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松本 伊代_Private file ◇ 2010年 01月 28日
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今回紹介するのは、松本 伊代が1989年にリリースしたアルバム『Private file』です。当ブログでも今まで『風のように』(1987年)、『天使のバカ』(1986年)の2枚を紹介しましたが、この時代の松本 伊代のアルバムは本当に良いんですね。アルバム自体がよくまとまっていて、曲も良い曲が多いですね。

私もそうだったんですが、デビュー当時の♪伊代はまだ16だから~♪という曲のイメージや、バラエティ番組等で見せる"天然キャラ"のイメージが強いせいか、歌手として正当な評価を受けていないような気がして残念です。そんな私も最近になってから林 哲司プロデュースの『風のように』を聴いて、ある意味でショックを受けてアルバムを聴くようになったので偉そうなことは言えません(笑)
去年アルバムが再発されていますので、もし興味があれば聴いてみて下さい。なかなか魅力的な歌い手ですよ、松本 伊代は・・・。

さて、『Private file』は松本 伊代が24歳位の時のアルバムで、"短大を卒業して就職し、2~3年経過したOLの日常を描いた作品というイメージがアルバム全体に漂いますね。

曲を提供している作家陣も多彩で、西脇 辰弥、KAN、REIMY、村松 邦男、小西 康陽、小林 義典、大江 千里、崎谷 健次郎、井上 ヨシマサというメロディー・メーカーが揃い踏みといった感じです。
アレンジは、西脇 辰弥、新川 博、村松 邦男、小西 康陽、武部 聡志が手掛けています。打ち込みが中心ですが、曲によっては生のリズムを上手く使われていて、聴いていて心地良いサウンドに仕上がっています。

セールス的には決して成功したとは言えなかったようですが、私個人としては名盤としてお薦めしたい1枚ですね。

『松本 伊代 / Private file』
01. Private fileは開けたままで・・・
02. 土曜日のparty
03. 短大終わると短い大人の夢を見る
04. バビロン・ホテル
05. 有給休暇
06. 泣かないでギャツビーII
07. Sonatine (impressive version)
08. ソリチュードにもたれて
09. 淋しさならひとつ
10. 少しだけ遠くに

ピックアップ曲:
「Private fileは開けたままで・・・」 / 作詞:国分 広域、作・編曲:西脇 辰弥
軽快なビートが心地良いダンサブルなPOPナンバーで、アルバムの冒頭にピッタリな1曲だなと思います。松本 伊代のヴォーカルはいつもながら決して上手いとは言い難いのですが、とても丁寧に歌っています。テンポに上手く乗っているとは思えない、ちょっと危なっかしい感じがまた魅力なんですよね(笑)。

「バビロン・ホテル」 / 作詞:宮原 芽映、作・編曲:村松 邦男
何ともノスタルジックで、どこか歌謡曲チックな雰囲気を持ったナンバーです。何故か強く印象に残る曲で、大好きなナンバーになっています。メロディーも良いのですが、アレンジが非常に緻密で聴いていて楽しいですね。青山 純と伊藤 広規の重厚なリズム隊、軽快な村松 邦男と角田 順のギター、目立ちませんが乾 裕樹の渋いピアノ・プレイ、そして何よりJake H. Conceptionのエモーショナルなクラリネット・ソロが素晴らしいです。

「有給休暇」 / 作詞・作曲・編曲:小西 康陽、Horn & Strings Arranged by 高浪 慶太郎
まさに"PIZZICATO FIVE featuring Iyo Matsumoto"といった感じのナンバーですね。この曲はPIZZICATO FIVEのファンにも評価が高いみたいですね。確かに良い曲です。難しいメロディーですが、松本 伊代が頑張って歌っています。相当練習したのかも知れませんが、自分の曲だという自負を感じさせるヴォーカルです。聴けば聴くほどに味わい深くなる、そんな名曲です。

