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Pacific ◇ 2006年 05月 13日
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購入してから27年間、毎年夏が近づいてくると必ず聴くアルバムがあります。
CBSソニーが、1970年代の後半に企画したサウンド・イメージ・アルバムのシリーズのひとつ『Pacific』です。
以前、セッション・ギタリスト8人が集まり、NEW YORKをイメージした曲を素晴らしい演奏で聴かせてくれた『NEW YORK』もそんな1枚でした。
『Pacific』はタイトル通り南太平洋をモチーフに、細野 晴臣、鈴木 茂、山下 達郎の3人がインストゥルメンタル曲を書き下ろしたものです。1978年に制作されました。
細野 晴臣と鈴木 茂が3曲、山下 達郎が2曲を作・編曲、演奏を受け持っています。3人の個性が活かされたリゾート感溢れる素晴らしい楽曲、演奏が堪能できる素晴らしいアルバムです。

アルバムのプロデューサーは、当時CBSの敏腕プロデューサー・酒井 政利。山口 百恵、キャンディーズ、南 沙織、郷 ひろみ等のアイドルから矢沢 永吉、TUBEというアーティストまで、実に幅広いプロデュースをしてきた人物ですね。
ジャケット写真は浅井 慎平、エンジニアは前島裕一という豪華なスタッフで作られているアルバムです。

『Pacific』
01. 最後の楽園 / 作・編曲:細野 晴臣
02. コーラル・リーフ / 作・編曲:鈴木 茂
03. ノスタルジア・オブ・アイランド / 作・編曲:山下 達郎
   (Part 1) バード・ウインド
   (Part 2) ウォーキング・オン・ザ・ビーチ
04. スラック・キー・ルンバ / 作・編曲:細野 晴臣
05. パッション・フラワー / 作・編曲:鈴木 茂
06. ノアノア / 作・編曲:鈴木 茂
07. キスカ / 作・編曲:山下 達郎
08. コズミック・サーフィン / 作・編曲:細野 晴臣

YMOの3人に、ギターの徳武 弘文とパーカッションの浜口 茂外也の5人による01は、シンセを巧みに使い、細野のヴァイブを活かした南国ムード満点のナンバー。シンセの鳥の声も効果的です。
02は、林 立夫、高水 健司、坂本 龍一、佐藤 準、浜口 茂外也をバックに、いかにも鈴木 茂らしいストラトの音色が南国の雰囲気で気持ち良いナンバーです。
9分を超える大作03。演奏者は、山下 達郎と坂本 龍一の二人だけです。シンセを坂本 龍一が弾いている以外は、全て達郎一人で演奏しています。波の音のSEからTwangy Guitarの音色がたまりません。波の音を挟んでパート2。白い砂浜を散歩している雰囲気そのものですね。途中でビーチ・ボーイズの「ガールズ・オン・ザ・ビーチ」がコーラスで入ります。達郎らしい(笑) しかし、器用な人ですね、達郎は・・・。
04は、01と同じメンバーによる演奏ですが、細野 晴臣がアコースティック・ギターの腕前を披露します。やはり、南国をイメージした曲を書かせたら天下一品です。
海辺に咲く色鮮やかな花が、海風に揺れているようなイメージの05。02と同じメンバーですが、斉藤 ノブが加わりパーカッションを強調したアレンジになっています。どことなくヴァン・マッコイ風な味付けがされてます。
06では、鈴木 茂のガット・ギター・プレイと佐藤 準のシンセ・プレイが堪能出来る曲です。アール・クルー風といった感じでしょう。
07では達郎は演奏に参加せず、村上 秀一、高水 健司、坂本 龍一、大村 憲司、土岐 英史の5人による演奏、達郎はコーラスで参加しています。このアルバム中、1番フュージョン色の強いナンバーかもしれません。土岐のサックス・ソロ、大村のギター・ソロが聴き所です。
アルバムの中で最も浮いてるナンバー08。コテコテのテクノ・サウンドです。この曲が録音されたのは、YMOの結成の直前頃だったと記憶しています。まさしくプレYMOといった感じの曲。

