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Toshiki Kadomatsu vol.38_Citylights Dandy ◇ 2010年 08月 15日
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夏休み前半に遊び過ぎたせいか、夏休み最終日の今日は腰痛が酷いです(笑)

8月4日付の金澤 寿和氏のブログに角松 敏生の新譜『Citylights Dandy』が取り上げられており、興味深く拝読しました。それに刺激されたという訳ではないのですが、私もデビュー以来の角松の音楽を聴き続けている角松フォロワーの一人であり、フォロワーという観点で言えば金澤氏にも負けていないと自負しておりますので、私も『Citylights Dandy』について感じたままを書いてみようと思います。
"Toshiki Kadomatsu"のカテゴリーでエントリーするのは、2009年9月23日以来です。

最初にお断りしておきますが、この記事のタイトルを"Toshiki Kadomatsu vol.38_Citylights Dandy"としていますが、単純に『Citylights Dandy』のレビュー記事を書くつもりはなく、この新譜を聴いて改めて角松 敏生というアーティストや彼の音楽について感じたことを書いてみようと思います。
もちろん私個人の勝手な感想なので、反論等あると思います。その時は遠慮なくコメント下さい。

①アーティスト・パワーの衰退
角松に限らず多くのアーティストに共通していることだと思いますが、デビュー以来一貫して角松は"自分のやりたい音楽"に拘って音楽を作り続けてきています。そして"自分のやりたい音楽"で多くのリスナーを魅了してきた訳です。すなわちそれこそがアーティスト・パワーだという気がします。
悲しいかな、最近の角松のアルバムや音楽にそのアーティスト・パワーを全く感じません。
活動凍結前の角松の音楽には、凄まじいまでのアーティスト・パワーを感じました。一般的に"暗い"とか"重い"と評されるアルバム『ALL IS VANITY』や『あるがままに』においても、凄い"負のパワー"みたいなものを感じましたし、それが私にとってはとても魅力的なものでした。
これは角松の責任とは言えないのかも知れません。彼を取り巻く音楽環境等色んな問題があるのだろうと思いますが、ただ今角松がやりたい音楽、目指す音楽というものが私には全く見えてきません。

②ミュージシャンの起用・サウンド面について
25周年記念ライブ以来、角松のライブへ足を運んでいないので現在どのようなメンバーでライブを行っているのかは分かりません。ただ新譜のレコーディング・メンバーが中心なんだろうと思います。
『Citylights Dandy』のサウンドに限って言えば、どうも私が好きだった頃の角松サウンドのような面白みを感じません。
参加しているミュージシャンは、皆日本を代表するような素晴らしいミュージシャンばかりで文句の付けようが無い程です。が、こと角松のサウンドとして考えた場合、この素晴らしいミュージシャンを活かしきれていないような気がします。
特に私の大好きなギタリストの一人、今 剛のギターも魅力的に聴こえてこないのです。アレンジの問題もあるのかも知れませんが、相性みたいなものもあるような気がします。
青木さんや浅野さんを亡くしたという大きなダメージはあるでしょう。しかし、昔のように必要な所で必要な音を出せるミュージシャンを固定せずの適材適所で使っていくという方法も考えられると思うのですが・・・。
決して批判という意味ではないのですが、私は森 俊之のキーボード・プレイが好きになれません。"アク"が強いという印象が強いのです。角松のサウンドには小林 信吾や友成 好宏のキーボード・プレイの方が似合っている気がします。
どうも角松のアレンジと実際にCDから出てくる音がしっくりこない感じがします。

③『Citylights Dandy』について
『Citylights Dandy』を制作する上でのコンセプトって一体何なんでしょうか?
金澤氏の記事には「80年代初頭の時代感覚を現在のボキャブラリーで表現したら…」と書かれていました。
もしこれが全てなら、私はこれ以上『Citylights Dandy』について何も語るつもりはありません。
でもこれだけなんでしょうか?最近の角松のCDの売り上げやライブの集客数が芳しくないという話を聞きます。
私のように昔の角松の音楽が好きで、最近の角松の音楽をつまらないと感じているオールド・ファン(笑)をまた取り込もうとしているのではないか、そんな気がしてなりません。
もしそんな魂胆もあったとすれば『Citylights Dandy』は実に中途半端なアルバムという印象が強いです。
昔のファンを取り戻したいという気があるのだったら、もっと下世話な位に徹底的にやるべきだったと思います。
私に限って言えば、"昔風の今の角松サウンド"が聴きたいのではなく、"今風の昔の角松サウンド"が聴きたいのです。
ここで言う"昔の角松サウンド"とは、ずばりキャッチーでメロディアスな曲ということです。アレンジも勿論重要ですが、今の角松に欠けているのは親しみやすいのにインパクトの強いメロディー、一度聴けば口ずさめるようなキャッチーなメロディーではないでしょうか。
きっと多くのオールド・ファンが求めているのは、ただそれだけという気がするのですが如何でしょう?

