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EMERSON, LAKE & PALMER_PICTURES AT AN EXHIBITION (展覧会の絵) ◇ 2009年 11月 28日
EMERSON, LAKE & PALMER_PICTURES AT AN EXHIBITION (展覧会の絵)_e0081370_16141615.jpg 

中学生の頃、明けても暮れてもビートルズ漬けの毎日だったのですが、高校生になると友人の影響を受けて色んな音楽を聴くようになりました。
中学とは違って高校は色んな地域から生徒が集まってくることもあって、友人達も様々な音楽的な嗜好の奴がおりました。フォーク一辺倒の奴、ブリティッシュ・ロックしか聴かない奴、相変わらずビートルズばっかり聴いている奴、そして少数派でしたがプログレッシブ・ロックが好きな奴等・・・。
そんな中において当時から私は雑食系とでも言いましょうか、ジャンルに縛られることなく何でも聴いてました(笑)

陽水、かぐや姫、アリスなんかも聴いてましたし、登竜門みたいなCREAM、DEEP PURPLE、LED ZEPPELINも聴いてました。中でもROCK音楽は新鮮で面白かったのでよく聴いていましたが、私にとって特に衝撃的という訳でも無かったですね。しかし、ある日プログレ・フリークの友人宅で聴かされた1枚のアルバムには衝撃を受けました。それが今回紹介するEMERSON, LAKE & PALMER(以下ELPと表記)の『PICTURES AT AN EXHIBITION (展覧会の絵)』です。
今まで聴いてきたギター・サウンド中心の声を張り上げるヴォーカル・スタイルとは違って、シンセを軸としたキーボード・サウンド中心でヴォーカルも割とソフトでしたし、演奏主体の何となく知的なスタイルが私を惹き付けたのです。
このアルバムに出会ってからは、ELPは勿論のこと、KING CRIMSON、YES、PINK FLOYD辺りを聴き漁っていましたね。

『PICTURES AT AN EXHIBITION (展覧会の絵)』は、ご存知の方も多いでしょうが、クラシックの名曲のひとつであるムソルグスキーが作曲した『展覧会の絵』をELP独自の解釈と編成で演奏されたライブ盤です。リリースされたのが1971年。当初このライブ録音はリリース予定が無かったものの、海賊盤が出回るようになり急遽発売に至ったという経緯があるようです。そんな経緯でリリースされたにも関わらずELPの代表作の1枚となる程に売れ、評価の良いアルバムになっているのもELPの音楽性の確かさにあるのかも知れませんね。

『EMERSON, LAKE & PALMER / PICTURES AT AN EXHIBITION (展覧会の絵)』
01. PROMNADE
02. THE GNOME
03. PROMNADE
04. THE SAGE
05. THE OLD CASTLE
06. BLUES VARIATION
07. PROMNADE
08. THE HUT OF BAYA YAGA
09. THE CURSE OF BAYA YAGA
10. THE HUT OF BAYA YAGA
11. THE GREAT GATES OF KIEV
THE END
12. NUTROCKER

ピックアップ曲:
「PROMNADE」 / Mussorgsky
「展覧会の絵」で真っ先に思い浮かぶメロディー・パート部ですね。01、03、07と3回登場しますが、それぞれスタイルが違っています。
シンプルにメロディーを奏でる01、グレッグ・レイクが歌詞を付けた03、ロック調にアレンジされた07、同じメロディーでありながらも雰囲気が異なり面白いですね。

「THE SAGE (邦題:賢人)」 / Greg Lake
アコースティック・ギターをバックにしっとりと歌われる美しいオリジナル曲。クレジットには記載されていませんが、ギターはグレッグ・レイクでしょうね。初めて聴いた時から変わらずに今でも大好きな曲です。グレッグ・レイクの才能の豊かさを改めて感じさせる1曲ですね。

「BLUES VARIATION」 / Emerson, Lake & Palmer
スピード感溢れるキース・エマーソンのオルガン・プレイと軽快なカール・パーマーのドラミングが魅力的なナンバー。この曲のようにヴォーカルの無いROCKというのも当時新鮮でしたし、プログレを好んで聴いていたんで後にFUSION音楽にもすんなり入っていけたのかも知れません。

