世間一般的には、子供達や学生さん達は夏休みの真最中ですね。社会人になると夏休みは長い人で一週間、短い人は3日間位でしょうか。中には夏休み返上で仕事をしている方もいる事でしょう。こうなると学生時代が懐かしく、羨ましくなってきますね(笑)
私にとって学生時代を思い出させてくれるアルバムが、今回紹介する竹内 まりやの1979年にリリースされた2ndアルバム『University Street』です。
1stアルバム『Beginning』が、色んなタイプの曲を盛り込んだカタログ的なアルバムに対して、この2ndはキャンパス・ライフを題材にしたコンセプト・アルバムに仕上がっています。
当時アイドル的な扱いを受けていた彼女が、アーティストとしての志向を示したアルバムと言えるかも知れませんね。
作家陣は1stとほとんど同じで、杉 真理、林 哲司、山下 達郎、加藤 和彦、大貫 妙子、梅垣 達志に竹内 まりや自身も2曲作曲しています。
学生時代のどこか甘酸っぱい感じのラヴ・ソングで綴られたアルバムになっています。
竹内 まりやというアーティストに本気で注目したアルバムでもありました。
『竹内 まりや / University Street』
01. オン・ザ・ユニヴァーシティ・ストリート
02. 涙のワンサイデッド・ラヴ
03. 想い出のサマーデイズ
04. Isn't It Always Love
05. ホールド・オン
06. J-Boy
07. ブルー・ホライズン
08. ドリーム・オブ・ユー ~ レモンライムの青い風 ~
09. かえらぬ面影
10. グッドバイ・ユニヴァーシティ
竹内 まりやの作詞・曲によるポップ・ソング01。バックはセンチメンタル・シティ・ロマンスです。コーラスとブラスのアレンジは杉 真理。
彼女のソング・ライターとしての才能が開花し始めたと言っても過言ではない名曲02。お得意の3連タイプの曲ですね。注目は、山下 達郎のアレンジとドラムまで自分で叩いているその演奏でしょう。現在に通じる竹内 まりやとの相性の良さを既に感じる1曲。
林 哲司作・編曲による03。林 哲司らしいポップなメロディーとドゥービー・ブラザーズを彷彿させるアレンジが良いですね。
04は初の洋楽カヴァー。カーラ・ボノフの作品で、演奏は当時リンダ・ロンシュタットのバック・バンドとして来日していたドン・グロルニック、ラス・カンケル、ワディ・ワクテル、ケニー・エドワーズらがレコーディングに参加しています。
杉 真理の作ったバラードの名曲05。杉自身も1980年のソロ・デビュー・アルバムでセルフ・カヴァーしています。曲中のギター・ソロは、杉 真理。
いかにも杉 真理らしいキャッチーなポップ・ナンバー06。この手の曲を書かせたら本当に上手い人ですね、杉 真理は。センチの演奏も良いです。
大貫 妙子作詞、山下 達郎作・編曲の07。流石に達郎、良い曲です。村上 秀一、松木 恒秀、小原 礼、佐藤 博、土岐 英史、吉田 美奈子がバックをつとめます。
達郎のア・カペラ・コーラスで始まる08。加藤 和彦が作曲したヒット・シングル曲。清涼飲料のCFのイメージ・ソングでした。達郎のアレンジで07と同じ面々が演奏しています。
大貫 妙子作詞・曲の09。地味な印象の曲ですが、何回も聴くと沁みてくるそんなバラード曲ですね。土岐 英史のサックス・ソロが渋いです。
竹内 まりやが作詞した英語詞に、梅垣 達志がメロディーをつけた10。演奏には、芳野 藤丸、後藤 次利が参加しています。
このアルバムは、竹内 まりやの卒業記念的な意味もあったようです。しかし、結局単位が足りず留年してしまったようです(笑)
私にとってこの頃の竹内 まりやのアルバムは、すごく重要な意味を持っています。まだデビュー前の杉 真理や安部 恭弘という、後に私の大好きなアーティスト達の名前を知った事や林 哲司という素晴らしい作曲家に注目し始めたのも竹内 まりやのアルバムからでした。
今聴いても古臭さは感じないですし、夏のこの時期に聴いても違和感のないポップなアルバムです。
学生時代を懐かしみながら聴くのも良いかも知れませんよ。
この頃の竹内 まりやはアイドル的な扱いされてましたけど、アルバムは
結構しっかりとアーティスト色を出してましたね。
このアルバムが好きなのは、等身大の大学生の竹内 まりやがよく出ているところです。
今でも好きなアルバムでよく聴きますよ。
昔からこのアルバムが好きなんです。トータル的なバランスがとても良いと思っています。
「ブルー・ホライズン」は良い曲ですねよ。私も大好きです。