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TULIP_ぼくがつくった愛のうた ◇ 2009年 11月 29日
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昨日の記事が高校生時代に絡んだ内容だったので、今回もうひとつ高校生時代の想い出話を・・・。
高校生の頃、学期末テストが終わると友人宅に集まって夜通し色んな話をしたり、ボード・ゲームをしたり、音楽を聴いてテストが終わった開放感に浸っておりました。
その遊びの中で一時流行ったのが、レコードに合わせて歌を歌うことでした。でもただ歌うのではありません。じゃんけんで歌う順番を決めたら、ヘッドフォンをして自分の声も周りの声も全く聞こえない程の大音量で音楽を流し、その音楽に合わせて歌うという実にくだらないゲームです(笑)

一度試してみると分かりますが、自分の声が全く聞こえない状態では非常に音程を取るのが難しいのです。自分では上手くレコードに合わせて気持ち良く歌っていても、傍から聞けば腹が捩れる位に笑える下手な奴が何人かは出てくるものです。
私の友人の中に、このゲームをやると必ず周りを大爆笑の渦に巻き込む奴がおりまして、その友人が必ず歌ったのが今回紹介するアルバムのタイトル曲だった「ぼくがつくった愛のうた」でした。この歌は、実は凄く難しい歌なんですよね。その友人は元々歌が下手くそなのにこういう難しい歌を歌いたがり、結果周囲の人間を大爆笑させていたという憎めない奴でした(笑)

前書きが長くなりましたが、今回紹介するのは私にとって懐かしくも楽しい想い出がつまったTULIPのアルバム『ぼくがつくった愛のうた』(1974年)です。通算6作目のアルバムですが、当時は年2枚のアルバムをリリースしており、1972年のデビューから僅か2年しか経過していません。それでいてデビュー当時から比べ、楽曲、アレンジ、サウンドははるかに成長しているのが伺えます。

TULIPは、財津 和夫がリーダーであり実質的には彼のバンドであったというのは周知の事実です。実際に財津 和夫は疑う余地の無い程に音楽的に有能な人物であったことは、その後の作曲家として数多くのヒット曲を生み出したことで証明されています。
しかし、私はTULIPの成功の影の立役者は姫野 達也だと思っているんです。もしヴォーカルが財津 和夫の1本だったなら、あるいは「心の旅」というヒット曲は生まれなかったかも知れません。
姫野 達也のヴォーカルには人を惹き付ける魅力がありますし、メロディ・メーカーとしても素晴らしいセンスを持っています。『ぼくがつくった愛のうた』を聴くといつもそのことを感じるんですよね。

『TULIP / ぼくがつくった愛のうた』
01. ひとつの星
02. 私のアイドル
03. なくした言葉
04. この暗闇の中
05. ここはどこ
06. 踊り娘
07. 仔牛のロー・カウジー
08. アンクル・スパゲティー (三文歌手)
09. 走れ!ムーン号
10. ぼくがつくった愛のうた (いとしのEmily)
11. Mr. プレスマン
12. 歌は生きている
13. 世界の果てで

ピックアップ曲:
「私のアイドル」 / 作詞・作曲:財津 和夫
いかにもTULIPらしいナンバーです。ビートルズやビーチ・ボーイズの影響を色濃く感じるノリの良さが特徴ですね。コーラス・ワークにもTULIPらしさが前面に出ています。ライブで映える楽曲でしょうね。

「なくした言葉」 / 作詞:財津 和夫、作曲:姫野 達也
淡々としたスロー・ナンバーなんですが、そのメロディーとヴォーカルに妙に惹かれる曲です。この曲を聴くと、姫野 達也のソングライターとしての才能の豊かさ、そして魅力的なヴォーカリストであると再認識させられます。数あるTULIPの楽曲の中で、ふとした時に口ずさんでしまうのが何故かこの曲だったりします(笑)

「ここはどこ」 / 作詞:安部 俊幸、作曲:姫野 達也
姫野 達也の書く曲は私にとっては本当に魅力的で、財津 和夫よりも独創的なメロディーが書けると思っています。"TULIP=財津 和夫"というのが基本でしょうが、姫野の楽曲があることが良いアクセントになってTULIPの音楽の幅が広がっているように思えるのは私だけでしょうか・・・。

「ぼくがつくった愛のうた (いとしのEmily)」 / 作詞・作曲:財津 和夫
高校生時代の楽しい想い出(笑)と共に私にとっての名曲のひとつです。もしこの曲のリード・ヴォーカルが財津 和夫だったら、これ程魅力的な曲にはなっていなかったでしょうね。そういう意味では、姫野 達也に歌わせた財津 和夫のセンスの良さは流石だと思います。
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by kaz-shin | 2009-11-29 17:52 | J-POP | Trackback | Comments(12) | |
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Commented by ぐま at 2009-11-29 20:18 x
当時レコードには、大型ブックレット(絵本)が付いており。
確かその分、お値段も高かったように記憶しております。
ファンなのでムリして買いましたが、なんか納得いかなかったのを覚えてます。
学生の身分には、数百円が堪えますから。

先日NHKの番組で、Z氏と小田和正氏が共演してましたねぇ。
どちらも好き(ファン歴30年越えw)なワシには、勿体ないほど豪華なプログラムでした。
ん~、懐かしいw。
Commented by kotaro at 2009-11-29 23:26 x
ご無沙汰しておりました。
ブログはずっと読んでいましたが、年末を前に一息という
ところです。

