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BILL CANTOS_WHO ARE YOU ◇ 2009年 12月 19日
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今回紹介するのは、あのJay Graydonに見出されたというキーボード奏者・Bill Cantosが、1995年にリリースした1stソロ・アルバム『WHO ARE YOU』です。キーボード奏者のソロ・アルバムと言ってもFUSION系ではなく、Bill CantosのヴォーカルをフィーチャーしたAORなアルバムです。しかもAORが全盛だった80年代初期のような雰囲気を持った内容で、AOR好きにはたまらないアルバムに仕上がっています。

ライナーノーツによれば、Bill Cantosはキーボード奏者としての腕前はもちろん一流なんですが、彼の"耳"は半端でないほどに優れているらしいです。どんな音やコードでも聴いただけで瞬時に解読してしまうとのことで、共演したミュージシャンの殆どがその才能に惚れ込んだとも書かれています。
Jay Graydonがその才能に惚れ込み、自分のライブのミュージカル・ディレクターに抜擢したというのも頷けます。

『WHO ARE YOU』は、Jay Graydon、ドラマーとして活躍しているMichael Shapiro、FUSIONバンド・YELLOWJACKETSに在籍していた売れっ子ドラマー・Ricky Lawson、エンジニアとして有名なBill Schneeの4人がプロデューサーとして参加しています。それぞれの個性を活かしたプロデュース・ワークですが、それでいてアルバムとしての統一感は失われておらず、これぞAORというような作品となっています。
Bill Cantosの奏者としてのテクニック、ヴォーカリストとしての魅力が十分に伝わってくる1枚ですね。

『BILL CANTOS / WHO ARE YOU』
01. COME DOWN (TWO WORDS)
02. BEAUTIFUL ONE
03. HEART OF HEARTS
04. COOL DRINK OF WATER
05. GO 'WAY MOON
06. WHO ARE YOU
07. LOVE IS THE ANSWER
08. DADDY'S GONNA MISS YOU
09. SETTLIN' DOWN
10. ENDLESS NIGHTS
11. ONE MORE STONE
12. WHAT WOULD YOU DO FOR A KING

ピックアップ曲:
「COME DOWN (TWO WORDS)」 / 作詞:Patsy Moore、作曲:Steve Siler、編曲:Bill Cantos、Michael Shapiro & Steve Siler
Donald FagenやSTEELY DANの楽曲を彷彿させるCOOLなナンバーです。タイトなMichael Shapiroのドラミング、Michael Thompsonの燻し銀のギター・プレイが堪能出来ます。Donald FagenやSTEELY DANをソフトにしたという感じで、実に渋い楽曲だと思います。

「BEAUTIFUL ONE」 / 作詞・作曲:Bill Cantos、編曲:Bill Cantos & Michael Shapiro
美しいバラード曲。このアルバム発売当時、某音響メーカーのCMに起用されていました。Billのソフトなヴォーカルが際立っているナンバーですね。ヴォーカルだけでなく、彼のピアノ・プレイも素晴らしく、聴き応えのある曲に仕上がっています。特にピアノ・ソロとスキャットのユニゾン部は格好良いの一言です。

「COOL DRINK OF WATER」 / 作詞・作曲・編曲:Bill Cantos & Ricky Lawson
軽快でPOPな1曲。Whitney Houstonのツアー・メンバーが集まって録音されたという1曲で、まさに豪華な顔触れです。Carlos Rios、Larry Kimpel、Kirk Whalum等が参加していますが、中でもKirk Whalumのサックスが素晴らしいです。

「GO 'WAY MOON」 / 作詞・作曲:Bill Cantos、編曲:Bill Cantos & Michael Shapiro
何とも渋いJAZZYなナンバーです。ここではやはりJAZZを音楽院で学んだというBill Cantosのピアノ・プレイに尽きます。ヴォーカル無しのインストでも良かったのではないかと思える程です。Keith Jonesの重厚なベースも聴き逃せません。

「LOVE IS THE ANSWER」 / 作詞・作曲:Todd Rundgren、編曲:Bill Cantos & James Raymond
お馴染みTodd Rundgrenの作品のカヴァーです。ゴスペル・クワイヤーを加えて、一味違ったカヴァーになっています。このアレンジは結構好きで、特にBill Cantosによるコーラス・アレンジは見事です。この曲がゴスペル風でも楽しめるんですね~。新鮮でした。

「DADDY'S GONNA MISS YOU」 / 作詞:Bill Cantos、作曲:YELLOWJACKETS、編曲:Bill Cantos & Ricky Lawson
YELLOWJACKETSのインスト曲に、Bill Cantosが詞を付けたナンバー。まさにAORの王道とも言える仕上がりです。Carlos Riosならではのギター、Deniece Williamsの美しい歌声、コーラスがBill Cantosの歌声やメロディーとよくマッチしていますね。お洒落な曲です。

「ENDLESS NIGHTS」 / 作詞・作曲:Jay Graydon、Jan Backingham & Bill Cantos、編曲:Jay Graydon & Bill Cantos
Jay Graydonが絡んだ曲というのが聴けばすぐに分かるような曲です(笑)。メロディー、アレンジの随所にJay Graydonらしさが出ていて彼の音楽が好きな人は満足出来る、そんな1曲ではないでしょうか。

