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今夜の1曲 / 宮崎 美子 「夕闇をひとり」 ◇ 2010年 11月 13日
今夜お届けする1曲は、1980年にセンセーショナルなCMデビューから30年、今ではすっかりお母さん役が似合ってきた女優・宮崎 美子が1981年にリリースしたアルバム『Mellow』から、ユーミンの1981年のシングル曲(アルバム『昨晩お会いしましょう』にも収録)のカヴァー「夕闇をひとり」です。

私と宮崎 美子とは完全に同世代でしたし、完成された肉体美を誇るグラビア系アイドルとは違いぽっちゃりした彼女の水着姿に妙な親近感みたいなものが湧き、身近な感じがしました(笑)
そのCMがきっかけで人気者になった宮崎 美子ですが、その人気に肖ってデビュー1年後には歌手デビューも果たしてしまうというのがいかにも80年代らしいですよね。かと言っていい加減に制作されたということは無く、ある程度のクオリティーを保っているのも80年代らしいと言えるかも知れません。

何の基礎も無い全くの素人だった宮崎 美子ですから、歌はお世辞にも上手いとは言えません。しかし、アルバム『Mellow』は、歌い手としては白紙状態の彼女の魅力を探るべく、様々な作家陣のバラエティに富んだ楽曲を集めており、ビクターの制作陣の意気込みみたいなものを感じます。
とにかく作家陣が凄いです。松任谷 由実、渡辺 真知子、八神 純子、矢野 顕子、坂本 龍一、吉田 拓郎、糸井 重里、鈴木 慶一、南 佳孝・・・他といった顔触れですが、この名前を見ただけでバラエティに富んだ楽曲が集まっているのが想像出来ますよね。
アルバムとしてのコンセプトというものは感じませんが、バラエティに富んだ楽曲ゆえに聴いていて楽しいアルバムです。
ただ残念なのはミュージシャンのクレジットが記載されていないところですが、アレンジを新川 博、船山 基紀、鈴木 茂、後藤 次利、坂本 龍一、鈴木 慶一等が手掛けてますから、当時の売れっ子が大集合していることに間違い無いでしょう(笑)

今回チョイスした「夕闇にひとり」は、そんな楽曲の中から私が宮崎 美子の歌声に1番似合っていると思った曲です。アルバムの1曲目にこの「夕闇にひとり」を持ってきたというのも、スタッフも曲の仕上がりに自信があったのかも知れませんね。

「夕闇にひとり」 / 作詞・作曲:松任谷 由実、編曲:新川 博


by kaz-shin | 2010-11-13 02:27 | YouTube | Comments(8) | |
Commented by じょん at 2010-11-13 12:34 x
ジーパンポスターは、僕が初めてビートルズ以外のポスターを貼ったポスターです。なかなか雰囲気がかわいいボーカルですね。正直、ユーミンの影のありそうなボーカルよりもこの曲の美子さんの声は似合っていて好感が持てますね。かわいい~
Commented by kaz-shin at 2010-11-14 02:14
じょんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
八神純子さんの書いたデビュー曲「NO RETURN」もPOPで良い曲なんでどちらをUPしようか悩みました。
「NO RETURN」は、かなり難しい歌でして、かなり美子さんも頑張って歌ってますが聴き易いこちらを選びました(笑)
雰囲気、曲調が美子さんの歌声に1番似合っていると思っています。
Commented by Apollo at 2010-11-14 11:00 x
kaz-shinさん、こんにちは。

この「Mellow」は、当時私のヘヴィーローテーションでした。
ほとんどのLPレコードはレンタルで済ませていた貧乏学生でしたが、(たぶん)篠山紀信と思われるジャケット写真を手に入れたくて、ちゃんとレコードを手に入れました。

素人っぽいヴォーカルですが、とても素直な歌い方が好感が持てました。

確か昨年CD化されたと思うのですが、迷ってるうちに法外な値段が付くようになって、後悔しています。
Commented by 横浜のvafan at 2010-11-14 21:20 x
kaz-shinさん、こんばんは。

これは変化球ですね。たまたま本家の”昨晩会いましょう”を
全曲聴いた後だったので、余計に曲の明るさが新鮮に感じま
した。それにしても楽曲提供陣は凄いですね。
Commented by kaz-shin at 2010-11-14 22:22
Apolloさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ジャケット写真は仰るように篠山紀信さんです。
独特な紗がかかったような写真は、紀信さんならではですね。
今ではそんな高い金額で取り引きされているのですか?知りませんでした。
CD化されたのは2006年です。
歌に関しては素人とは言え、決して侮れない良いアルバムですね。
Commented by kaz-shin at 2010-11-14 22:29
横浜のvafanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ユーミン・ヴァージョンと聴き比べると確かに面白いですね。
しかもユーミンの方が若干リリースが早いものの、同じ1981年のリリースですから、
カヴァーというよりも提供を受けたという感じに近いのかも知れません。

美子さんヴァージョンもなかなか良いと思いませんか?
Commented by kotaro at 2010-11-20 00:43 x
同世代としては、懐かしくも複雑な、記憶の底の一部です。

松任谷由実が2曲あり、トップがこの曲というので、ぴちぴちした
彼女の印象を彼女自身が封じたかったのでしょう。

暗く似合わない(小林麻美のようにアンニュイでない)ジャケット写真、
本当はこの子は暗いのが好きな好きなのかなと、感じました。

(本当はもっと丁寧な言葉を使うべきですが、当時は「ネクラ」「ネアカ」の
2原論で、振り分けているだけでした)

結婚して一時宮崎淑子だったことも、そっかー、と、息をふと洩らしました。

CMの人気者や、女性アイドルのリプロデュースを、企てる時に、
当時は2つ方法論があり、お金があれば尾崎亜美かユーミンに
任せてみよう、みたいな流れがありました。

谷山浩子や中島みゆきを出してくるのは、ちょっと花が違う種類の時で
やっぱりビクターだなと、再確認しました。
白石まるみのときの「恋人がいても」は、冬の風景に似合うなあと納得。
やっぱり、ユーミンは女の方から見た男の風景や気持ちが鋭く判ってる
なと思います。

上から3行目の曲のタイトルが少しまちがっています。
Commented by kaz-shin at 2010-11-21 06:36
kotaroさん、コメントありがとうございます。
ビクターからデビューする新人のアルバムって、明確なカラーを打ち出さず、
可能性を見極めるように色んなタイプの曲を歌わせてるという印象が強いですね。
別の見方をすれば、日本の音楽業界が潤っていた時代だからこそ出来たんかも知れません。
ならば、今こそ当時のこういう眠っている作品を再発、CD化という形でリリースして欲しいと願うばかりです。
本当にビクターの倉庫には名作が眠ったままというのが多いですから・・・。

間違いのご指摘、ありがとうございました。
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