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山口 百恵_A FACE IN A VISION ◇ 2005年 10月 07日
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現在の㈱ソニー・ミュージックエンタテイメントが、CBSソニーという会社名だった1970年代。この会社には優秀なプロデューサーが多く存在していた。最近のアーティスト系プロデューサーとは違って、純粋な裏方の職人達である。今回紹介するのは、酒井政利である。彼の手掛けたアーティストは、南沙織、天地真理、郷ひろみ、浅田美代子、山口百恵、キャンディーズ、太田裕美、矢沢永吉、ジュディ・オング、岸田智史、SHOGUN、久保田早紀、松田聖子、原田知世等で、それこそ数え切れない程のアーティスト、そしてヒット曲を送り出してきた人である。

70年代後半からは、エグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされる事が多くなり、実質的なアルバム製作は若手に任せていたようだ。

酒井政利と言えば、やはり山口百恵であろう。酒井氏の凄いところは、アイドル系が中心であったのだが、シングルとアルバムとの色分けをキッチリさせていたところだろう。世間一般的には山口百恵のヒット・シングル曲しか聴いた事が無い場合が多い。シングルとは、世間一般に受け入れられなければ意味が無い訳で、その辺のコントロールの上手い人だったと思う。注目して欲しいのは、アルバムだ。山口百恵のアルバムは、良く出来たものが多い。様々な作家を起用して、様々なタイプの曲にチャレンジさせていた。歌手としての懐の広さを感じさせてくれるアルバムが多いのである。

この『A FACE IN A VISION』は、1979年のリリースでNHKの特番「山口百恵 激写・篠山紀信~映像と音のフュージョン」との連動企画で製作されたものだ。若干20歳とは思えぬ様な妖艶な声と歌。JAZZ、シャンソン、ロック、フォルクローネと様々なボーカル・スタイルを聴かせてくれる。ファンの間で根強い人気を持つ「おだやかな構図」やフォルクローネが新鮮な感じを与える「デイ・ドリーム」等が聴き所と言える。私が1番好きな百恵のアルバムである。



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上記のアルバムの次にリリースされたアルバムがこれ。1979年のリリースである。しかし、超多忙の中で年2枚アルバムをリリースするなんて事がざらにあった時代だったのだ(笑)『A FACE~』もこの『L.A.Blue』も実質的なプロデュースは、川瀬泰雄というこれまた名プロデューサー。浜田省吾や井上陽水なんかとも関連のある人である。このアルバムの面白い所は、まずジャケット。山口百恵(イラスト含め)がジャケットに写っていない唯一のジャケット。

L.A録音でシングル曲を1曲も含まない完全オリジナル・アルバム。当時のアイドルでヒット曲を1曲も収録していないのもかなり珍しい筈・・・。目玉の曲は、「BACK TO BACK(背中あわせ)」と「DANCIN' IN THE RAIN」であろう。2曲ともに浜田省吾の作曲である。浜田省吾が曲を提供する事も珍しいが、「DANCIN' IN THE RAIN」は、作詞:横須賀恵(百恵のペンネーム)という贅沢なコンビによる作品である。こういう様々なチャレンジ精神は、松田聖子に受け継がれていった気がするのだがどうだろうか・・・。
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by kaz-shin | 2005-10-07 22:05 | PRODUCER | Trackback(2) | Comments(4) | |
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Tracked from The Dude at 2006-02-15 22:29
タイトル : L.A.Blue/山口百恵(MHCL10045)
人生の10枚の「その2」にあたるのがこのアルバム。ブログオープン記念にご紹介しておきます。1979年山口百恵がアイドル絶頂期にロスアンゼルスで録音したというもの。ジャケットに顔写真を使用せず、シングル曲も入っていない。アイドルからアーティストに転換させたいプロデューサーの狙いがうかがえる。歌がうまい。百恵が非常にソウルしているのもこのアルバムの特徴である。25年以上経つ今聴いても古くないのがすごい。というわけで、★★★★★... more
Tracked from ズイフー!!ブログ - .. at 2006-03-23 12:35
タイトル : 西洋占星術でみる山口百恵さんの運勢
西洋 占星術 でみる家庭崩壊 もーこれは、宇宙的な力 一度はじめたらやめられない ... more
Commented by LOVE☆YUYA at 2006-07-30 01:33 x
百恵×浜省なら「愛のトワイライトタイム」もいいですよね。

あっ!自分もJUNさんのブログでお名前を拝見して飛んできました。よろしくお願いします。
Commented by kaz-shin at 2006-07-30 01:42
LOVE☆YUYAさん、一度に沢山の記事を読んで頂いてありがとうございます。
山口 百恵さんは、今でもアルバム・アーティストだと思っています。
シングル盤ではその魅力の一部分しか出ていないような気がしてます。

ロンドン録音の『GOLDEN FLIGHT 』も大好きなアルバムです。
「愛のTWILIGHT TIME」も良い曲ですね。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
Commented by hisa at 2006-11-12 20:14 x
やっと全部のタイトルだけ眺めました。
今後は逆にさかのぼってコメントを入れていきます。

ところで
浜田省吾はホリプロつながりで山口百恵に曲を書いたようです。
ご存じかどうかかわかりませんが、能瀬慶子などにも書いてますから。
Commented by kaz-shin at 2006-11-12 22:18
hisaさん、こんばんは。
>やっと全部のタイトルだけ眺めました。
わざわざありがとうございます。陳腐な記事に閉口しませんでしたか?
いつもコメント、本当にありがとうございます。

能瀬 慶子さんにも浜省が曲を提供していたんですか!?知りませんでした。
能瀬さんは、とてつもなく歌が○タという印象しか持っておらず、曲を全然知りませんし、聴いた事がありません。
ベスト盤が確かCDでリリースされているのを見た記憶がありますが、浜省提供曲が
収録されているならちょっと聴いてみたい気もしますが・・・。
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