「泣かないでギャツビーII」 / 作詞:戸沢 暢美、作曲:小林 義典、編曲:新川 博
1988年にリリースされたシングル「泣かないでギャツビー」とどう違うのかは、シングルを聴いたことがないので不明ですが、純粋にメロディアスな良いバラード曲ですね。松本 伊代のヴォーカルで私が好きなのが、実はバラード曲なんです。丁寧かつ心を込めて歌っているという感じが伝わってくるんですよ。土方 隆行のギター・ソロが絶品です。

「Sonatine (impressive version)」 / 作詞・作曲:大江 千里、編曲:新川 博
この曲も1988年にシングルとしてリリースされているようです。調べてみるとシングルは"silent night version"らしく、アルバム収録の"mpressive version"とは若干違っているようです。いわゆるクリスマス・ソングですが、切ない歌詞と美しいメロディーが心を打ちます。街の雑踏のSEを上手く使い、雰囲気のあるアレンジが秀逸です。
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by kaz-shin | 2010-01-28 22:56 | J-POP | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by kotaro at 2010-02-02 12:29 x
今回はまだコメントがついてないですね。
アルバム名は知っているけど皆で盛り上がるほど聴いてはいないからでしょうか。
MJは別としてこのところ取り上げられている作品がちょいと難しいです。
3級のうち2球は直球でもいいのじゃないでしょうか。(80年代的に)

松本伊代もセンチメンタルIYOから4枚目くらいまでなら聴きこんでいます。
あと松田聖子も、今聴いてもどれも完成度が高いです。
当時は年2枚ペースだったから、冬をテーマにした小特集もできます。
僕はこの土日、車の中でずっと当時作ったテープを聴いていました。
題して「Winter Lovers」
さあどんだけ(歌手が)判るかな。

「ひとりぼっちは嫌い」
「赤いリボンのプレゼント」
「恋人がいても」
「ディッセンバー・メモリー」
「バランスシート」
「真冬のロッジ」
「花時計咲いた」
「雪が降る前に」
「サヨナラの岸辺」


Commented by kaz-shin at 2010-02-03 12:18
kotaroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなりました。すみません。

>3球のうち2球は直球でもいいのじゃないでしょうか。
最近取り上げているアルバムはマニアック過ぎますか?(笑)
確かにそうかも知れませんね。ネタ切れもあって直球が投げれらないということもあります(汗)

でも取り上げているアルバムはお気に入りばかりですので、機会があったら聴いてみて下さい。

さて「Winter Lovers」ですが・・・全く判りません。
元々曲名を覚えられないのですが、それでも記憶にあるタイトルはありませんでした。
逆に思いきりkotaroさんのマニアックな部分が出ているような気がするのですが・・・。
正解をぜひお願いします。おそらく知っている曲は無いような気がします(笑)
Commented by kotaro at 2010-02-03 13:53 x
テープを車から降ろしてきました。
あと「予感」と「化粧なんて似合わない」が録音されていました。
この2曲はご存知ですよね。

A-Side
「予感」斉藤由貴 詞斉藤由貴 曲亀井登志夫 編武部聡志(1987「YUKI`s BRAND」)
「赤いリボンのプレゼント」松本伊代 詞曲遠藤京子 編鷺巣詩郎(1983「夢ひとつ蜃気楼」)
「ひとりぼっちは嫌い」高橋美枝 詞松本隆 曲松尾一彦 編川村栄二
「バランスシート」少女隊 詞秋元康 曲高橋研 編佐藤準
「ディッセンバーメモリー」荻野目洋子 詞三浦徳子 曲井上大輔 編船山基紀
「真冬のロッジ」原真祐美 詞秋元康 曲見岳章 編飛沢宏元(1984「Vert Clair」)

B-Side
「花時計咲いた」松田聖子 詞三浦徳子 曲小田裕一郎 編信田かずお(1980「North Wind」)
「恋人がいても」白石まるみ 詞曲松任谷由実 編松任谷正隆 (「オリオン座の向こう」B面)
「化粧なんて似合わない」岩崎良美 詞曲尾崎亜美 編鈴木茂
「雪が降る前に」遠藤京子 詞曲遠藤京子 編井上鑑
「サヨナラの岸辺」太田裕美 詞松本隆 曲太田裕美 編大村雅朗(1981「君と歩いた青春」)

