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QUINCY JONES_THE DUDE ◇ 2006年 03月 08日
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1980年代に、”大統領の次に忙しい男”とまで言われていたらしい大御所プロデューサー、クインシー・ジョーンズが1981年に発表した『THE DUDE (愛のコリーダ)』です。70年代終わりから80年代初めにかけて、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで数々の名作を世に送り出した名プロデューサーですね。
私の大好きなマイケル・ジャクソン『オフ・ザ・ウォール』やジョージ・ベンソンの『ギヴ・ミー・ザ・ナイト』等を手掛けていますし、有能なソング・ライターの曲を見事なアレンジで、ポップ感溢れる素晴らしい作品に仕上げていくその手腕はまさに魔法のようです。
特にポップな仕上がりのこのアルバムには、贅沢すぎるほどのミュージシャン達と才能豊かなソング・ライター陣が参加しています。完璧主義者とも言われるクインシーにとっては、自分の音楽を追及していく上においては決して贅沢なものではなくて必要不可欠なんでしょうね。
私にとっては大切な1枚になっています。

01. AI NO CORRIDA (愛のコリーダ)
02. THE DUDE
03. JUST ONCE
04. BETCHA' WOULDN'T HURT ME (心の傷跡)
05. SOMETHIN' SPECIAL
06. RAZZAMATAZZ
07. ONE HUNDRED WAYS
08. VELAS
09. TURN ON THE ACTION

大ヒット曲01は、もはやダンス・クラシックと呼ばれるダンサブルなナンバーです。ホーン・セクションが迫力あります。
クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子とも言われ、私が敬愛するソング・ライター、ロッド・テンパートン(元ヒート・ウェイヴ)とパティ・オースティン、クインシーの共作ナンバー02。黒っぽいグルーヴィーなナンバーで、ボーカルはジェームス・イングラムです。アーニー・ワッツのサックスによるリフやソロが聴き所でしょう。
バラードの名曲03。美しい曲ですね。この曲を書いたのは、バリー・マンとシンシア・ウェイルの名コンビです。この手のバラードを書かせたら天下一品で、以前紹介したセルジオ・メンデスの名曲『愛をもう一度』もこのコンビの作品。ジェームス・イングラムのハートフルなボーカルが素晴らしいです。
スティーヴィー・ワンダーの提供曲04は、哀愁のあるメロディー、シンセのリフ、パティ・オースティンのボーカルの組み合わせが絶妙です。
05は、ロッド・テンパートンの曲です。メロウなミディアム・ナンバーでサビのメロディーが印象的ですね。パティ・オースティンのボーカル曲。
06もロッド・テンパートンの曲。本当に良い曲を書きますね。スティーブ・ルカサーのギター・リフとソロがカッコ良いナンバーです。ロッド・テンパートンの最も得意とするダンサブル・ナンバーと言えます。パティー・オースティンのボーカル曲です。
軽い感じのメロウ・ナンバー07。ジェームス・イングラムの甘い歌声によく似合った曲です。
ブラジル出身のシンガー・ソング・ライター、イヴァン・リンスの曲です。クインシーはイヴァンの曲は気に入ってるようで、結構取り上げてますね。美しいインスト・ナンバーで、ハーモニカの名手・トゥーツ・シールマンスがフィーチャーされています。
最後もロッド・テンパートンの曲です。ノリの良いナンバーで、ホーン・セクションの使い方が実に上手いと思います。

良いアルバムというのは、何回聴いても厭きないものです。私にとっては、まさにこのアルバムがそうです。
捨て曲がないと言うか、好きな曲ばかりで約41分という時間があっという間に過ぎてしまいます(笑)
特にロッド・テンパートンの書く曲が好きな私にはたまらない1枚です。そして、脂の乗った時期のクインシーの才能を強く感じることのできるアルバムとしてお薦めです。
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by kaz-shin | 2006-03-08 00:03 | 洋楽系 | Trackback(1) | Comments(2) | |
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Tracked from KONCHAN at 2006-04-15 20:40
タイトル : 東京ジャズ2005のイヴァン・リンス
イヴァン・リンスは洗練されたアーティストである。豊かな感性の持ち主で、おそらくカエターノ・ヴェローゾとともに、アントニオ・カルロス・ジョビンの没後以来ブラジルで最もすばらしい作曲家である。イヴァンは非常に要求の多い嗜好もさまざまなアメリカのジャズフ...... more
Commented by 猫公爵Poitrine at 2006-11-02 06:48 x
これは本当にいいアルバムです。

02"The Dude"を聞けば、1980年にQuincyはRapを自分の音楽に何と先進的な取り入れ方をしていたのかと感動する。

起承転結の整った詩の構成美を、またメロディを、そしてそれを生かすアレンジメントを基本的には否定するRap。その蔓延は音楽を決して豊かにするものではない。

しかし、黒人音楽において、JazzやSoulでさえ、下層の黒人から見れば「取りすました」ものに映り、それへのアンチテーゼとして出てきたRapの音楽的な意味も、また面白さもアレンジャーとしては捨てがたかった。

日本のバカどもが「Rap」を曲に入れさえすれば斬新だと未だに勘違いし、実は陳腐なものに堕してしまっている頭の悪さに比べれば、ここでのQuincyのバランス感覚あふれる融合のハイセンスさにはまさに脱帽である。今聞いてもかっこいい! バカどものラップもどき、特に日本語のものは2年後に聞いてさえ聴くに耐えない。
Commented by kaz-shin at 2006-11-04 23:52
猫公爵Poitrineさん、こんばんは。
それにしても色々とお詳しいですね。ブログは開設されていないのですか?
私の拙い記事よりも、きっと数倍~数十倍面白い記事がかけそうな知識量に圧倒されてます(笑)
いろいろと御教授下さいね。
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