チューリップのようなビッグネームは僕は敢えてコメントすることは
ないと思っていましたが、こういう紹介を書いてもらえると興味が湧きます。
2つ上の姉が聞いたらとても喜んでくれると思います。

「夢中さ君に」とかのチューリップも懐かしいですね。
ずっと大人になって(といっても大学の頃ですが)、あるとき
チューリップの中を流れるビートルズに気づいた時、音楽って面白い
と思いました。
リバプールから極東の島、日本に伝わり若者を夢中にさせたものって、
なに?
こんなムーブメントが久しく無くなりました。
世界は冷たいグローバル化を迎えたのに、一体どうしたのだろう。

この頃、私は中学3年。
好きなSL写真を残された時間の中で写しながら、何を見ていたのか。
憶えているのはラジオから流れるあらゆる音楽に共鳴していた時間。
いつかは遠い所に行く日のことを、人生を旅に例えながら
イメージとしてふくらませていたのかもしれません。



Commented by SaToshi at 2009-11-30 17:07 x
僕がチューリップを知ったのは「心の旅」で、それを聞いてチューリップを聞きたいという気にはならなかったんですが(苦笑)、財津さんが歌っていたらどういう感じになっていたんだろうと思います。
CSの富澤一誠さん司会の番組に財津さんがゲストで出演したのを見ましたが、財津さんが自分で歌うつもりだったのに・・・、と話してました。
このエピソードはWikipediaにも書かれてましたね。
Commented at 2009-12-03 09:29 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by martha1961 at 2009-12-03 22:37 x
こんばんは。
このアルバムがリリースされたのは私が中学生のときでした。
中学から高校にかけては私が一番聴いたJ-POPはチューリップだったと思います。
中でもこのアルバムは一番聴いたような気がします。
「なくした言葉」久しぶりに聴いてます。
懐かしいですね~~~
Commented by kaz-shin at 2009-12-05 02:47
ぐまさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなって、本当に申し訳ありませんでした。

チューリップの音楽もオフコースの音楽もも私にとって、青春時代の想い出には欠かせない音楽です。
今では色んな音楽を聴くようになりましたが、このアルバムを聴くと何故か原点に戻ったような安堵感を与えてくれます。
自分にとって原点と思えるような音楽は大事にしたいですね。
Commented by kaz-shin at 2009-12-05 02:55
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなって、本当に申し訳ありませんでした。
本当に最近は音楽を聴いて面白いと思える機会が減りましたね。
若い世代にはそれなりに面白いと思えるものがあって、単に私が年老いて感覚が鈍っているのかも知れませんが・・・(笑)
少ないお小遣いでレコードを買って、気に入ると磨り減る位に繰り返し聴いていたあの時代。
やはりお金を出してアルバムを買うという行為が、音楽を大事に聴いてきたということの原点だったのかも知れません。
だから私はレンタルというのが苦手なのでしょうね。そして手に入れた音源も手放せない・・・。
部屋中CDに入ったダンボールで埋めつくされそうです(笑)
Commented by kaz-shin at 2009-12-05 03:09
SaToshiさん、コメントありがとうございます。
私もチューリップはやはり「心の旅」で知りました。
おそらく曲のイメージから、メインヴォーカルは姫野さんが良いと言ったのはプロデューサーの新田さんではないかと思っています。
そして大ヒットしました。やはり有能なプロデューサーというのは鋭い感性を持っているのでしょうね。
Commented by kaz-shin at 2009-12-05 03:41
martha1961さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまい、すみません。

martha1961さんもチューリップを聴いてらしたんですね。
私も「TAKE OFF」やこのアルバムは本当によく聴いてました。
チューリップが1番勢いのあった時期だったのかも知れませんね。
「なくした言葉」は何故かいつも心に残っている曲で、私にとっては名曲のひとつとなっています。
Commented by kaz-shin at 2009-12-05 03:44
鍵コメさん、コメントありがとうございます。
お気遣いありがとうございます。疲れはありますが、心身ともに健康です。

それより長い間お疲れ様でした。
これから先、充実した日々が送れますよう心から祈っております。
これからも"Music Avenue"を可愛がってやって下さい。
よろしくお願いします。
Commented by Thunderer at 2009-12-05 15:13 x
こんにちは。
「TULIP」 とは懐かしいですね。
私は、「虹とスニーカーの頃」がヒットした頃に知ったので
「Upside Down」や「THE LOVE MAP SHOP」あたりのアルバムの
ほうが思いいれがあります。
(「恋のドラキュラ」とか「日曜の風景画」とか・・・あるいは「別れはいつもものわかりがいい」もいいかな。)
ということで、このアルバムは聞いていないのですが、
「私のアイドル」「ここはどこ」 あたりはラジオとかで流れていたし
いい曲だと思います。
(チューリップ シングルスってCD持っているので、「私のアイドル」はいまでもたまに聞きます。)


Commented by kaz-shin at 2009-12-06 01:40
Thundererさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私がTULIPのアルバムを聴いていたのは1976年の『すべて君たちのせいさ』辺りまでですから、Thundererさんが聴いていた時期とは若干ずれてますね。
『Upside Down』がリリースされた1978年頃は、興味の対象がFUSIONや山下 達郎や南 佳孝、浜田 省吾になっていました(笑)
私もベスト盤を持っていますので、聴いていなかった時代の作品はとても新鮮です。
初期のTULIPも良いので、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
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