Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
Toshiki Kadomatsu vol.14_Prayer ◇ 2006年 07月 28日
e0081370_23241779.jpg 

26日に角松 敏生の新譜『Prayer』がAmazonから届いた。本来であれば聴き込んでから、アルバム・レヴューするところなんですが、昨夜から4回続けて聴いた印象を書いてみようかと・・・(笑)

結論から言いますと、「悪くはない。しかし、凄く良いアルバムとも言い難い」というところですね。実はこの感想は、角松が活動を解凍した1999年以降にリリースされたアルバム全てに共通しています。
個人的な感想なんでこれで良いのですが、活動凍結以前のアルバムと比較した場合において明らかに良いと断言できるのが無いというのも淋しく感じます。

そこで何故なんだろうと、自分なりに考えてみました。興味のない方は読み飛ばして下さいね(笑)
まず、角松の作品について考える場合において、今回は曲の命とも言えるメロディー・ラインについてのみ自分なりの分析をしてみます。詞やアレンジも曲の重要なファクターであることは事実ですが、詞というのは心血を注いで書いた詞であろうが、フィクションで書かれた詞であろうが、要はリスナーの思想、状況、精神状態によって理解度や共感度が決まると思っています。また、アレンジに関しては活動の凍結前後においても、角松のアレンジ(ミュージシャンのセレクト、アレンジの構成・手法)に関して不満に感じたことはありません。よって今回は、メロディーに焦点を絞って感じたことを書いてみます。

今回の新譜をはじめとして活動解凍後にリリースされたアルバムを聴いて感じることは、どれも似たような感じのメロディーだということです。どうも目新しさとか変化というものを感じないのです。
「そんなことは無いよ!」と感じてる方も大勢いるでしょう。確かにアレンジを含めた形であればそうかも知れませんが、メロディーだけを切り出して考えた場合、私には新しさは感じられません。

ここに角松 敏生という引き出しがあります。デビューから活動凍結までの引き出しは、とても大きな容量のものでした。引き出しの中には、形・大きさが様々な沢山の積み木が入っていました。その積み木のパーツは、角松が好んで聴いていた音楽の要素(J-POP、AOR、FUSION、HIP HOP、ウェスト・コースト・ロック、ブラック・コンテンポラリー等)で作られたもので、それこそ沢山のパーツがあります。その沢山のパーツを使って、自由奔放に様々な造形物を作っていたのが、活動凍結前の作品だったような気がしています。
ところが活動解凍後になると、この引き出しがオリジナリティーという呪縛にかかってしまい容量の少ないものに変わってしまいました。容量が少なければ当然、引き出しに入れることの出来る積み木のパーツは少なくなります。少ないパーツで造形物を作ろうと思っても限度があります。積み上げられた積み木は、どこか似たような形の造形物しか出来なくなってしまった。そんな風に感じています。

今回の新譜を4回通して聴きましたが、口ずさんで出てくるメロディーがありません。年齢のせいかも知れませんが、メロディーが覚え辛くて仕方がありません(笑)
それだけ凝ったメロディーということなのかな?どちらにしろ、私には馴染み辛いものですね。
アルバムを聴き終わって、頭の中を「初恋」のメロディーだけがぐるぐると駆け回るというのは、何とも淋しい話ではあるのですが・・・。

好き勝手に書きました。長々とつまらない講釈にお付き合い頂き、ありがとうございました。
まだまだ角松 敏生のアーティスト活動は続いていくでしょう。そして私は、まだまだ角松の次回作に期待を込めて聴き続けていくのです。