色々好き勝手書きました(笑)
『Citylights Dandy』も決して出来が悪いという訳ではなく、いつもながら質の高いアルバムだと思います。
私もそれなりに楽しんでいます。でも繰り返し聴きたいと思えるアルバムではありませんが・・・(汗)
これから角松がどんな音楽を作っていくのか、不安と多少の期待を胸に見守って(聴き続けて)いきたいと思います。

ライブで生で聴いてみたいという曲に早く出会いたいものです。
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by kaz-shin | 2010-08-15 11:12 | Toshiki Kadomatsu | Trackback | Comments(14) | |
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Commented by rs at 2010-08-16 08:32 x
kaz-shinさん

本作は、対OLD FANというイメージを受けております、
友人の中には、「還ってきた」という印象を持つ方もおり
時間が有れば聞いてみようと思うアルバムであります。
(前作は未開封です、聞く気が・・・。)

kaz-shinさんのコメントには、共感を受ける面が多いです、
取り敢えず原点回帰のような事をするなら
旧譜リマスターは、必須ですね。
Commented by kaz-shin at 2010-08-17 03:43
rsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

rsさんのお友達には申し訳無いのですが、私には「還ってきた」という印象は全くありませんでした。
最近の角松さんの音楽そのものです。
多少それっぽく作っているという感じでしょうか・・・。

本当にOLD FANの事を考えてくれているなら、rsさんの仰るようにまず旧譜のリマスターや未CD化の音源のCD化というのもありですよね。
達郎さんのようにファンが何を望んでいるのかを考えてくれると嬉しいのですが・・・(笑)
Commented by kadomania at 2010-08-17 23:40 x
この度は、拙ブログにコメント頂きまして本当にありがとうございました。
こちらには、大変ご無沙汰してしまっておりましたが、コメント頂けて、本当に嬉しかったです。魅力的な音源ばかりあがっていますので、また私からもコメントさせてください。

こちらの記事も拝見しないまま、御意見を頂きたいと不躾なお願いをしましたこと反省しております。お忙しいのに申し訳ありませんでした。
kazさんとは表現こそ違え同意する部分が非常に多い事がわかっているのでw、やや違う部分について一つだけ。
"自分のやりたい音楽をやる"事がアーティストパワーなら、その部分は衰えていないように、僕は思っています。最近の音について、かなりの批判を浴びているのは、ご本人も承知の様ですが、それでも解凍後のスタイルをあまり変えていないのは、かなりパワーありだと思います(良くも悪くもですが・笑)。ただ、一人でも多くの人を魅了するメロディメーカーとしては、現在の音楽は弱いと思ってしまいます。もし、DANDYの中の曲でCMに使える曲があるか?と言うと、どうにも微妙かと。

(また続いちゃいます・笑)
Commented by kadomania at 2010-08-17 23:49 x
契約うんぬん、社長うんぬんで、かなりハイペースでアルバムをリリースしてらっしゃいますが、もう少し時間をかけた作品作りをしていただけないものかと思ってしまいます。ここ2作は、サラサラと流れて軽い感じがしてしまうんですよね。凄腕のミュージシャンがサポートするから高品質になるのは、表面的な事なので、出来れば何年でもかけて、とことん煮詰めた曲をアルバム化してもらいたいなあと願っています。

今回、奇しくも「中途半端」というキーワードが、kazさんとも一致してしまったのですが(笑)、もしオールドファンを取り込むなら、ちょっと弱いですが"134"ばりの曲を12曲並べてみるとか(爆)、こちらがイヤになるくらいのパターンを押しつけられた方が、アーティストパワーを感じるかもしれません。比喩としては適切でないのですが、その位の徹底感を感じられると、また応援のしがいもでてきます、はい。
Commented by kaz-shin at 2010-08-18 01:00
kadomaniaさん、忙しいのにお立ち寄り頂き、ありがとうございます。
実にkadoさんらしいコメントですね。そいてこういう感想(意見)を頂戴したことを嬉しく思います。

