Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
凡子_Desert Butterfly ◇ 2010年 03月 06日
e0081370_9171735.jpg 

今回紹介するのは、沖縄を活動の拠点とするシンガー・ソングライター、凡子が3月5日にリリースしたばかりの3rdアルバム『Desert Butterfly』を紹介しましょう。
正直なところ、凡子の経歴やそれまでの彼女の音楽に関して全く何も知りません。今回のアルバムも久しぶりの角松 敏生によるフル・プロデュース作品ということで、"期待と不安"が入り混じった複雑な思いではありましたが買ってみたという次第です。

角松ファンなら最近の角松のライブにコーラスとして参加しているようなので凡子の歌声に接しているのでしょうが、角松のライブに足を運ばなくなって久しい私にとってはこのアルバムで彼女の歌声に初めて触れました。そんな私の印象は、声質も良いし、歌もかなり上手くシンガーとして私好みですね。ちょっとイメージしていた声質とは良い意味で違っていて、興味をそそられましたね。
ソングライターとしてもなかなか素質があり、可能性を感じました。沢山の曲を書いていくことで才能がどんどん開花していくのではないかなと思います。
アルバム収録曲全10曲中、7曲が凡子の作詞・作曲で、残り3曲が凡子の作詞、角松 敏生の作曲なんですが、正直なところ角松ファンには申し訳無いけれど、角松の書いた曲よりはるかにキャッチーで、耳に馴染んでくるメロディーだと思いますね。

デビュー以来、リアルタイムで角松 敏生を聴き続けてきた私にとって、この作品における角松 敏生について触れない訳にはいきません(笑)
今回のプロデュース・ワークで私なりに評価している点は二つ。
まずは往年のFunkyな角松 敏生の匂いを思い出させてくれるアレンジでしょう。打ち込みのリズムが中心ですが、凡子の歌声を活かすという意味においては流石と思わせるアレンジだと思います。ちょっとリズムに重厚感があればもっと私好みではありましたが・・・。
次にヴォーカルとコーラスが凡子のみで、コーラスに角松 敏生が参加していないことですね。これは大きいですね。同じコーラス・アレンジであっても角松の多重録音のコーラスと凡子の多重録音のコーラスとでは全く印象が違ってきます。あのうざったい角松のコーラスが入っていないだけですっきりとして聴き易いモノに仕上がったと思います。

逆に残念だったと言うか物足りなかったのが、角松の提供曲のつまらなさでしょうか・・・。極端な言い方かも知れませんが、もう角松には"キャッチーなメロディー"は書けないのではないかとさえ勘繰ってしまいました(笑)。
自身のアルバムならまだしも、他アーティストへの提供曲がこの程度というのが、長い間聴き続けてきた者にとってはショックでしたね。
近年ソングライターとしての角松 敏生に興味を失いつつありましたが、それに拍車がかかるかも知れません。
このアルバムの提供曲もメロディーで聴かせると言うより、アレンジで聴かせるという感じが拭えず、何だか淋しくもあり残念です。

『凡子 / Desert Butterfly』
01. Desert Butterfly
02. Movin' on
03. やさしい時間 ~Seiren~
04. 虹アーチ
05. 花結び
06. So Nude
07. You Are My Sweet Melody
08. A~Ha~
09. GEKIHA
10. かがみ

ピックアップ曲:
「Desert Butterfly」 / 作詞・作曲:凡子、編曲:角松 敏生
今 剛のギターをフィーチャーしたグルーヴィーなナンバー。サウンド的には『BEFORE THE DAYLIGHT』の頃の角松サウンドと彷彿させます。特にサビらしいサビの無い曲なんですが、それでいて妙に惹き付けるメロディーを持っていますね。

「Movin' on」 / 作詞・作曲:凡子、編曲:森 俊之
古き良きモータウン系の香り漂うアレンジが秀逸なナンバーです。アレンジを手掛けるのは森 俊之です。今はサンプリング技術が発達しており、ストリングス・パートがまるで生のストリングスのように聴こえますね。メロディーに1番似合う形でアレンジが施されているといった1曲です。

「やさしい時間 ~Seiren~」 / 作詞・作曲:凡子、編曲:角松 敏生
古内 東子が歌っても似合いそうなSmooth系メロウ・グルーヴが心地良いナンバーです。この曲の角松のアレンジは本当に良いですね。まあアレンジに関してはハズレが無いというのが角松なんですが・・・(笑)

「虹アーチ」 / 作詞・作曲:凡子、編曲:角松 敏生
心地良いメロディー・ラインと凡子の素晴らしい歌声が実に心地良いミディアム・ナンバー。中川 英二郎のトロンボーン・ソロをフィーチャーするあたり、角松のアレンジが冴えてますね。

「A~Ha~」 / 作詞・作曲:凡子、編曲:角松 敏生
可愛らしいという言葉がピッタリのPOPなナンバー。曲調によって凡子の歌声がまるで表情が変わるように印象が違って聴こえます。こんなところにシンガー・凡子の非凡な才能を感じますね。

「GEKIHA」 / 作詞:凡子、作・編曲:角松 敏生
今回角松 敏生が提供した曲で1番気に入っているのがこの曲です。80年代半ばの打ち込みにのめり込んでた時代の角松サウンドを彷彿させて、思わずニヤリとさせるナンバーです。まだこういう曲を書けるのかと微かな期待を持たせてもらった1曲でした。
[PR]
by kaz-shin | 2010-03-06 18:02 | J-POP | Trackback | Comments(6) | |
トラックバックURL : http://musicave.exblog.jp/tb/12263203
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented at 2010-03-08 00:22
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2010-03-08 00:30
鍵コメさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうです。凡子さんは「なみこ」と読みます。
"なみこ"と打って変換しても"凡子"とは絶対変換しませんね(笑)
Commented by こういち at 2010-03-12 22:13 x
こんばんは。昨日、予約した凡子さんのアルバムを購入させていただきました。まずは、kaz-shinさんのおっしゃる通り、全打ち込みでした。気になる感想を書きたいと思います。
1曲目の「Desert Butterfly」で、度肝を抜かれました。シンセベースのうねりにハマってしまいました。何曲かうねってるんですよね。歌上手いなぁ~。2曲目の「Movin' on」は、聴いた瞬間「えっ? 生ストリングス?」と思ってクレジットを見たら打ち込みで「手で弾いたわけじゃないよなぁ~」と思ってしまいました。9曲目の「GEKIHA」。バリバリの打ち込みサウンドですが、クレジットに松原秀樹さんの名が出てますが、どこに入ってるんですかね? 歪んだベースですかね。一部、生でしょうか。聴いていてニヤニヤしてしまいました(笑)。あとは、ラップも入ってるんですよね。お気に入りは、「Desert Butterfly」「Movin' on」「やさしい時間」「So Nude」「A~Ha~」「GEKIHA」ですかね。私の感想と致しましては、バリバリの打ち込みサウンドに生ホーンを入れてもらいたかったです。そしたら、もっと興奮しますね。あとは、角松サポートのコーラス、CHIAKIさんが4月アルバムを出すんですよね。それも気になりますが。
Commented by kaz-shin at 2010-03-14 11:10
こういちさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
アルバムを気に入ってくれた様子なので、ホッとしてます(笑)
紹介した手前、どうしても評価が気になってしまいます。

私は角松さんのプロデュース作という事抜きでも良いアルバムだと思います。
逆に角松さんの提供曲を入れず、全曲凡子さんのオリジナルでも良かったのではないかと思っています。
凡子さんのシンガー、そしてソング・ライターとしての才能には素晴らしいものがありますね。
次作が楽しみなアーティストです。
Commented by hiro at 2010-03-20 12:37 x
こんにちは。凡子さんをこのサイトで知って購入しずっと聞いております。KTがバックコーラスに入らず、基本的に凡子さんのよさを引き立てる裏方に徹しているところが、このアルバムのよさになっていると感じています。それと、詩のよさにあると思います。正直、自分はKTの詩に食傷気味で、久しぶりに買ったno returnsも繰り返し聞きたいと思わせませんでした。その点、凡子さんの詩には表面的でない深さが感じられて好きです。素直に気持ちのいい虹アーチ、そしてバラード系の曲に非凡さを感じています。
Commented by kaz-shin at 2010-03-21 21:44
hiroさん、コメントありがとうございます。
この記事をきっかけに購入されたんですか?
でも気に入っご様子で安心しました。
仰るように角松さんが裏方に徹したというのは正解だったと思います。
特に角松さんがコーラスに参加していないのが、私的には嬉しかったですね。
前から書かせてもらっているのですが、角松さんの声ってコーラスにむいていないと思っているので・・・。
あと全曲凡子さんのオリジナルでも良かったかなと思いました。
なかなかソングライターとしても非凡な才能を持っていると思いますし。
次作品が楽しみです。(プロデューサーに関わらず)
<< 相棒 Season8_神の憂鬱 ページトップ 国分 友里恵_Relief 7... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon