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松下 誠_FIRST LIGHT (Part 2) ◇ 2010年 02月 05日
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今回は、ブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。
取り上げるのは、現在もセッション・ギタリスト、アレンジャー、コーラス要員として活躍を続けている松下 誠が、1981年にリリースした1stソロ・アルバム『FIRST LIGHT』(過去記事はコチラ)です。

私はこのアルバムを聴くといつも思うことがあります。それはこの頃(70年代終盤~80年代中盤)にリリースされたCITY POP系のアルバム全般に共通して言えることでもありますが、当時のレコード会社、あるいは制作スタッフには才能豊なアーティストやミュージシャンを世に出していこうという"熱い思い"が確かに存在していたということなんです。
良い作品を作ればきっと受け入れられる筈だという信念さえ感じます。ヒットする、しないというのは二の次とは言えないまでも、判る人には判ってもらえる筈だという思いがあったように思えるのです。
勝手な憶測なんですが、本作の制作スタッフは、本作がヒットと呼べるほど売れるとは最初から考えていなかったと思います。生意気なようですが、今聴いても本作が売れる類のアルバムだとは思えません。ここで言う"売れる"というのは広く一般大衆に受け入れられるという意味ですが・・・。

『FIRST LIGHT』は、1stアルバムにも関わらず松下 誠の音楽センスが開花していると言っても過言ではないJ-AORの傑作だと思います。洗練されたメロディー、緻密で洒落たアレンジ、派手さはありませんが使い所を心得たギター・プレイ等、実に完成度の高く、捨て曲無しの名盤だと思います。
ただ、これは個人的な意見ですが、松下 誠の声質はメイン・ヴォーカルとしては若干弱いかなという気がします。しかし、その声質はコーラス・ワークでは凄い威力となってくるんですよね。そこがまた面白いのですが・・・

参加ミュージシャンは、信田 一男(key)、山田 秀俊(key)、富樫 春生(key)、松田 真人(key)、富倉 安生(b)、宮崎 全弘(ds)、木村 誠(per)、EVE(cho)等。録音・ミックスは私の敬愛する内沼 映二です。

『松下 誠 / FIRST LIGHT』
01. FIRST LIGHT
02. ONE HOT LOVE
03. RESORT FOR BLUE
04. SEPTEMBER RAIN
05. LAZY NIGHT
06. THIS IS ALL I HAVE FOR YOU
07. I KNOW ・・・
08. LOVE WAS REALLY GONE
09. SUNSET

ピックアップ曲:
「FIRST LIGHT」 / 作詞・作曲・編曲:松下 誠
朝焼けの中をフライトしているような爽快感が心地良いPOPなナンバーです。まさに情景を演奏で表現するというような計算されたアレンジが素晴らしいですね。私的にはちょっと粘っこい富倉 安生のスラップ・ベースと、まさに朝焼けを彷彿させる数原 晋のフリューゲル・ホーンがたまらなく好きです(笑)

「ONE HOT LOVE」 / 作詞・作曲・編曲:松下 誠
歌詞、メロディー、アレンジのどれもが80'sのCITY POP色が全開のナンバー。どこかドゥービー・ブラザーズのナンバーを彷彿させるリズムが軽快です。コーラスとギターの使い方のセンスの良さは抜群ですね。

「SEPTEMBER RAIN」 / 作詞・作曲・編曲:松下 誠
このアルバムが制作されるきっかけとなったという美しいバラード・ナンバーです。実は私の所有しているCDは英語詞なんですが、オリジナルであるジャケット違いのアナログ盤には日本語ヴァージョンが収録されていました。残念ながら私はアナログ盤を持っていません。いつか聴き比べをしたいと思っています。ただ、香坂 みゆきが『CANTOS 1』でこの曲の日本語ヴァージョンをカヴァーしているので、そちらを楽しんでおります(笑)

「LAZY NIGHT」 / 作詞・作曲・編曲:松下 誠
歌詞にも登場しますが、まんまSTEELY DANしているナンバーです。とにかく洒落たアレンジに脱帽です。またJAZZYで渋いギター・プレイが素晴らしいですね。STEELY DAN好きなら顔がにやけてしまう、そんな1曲です。

「THIS IS ALL I HAVE FOR YOU」 / 作詞:松下 誠、Akiko Matsusita、作・編曲:松下 誠
ギタリスト・松下 誠の魅力が全開といった感じの軽やかでグルーヴィーなナンバー。キレのあるギター・カッティングと美しいストリングスが心地良く耳に響きます。

「SUNSET」 / 作詞・作曲・編曲:松下 誠
まさにサウンドによる絵画とでも言いたくなるようなメロウ・ナンバーです。実際にこの曲を耳で確かめていただければ、サウンドによる絵画という表現を理解してもらえるかなと思います。朝焼けで始まってSUNSETで幕を閉じます。
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by kaz-shin | 2010-02-05 02:05 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by まるいチーズ at 2010-02-05 07:54 x
おはようございます
CD欲しいですね~、夜景のジャケットのLPは持ってます。
中古市場では凄い値がついていて手が出ません(苦笑)
気長にBOOK OFFを探します。先日驚きのものをBOOK OFFで見つけました(しかもほぼ新品で帯付き250円!)
だから可能性はあるかなと(笑)
松下さんの歌はなんとなく囁くような声ですね、上手くはないですがこのアルバムのコンセプトには合ってますよね。
Commented by Sken at 2010-02-05 09:06 x
こんにちは。
これは大好きなアルバムです。
この時期の日本のポップスの新人として完成度が群を
抜いてました。
最初に出たときとはジャケットが変わりましたね。
Commented by kaz-shin at 2010-02-06 23:54
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そんなに高値が付いているんですか、このCD!
買っておいて良かったです(笑)
本当に良いアルバムですね。1stアルバムでこの完成度というのが驚きです。
リイシューの時に何故かジャケットと1曲差し替えられているのが残念です。
アナログ盤のジャケットの方がアルバムの雰囲気に合ってますよね。
Commented by kaz-shin at 2010-02-07 00:04
Skenさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
調べてみるとオリジナルのアナログ盤はAIRレコードだったのですが、
MOONレコードから再発されたアナログ盤で写真のジャケットに変わったようですね。
CD盤はそのアナログ再発盤のCD化なんですね。
CD化の時にリバーシブル・ジャケットにして、ボーナス・トラックに
差し替えられた曲を入れるというサービスがあっても良いのですが・・・(笑)
Commented by SaToshi at 2010-02-07 15:21 x
セカンド・アルバムと同時にこのファースト・アルバムも再発されました。
ジャケットの柄をセカンドに合わせて変更しただけかと思っていたら、詞が変更されていたとは。
CDを買ってからも気が付かずでした。(^_^;
慌ててCD-R化しましたけど。
Commented by kaz-shin at 2010-02-08 01:48
SaToshiさん、コメントありがとうございます。
なるほど、セカンド・アルバムのジャケットのイメージに近づけて統一感を出したのかも知れませんね。
でも内容からするとオリジナルのアナログ盤ジャケットの方が似合っている気がしますね、やっぱり。
Commented by airplay0105 at 2010-02-13 22:08
非常におしゃれなJ-AORのアルバムですよね。
私もAIR時代のLPしか持ってません(笑)
CD再発してくれないかな~

Commented by kaz-shin at 2010-02-14 21:46
airplay0105さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
楽曲の良さは勿論ですが、情景が目に浮かぶようなアレンジの良さが光るアルバムですね。
今ではこのCD、相当入手困難なようですね。
多くの人に聴いて欲しい名盤なので、再発して欲しいものです。
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