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松本 伊代_MARiAGE ~もう若くないから~ ◇ 2010年 02月 16日
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今回紹介するのは、最近のヘビーローテーションになっている1枚で、通勤時には必ずと言って良いほど聴き込んでいるアルバムです。
そのアルバムというのが、松本 伊代が1991年にリリースした『MARiAGE ~もう若くないから~』です。松本 伊代のオリジナル・アルバムとしては、このアルバム以降リリースされていません。現在のところ、最後のアルバムということになります。

1月28日にアルバム『Private file』を紹介したばかりですので、「また松本 伊代かよ!」と思われる方も多いかも知れませんがご容赦下さい。
でもとにかく良いんですよ、松本 伊代のアルバムは。聴けば聴くほどに嵌っていく、まさにこのアルバムはそんな1枚なんです。

まずは楽曲の良さです。松任谷 正隆の門下生である熊谷 幸子、MAYUMI、崎谷 健次郎、小西 康陽の4人の作曲陣の楽曲が素晴らしい。特に4曲提供している熊谷 幸子と2曲提供している崎谷 健次郎、小西 康陽の書いた曲が良いんですよ。まさに捨て曲無しの傑作揃いです。
次にアレンジの良さが際立ってます。アレンジを手掛けているのは、大村 雅朗、新川 博、上杉 洋史、大平 勉の4人。打ち込みのリズムが軸になっていますが、都会的で洒落たサウンドで満ちています。
その洒落たアレンジを支えているミュージシャンは、江口 信夫(ds)、島村 英二(ds)、松原 正樹(g)、渡辺 格(g)、鳥山 雄司(g)、松原 秀樹(b)、荻原 基文(b)、新川 博(key)、上杉 洋史(key)、大平 勉(key)、大村 雅朗(key)、中村 哲(key、sax)、浜口 茂外也(per)等。そんな中でも松原 正樹のギター・プレイが光っていて、松原 正樹好きの私にとってはたまりません(笑)
最後に松本 伊代のヴォーカルの良さですね。何度も書いていますが、決して技巧的に上手いという訳ではありません。しかし、1曲1曲を大切に、そして丁寧に歌う彼女の歌声は本当に魅力的なんです。特に本作ではリラックスした雰囲気が感じられて、いつも以上に気持ち良く響いてきます。

もはやこのアルバムは、楽曲・アレンジ(演奏)・歌の三拍子揃ったCITY POPとして捉えても良いと思いますし、上質なGIRLS POPだとも言えるでしょう。去年の9月に紙ジャケで再発されていますので、もし興味があったらぜひ聴いてみて下さい。本当に良いアルバムですから、聴いて損は無いと思いますよ。

『松本 伊代 / MARiAGE ~もう若くないから~』
01. きっと忘れるから
02. 恋は最初が肝心
03. MARiAGE ~幸せになって~
04. La Primeur
05. 魅惑の扉
06. 予期せぬ出来事
07. 交通渋滞
08. 手遅れの告白
09. カーマイン・ローション

ピックアップ曲:
「きっと忘れるから」 / 作詞:鮎川 恵、作曲:熊谷 幸子、編曲:新川 博
1990年のシングル曲。打ち込みによる心地良いグルーヴと松原 正樹のギター・カッティングが絶妙な1曲です。また間奏でのギター・ソロも格好良いの一言ですね。別れの歌ですが、前向きな姿勢を感じさせるPOPな曲調が印象的です。

「MARiAGE ~幸せになって~」 / 作詞:鮎川 恵、作曲:熊谷 幸子、編曲:大平 勉
友人の結婚を祝った曲ですが、江口 信夫のタイトなドラミングに乗せた軽やかなナンバーに仕上がっています。サビのメロディーがキャッチーで印象に強く残ります。聴いていて心が温かくなる、そんな曲で大好きな1曲です。

