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BILL CHAMPLIN_SINGLE ◇ 2006年 06月 01日
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シカゴのボーカリストで、L.A.のスタジオ・セッション・シンガーとして活躍してきたビル・チャンプリンが1978年にリリースしたソロ・デビュー・アルバムです。1960年代の半ばから、自ら率いるバンド、サンズ・オブ・チャンプリンで活躍していましたが1977年に脱退。脱退後はセッション・シンガーとして大活躍しています。
70年代後半から80年代初期のAOR作品で、彼の名前がクレジットされていないアルバムを探す方が難しいかも知れませんね。

このアルバムのプロデューサーは、大御所・デヴィッドフォスターです。
デヴィッド・フォスターと言えば、メロディーメーカーとしての素晴らしい才能を発揮して数多くの名バラード曲を生み出しています。
でも、このビル・チャンプリンの『SINGLE (邦題:独身貴族)』や1981年にデヴィッド・フォスターがプロデュースしたドウェイン・フォード『NEEDLESS FREAKING』を聴くと、デヴィッド・フォスターの根底にあるのは実はロックやファンクで、演りたい音楽もロックやファンキーなものなんじゃないかと思う時があります。
もう一人の大御所プロデューサー・ジェイ・グレイドンと比べても、緻密に計算されたサウンドを作っているのはグレイドンの方で、フォスターのサウンドは繊細ではありますが意外にシンプルなような気がします。
事実、ジェイ・グレイドンのプロデュース作品でのデヴィッド・フォスターの参加は非常に多いですが、逆の時はそうでもないんですね。むしろスティーヴ・ルカサーを採用するケースが多いように思います。そんな所からロック色の強いサウンドが好みなのかなと推測した次第です。

『BILL CHAMPLIN / SINGLE』
01. WHAT GOOD IS LOVE
02. I DON'T WANT YOU ANYMORE
03. WE BOTH TRIED
04. YO' MAMA
05. FLY WITH ME
06. LOVE IS FOREVER
07. CARELESS
08. ELAYNE
09. KEYS TO THE KINGDOM

いきなりジェイ・グレイドンのギターが炸裂する01。サビのメロディーがジェイ・グレイドンの作品らしいですね。アルバムの冒頭を飾るにふさわしいポップ・ロック・ナンバーです。
チャンプリンとフォスターの共作によるファンキーなナンバー02。ギター・カッティングはレイ・パーカーJr.ではないかと思うのですが・・・。
ロック色の強い曲の時とは別人のような甘い優しい声で歌っている名バラード曲03。この曲は、ロビー・デュプリーもカバーしていたようです。
ご機嫌なファンク・ナンバー04。ホーン・セクションにベースが印象的で大好きな曲です。
イントロからカッコ良い05。まさにAORという感じの曲ですね。アレンジが最高です。
ピアノとギターのリズムが軽快なポップ・ナンバー06。
ファルセット・ボイスを上手く使った07。サビでのロック色の強いボーカルとの対比が面白いです。
圧巻はラストの09。フル・オーケストラをバックに壮大なスケールを感じさせる曲です。コーラスの美しさと裏腹にチャンプリンのボーカルが凄い迫力です。こういう曲を難なく歌いこなしてしまうのですから驚きです。

このアルバムがリリースされた頃は、まだエアプレイもTOTOもデビューしていなかったはずです。若かりしフォスターの才能が開花し始めた頃のプロデュース作品だと思います。
以前紹介した1981年リリースのアルバム『Runaway』もフォスターのプロデュースですが、この頃はいわゆるポップ色が強くなり、AORと呼ぶにふさわしいサウンドになっています。
ただ、演奏や歌の躍動感はこの1stアルバムの方が断然素晴らしいものがありますね。
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by kaz-shin | 2006-06-01 00:01 | 洋楽系 | Trackback(2) | Comments(14) | |
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Tracked from 3度のメシよりCD at 2006-10-28 20:22
タイトル : BILL CHAMPLIN / SINGLE
現シカゴのビル・チャンプリンが、60 年代なかばから活動していたサンズ・オブ・チャンプリン解散後の78年にリリースしたファーストソロアルバム。デヴィッド・フォスターがプロデュースしてることもありAORの名盤として人気の高いアルバムですね。 実のところ、ビル・チャンプリンってあまりイメージが良くなかったんですよね。シカゴがAOR化(以前は軟弱化と思ってました)した要因だと思っていたので・・・ その後AOR的な音楽も好んで聴くようになり、数年前に購入した60年代のサンズ・オブ・チャンプリンで...... more
Tracked from 音楽の杜 at 2007-04-01 21:26
タイトル : Bill Champlin 「Single」 (1978)
ビル・チャンプリンの鮮烈ソロデビュー・アルバム 本作が発表された当時、これが鮮烈だったかどうかは分かりませんが、今聴いてもAORとして一級品の作品であることがよく分かります。 永らく活動していたサンズ・オブ・チャンプリンが1977年に解散し、デヴィッド・フォスターが強烈なプロデュース力を発揮して制作されたのが本作。ビルはその後、1981年にこれも名作である「Runaway」発表後、シカゴへ加入。その後の活躍はご存知の通りです。 ビルのソロはやはり本作と「Runaway」が一番彼らしいです...... more
Commented by chikazo-toto at 2006-06-02 22:58
kaz-shinさん、まいど。 chikazoです。
好きですね、この「独身貴族」。
始めはシカゴから入っていったのですが、なんども聴いているうちに、この躍動感(そうそう。そんな感じ。)が、好きになってました。
もっと、はやく出会えたかったアルバムのひとつです。

