アイドル歌手のアルバムと言っても決して侮れない作品が、数多く存在します。まさしくこのアルバムもそんな1枚。AORな素晴らしい作品です。
1985年に発表された河合 奈保子の『NINE HALF』です。彼女の歌の上手さは、シングル曲よりもアルバムを聴いた方がわかりますね。歌手と言うより、ヴォーカリストと呼ぶにふさわしいかもしれません。
このアルバムはL.A録音で、作家陣、ミュージシャン共に豪華メンバーで制作されています。AOR好きな人は、面子の凄さに驚く事でしょう(笑)
プロデューサーは、Humberto Gatica。作家陣は、Tom Keane、Michael Landau、David Foster、Richard Marx、Steve Kipner等です。
ミュージシャンは、
Drums : John Robinson
Guitar : Michael Landau
Bass : Mike Porcaro
Keyborads : David Foster、Tom Keane、Michael Boddicker
Sax : Mark Russo
というメンバーです。
これだけの面子で奏でられる音はまさしくAORなんですが、注目すべきは河合 奈保子の歌ですね。実に堂々と、表現豊かに歌っていて演奏に負けていないです。
01. Say It's Over (ホワイト・スノー・ビーチ)
02. Turn It Up (トワイライト・クルーズ)
03. Night After Night (星になるまで)
04. Finding Each Other
05. Happy Ever After (砂の記号)
06. Say It With Your Love (何も言わないで)
07. There's Not Many Left (風の花びら)
08. Only Tonight (冬のカモメ)
09. Only In My Dreams (白い影)
冬のビーチを歌ったバラード曲01。1曲目からバラード曲というのも珍しいですが、淡々と抑え気味に歌う河合 奈保子の声が印象的です。
打ち込みのビートに乗せたポップ・ナンバー02は、サビの部分でのTom Keaneとのボーカルの絡みが良い感じです。
ハチロクのバラード曲03。摩天楼の夜景が浮ぶ美しいメロディーのナンバー。
David Fosterが作曲、アレンジ、全ての演奏をこなした04は、英語詞のデュエット曲です。デュエットの相手は、あのSteve Lukatherです。
ロック風なアレンジの05。Richard Marxの作品です。
1番歌謡曲的な印象のある06。難しいメロディーだと思いますが、難なく歌っていますね。
Steve Kipnerらしい軽快な曲07。AORなアレンジとMichael Landauのギターが光ってる曲です。
サビの美しい08は、このサビの部分の歌声だけを聴いて、河合 奈保子と気付く人は少ないか
もしれません。綺麗なファルセットで歌っていて、とても好きな曲です。
いかにも80年代半ばの打ち込みという感じの09。グルーヴ感のある曲ですが、メロディーが日本人が馴染みやすいタイプの曲でしょう。
1985年頃というのは、国内外を通して打ち込みによるサウンドが多くなり始めた頃ですね。いろんなアーティストが打ち込み系を使い出した頃だったように思います。
このアルバムでも打ち込みによるサウンドが多くなっています。決してそれが悪いとは思いませんが、楽曲も良いので少し惜しい気もします。
AORと言うと、私の勝手なイメージですが夏という感じがあります。このアルバムでは、訳詞が冬をイメージさせるものが多いのも特徴です。結構珍しいかもしれませんね。
打ち込みのサウンドのクール感が、冬っぽさに似合っているのも事実なんですが(笑)
河合奈保子侮れないですよね。とくにこのアルバムは!
このアルバム、確か廃盤ですよね?
ジャケは夏っぽいですね、これからの季節じっくり聴きたいです。
河合奈保子さんは、本当に歌が上手いですね。
侮れないです(笑)
このアルバムは廃盤のようですが、R盤では入手可能なようですよ。
実は私もCDは持ってません。アナログ盤をCD-Rに焼いて楽しんでます。R盤買おうかな(笑)
ブックオフで見つけたのでTBします!やっぱり良いですねー、このアルバム。奈保子の歌の上手さにトム・キーン、ルカサーも驚いたことでしょう。紙ジャケ・リマスターされないかな???
ジャケットとは裏腹に冬の歌が多いですけど、良いアルバムですよね。
初めてこのアルバム聴いた時に、河合 奈保子さんの歌の上手さに
驚かされましたよ。今でも歌って欲しいですね。
リマスター盤での再発、大賛成です(笑)
河合奈保子さんのアルバムは、昨年BOXで復刻しれましたが、単品での復刻を望む声も多く、R盤のシステムに替わる「オンデマンドCD」のラインナップに切り替わりました。ただし、まだ旧来のCD-R盤との音の違いは試した人がいないので何とも不明・・・・
どうでしょう、年明けに、お屠蘇気分で1枚ご注文というのは。
www.ondemandcd.jp/list/index.html
そして情報ありがとうございます。
CD-R盤を何枚か持っていますが、音的には特に問題無いと思ってますので、
「オンデマンドCD」も期待出来そうですね。
>年明けに、お屠蘇気分で1枚ご注文というのは。
そうなる可能性は大ですね(笑)
ルーク&河合奈保子ペアのデュエットを思い出すという嗜好はいかがでしょうか?
今夜見逃したら、24日の深夜に再放送みたいです。
www.nhk.or.jp/songs/program.html
ただバックのサウンドはDaydream coastのが全然好み。
どちらももうちょっと曲が良ければ最高だったのにね。