美人JAZZシンガーとして注目を浴びた阿川 泰子が、1981年にリリースした5枚目のアルバム『SUNGLOW』です。このアルバムをFUSIONのカテゴリで紹介するのはどんなものだろうと悩みましたが、松岡 直也&WESINGがバックを固めているという事もあり、このカテゴリで紹介する事にしました(笑)
それまでの彼女のアルバムは、スタンダードなJAZZが中心でした。このアルバムは、一変してブラジリアンなポップなアルバムに仕上がっています。ブラジリアンなサウンドという事で、松岡 直也をアレンジャーに迎えたのでしょう。正直に言うと、彼女の声とか歌い方が好きではなかったのですが、このアルバムは好きでよく聴いていました。
01. SKINDO-LE-LE
02. CINEMA
03. PARDON MY ENGLISH
04. ISLAND BREEZE
05. IN THE NAME OF LOVE
06. SHE ~ SENIOR DREAMS
07. THIS SIDE OF FOREVER
08. HERE AND NOW
09. SONG OF THE WAVES
ヴィヴァ・ブラジルのオリジナルで、ディスコ・サンバの人気曲として有名な01は、聴いた事がある人も多いでしょう。マイケル・フランクスとアントニオ・カルロス・ジョビンの共作の02は、なかなか美しいメロディーを持った曲です。ボサノバの軽快なリズムが気持ち良い03は、松岡 直也らしいアレンジで間奏のギター・ソロが何ともカッコ良い曲です。南国ムードたっぷりの04。グローバー・ワシントンJr.の「 Just The Two Of Us 」の作曲チームが作った、いかしたバラード曲05。またもヴィヴァ・ブラジルの曲06は、バラードで始まりテンポ・アップしてサンバのリズムになるのですが、これもまた良い曲です。ルパート・ホームス作の07は、都会的なポップ感覚溢れる曲。私も大好きなジルベルト・ジルのアルバム『 NIGHTINGALE 』に収録されているバラード曲08。
本当に良い曲と優れたアレンジ・演奏で構成された名盤だと思います。
この時のWESINGのメンバーは、村上 秀一、中村 裕二、土方 隆行、和田 アキラ、ペッカー、土岐 英史、伊東 たけしという豪華メンバーです。
このアルバム以降、スタンダードJAZZ以外の音楽を積極的に取り入れるようになったようです。
なかなか良いアルバムだと思います。Q盤シリーズとして発売されました。最近はあまり見かけませんが・・・。
阿川さんのアルバムで持っているのはこれだけなんですけどね。
女優をしていたんでした?
美人JAZZシンガーとして知りましたが、JAZZ VOCALということで
聞こうとはしなかったけれど、ブラジリアン・サウンド、しかもウィシングでの演奏ですから聞かないわけにはいきません。欲を言えば、全曲演って欲しかったですね。
FMでライブが放送されたんですけど、民放FMが聞けなかったのが残念でした。
このアルバム以降、「SKINDO-LE-LE」がいろんなミックスで発売されて困ってしまいます。一応松岡さんの演奏だから全部チェックしたい気はするけれど、松岡さんが演奏している意味が無いほどにミックスされているような気もするし。
私もいつか取り上げようと思っていたアルバムです。
一時期、クラブDJの間ではアナログがン万円で取引されていたそうです!
