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相棒 Season8_神の憂鬱 ◇ 2010年 03月 12日
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昨日(3月10日)、私の大好きなTVドラマで、唯一毎週欠かさず観ていた『相棒 Season8』の最終回「神の憂鬱」が放映されました。見終わってそのドラマの内容にも大満足だったのですが、それ以上にこのドラマの制作スタッフの素晴らしさを改めて感じました。今回は音楽話ではありませんが、音楽を制作するスタッフにも通じる話だと思うので、感じたままを書いてみようと思います。
『相棒』を観ていない方や興味の無い方には全く面白くない話だとは思いますが・・・(汗)

昨日の放送を見終わって感じたのは、制作スタッフの『相棒』に対する熱い情熱と愛情、そして数字(視聴率)を気にするばかりにご都合主義に走っているドラマとは異なり、例え高い数字が獲れなくても長く愛される良質なドラマを作ろうという意気込みです。

昨日の最終回のどんな所を観て私がスタッフの熱意を感じたかを語る前に知っておいてもらいたい点があります。まず『相棒』が水谷 豊(杉下 右京)と寺脇 康文(亀山 薫)を主役に2000年に2時間ドラマ枠でスタートし、亀山 薫が辞職するSeason7の中盤(2008年12月)までの長い年月をかけて、警視庁の陸の孤島と呼ばれる特命係に追いやられた二人が難事件を次々に解決していく最強コンビに育っていったという点。
次に『相棒』の熱いファンの間では、Season7の中盤以降、つまり亀山 薫の辞職以降のストーリーやSeason7の最終話で特命係にスパイとして送り込まれた及川 光博(神部 尊)が新しい相棒となるのかどうかという今回のSeason8のストーリーに関して賛否両論あったこと、亀山 薫がいなくなったことへの不安の声が多く存在したという点です。
何故亀山 薫はSeason7の中盤で辞職したのか、何故その後3ヶ月に亘り杉下 右京一人の『相棒』になり、Season7の最終回で神部 尊をスパイとして特命係へ送り込んだのか、そしてSeason8では早々と神部がスパイであることを見抜いた杉下と自分がスパイであることを見抜かれていたことを知った神部が、お互いにそのことには一切触れず、ある意味ギクシャクした関係のままSeason8の最終回を迎えたのか・・・。
実はこれらの何故は全て昨日の最終回への伏線だったんです、きっと。これがこのドラマのスタッフの凄いところなんですよね。

長年杉下と亀山コンビの『相棒』に親しんできたファンにとって、亀山の辞職が視聴者にどれほどの寂寥感を与えるかを制作スタッフは百も二百も承知していたんだと思います。だからこそSeason7中盤で亀山を辞職させたんですよ。もしSeason7の最終回で亀山が辞職し、Season8の初回で新しい相棒(神部)がいきなり登場しても視聴者はなかなか感情移入が出来ない。Season中盤で辞職させて、残り3ヶ月を杉下 右京一人で事件を解決するストーリーを展開することで視聴者の寂寥感を和らげていたのでしょう。そしてSeason7の最終回で新しい相棒としてではなく、スパイとして神部 尊を登場させるというのも心憎い演出だと思います。果たしてSeason8で神部が杉下の相棒と成り得るのかと期待と不安を視聴者に抱かせます。

Season8に突入し、スパイされる側、する側とお互いの立場を知りながらもそこのことには触れずに淡々とストーリーは進んでいきます。
そして最終回。神部が特命係に配属された本当の目的が明らかになり、警察庁に戻ることを自ら拒否して特命係に残る決意をした神部 尊。
最終回の最後のシーンで、そんな神部を杉下が「ようこそ!特命係へ」と迎えます。この台詞に感動したという意見が多かったみたいですね。本当に良い台詞ですし、良いシーンでした。
でもそれに答えた神部の台詞が私のお気に入りなんです。神部は杉下の歓迎の言葉に対し、「何ですか?今更。僕は半年前から特命係の一員ですけど・・・?」と答えるんです。この飄々とした答えの中に神部の熱い気持ちが伝わってきた良いシーンでした。
そうです。この最終回でようやく杉下と神部という新しいコンビが誕生したわけです。
私の勝手な思い込みですが、この最後のシーンの為だけにSeason7の後半3ヶ月間、Season8の6ヶ月間の計9ヶ月を費やした、つまり9ヶ月かけて新しいコンビを誕生させたんだと思います。
なんと粋なスタッフではありませんか。Season8を不満に思っていた方もきっとSeason9への期待が膨らんだ最終回だったことでしょう。
良い作品を作ろうというスタッフが集まっているからこそ、これだけ長い間支持され愛されてきたんでしょう。これから『相棒』が楽しみです。

まだこの番組スタッフの凄さについてあれこれ書きたいのですが、また別の機会にします。
特にキャラクターの作り方やキャスティングの巧さについてはぜひ書きたいと思っています。もし読みたいという方がいらっしゃればですが・・・(笑)
長い駄文にお付き合い下さり、ありがとうございました。
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by kaz-shin | 2010-03-12 00:40 | 雑記 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by Sken at 2010-03-12 14:23 x
私も、このドラマだけは毎週見ております。
正確にはこれと木曜日の『刑事コロンボ』の二つ。
よく出来てるなぁ、っていつも思います。

今回は音楽ネタはなしで。
Commented by jyubon at 2010-03-13 00:53
同じ意見です。
と言うより、漠然と自分の中に何となく感覚で理解していた事柄を、
実に的確に文書化していただいた気分でございます(笑)

私は「亀山・右京」の凸凹コンビが大好きでした。
シリーズ7まで当たり前にいた薫ちゃんや美和子さん。
その2人がいなくて、寂しいかなぁと思っていましたが、全然でした。
神戸クンの存在感の凄さ。飄々とした、そこそこ使えるヤツな感じも好感が持てました。

そうそうスパイはしてて、されてたんですよね。そして「ようこそ、特命係へ」のフレーズ。
右京さんの愛を感じましたね。二人のわだかまりもなくなり、距離が一気に縮んで一安心。

最終回で、伊丹が右京さんのような物言いを上司にしてた時も、喜びを感じました。
「伊丹、やるじゃん」って(笑)本当は真面目で好青年なんですもんね。
絶対にあるであろう、続編。ますます楽しみになりました。

ここで熱く「相棒」について語れるのは、嬉しい限りでございます。
Commented by kaz-shin at 2010-03-14 11:02
Skenさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「刑事コロンボ」はBSで放送されていたんですね、知りませんでした。
私も「刑事コロンボ」は大好きで、リアルタイムでTVに齧りついていました。
刑事ドラマの根底を覆す作品でしたし、以降このドラマの影響を受けているであろう作品が数多く作られてますよね。
私は1stシーズンのDVD-BOXを持っていまして、たまに今でも観て楽しんでます(笑)

「相棒」は刑事ドラマでありながら、現代の社会問題を取り上げ、後味の悪い結末の話もありますが、よく練られているドラマだと思います。
「相棒」の音楽もオリジナルも良いのですが、クラシック音楽等を上手く使っていて、落ち着いた雰囲気が大好きです。
Commented by kaz-shin at 2010-03-14 11:15
jyubonさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
「相棒」に対するjyubonさんの熱い思い、しかと受け止めました(笑)
私は2008年から観始めた俄かファンですが、凝り性なものでSeason1~8迄、プレシーズン、映画、スピンオフ映画に至るまで全部観てます。
それだけの魅力のあるドラマですよね。
及川さんが1番大変だったと思いますが、Season9からはきっともっと彼の持ち味を出した良いドラマになるなと思っています。
今からSeason9が楽しみです!
Commented by gunts at 2010-03-17 17:55 x
お久しぶりにお邪魔します<(_ _)>

ワタシも感動いたしました。
随分と手の込んだ前振りだったな!してやられたと大きくうなずきました。

ちなみにワタシの汚点は、亀山の最後の回を見逃した・・・。
という最大の失態を演じた事です。
あれってもうDVDになってます?
失礼いたしました。
Commented by kaz-shin at 2010-03-20 02:47
guntsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまい、本当にすみませんでした。
guntsさんも"相棒"がお好きなようで・・・。
相棒ファンに出会えると何となく嬉しいです(笑)

亀山の最後の回は"相棒Season7"ですがDVDになってますよ。
レンタルするのなら、Disc.5の「レベル4~全編」、「レベル4~後編・薫最後の事件」ですよ。
ぜひご覧になって下さい。
Commented by gunts at 2010-04-12 10:09 x
こんにちは<(_ _)>

この度、やっとDisc.5の「レベル4~前編」、「レベル4~後編・薫最後の事件」を借りました(観ました)
前篇の方は放映時に観ていたのを思い出しました。そうそうこの続きが気になって居たんです。
結果がこんな感じだったとは・・・。
でも他の刑事ドラマにありがちな別れ方ではなかったのに、らしさを感じるとともに、スタッフの番組への「薫ちゃん」への愛情もまた深く感じる事が出来たと思いましたね。ありがとうございました。
Commented by kaz-shin at 2010-04-12 22:46
guntsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
亀山刑事の最後の話が観れて何よりです。
なぜシーズン途中での降板だったか不思議でしたが、この記事にも書いたように『相棒』を本当に愛するスタッフが
より長く良い作品を作ろうという想いがきっとそうさせたんだと確信しております。
早くも今秋のシーズン9が楽しみです(笑)
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