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小林 明子_City of Angels ◇ 2010年 02月 28日
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今回紹介するのは、小林 明子が1988年にリリースした通算4作目となるアルバム『City of Angels』です。
私が唯一所有している小林 明子のアルバムです。

1985年、ブームとなったTVドラマ「金曜日の妻たちへ」の主題歌に起用されたデビュー曲「恋におちて -Fall in love-」が大ヒットしました。良い曲だとは思いましたが、取り立てて私の好みのタイプの音楽ということでも無かったので、CDを購入してまで聴きたいとは思っていませんでした。
彼女の歌声はバラード系で映えると勝手に思い込んでいたところもあり、特に興味を惹かれることもなく数年経ちました。
ある時、リチャード・カーペンターが小林 明子のアルバムのプロデュースを手掛けたという話を聞き、もしかしたら面白いかもと知れないと俄然興味が湧き、購入したものです。
当時、小林 明子の歌声がカレンに似ているというところからリチャード・カーペンターにプロデュースを依頼してみようということになったようですね。私個人的には特に似ているとは思っていませんでしたが、このアルバムを聴くと確かに似てますね。
もっとも1990年代に入るともっとカレンの歌声に似ている峠 恵子がデビューしますが・・・。

リチャード・カーペンターがプロデュース、アレンジを手掛けているということで、サウンドはやはりカーペンターズを彷彿させるものになっています。特にコーラス・アレンジは全盛期のカーペンターズそのものといった雰囲気を持っています。また、小林 明子のヴォーカルもリチャードのディレクションによるものでしょうが、意識的にカレンの歌い方に近づけているような気がします。
アレンジに関しても、リチャードらしくストリングスを巧みに使い、演奏が前に出過ぎることもなく非常に聴き易いものに仕上がっています。ソングライターとしての魅力は勿論ですが、ヴォーカリスト・小林 明子がフィーチャーされたアルバムだと思います。
ただ、明らかにカレンを意識した歌い方に関しては評価が分かれるかも知れませんが、私は好きです。

『小林 明子 / City of Angels』
01. Rainbow, Rainbow
02. Put Another Memory On The Fire
03. Hold Me
04. How Could I Ask For More?
05. Beg, Borrow & Steal
06. Let's Fall In Love Forever
07. Suddenly Love
08. China River
09. Only The Angels Know
10. The Reply

ピックアップ曲:
「Rainbow, Rainbow」 / 作詞・作曲:小林 明子、編曲:Richard Carpenter
サビまでは実に小林 明子らしいメロディー・ラインを持ったバラードですね。日本語の歌詞なんですが、歌い方はカレンを意識した部分をあちこちで感じます。フレーズの頭の部分を力強く歌うところなど、カレンらしさを感じます。間奏部のコーラス・ワークは往年のカーペンターズを感じさせてくれます。良い曲です。

「Hold Me」 / 作詞・作曲:Joey Carbone、日本語詞:湯川 れい子、編曲:Richard Carpenter
しっとりとしたバラード・ナンバーです。カレンが歌ってもピッタリな感じの曲ですね。コーラス・ワークはエコーのかけ方等はまさにカーペンターズを彷彿させます。実に心地良いナンバーです。

「How Could I Ask For More?」 / 作詞:John Bettis、作・編曲:Richard Carpenter
歌い出しの部分を聴いた時、カーペンターズかと思ったナンバーです。爽やかなメロディーとアレンジは、まさにカーペンターズそのものといった雰囲気を持っています。小林 明子の歌声の低音域は本当にカレンに似ていますね。逆に高音域は小林 明子らしいと言えるかも知れません。

「Beg, Borrow & Steal」 / 作詞・作曲:Robin Lerner & Tom Harriman、編曲:Richard Carpenter
リチャードがこんなにAORチックなアレンジを施すことに驚いた1曲。あえてカレンを意識していないようで、単純に洒落たAORナンバーとして楽しめますね。おそらくこの曲だけを聴いて、リチャード・カーペンターのアレンジでヴォーカルが小林 明子だと気付く人は少ないかも知れません(笑)

「China River」 / 作詞・作曲:小林 明子、編曲:Richard Carpenter
チャイニーズ風味たっぷりの曲を日本語でカレンが歌ったらこんな感じになるのかと思わせてくれる面白い曲です。リチャードのアレンジ・センスと小林 明子の作曲のセンスが光る曲と言えるかも知れません。

「Only The Angels Know」 / 作詞:Dean Pitchlord、作曲:Michael Gore、編曲:Richard Carpenter
ボッサ調の渋いナンバーです。この曲は結構お気に入りで、曲自体にカーペンターズらしさはないのですが、コーラス・ワークだけが思い切りカーペンターズ風なんですね。そのバランスが絶妙で渋いという言葉がぴったりな感じに仕上がっています。

カーペンターズが好きな人は1度聴いてみて下さい。
単純にカーペンターズの曲をカヴァー(実際に小林 明子はカヴァー・アルバムをリリースしているようですが・・・)しているものより、カーペンターズを感じることが出来るかも知れませんよ。
また特にカーペンターズを意識せずに聴いても、なかなか良い曲が揃っていますので心地良く聴けるアルバムだと思います。
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by kaz-shin | 2010-02-28 10:39 | J-POP | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by kotaro at 2010-03-09 22:36 x
未聴盤なのですが、発表当時けっこう気になったアルバムです。
小林明子と森川由加里とかランバダとか、その頃テレビ発の音楽がラジオFM派には混乱気味ですっと聴けず現在に至っています。
でもいい声質ですね。私も隠れ名曲がありオムニバスにエアチェックしたテープから彼女の曲が聴こえてくるのが楽しみです。
同じ頃に、今井美樹も洋楽カバーアルバムを出していた記憶が有ります。
小室哲哉に代表される打ち込みサウンド全盛になる前夜の音楽シーンには、おそらく最後の古い世代の音楽プロデューサーが残っていたのでしょう。
音楽の木にはかつていろんな根があったのに今は大分枯れてしまい、忘れ去られたルーツも多いのが残念です。
 
Commented by kaz-shin at 2010-03-11 01:12
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。すみません。

このアルバムを聴いて、リチャード・カーペンターの才能というか
カーペンターズのサウンドの要だったんだというのを改めて実感しました。
歌声もサウンドも気持ち良く仕上がっています。
機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
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