ありがとう、kaz-shinさん。 さんきゅ!
Commented by kaz-shin at 2006-06-02 23:08
chiazoさん、まいど!コメントありがとうございます。
ビル・チャンプリンの凄いところは、ROCK、FUNK、MELLOWのどの
路線も歌いこなせてしまうところですね。
緩急自由自在のエース・ピッチャーってところですかね。きっとこれは
数多いセッションで培ってきた色んなジャンルの要素を、彼が綿のように
吸収していった賜物なんでしょうね。
このアルバムでは、技術よりも楽しんで歌ってるような感じが良いですね。
chakazoさん、これからも音楽を楽しんでいきましょ!
Commented by shintan_shintan at 2006-10-28 20:30
こんばんは!私もこのアルバムをようやく聴きました。
バラードでの歌声もいいですが、ファンキーな曲での彼もまた素晴らしいですね。シカゴでのイメージが強いですが、サンズ・オブ・チャップリンの音楽性を考えると、こういったロック/ファンク色の強い音が彼のルーツなのかもしれないですね。
Commented by kaz-shin at 2006-10-28 23:10
shintanさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
やはり個人名義でのアルバムでは、自由に伸び伸びと歌ってる感じが
しますね。好きな歌を好きなように歌ってるチャンプリンがたまらなく
好きです。
Commented by 240_8 at 2007-04-01 21:28
こんばんは!
TB有難うございます。
コンポーザーとしても魅力的なビルですが、やはりそのヴォーカルが最高にいいですね。ビルって、野太い声という印象ですが、意外にもファルセットヴォイスもいいんですよね。Bozに似てますが、やはりオリジナリティがありますね。
いいアルバムです。
Commented by kaz-shin at 2007-04-02 01:48
240_8さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
ビルらしいアルバムですよね。『Runaway』の方がスマートで
フォスターらしい気もしますけど、ビルの個性がよく出ている名盤ですね。
Commented by かわちゃん at 2007-05-02 21:53 x
本当にこの頃のAOR最高です。日本人の感性を鋭くついていますね。僕が好きな曲は
Commented by kaz-shin at 2007-05-03 00:26
かわちゃんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
好きな曲が気になります(笑)
遠慮無く書き込んで下さいね。楽しみにしています。
Commented by かわちゃん at 2007-05-03 23:08 x
僕が好きな曲は
Commented by kaz-shin at 2007-05-03 23:28
かわちゃんさん、こんばんは。
一体どんな曲なんでしょう?(笑)
Commented by かわちゃん at 2007-05-04 11:25 x
僕の好きな曲は、フライ・ウィズ・ミーですね。ボーカルよしコーラスよしベースよしキーボードよし!
Commented by kaz-shin at 2007-05-04 11:42
かわちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
これで今夜はぐっすり眠れそうです(笑)
「FLY WITH ME」は良いですね。イントロから引き込まれます。
アレンジが特に好きな1曲です。
Commented by かわちゃん at 2007-05-04 12:32 x
すみません。なんか数字入力は切られてしまうみたい…。
このアルバムは本当に捨て曲なしですね!
Commented by kaz-shin at 2007-05-04 22:59
かわちゃんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうでしたか・・・。入力し辛かったのですね、申し訳ありませんでした。
色んなジャンルの音楽を取り上げている節操の無いブログですが、
気になったアルバムがありましたら、またこれに懲りずにコメント下さいね。
よろしくお願い致します。
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