『角松 敏生 / Prayer』
01. UGAM
02. Movin'
03. You made it
04. 恋の落とし穴
05. Still know nothing at all
06. かなし花
07. 日照雨
08. アイシテル
09. Mannequin
10. 黙想
11. Prayer
12. Smile(album version)
special track of remembrance
13. 初恋 (2003.11.15 YOKOHAMA ARENA)
[PR]
by kaz-shin | 2006-07-28 00:02 | Toshiki Kadomatsu | Trackback | Comments(8) | |
トラックバックURL : http://musicave.exblog.jp/tb/3888964
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by Ryanze at 2006-07-28 17:24 x
ご無沙汰してます。
某空港に拉致されてる実のため、未だ新譜聞けず^^;
で、どうゆう感じなのか気になるところでKaz-shinさんの
コメントを見に来ました。(やっぱり書いてあった^^;)
今回も豪勢なメンバーでしたが、スティーヴ・ガッドとアンソニー・ジャクソンの使い方ってどうでした?意味ありました?(笑)
Commented by kaz-shin at 2006-07-28 17:46
Ryanzeさん、ご無沙汰でした。元気そうで何よりです。
新譜は、↑ではメロディーの事しか書きませんでしたが、アレンジと演奏は
かなり良いですね。
ガッドのドラミングはやはり凄いですね。還暦のおっさんが叩くドラムでは
無いですよ(笑) 聴く価値は大いにありです。
比べてアンソニーのベースは地味目ですかね。でもよく聴くと渋いですよ。
あとは今 剛のギターですね。やっぱり上手いですわ。存在感がありますね。
ガッドの参加してる曲は、ガッドのドラミングを念頭においてアレンジされてる気がします。

ゆっくり楽しんで下さい。
またコメント待ってますよ。
Commented by いわとも at 2006-07-29 16:55 x
デビュー25周年なのですね~。いろんな意味で、角松はファンに愛され続けているから「25周年」なのかなと感じます。

09. Mannequin で聴ける「今 剛のギターソロ」、いいです。
STEELY DANのアルバム“幻想の摩天楼”の3曲目、“最後の無法者”のイントロ以上に感動しました。
Commented by kaz-shin at 2006-07-29 18:00
いわともさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
沢山のファンに支えられての25周年ですね。決してファンとは言えないけれど、
私のようになんだかんだと言いながらしぶとくアルバム聴いてる人間も
多いでしょうしね(笑)

今回のアルバムでもアレンジ・演奏の面では、素晴らしい仕上がりだなと
感じてます。
何かに似てるな~とは思ってたんですが、STEELY DANだったんですね。
いわともさんのおかげですっきりしました(笑)
ガッドのドラミングと今さんのギターは、やっぱり凄いと思わされます。
職人の仕事って感じます。
Commented by Ryanze at 2006-07-31 12:34 x
まだ聴けてませんが(笑)今週末には聴けそうです。
巷では今氏のギターが絶賛されておりましたね。
曲とかで驚かされる事はたぶんないでしょうが、(笑)
あのメンバーがどうゆう演奏しているか非常に興味あります。
久しぶりに聴きこむ価値があるかもしれませんねー
聴いたらまたコメントしますねー
Commented by mana99bu at 2006-07-31 13:58 x
なるほど参考になります
自分も凍結前後の相違点は何かな?と考えてますが
詳しくないので分かりません
(別に曲が良ければ良いのですが・・・)
Commented by kaz-shin at 2006-07-31 21:22
Ryanzeさん、毎度。
じっくり聴いて下さい。今回のアルバムは結構気に入ってます。
悪くないですよ。本当に・・・。
個人的にはもっと弾けた感じの曲が聴きたいのですけどね。
アレンジに関しては、相変わらずレベル高いですね。
どうしてもガッドと今さんのプレイに耳がいってしまいます(笑)
感想待ってますよ!
Commented by kaz-shin at 2006-07-31 21:27
mana99buさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
勝手に思うままに書いてますんで、あまり参考にしない方が良いですよ(笑)
でも、どうしても解凍後の作品には「角松らしさ」を出そうとしている気がして
なりません。決して悪い事ではないし、その拘りが角松さんらしいと思います。
今の方が曲作りに苦労しているのかも知れませんね。

個人的にはもっとリラックスして、たまには底抜けに明るい弾ける曲なんか
も聴きたいですね。
昔の曲は、自然に体が動き出しましたからね。またそんな曲に出会いたいです。
<< 二名 敦子_WINDY ISLAND ページトップ 林田 健司_紅組 / 白組 >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon