Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
松田 聖子_Citron ◇ 2005年 11月 25日
e0081370_23571684.jpg 

松田 聖子と大御所デヴィッド・フォスターとの出会いが、1988年リリースの通算15枚目のアルバムにて実現した。70年代後半から80年代の初めにかけて、デヴィッド・フォスターと共演した日本人アーティストは多いが、フル・プロデュースというのは少なかったように思う。それだけにこのアルバムは、松田 聖子を好きか嫌いかに関わらず私にとっては購入しなければならないものだった(笑)
アイドル全盛期の年間2枚ものアルバムをリリースしていた頃に比べると、ボーカル録りにかなりの時間を費やして製作された事が伺えて、今でもよく聴く大好きなアルバムとなった。

01. Blue
02. Marrakech
03. Every Little Hurt
04. You Can't Find Me
05. 抱いて・・・
06. We Never Get To It
07. 続・赤いスイートピー
08. No.1 (Album Version)
09. 四月は風の旅人
10. 林檎酒の日々

まず、作曲陣の豪華さに驚かされる。デヴィッド・フォスターを筆頭にジェイ・グレイドン、トム・キーン、ランディ・グッドラム、そしてスティーヴ・キプナー。スティーヴ・キプナーと言えば、ヒット・メイカーとしても有名で、代表的なものはオリビア・ニュートン・ジョンに書いた 「Physical」 もその一つ。このアルバムでは、「Marrakech」 と 「続・赤いスイートピー」がスティーヴ・キプナーが関わった曲であるが、「Marrakech」 と 「Physical」 が雰囲気が似ている気がするのは私だけだろうか?(笑)

次にボーカルの変化。松田 聖子に限らずアイドル歌手全般に多かった語尾の尻上がり。これがこのアルバムではだいぶ少なくなって聴きやすくなった。実は、この語尾の尻上がりというやつはかなり気になる部分だったのだ。それが減っただけで聴きやすさが大きく違ってくる。おそらくデヴィッド・フォスターが、かなり厳しい歌唱指導をしたのだろう。歌い込んでる分だけ音程もしっかりしているし、声もよく出ている気がする。歌手として、大きな収穫だったろうと思う。

そしてデヴィッド・フォスターのアレンジの巧みさは、やはりさすがと言わざるを得ない。残念なのはAORブームだった80年代の始め頃とは違って、打ち込み中心になっている事。決して打ち込みが嫌いな訳ではない。しかし、サンプリング技術が日進月歩で進んでゆくと、ほんの数年でそのサンプリング音源が古臭く聴こえてしまうのだ。楽器も日々進歩しているとは思うが、演奏するのが人間である以上、最後には演奏する人間の感性がモノを言う。だからこそAORの名盤と言われるアルバムは、色褪せないクオリティーを持っていると言えるのではないだろうか。打ち込みなしのミュージシャンの演奏で作られたらどうなったのか、聴いてみたいものである。

それでもギターにマイケル・ランドゥ、コーラスにトム・キーン、スティーヴ・キプナー、そしてビル・ラバウンティを起用し、エンジニアがハンベルト・ガティカという豪華な布陣で製作されたアルバムである。悪い訳は無い。
聞いた話しだが、サザンの桑田がこのアルバムの製作の話を聞いて悔しがったとか・・・。(真偽はわからないが)
[PR]
by kaz-shin | 2005-11-25 00:01 | PRODUCER | Trackback | Comments(4) | |
トラックバックURL : http://musicave.exblog.jp/tb/1975802
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 240_8 at 2005-11-26 08:29
おはようございます!!
このアルバムの存在は知りませんでした。それにしてもAORファンにとっては垂涎モノですね。
(松田聖子ファンでもないので、フォスター派も仕事を選べ!と言いたくもなりますが(笑))
Commented by kaz-shin at 2005-11-26 09:57
240_8さん、おはようございます。
良いアルバムなんで、聴いてみて下さい。
BOOK OFFを探せば必ず見つかると思いますよ。
おそらく500円以下で手に入るでしょう(笑)
デヴィッド・フォスターとのデュエットもあります。AORファンには楽しめる
1枚ですよ。
Commented by Kenny U at 2008-12-19 00:06 x
これ、先日、BOOK OFFで見つけましたー!
(元値1250円の値札が張り替えられていて
250円で入手出来ましたー!)

この中でデヴィッド・フォスターが歌っている
「Every Little Hurt」は、
デヴィッド・フォスター名義のアルバム
『TIME PASSING』にも収録されていまして、
私は先にこちらを入手していたんです。
『TIME PASSING』の解説文に
「松田聖子のアルバムをフルでプロデュース・・・」
っと書かれていて気になっていたんですよ。

・・・という事で今回のラッキーでした!(笑)

Commented by kaz-shin at 2008-12-19 23:33
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
AOR全盛期とは一味違ったフォスターのプロデュース作品ですよね。
派手さはありませんし、サウンドも打ち込みが多くなって80年代初頭の頃とは味わいが違います。
それでもフォスターらしさは出ていると思いますし、なかなかの作品だと思います。

私が外国人のプロデューサーを迎えた作品に注目するのは、歌い方にあれこれ注文をつけてくることが予想出来るからなんです。
一体あの歌い方をどう変えさせてくるのか・・・、この辺りをいつも注目しています。
そこに新たな魅力を引き出している可能性が高いですからね。
<< Toshiki Kadomat... ページトップ TINNA_LONG DIST... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon