゃってますから、今からでも遅くは無いので
一人でも多くの方に聞いてもらいたいですよね(^^

Commented by kaz-shin at 2009-11-23 23:45
kadomaniaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仕事がお忙しいみたいですが、大丈夫ですか?

実はこのアルバムのレビューを書くときに、久しぶりに全曲レビューでも良いかなと思っていた位に嫌いな曲が無いんです(笑)
ですから、02も05も好きなんですよ。
今回レビューしたのは、その中でどうしても書いておきたかった曲ということになります。
本当に良い曲を書くので、まだ聴いたことの無い人には聴いて欲しいと私も思います。
BOOK OFFでは250円コーナーの常連みたいになっちゃってますが、逆に手の出しやすい値段ですからまだ未聴の方はぜひ!
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