他の曲もどれも出来が良く、捨て曲無しのアルバムに仕上がっていると思います。90年代にこんな作品が生まれたのも、このアルバムが日本のレコード会社と音楽出版社がBill Cantosに目を付けて、彼との綿密な打ち合わせを経て作られたということも大きく関係しているでしょうね。
AOR好きな方にはお薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2009-12-19 10:37 | 洋楽系 | Trackback(1) | Comments(10) | |
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Tracked from AORな日々をあなたに at 2010-03-06 22:11
タイトル : ビル・カントス/WHO ARE YOU(95)
 総合評価★★★★★ ジェイ・グレイドンの秘蔵ッコが、世に送り出した快心作です。素晴らしいキーボードプレイヤーでありボーカリストでありコンポーザー。実は、このCD、ブックオフで750円で買いました。まさかこんな素晴らしいデキとは知らず、メチャクチャ得した気分です。まさに90年代AOR屈指の傑作でしょう!... more
Commented by 240_8 at 2009-12-20 07:20
おはようございます。
AORは大好きなのですが、このビル・カントスのアルバムは未聴です。
AORといっても80年代後半以降の、これらのジャンルのアルバムは実は殆ど興味が沸かず、聴いてません。食わず嫌いといったところでしょうか(苦笑)。
あの現代風な打ち込み系の音に辟易しているのかもしれません。
このアルバムはどうでしょう。往年のAOR的な音なのでしょうか? よくオフで売られるのを見るのですが、この記事を拝見し、ちょっと興味が沸きました。
Commented by airplay0105 at 2009-12-20 12:25
おはようございますと言っても、もう昼ですが(笑)
横から失礼しますが、我々AOR好きにはたまらない世界が展開されてまして、いずれもベースはちゃんと人が弾いてますし、ドラムスも人が叩いています。(笑)
バラード調の曲ではなんというかBillの人柄が伝わってくるような
いいアルバムだと思います。
解説はAORプリーチャーの中田利樹氏がAOR愛全開で書いてますし、AORファンには買いの1枚だと思いますよ!
Commented by kaz-shin at 2009-12-20 17:38
240さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
airplay0105さんのコメントが全てです。私が書く余地はございません(笑)
240さんなら絶対に気に入ると思いますよ。
機会があったら、ぜひ聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2009-12-20 17:38
airplay0105さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私の変わりに魅力を語って下さって、感謝です。
ありがとうございました。
Commented by airplay0105 at 2009-12-20 19:49
kaz-shinさん横レス失礼いたしました(笑)
でもこのアルバムとてもいいアルバムですよね。
うれしくって思わず、書いてしましました。
Commented by kaz-shin at 2009-12-20 23:53
airplay0105さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
いえいえ横レス大歓迎です(笑)

本当に良いアルバムですね。
何度聴いても厭きのこないアルバムですよね。
Commented by ohiro at 2010-03-06 22:19 x
こんばんは!このアルバムも大好きな1枚です。90年代らしさ?が全然なく、非常にジェントルで美しい曲とクールでジャジーな曲が満載ですよね!特に好きなのは、2かな?ピアノとスキャットの絡みがまさに芸術的!
これからもAOR系のアルバム紹介をよろしくお願いします(私も久々にマイブログを更新しました!) TBさせていただきましたのでよろしくお願いします。
Commented by kaz-shin at 2010-03-07 23:34
ohiroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
久しぶりにブログ更新されましたね!
これから楽しみが増えました。マイペースで更新して下さいね。

AOR系のアルバムと言っても私の場合、ほとんどがベタなさ苦品ばかりですが少しずつ紹介していこうと思っています。
これからもよろしくお願いします。
Commented by Kenny U at 2010-03-24 07:53 x
こちらでは、お久しぶりになりますかね??
少し前に、CDを聴いて以来、
いつかコメントしようと思っていたんですが、
90年代のAORとしては、これ、画期的ですよねー。

特に・・・「LOVE IS THE ANSWER」は最高に良いです。
これ、どっかで聴いた事あるなーっと思っていました。

私は、Todd Rundgrenのオリジナルは、おそらく聴いた事ないです。

そこで、思い出して見ると、
England Dan & John Ford Coley だったんですよね。

彼らが「愛こそ証」という邦題でやっていたんです。
こっちもものすごく良いです。
・・・っと書いて、そうだったー、思い出しました! 
↓↓↓↓↓
kaz-shin さんが、お持ちの
『AOR Light Mellow ~ WARNER Edition』
ここに収録されていましたね!

Commented by kaz-shin at 2010-03-26 01:19
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなりました。すみません。

私にとって90年代は、邦楽・洋楽問わず、本当に偏ったものしか聴いていない時期だったので、
このアルバムも完全に後追いの形ですが90年代にもAORらしい作品が存在したんだなと驚かされた1枚でもありました。
「LOVE IS THE ANSWER」は名曲ですね。
England Dan & John Ford Coleyのヴァージョンも確かに良いですね。
Toddのオリジナルも悪くなかったと思いますが、記憶が曖昧です(笑)
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