08が決して悪い曲ではありませんが、他の曲とのバランスが・・・(笑)
それ以外の曲は、どれも雰囲気があって素晴らしい作品です。これからの季節にお薦めです。今でもアマゾンでも入手可能なようです。数年前、同じサウンド・イメージ・アルバムの『エーゲ海』(細野 晴臣、松任谷 正隆、石川 鷹彦)との2in1のCDも発売されてます。
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by kaz-shin | 2006-05-13 00:45 | 企画モノ | Trackback(1) | Comments(8) | |
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Commented by daisuke_Tokyocity at 2006-05-13 17:37
こんばんは。
kaz-shinさんご紹介のCD、だんだんこの季節にマッチしてきますね。ブログからの素晴らしい演出が良いですね!
YMO誕生前の3人の活動って興味ありますね、色々セッションして方向性が定まったのかな??

追伸
この記事と関係ありませんが、フランク・スタローン(シルベスタ弟)の1982年発表のファーストがCRUSIN MUSICで発売されるようです、早速予約しちゃいました!
Commented by FUSION at 2006-05-13 19:33 x
お邪魔します。
この作品は、涼感溢れるサウンドとチョッと実験的なサウンドが絶妙に融合して大好きなアルバムです。2in1のCDが発売されて時は嬉しくて、即購でした。仰るようにリゾート感溢れる素晴らしい作品ですよね。
実は私の場合、石川鷹彦さん目当てで知ったアルバムだったりします(笑)。
再発もそうですが「ISLAND MUSIC」という、この2in1のCDのコンピアルバム見たいなのもあったりして、なかなかファンが多い作品なんでしょうね。

追伸・「NEW YORK」、TBさせていただきました。
Commented by kaz-shin at 2006-05-13 21:16
daisukeさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
このCDは、本当に好きなんですよ。夏=高中という図式も私の中に
あるのですが、このアルバムも外せない1枚なんです。
「コズミック・サーフィン」は、YMOよりもコテコテのシンセ・サウンドです。
テクノ・サウンドを作るべく、色々試行錯誤していた頃なのかもしれませんね。

フランク・スタローンですか。未体験ですが、daisukeさんが予約まで
するとなると・・・興味津々ですね。レヴューを楽しみにしてます。
Commented by kaz-shin at 2006-05-13 21:21
FUSIONさん、こんばんは。いつも暖かいコメントありがとうございます。
石川 鷹彦さんと言えば、70年代前半のフォーク・ブームをリアル・タイム
で経験している私のような年代には、外せないギタリスト、アレンジャー
ですね。FUSIONさんも、FUSIONに嵌る前はフォーク好きだったのかな?(笑)
バンジョー、マンドリン等何でも弾ける器用な人ですね、石川さん。
Commented by ひと at 2006-05-14 13:45 x
連休に実家から持ってきたレコードの中にありました。
付録のポスター、販促用なのかPACIFICの文字がでかくない?
Commented by kaz-shin at 2006-05-14 17:09
ひとさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
プレーヤーを買ってから、レコード聴いてるんですね。
アナログの音って良いですよね。レンジが広い分、奥行きとか広がりが
あって・・・。音的にはアナログの音が好きですね、今でも。
さてポスターの件ですが、入っていた記憶はあるんですが、今レコードを
確認したら入ってなかったです。おそらく昔壁に貼ってた記憶があるんで、
そのまま無くしてるかもしれません。浅井さんの写真、結構好きです。
今日、母の日だったんで実家へ行き、私も何十枚かレコード持ってきました(笑)
Commented by WESING at 2006-05-14 23:48 x
サウンド・イメージのレコードはよく買ってました。(笑)
「NEW YORK」はよく聴いたという感じなんですけど、このアルバムは聴くというよりバックに流すという感じだったかな。
「コズミック・サーフィン」がここで演奏されていたのを長い間気が付かなかったように思います。(^_^;
Commented by kaz-shin at 2006-05-15 00:49
『NEW YORK』に比べると、FUSIONというよりインスト・アルバムって感じ
ですね。トータル的な音を楽しむ感じは、BGMには最適ですね。
熱帯夜の寝苦しい夏の夜に聴く事が多いですよ(笑)
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