AORファンならば何を今更って感じの名盤。ジョー、ジノ、ロスの恐怖の3兄弟プロデュースで1978年リリースのアルバム。カナダ人だがイタリア系の血を引いてる事もあってか、ファミリーの結束は固いようだ(笑) 兄・ジョーは素晴らしいキーボード・プレイヤーと同時に、ミュージシャンが余程のテクニックがないと演奏不可能とさえ思える緻密で複雑なアレンジを担当し、弟ロスはジノを凌ぐ位のソング・ライターとしての才能を見せつけてくれる。
そして、ジノはその卓越した歌唱力で聴く者を圧倒する。まさに恐るべき3兄弟である。このアルバムまでは、シンセサイザーの多重録音を中心とした音作りだったのだが、このアルバムでは、ギターのカルロス・リオスがサウンド的に大きな役割を担っている。まだカルロスがさほど有名では無かった頃である。このアルバム以降、あちこちで名前を見かけるようになった。角松 敏生の2nd『WEEKEND FLY TO THE SUN』でもカルロスは良いギターを聴かせてくれていた。ギタリスト好きの私には、このアルバムがピッタリと嵌った訳である。
このアルバムの聴き所と言えば、第一にロス・ヴァネリの書いた名曲「I JUST WANNA STOP」。ジノの代表曲と言って良い曲である。ロスはもう1曲「LOVE & EMOTION」という曲も書いていて、これもなかなか良い曲である。そしてアルバム・タイトル曲「BROTHER TO BROTHER」。この曲の演奏は凄まじい。カルロス・リオスのギター、ジミー・ハスリップのベース、マーク・クレイニーのドラムスがフューチャーされているのだが、驚異の演奏と言える。ジノのバックを努めるには、並大抵なテクニック、体力では無理なのがわかる(笑)
このアルバムにおいて、ジノ・ヴァレリの音楽(ジャンルでは縛れない)が確立されていったような気がするのだが、如何なものか・・・。この卓越した歌唱と演奏はぜひ1度体験してもらいたい。
仰る通り、カルロス・リオスのエモーショナルなギターが最高にカッコいいですね。またジノの完璧ぶりもこれまた素晴らしい。
現場ではかなり厳しかったようですね、ジノは。
1stからしばらく数作を聴いてロックオペラ的な大味さに飽きてしまい、しばらくフォローしていなかったのです。
で、"I Just Wanna Stop"や"The River Must Flow"を他人のカバーで先に聴いた後で(後者は松下 誠プロデュースJudy Anton"Smile")、Ginoの次作の”Nightwalker”を先に聴いてしまったのです。その凄さに、前作たる"Brother To Brother"も凄いだろうと聴いた訳です。
Evil Eyesより数倍凄まじいSanta Rosaという曲もありますよん。
なおYou TubeにはGinoのLive映像がけっこうありまする。
『Nightwalker』は、いつか聴いてみたいと思っている1枚です。
「LIVING INSIDE MYSELF」は大好きな曲なんで、今度購入して聴いてみます。
猫公爵さんのコメントで俄然聴いてみたくなりましたよ(笑)
"Living Inside Myself"は確かに名曲、素晴らしいバラードです。
ウラを言ってしまえば、大体、音楽雑誌でミュージシャンが"Brother To Brother"ばかりほめるのは、ネタ隠しという意味も大きいのです。
"Brother To Brother"も愛聴しましたが、無人島に一枚と言われたら、絶対"Nightwalker"です。これは私の偏見ではなく、二枚とも聴いていただければ、皆さんに絶対分かっていただけるものと思います。私が[へぼ]ギタリストだからギターが恰好良い方を贔屓で言っているのではありませぬ〜。
"Brother To Brother"はアナログ盤とCD各一回しか買ってませんが、"Nightwalker"は昔輸入盤屋でアナログを一回、日本でCDが出てなかったのでアメリカからCDを輸入、日本で出たCDをDynamic Range改善を期待して再度購入(裏切られる)、リマスターを謳ったので再発CDを購入したので、4回も買いました。
"Brother To Brother"のペイジなのに申し訳ないですが「続編」のような作品なので勘弁してください。
でも、プログレ・フュージョン・AORとでも言うべき作品で、ここがジノのARISTAにおける金字塔だと思うのです。
それも道理で、彼は左利きなんです。
それからどちらかと言うと超絶技巧よりはカールトン的な持ち味の人。
どっちが上とか紋切り型で来られると、一寸ひく(^^;;;;
ぼくもどっちのアルバムも持ってますが、どっちがどうこうは、正直そんなにないし、
音楽雑誌でネタ隠しとか、ウラを言ってしまえばとか…ほんとですか?何の為の?まあ根拠があったとしても、私が聴く行為には影響ないです。
猫様、荒らすつもりはないんです。好みに口を出してごめんなさい。
あ、ジミーハスリップも左だ。これは演奏場面を観たらカレイドスコープ的な面白さがあるかもね。なんちて。
『Nightwalker』について調べたところ、評判が良いので早速アマゾンへ
注文かけてしまいました(笑)
早く聴いてみたいですね。聴き込んだら記事書きますので・・・。
ただ、あまり技術的に詳しい事を書けませんので、聴いた素直な感想になりますが・・・(笑)
お奨め頂いてありがとうございました。
人それぞれ色んな聴き方、感想がありますよね。
多分楽器を演奏出来る方と、私のように聴く事オンリーの人とも感じ方も
変わってくるのかも知れませんね。
私の場合、プロの方が演奏するものは全て「凄い!」と感心してしまいます。
もちろん、音やフレーズの好みはありますが・・・。
このブログで紹介しているアルバムは、私が聴いて良いなとか、気持ち良いと思えるものばかりです。
ですから他の人が聴いてどうなのかは多少不安ですけれどね(笑)
聴いて楽しくなれるのが音楽、それが1番大事ですね。
とにかく音に対する拘りと、歌声の迫力には圧倒されるばかりですね。
本当にリリースされてから30年経ったという感じが全くしない、斬新なアルバムだと思います。
聴いてもらわないと、この迫力は伝わりませんね。
2曲目の「The River Must Flow」は、確かに『Kylyn Live』で演奏してましたね。
TBは不可になってしまいますね・・・(涙)
なので、コメントにて失礼致します。
ジノ・ヴァネリは結構有名なアーティストなのですね!(苦笑)
なかなかのおしゃれなアルバム(楽曲)で日頃聞いちゃっていますょ^^
スパムTB対策をしてますので、それが影響しているみたいで申し訳ありません。
ブログによって、出来るところとそうでないところがあるみたいで・・・。
これに懲りずにこれからもよろしくお願いします。