Commented by kaz-shin at 2010-02-03 14:34
kotaroさん、わざわざありがとうございます。
本当に駄目ですね~。曲名を全然覚えていません。

持っている曲ありましたよ。
「予感」斉藤由貴、「恋人がいても」白石まるみ、「化粧なんて似合わない」岩崎良美、「雪が降る前に」遠藤京子、「サヨナラの岸辺」太田裕美がそうですね。
でも高橋美枝や原真祐美は全く聴いたことがありません(汗)
まだまだ勉強不足ですね。
Commented by kotaro at 2010-02-04 14:48 x
脱線レスもたまには楽しいですね。
最近ご無沙汰の哲学者さんやまつのすけさんの高評を賜りたいものです。

やはり松本隆の詞世界は奥行きがありますね。
秋元康が同じく2曲、この頃は仕事しまくり、でも才が奔っています。
遠藤京子っていまでいうガールズの世界。可愛いけどヤな感じがせず
貴重な人材だと思います。
そして松任谷由実、この人が平凡なルーキーに曲を提供できたのは
レコード会社(ビクター)も豊かな時代だったのでしょう。
松本伊代と遠藤京子もビクターつながり。人脈、人材は時に黄金になると思います。
今のインディーな時代もいいのですが、「ああ、なるほど」というような
背景のつながりに興味がますます湧くような、音楽の「木」が聳えていた
時代の方が僕は好きです。

Commented by kaz-shin at 2010-02-05 02:27
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

>最近ご無沙汰の哲学者さんやまつのすけさんの高評を賜りたいものです。
確かにそうですね(笑)。哲学者さん、元気ですか?

アイドル出身の歌手のアルバムで面白いのは、人気に翳りが出始めた時の作品ほど内容が濃いと言うか面白いですね。
かのピンクレディーもそうでした。
イメージ・チェンジを計ろうとする意図もあるのでしょうが、実験的な曲が増えてきたりして、予想外にはまるケースもありますよね。
様々な作家の起用はまさに新しい色を探しているといった印象があります。
そこが聴いている私としては楽しいのですが・・・(笑)
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2010-02-16 19:42 x
Kazさんの興奮を抑えきれない『MARiAGE 』のレビューを読むと深い感慨と共に本当に良い聴き手に出会って伊代ちゃんも幸せだなぁと思います。その盤よりは少し劣りますがそれは名盤揃いの伊代ちゃんのことゆえで、これも名盤に位置づけられる出来です。特に後期において林哲司Pで名盤を物にした伊代ちゃん&スタッフはここから新たな才能の起用を積極的に進める事により局面を切り開こうとする強い意志が感じられます。(特にA級アイドル中でもそれが顕著だと思います)その最たるものがピチカートの小西&高浪の起用ですよね。小西さんも今と違って良い仕事をしています(失礼(苦笑))小西さんはデビューの時にさかんに「堀ちえみちゃんのPをしたいしたい」って言っていて驚いたのを覚えています。90年代先端の「渋谷系」の中心になり、このリスナーはいわゆるアイドルPOPを馬鹿にする人が多いんですが、その中心人物がなぜこの魅力を(堀ちえみという通でないと分からない魅力を)分かっているんだろう…?って不思議でした。後で生粋の筒美オタと知って納得したものです(笑)堀さんは最初の引退もあってPはできませんしたが、彼は伊代ちゃんで真価を発揮したと思っています。
Commented by kaz-shin at 2010-02-17 00:43
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
小西さんのファンの間でも伊代さんに提供した楽曲の評価は高いみたいですね。
伊代さんのスタッフは、作家陣を固定してしまうのではなく、彼女の個性を引き出してくれそうな作家をその度に上手にセレクトしてますね。
このアルバムも最近のお気に入りでして、通勤時の往路でこのアルバムを、復路で『MARiAGE』を聴くというのが最近のパターンです(笑)
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