「La Primeur」 / 作詞:遊夢 薫、作曲:熊谷 幸子、編曲:新川 博
切ないバラード・ナンバーです。どこか淡々とした松本 伊代のヴォーカルと比山 貴詠史、木戸 やすひろ、広谷 順子の鉄壁コーラス隊が余計切なさを感じさせます。松原 正樹ならではのギター・カッティングやソロも堪能出来ます。本当にセンスの良いギタリストですね、松原 正樹は。

「予期せぬ出来事」 / 作詞:鮎川 恵、作曲:崎谷 健次郎、編曲:大村 雅朗
グルーヴ感溢れるナンバーで、ドライビング・ミュージックに最適なナンバーです。崎谷 健次郎らしいキャッチーなメロディーはもはやCITY POPですね。この手の曲調に松原 正樹のギター・カッティングは欠かせませんね。曲の最後に街の雑踏のSEが入り次の曲へ続いていくところも洒落ています。

「交通渋滞」 / 作詞・作曲:小西 康陽、編曲:大村 雅朗
松本 伊代に提供している小西 康陽の楽曲は良い曲ばかりですね。いかにも小西 康陽らしい曲ですが、歌うのはかなり難しいと思いますが、自分の曲として上手く歌いこなしています。松原 正樹と鳥山 雄司のツイン・ギターというのが何とも贅沢です。

「手遅れの告白」 / 作詞:阿部 真理子、作曲:崎谷 健次郎、編曲:大村 雅朗
シンプルながら美しいメロディーを持ったバラード・ナンバーです。このバラード曲を聴いて、松本 伊代が歌が下手だと思う人はいないと思いますよ。歌というのはテクニックだけでは伝わらないというお手本のような素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。本当に良い曲です。

「カーマイン・ローション」 / 作詞・作曲:小西 康陽、編曲:大村 雅朗
松本 伊代とボッサがこんなに似合うなんてと驚かされた1曲。とにかく渋い曲です。松原 正樹の指弾きのアコースティック・ギターというのは珍しいかも知れません。夏の昼下がりに聴きたい、そんな洒落た曲です。
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by kaz-shin | 2010-02-16 02:36 | J-POP | Trackback | Comments(18) | |
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Commented by 哲学者になりたい猫 at 2010-02-16 02:50 x
いや~先を越されました(笑)実はコメント求められていた先の伊代ちゃんの記事のコメの締めをそのアルバムの先にこの傑作アルバムがありますよと書こうと思っていたんですよ。本当にこのアルバムで終わってしまったのがなんとも悔やまれる、しかしCDバブル突入直前というアルバムがしっかりと製作できる(それも知名度的には高くてもセールス的には底であった伊代ちゃんのポジションでも)最後の最後の時期と言うなんとも絶妙かつやはり伊代ちゃんは時代に選ばれた人だなという感慨を抱きます。「Private file」の陣営+まだデビュー前だった熊谷さんを積極的に起用して、先のアルバムよりもさらに楽曲が向上し粒揃いになったと思います。私は前に伊代さんの音楽面を私生活の成長と上手くリンクすることができた人と書きましたが本当にこれは後期の集大成になったとおもいます。私は当時から長らく愛聴盤です。「伊代なんて歌が下手で聞いてらねぇ~」と言う書き込みがネット時代になってますます溢れていますが(Kazさんも以前はそうだった(苦笑)私は価値が分かる人だけ分かるでいいじゃないか…と素直に思っています。だって…ちゃんと偏見無く聴く人が聞けば傑作と分かる盤なんですから。
Commented by kaz-shin at 2010-02-16 03:02
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
こんな夜分なのに速攻でコメントを頂戴しまして、本当にありがとうございます(笑)。
最初はジャケットが好みでなかったので躊躇していたんですが、聴いてみてビックリ!!大傑作ですよ、このアルバム。
ここのところ毎日聴いてます。まるで麻薬みたいなアルバムで、すぐにまた聴きたくなるんですよ。
伊代さんのアルバムを聴いて、歌に大切なモノを教えてもらったような気さえします。
もし以前の私のように伊代さんの歌が下手だと思っている人がいたら、ぜひこのアルバムを聴いて欲しいと思いますね。
そして、このアルバムを聴いてまだ伊代さんの歌が下手だと思ったとしたら、その人は音楽的センスが欠如(言い過ぎですかね・・・苦笑)しているかも知れませんね。
Commented by LOVE☆YUYA at 2010-02-16 22:05 x
こんばんは。
毎回、松本伊代シリーズ楽しく読ませていただいてます。
このアルバムも名盤ですね。「きっと忘れるから」は当時テレビでよく歌っていたと記憶しています。自分は中学生だったのですが、「伊代ちゃんはいつまでも若くてアイドルらしくて(売れなくなったけど)輝いてるな」って思ってました。曲調もなんとなく角松が女性アイドルに提供する曲っぽくて良いなと。

余談ですが、今から10年位前のこと、中古CD屋がたくさん並ぶ関西の某スポットで、このアルバムが3800円で売られていて驚いていたらすぐ隣の店で1000円で売られていました(笑)
Commented by こういち at 2010-02-16 22:41 x
こんばんは。

このアルバム持ってましたね。

大村さんのアレンジが好きで、ミュージシャンの詳細も乗っていて気持ちいいです。

「予期せぬ出来事」は、私も好きです。

質問ですが、松本伊代さんのアルバムに「Private File」がありますよね? あれは、ミュージシャンの名前は載ってますでしょうか? また、事細か(何曲目に誰々など)に載っているでしょうか?
Commented by kaz-shin at 2010-02-17 00:49
LOVE☆YUYAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
紙ジャケで再発されたにも関わらず、相変わらずBOOK OFFで少しずつ集めてます。
『天使のバカ』以降のアルバムは、『Innocence』以外は集まりました。
それにしても伊代さんのアルバムは良いですね、本当に。
再発を機会に多くの人に聴いてもらいたいなと思います。
特に昔の私のように初期のアイドル時代のイメージを強く持っている人には・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2010-02-17 00:51
こういちさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『Private File』も曲毎にミュージシャンの名前が載っていますよ。
細かい所ですが、こういうところに気を使っているスタッフは好きですね。
Commented by こういち at 2010-02-19 00:24 x
>『Private File』も曲毎にミュージシャンの名前が載っていますよ。

あっ、そうなんですか。中古でもしあったら買います。武部聡志さんのアレンジが気になるんですよね。あとは、西脇辰弥さん(この頃は若手でした)や村松邦男さんですかね。ちなみにですが、ミュージシャンの表記にプログラマー(オペレーター)の名前は載ってますか?
Commented by kaz-shin at 2010-02-19 00:36
こういちさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
武部さんは昨夜のNHKの「SONGS 一青 窈」でピアノを弾かれてましたね。
伊代さんの曲では演奏には参加していません。オーソドックスなバラード・アレンジという感じでしょうか。

ちなみにプログラマーの名前もしっかり載っていますよ。
Commented at 2010-02-19 02:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2010-02-20 03:15
鍵コメさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
お気遣いありがとうございます。
お言葉に甘えてもよろしいですか?
Commented at 2010-02-20 21:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 十六茶 at 2010-02-20 22:19 x
はじめて書き込みさせていただきます。
歌手としての松本伊代ファンです。なっといっても彼女の『声』と『歌い方』が好きなんです。
『MARiAGE ~もう若くないから~』は、あまり好きなアルバムではなかったのですが、こちらのブログを読んで、改めて聴いてみたら、自分もすっかりハマってしまいました。
最初の4曲は、熊谷幸子作曲で、ユーミンテイストですよね。
後半の5曲は、大村雅朗編曲で、上品かつお洒落に仕上がってますね。
特に「カーマイン・ローション」は絶品でした。
紹介して頂き、本当にありがとうございました。
Commented by kaz-shin at 2010-02-21 01:43
十六茶さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
何ともタイムリーなハンドル・ネームですね(笑)

