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大瀧 詠一・佐野 元春・杉 真理_NIAGARA TRIANGLE Vol.2 ◇ 2006年 06月 03日
大瀧 詠一・佐野 元春・杉 真理_NIAGARA TRIANGLE Vol.2_e0081370_12423546.jpg 

ナイアガラ関連で"夏"と言えば、真っ先に思い浮かべるアルバムはやはり『A LONG VACATION』でしょう。私も大好きで、厭きるくらい聴きました(笑)
ただ夏のイメージで聴いていると、最後に「さらばシベリア鉄道」が・・・。これが私としてはすっきりしない部分でもありました。正直なところ"夏"に聴いた回数で言えば、『A LONG VACATION』よりも今回紹介する『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』の方がはるかに多いです。
1976年に大瀧 詠一、山下 達郎、伊藤 銀次による『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』をリリースしています。悪くないアルバムなんですが、今一つトータル的なまとまりに欠けた作品のように感じていました。6年後の1982年にリリースされた今作では、3人のそれぞれの個性を大事にしながらも、POPSのアルバムとしてのバランスが非常に良いと思います。プロデューサーである大瀧 詠一の手腕が光る1枚です。

決してリゾート・テイストを狙ったアルバムではないと思いますが、3人の作品それぞれに違ったロケーションが存在していて、それぞれのロケーションを思い浮かべながら聴いていると楽しい気分になれる、そんなアルバムですね。

『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』
01. A面で恋をして
02. 彼女はデリケート
03. Bye Bye C-Boy
04. マンハッタン ブリッヂにたたずんで
05. Nobody
06. ガールフレンド
07. 夢みる渚
08. Love Her
09. 週末の恋人たち
10. オリーブの午后
11. 白い港
12. Water Color
13. ハートじかけのオレンジ

01は、資生堂のCMとのタイ・アップでヒットしました。
ぼそぼそ喋る佐野 元春のナレーションで始まる02。疾走感のあるロック・ナンバーです。
リヴァプール・サウンドを意識したような03は、淡々と歌う佐野の声とよくマッチした曲だと思います。
ウォール・オブ・サウンド風な04。佐野の書いた4曲中1番好きな曲です。大瀧 詠一とのコラボだからこそ出来た曲ではないでしょうか。
杉 真理お得意のマージー・ビートの05。本当に「~風」という曲を書かせたら日本一でしょうね(笑)
アコースティック・ギター主体の切ないバラード曲06。杉 真理らしいメロディーですね。昔、一生懸命にこの曲をアコギでコピーしてたのを思い出します。
またも杉ならではのメロディー・センスが光る名曲07。いかにも夏・海にぴったりのポップ・ナンバー。
杉の作品の多くにビートルズへのオマージュを感じますが、この08もそんな1曲です。構成やアレンジに見え隠れするビートルズへの憧れを感じます。
佐野 元春らしくないとも思える09ですが、デビュー前に佐藤 奈々子に提供していた頃にはこういうタイプの曲も書いてました。なかなか作家としても懐が広いですね。
そして10~13と、『ロン・バケ』の発展形とも言える大瀧 詠一のポップで透明感あふれるナイアガラ・サウンドが続きます。

バラエティーに富んだ楽曲と3人それぞれの持ち味がよく出ていて楽しいアルバムなので、夏のドライブにはピッタリだと思っています。『A LONG VACATION』が好きな方は既に聴いているとは思いますが、未聴の方はぜひ聴いてみて下さい。これからの季節にピッタリな1枚ですから。
by kaz-shin | 2006-06-03 19:54 | CITY POP / J-AOR系 | Comments(8) | |
Commented by nowhere1967 at 2006-06-04 12:54
こんにちは。
訪問とリンクありがとうございます。
こちらもリンクさせていただきます。
これからもよろしくお願いします^^
Commented by kaz-shin at 2006-06-04 14:04
nowhere1967さん、こんにちは。
リンクありがとうございます。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
Commented by santaro at 2006-06-05 21:00 x
杉サマを取上げて頂きありがとうございます(笑)
嬉しくて思わず急遽TB記事をエントリーしてしまいました
ちなみに復刻版にはボーナストラックで「ラストナイト」
や「Rock'n'roll退屈男」が入っているんですねぇ~~
「・・デリケート」は確か沢田研二のセルフカバーでした
Commented by kaz-shin at 2006-06-05 21:21
santaroさん、ご無沙汰でした。コメントありがとうございます。
それに記事に取り上げていただいて感謝です。
杉さんはめちゃめちゃ好きなアーティストです。
『OVERLAP』は、80年代を代表する名盤だと信じて疑っていません(笑)
今回紹介したのはQ盤シリーズなので、ボーナス・トラックが入ってません。
「ラストナイト」は『OVERLAP』のと同じバージョンなのでしょうか?
もし違ってたら速攻で買いますけど。
沢田 研二さんの「彼女はデリケート」も知ってますよ。
確か『G.S.I LOVE YOU』に収録されてましたね。ジュリーが1番輝いてた時代ですね。
以前ここで『OVERLAP』の記事書いてますんで、暇な時に読んでやって下さい。
Commented by santaro at 2006-06-06 23:11 x
おおっ!また近々書かねば。。
どうやらシングルも同じみたいです。。。
Commented by kaz-shin at 2006-06-06 23:36
santaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ぜひ、記事書いて下さい。その時はコメントばんばん書かせてもらいます。
『OVERLAP』、『STARGAZER』、『MISTONE』辺りのアルバムならば
結構語れますよ(笑)
楽しみに待ってます。
Commented by 240_8 at 2007-01-03 22:36
こんばんは!
ナイアガラ、いいですよね。
このアルバム三者三様で、皆いい味だしてますね。ただ大滝詠一はやはり別格という気がします。このサウンドは誰も真似できませんね。
またまたTBさせた頂きました(いや~Kaz-shinさんとは本当に趣味が似てますね(笑))!
Commented by kaz-shin at 2007-01-03 23:30
240_8さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございました。
このアルバムが250円ですか?かなりあちこちのBOOK OFFを探索しましたが、
この250円で売られているのは見た事が無いですね。
三者三様の色の違いが、このアルバムの面白さだと思いますね。
そうでなければ意味が無いでしょうしね。大瀧さんのプロデューサーとしての
手腕に脱帽ですね。
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