>"自分のやりたい音楽をやる"事がアーティストパワーなら、その部分は衰えていないように、僕は思っています。

ここなんですよね、ポイントは!
自分のやりたい音楽を作り続けるには、相当な信念、つまりパワーがないと出来ないことだと思います。
角松さんの80年代の音楽を思い出して下さい。
周りが何を言おうがお構い無しでやりたいようにやってきた。そして出来上がった作品に我々は圧倒された。
つまり信念がアーティスト・パワーとなって上手く噛み合っていたのだと思うのです。
活動解凍後暫くはその信念を感じてました。
しかし、面白くない作品はやはり売れませんよね。これは仕方の無いことです。
それでも四の五の言わずに信念を貫いているのなら、現在の角松さんの音楽にアーティスト・パワーを感じていたと思います。
ところがいつしか売れなくなったことに関し、愚痴のようなものが彼の口から出てくるようになった・・・。続きます。
Commented by kaz-shin at 2010-08-18 01:13
いつしか、彼の心情と言うか不満が愚痴みたいな形でライブで語られるようになりました。
私が25周年記念ライブ以降、ライブへ足を運ばなくなったのは、この愚痴(MC)が聴きたくなかったからに他なりません。
最近のライブでも愚痴っているのかは不明です。もし愚痴が無くなったとしても、生で聴きたいと思える曲が無いので暫くはライブへは行かないでしょうが・・・(汗)

要は角松さんの不満が外に向うのではなく、音楽制作に向けられていればそれがパワーとなり、私の好き嫌いは別にしてもアーティスト・パワーとして感じることが出来たんではないかと思うのです。
そして、今回の新譜のような中途半端な印象は受けなかったような気がするんですね。

今の角松さんには、"売れるアルバムを作る"ということをじっくり考えることも必要な気がします。

長々と書きたいことを書きました。
また心底良いと思える角松ソングを聴かせてもらえることを切に願っています。
Commented by koo at 2010-08-18 18:35 x
私は解凍後の角松さんに対しての意見は kaz-shin さんに大いに共感します。ただ、自分としては、50才の角松さんには50才なりのやり方や感じ方があるだろうと思います。自分と角松さんの生き方、感じ方は違うわけで、どうこう言っても仕方がないと思っています。角松さんの作品で自分とシンクロできる部分があれば大変嬉しい。と思っています。こういう自分は、本当に角松ファンなのか?と思ってしまいます。
Commented by kaz-shin at 2010-08-19 01:30
kooさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
kooさんはファンと呼ぶに相応しい方だと思いますよ。
私の場合、自分でファンでは無いという自覚があるんです。でも、角松さんの作る音楽に興味があって聴き続けているという、単なるフォロワーなんです。
でもフォロワーなりに全てのアルバムをちゃんとお金を払って購入して聴いています。
だから、つまらないアルバムに関しては「つまらない」と書き記しておきたいという気持ちもあるんですよ。
いつの日か彼の音楽に見切りをつける時がくるのか、こないのか、自分でも分かりません(笑)
Commented by ロロ at 2010-08-22 02:54 x
kazさん、こんばんは。お元気ですか。ごぶさたしております。

角松の新譜のことはまったく知りませんでした(笑)
現在の音楽シーンには全く期待できないので、知らんぷりです。

いろいろ私も毎日のように考えているのですが、角松が輝いていた80年代は角松だけでなく、日本の音楽シーン自体が輝いていた、そういうことだったのかもしれません。

歴史の歯車は決して戻らないということかもしれません。
劣化しているのは角松1人だけではない…そんな気がされませんか? 

先日HMV渋谷店が閉店しました…。それについてある番組で日本文化・風俗の衰退云々…的な話をしているコメンテーターがいましたが、それに近い感覚かもしれません。

ですから、私は連日音楽としてクオリティーの高い80~90年代の名曲群を専ら聞いています(kazさんに同じ 笑)。
Commented by kaz-shin at 2010-08-22 23:02
ロロさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご無沙汰しておりました。お蔭様で年齢的な体力の衰えに愕然としながらも何とか頑張ってます(笑)

確かに現在の音楽シーンを面白いとは感じません。
が、昔のように貪欲に良い作品を探す努力をしていないのも事実です。
もしかしたら探せば見つかるのかも知れませんよ。

でも魅力的だった昔の音楽が次々と再発されているので、どうしてもそちらに走ってしまいますね(笑)
Commented at 2010-10-11 23:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2010-10-11 23:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2010-10-12 23:16
鍵コメさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私も好みで言えば、このアルバムより凡子さんのアルバムですね。
また90年代のような面白いプロデュース作品が聴いてみたいですね。
Commented by いい音しか残せない at 2012-06-06 02:35 x
本当…このアルバム

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