音楽って本当に不思議ですよね。
昔は然程良いとは思えなかった曲やアルバムが、一定の時期を経て聴いてみると凄く良く思える時が多々あります。
逆に昔良いと思っていた曲やアルバムが、今になって良くないと感じることは本当に稀です。
それだけ聴き手の感性が、少しずつであったとしても磨かれているのでしょう。
こんな拙い文章で恥ずかしいかぎりですが、十六茶さんのお役に立てたのなら本当に嬉しいです。
これからもよろしくお願い致します。
Commented by hisa at 2010-02-23 21:53 x
このアルバムのジャケットはいただけないですが中身は素晴らしいですね。伊代のこのころのアルバムははずれなし。次作も期待していたのですがきちんとした作品は結局これで終わりでしたね。このころ27歳くらいのはずですからあまり歌うことに興味がなかったのかもしれません。
でもいつまでの聞き続けることができるアルバムであることは間違いありません。
Commented by kaz-shin at 2010-02-24 01:32
hisaさん、コメントありがとうございます。
このアルバム、ジャケットで損をしている気がします(笑)
これは想像以上に素晴らしい内容で、本当に感激しました。
何度聴いても厭きません。歌も落ち着きがあり、しっかりしていて本当に心地良く聴ける1枚です。
まさに名盤と呼べる1枚ですね。
Commented by こういち at 2010-03-10 21:35 x
こんばんは。

このアルバム買いました。ちゃんと、ミュージシャンの名前が載ってますね。ただ、誤値がありますが(笑)。

この中で好きな曲は、「Private fileは開けたままで・・・」「 土曜日のparty」「バビロン・ホテル」「淋しさならひとつ」ですかね。

「Private file~」は、西脇さんのギターのようで実はシンセ・ソロと数原さんのホーンセクションが合います。「土曜日の~」は、「Private file~」と同じく、数原さんのホーン、そして、山木秀夫さんのドラミングが凄い。天才ですね。「バビロン~」は、変則ですね。青山 純さんのドラム、Jake.H.Conceptionさんのクラリネット・ソロに味がありましたね。「淋しさならひとつ」は、実は誤値がありまして、プログラミングのTETSUYA MORI(Hammer)さんとアコギのTYUEI SATOさんと書いてありましたが、正確には、それぞれ"森 達彦"さんと"吉川忠英"さんです。

明日、気になる凡子さんのニューアルバムを購入しに行ってきます。
角松さんプロデュースですよね。全部打ち込みですか?
Commented by kaz-shin at 2010-03-11 01:18
こういちさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
アルバムを気に入ってもらえた様子で安心しています(笑)
伊代さんのアルバム、と言っても後期のものしか知りませんが、良いアルバムが多いです。
楽曲も駄作というものがなくて、歌も上手くはないですが丁寧ですし、気持ちのこもっていて好感が持てますよね。

実は今は伊代さんの『イノセンス』というアルバムに嵌っております。
いずれ紹介する予定ですが、このアルバムもちょっと変わっていてなかなか良いアルバムです。

凡子さんのアルバムは私は結構気に入ってます。
とにかく歌声が素敵です。
リズムは全て打ち込みで、生のドラムは一切ありません。
サウンド的には80年代半ばの角松サウンドを彷彿させます。
お薦めですよ。
Commented by tsです at 2017-01-25 23:55 x
なんかすごくうれしいです!!
関わったアルバムをこんなにみなさんに語っていただいて、涙が出てきます。
このアルバムのアレンジャーの上杉氏と大平氏は松本伊代バンドだったのです。
そしてコーラスもLIVEをサポートしてもらっているメンバーで仕上げました。
仮歌も確か本人が歌いながらレコーディングした覚えがあります。
そして作詞は、一曲ずつ作詞家と同名の小説を元に世界観を共有した世界になっています。
本と音楽の融合って、その時代にはなかったので相当なチャレンジでした。
小説を書くのに1年くらいかかっていますので音楽を含めると発売するまで2年近く
かかったはずです。(良い時代でしたww)
他にも色々と取り上げていただいてるのでこぼれ話を書いても良いなら教えてください。
余計なことでしたら、この書き込みで最後にします。
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