「NUTROCKER」 / Kim Fowley
アンコール曲として演奏された曲です。オリジナルは1960年代初期のB. Bumble & The Stringersというバンドのようです。チャイコフスキーの「胡桃割り人形」をモチーフにしていますが、作者はKim Fowleyなる人物です。調べてみるとシンガー、ソングライター、アレンジャー、レコードプロデューサーと多才なアメリカ人で、これまで数多くのゴールド・ディスクを獲得しているそうです。
お馴染みのメロディーが軽快でノリの良いアレンジで演奏されており、アンコール曲なんですがお気に入りの1曲になっています。実際この曲はシングル・カットされたと記憶しています。
by kaz-shin | 2009-11-28 17:50 | 洋楽系 | Comments(12) | |
Commented by laydown111 at 2009-11-29 00:57 x
先日、とある金融機関の仕事で、PINK FLOYDの“Time”をモチーフにした映像を作ることになり、久しぶりにアルバム“Dark Side Of The Moon”を聴くことになりました。ほとんど中身を忘れていたためかなり新鮮で、改めてその良さを認識させられました。
ELPもPINK FLOYDも、本格的に洋楽を聴き始めた頃には全盛期を過ぎており、聴く機会もあまりなく、カール・パーマーはどちらかというと「ASIA」のほうが印象が深いくらいです。
とはいえ、この“PICTURES AT AN EXHIBITION”と“Dark Side Of The Moon”は、プログレの代名詞でもあったので、それぞれ聴きはしましたが、当時の私にはその良さが理解できず、2枚とも記憶の彼方となっていました。
それが仕事で義務として聴いて、結果その良さを再認識するという、なんだか損をしたような悔しい思いをしましたが、この“PICTURES AT AN EXHIBITION”も今聴き直すと、恐らく同じ思いをすることになるでしょう。
いつもならkaz-shinさんの文章を読んだ後は買ってしまうのですが、今回は迷っています。
たぶん買うことになると思いますが.......(長々とすいません)
Commented by とほる at 2009-11-29 11:20 x
 お久しぶりです。 
 お若い時から“雑食系”ということに納得した次第です(笑)。
 >04. THE SAGE
 昔、深夜TVのCMで衝撃をうけたのが思い出されます。「JUNとROPE」のCMで、美形サラサラ髪の外人さんが二人、白い衣装(マント?)をまとい古城のような階段を上がっていく、ため息の出るような情景のバックにこの曲が流れていました。今でも宝石のような音楽だと思います。今聴いてます(笑)。
Commented by airplay0105 at 2009-11-29 17:11
ジュネロペトレビア~ンなCMは印象的でしたね。
ELP・YES・PINK FLOYDともに当時はよく聞いてましたね。
インスト物だったりする点ものちの
Fusionにつながるのかもしれません。

Commented by kaz-shin at 2009-11-29 18:07
laydown111さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
昔大して良いと思えなかった音楽が、今聴くと凄く良く思えることって結構ありますよね。
これはきっと好みが変わったということではなくて、それまで聴いてきた音楽と違った色の音楽に触れた時の戸惑いみたいなものがあっただけで、
年齢を重ねて様々な音楽に触れてきたことで耳が肥えてきたということなのかも知れませんね。

私の紹介したアルバムを無理に買わないようにお願いしますね。
あくまでも私の好みで紹介してますから、もしつまらないと感じたら責任を感じてしまいますので・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-11-29 18:17
とほるさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
お久しぶりです!
それにしても懐かしい!!「JUNとROPE」のCMですか!
コメントを読みながら映像が甦ってきました。
いや~、本当に懐かしいです。ありがとうございました(笑)

「THE SAGE」は本当に良いですよね~。
Commented by kaz-shin at 2009-11-29 18:23
airplay0105さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
airplayさんもCMを憶えてらしたんですね!
今思えば、元々ROCKは私の肌に合わなかったのかも知れません。
プログレに出会った時、本当に魅力的の思えましたから・・・(笑)
でもROCKもたまに聴くとこれがまた良いんですよね。
音楽って楽しいですね、本当に。
Commented by SaToshi at 2009-11-30 16:54 x
ベンチャーズが'66年にやはり「くるみ割り人形」をアレンジして「NUTTY」というタイトルで発表しています。よく覚えてないけど、僕はこのEL&Pのバージョンを先に聞いたかもしれません。
EL&Pの演奏はベンチャーズのアレンジを参考にしているなんて記事を見たことがありますが、聞き比べてもよく分かりませんでした。
萩原健太氏の解説で「'62年、架空のスタジオ・インスト・バンド、B・パンプル&ザ・スティンガーズが・・・」という記述がありました。

僕が聞いたEL&Pのアルバムはこれだけです。このアルバムがよくなかったわけじゃないけど、他のアルバムは聞く気がしませんでした。よく覚えていませんが、ギターが活躍していなかったからかな?
Commented by Apollo at 2009-12-01 10:36 x
kaz-shinさん、こんにちは。

小学5年生の時に「くるみ割り人形」にはまった私は、ローカル・テレビの天気予報で毎週流れるポップにアレンジされたヴァージョンが大好きになりました。
当時は、誰が演奏しているんだかわかりませんでしたが、10年以上たってからこのアルバムを手に入れた時、やっとELPヴァージョンだったことがわかって、ひとり小躍りしたのでした!

懐かしい!
Commented by kaz-shin at 2009-12-05 03:06
SaToshiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなって、本当にすみませんでした。

当時ROCK系の音楽はギター・サウンドが中心でしたから、ELPの音楽はある意味新鮮に感じました。
今聴くと若干淋しいところもありますが・・・(笑)
ELPを結成する時にギターを入れるという話もあったみたいですね。
もしそうならどんなサウンドになっていたのか気になるところです。

ベンチャーズの「NUTTY」、聴いてみたいです。
Commented by kaz-shin at 2009-12-05 03:16
Apolloさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなって、本当にすみませんでした。

「NUTROCKER」は今聴いても色褪せない演奏ですよね。
このアルバムを初めて聴いた時は、この「NUTROCKER」が1番好きでした。
よく聴くとロックなんですが、とてもPOPなフィーリングが満ち溢れていますし、多くの人が抵抗感なく聴ける曲に仕上がっていますね。
Commented by SaToshi at 2009-12-05 16:20 x
YouTubeにはなんでも投稿されているような感じで、ベンチャーズのNuttyがありました。(URL)
聞いてみてください。
Commented by kaz-shin at 2009-12-06 01:45
SaToshiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
わざわざ探して下さって、ありがとうございます。
確かにギターとシンセの違いはありますが、ELPのアレンジと似ている部分もありますね。
非常に興味深く聴くことが出来ました。
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