確かに日本のラテン/ボッサ・アルバムの中では秀逸ですからね。
このアルバムが出る前は、阿川さんに興味は無かったです。
松岡さんのアレンジ、演奏という事と、ジルベルト・ジルの曲を取り上げて
いたので購入(LP)したんです。
松岡さんのアレンジャーとしての仕事がとても好きなんです。
門 あさ美の『HOT LIPS』もどれだけ聴いたことか・・・(笑)
阿川さんがそれまでのサラリーマンのアイドル的な存在で、スタンダード
ばかり歌っていたのが、このアルバム以降はアーティスト色が強くなった
気がします。このアルバムの存在価値は大きいと思いますね。
本当に良いアルバムです。
URLにヤフー・オークションに出品されている松岡直也さんアレンジのものを入れました。高田ジョニー「針のない時計」なんですが、このアルバムについて松岡さんにお尋ねしたところ、「どうアレンジしても演歌になっちゃうんだよ」なんて仰ってました。だから、特にお薦めというわけではないんですけど、松岡さんのアレンジ繋がりでのコメントでした。
実は松岡さんの作曲した楽曲で、好きで仕方がない曲があるんです。
清野由美さんの『U・TA・GE』というアルバムに収録されている
「リオの魔法使い」という曲で、アレンジは井上鑑さんなんです。
この曲を松岡さんのアレンジで聴いてみたいとずっと思ってるんですよ。
近々、「CD化してくれ!」のカテゴリでも書こうかと思っていました。
いつもレスが遅くなってしまいますね、本当にごめんなさい。
確かにJAZZが心底好きな人からは良い評判を聞かない人ですね(笑)
私も正直然程上手いとは思ってません。でも雰囲気をがある人ですよね。
これって結構歌い手には重要だと思うんですよね。
このアルバムはブラジリアンなポップ・ナンバーが多いので聴き易いと思いますよ。
なかなかBOOK OFFでは見かけませんね。もしあったとしてもJAZZ系のアルバムは安くないですし・・・。
機会があったら聴いてみて下さいね。
この当時から阿川さんのジャズ・ファンからの評判はあまりよく無いと聞いていましたが、声量があって、というタイプではないと思うので、ブラジリアン・サウンドでのボーカルは最適だと思っています。今年発売されたこの第2弾と言えるアルバム「MEU ROMANCE」も良いですよ。
私だったら中古でも1652円でも買いますよ(笑)
ただあまりJAZZ系を聴いたことがない人が聴いてみたいと思えるような中古音源の値段設定ならば良いのにとは思ってます。
『MEU ROMANCE』もブラジリアン・テイストが強く、松岡さんが絡んでいるのですか?
だとしたら興味ありますね~。聴いてみたいです。
その値段設定は、やっぱり高めかな~。
でも、定価で買う価値だって勿論あります。
自分自身のblogでもないのに遠慮なく長文書く趣味は無いので、
ひとつだけ書いちゃお。
故ジョージ川口さんが、当時、
「今、武道館みたいな大ホールでサマになるジャズ歌手は、阿川泰子だけだよ」
と。
言い得て妙とはこのこと!
帯に「阿川泰子の新感覚ボッサ・ワールド!!」と書かれているように、ボサノヴァを元に松岡さんなりの新感覚を加えているサウンドといった感じでしょうか。お薦めします。
>たにびさん
僕も中古ならもう少し安く売っているかもしれないと思っています。
ジョージ川口さんがそう仰ってましたか。(^_^)
この夏僕も久々にテープを聴いて「お、いいじゃん」と思いました。
日本のジャズはアナログレコード末期が空前の盛り上がりでジャンルもミュージシャンも充実してました。「コルトレーン派」のような人から見れば経験も浅い「女優あがり」のジャズシンガーなんて、という見方もあったのは当然でした。
でもジョージ川口さんの証言が興味深いですね、今となっては。
ポピュラリティーもなくては、ということではないでしょうか。
反故をこの間整理していたら83年のびわ湖バレイジャズフェスティバルのパンフがでてきました。列記します。
1983 7/30-31 at びわ湖バレイ山麓特設野外ステージ
出演(順)
1 鉄砲光三郎
2 カシオペア
3 阿川泰子
4 ジョージ川口、松本英彦BIG4+アンリ菅野
5 今田勝ナウイン
6 タイムレスオールスターズ(メンバー不明)
7 真梨邑ケイ、稲垣次郎とソウルメディア
8 高橋達也と東京ユニオンオーケストラ+マリア・モネ
9 浪花エキスプレス
司会 行田よしお
明け方の5時前にナニワの演奏を聴いてたのかと、若い頃を思い出していました。
レスが遅くなりました。ごめんなさい。
>「今、武道館みたいな大ホールでサマになるジャズ歌手は、阿川泰子だけだよ」
本当に上手いこと言いますね。確かに単に上手い下手だけでなく、華のあるシンガーというのは魅力的ですよね。
昔、初めて氷室京介さんが歌っているのをTVで見て、何て様になるヴォーカリストなんだろうと思いました。
そういうアーティストっていますよね。
レスが遅くなりました。すみません。
やはり松岡さん絡みでしたか!機会があればぜひ聴いてみたいです。
ただ、今はもうすぐ届く松原正樹さんの『TAKE A SONG』が楽しみで仕方が無いです(笑)
阿川さんの歌を聴いて上手いとは思わないのですが、雰囲気を持ってますよね。
特にスタンダードなJAZZよりもこういうブラジリアンな雰囲気の方が似合っている気がします。
何故かJAZZって全てに卓越してないといけないみたいな感じがありましたよね。
逆にそれがJAZZという音楽の敷居を高くしてしまっているのかも知れませんね。
聴いて気持ち良ければそれが1番なんですけどね。