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佐野 元春_VISITORS ◇ 2006年 10月 01日
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今回紹介するアルバムは、個人的な意見ですが佐野 元春の最高傑作だと信じて疑わない『VISITORS』(1984年)です。日本で初めてHIP HOPを導入したと言われるアーティストであり、アルバムなんですね。確かに84年頃にHIP HOP系の音楽に取り組んでいたのは、佐野 元春と少し遅れますが角松 敏生くらいかも知れません。

これまた個人的な感想なのですが、佐野 元春ほど金の匂いのしないアーティストはいない気がします。本当の意味でのアーティストっていう感じがするんですね。
1982年の「SOMEDAY」のヒットでブレークして、普通ならば翌年に同じ路線のアルバムをリリースして揺ぎ無い地位を確保するでしょうに、何故か単身ニューヨークへ渡り1年間向うで生活してしまうという破天荒さ(笑)
ただ、その1年間の生活の中でニューヨークのサウンドに触れ、向うのミュージシャン達やエンジニアとのふれあいが、この傑作アルバムの完成に繋がっているのは確かでしょうね。

現在のHIP HOP系の音楽と比較した場合、音も薄いですし、ラップにしても今の形態とは違っています。しかし、ただ先端のニューヨーク・サウンドを真似た感じではなくて、元春自身が吸収して元春流のHIP HOPに仕上げているのは見事だと思います。普段は歌詞に無頓着な私ですが、このアルバムでの佐野 元春の言葉は強烈なインパクトがあって驚いた事を憶えています。本当に好きで繰り返し聴いたアルバムです。

『佐野 元春 / VISITORS』
01. COMPLICATION SHAKEDOWN
02. TONIGHT
03. WILD ON THE STREET
04. SUNDAY MORNING BLUE
05. VISITORS
06. SHAME - 君を汚したのは誰
07. COME SHINING
08. NEW AGE

いきなり元春流ラップが炸裂するファンキーな01。初めて聴いた時に戸惑い、驚きはあったものの何故か魅力的に聴こえました。バシリ・ジョンソンのパーカッションが良いですね。ニューヨークの空気感が伝わってくるナンバーと言えますね。
POPなメロディーとアレンジが、それまでの元春らしさを感じる02。
軽快なパーカッションで始まる03は、ホーン・セクションとオマー・ハキムのタイトなドラミングが印象的なナンバー。キャッチーなメロディーとファンキーな演奏、独特なヴォーカル・スタイルが絶妙にマッチしています。
優しさ溢れるミディアム・バラード曲04。ピアノやアコースティック・ギターというアコースティックなサウンドを大切にしている曲。
アルバム・タイトル曲05は、元春らしいロック・サウンドとラップ調のヴォーカルが耳に残るナンバーです。アレンジで聴かせるタイプの曲ですね。
リズム・アレンジが凝っていて面白い06。メロディーを聴いているとジョン・レノンの強い影響を感じてしまう曲。
明るい感じの跳ねたリズムが気持ち良い07。ラップ調のヴォーカル曲の中では、この曲が1番好きです。
単調な曲の中にあって、詞がビンビン伝わってくる不思議な曲08。メロディーよりも歌詞の持つパワーに圧倒される曲。

アルバム『SOMEDAY』で佐野 元春を知り、そのPOPな感じを好きになった人は、このアルバムを初めて聴いた時は驚いたんでしょうね。幸い私は、このアルバムが自分で買った最初のアルバムだったので違和感はありませんでした。それより佐野 元春って凄いなという印象が強かったですね。
アーティスト・佐野 元春の拘りを強く感じれる名盤ですね。そして、佐野 元春のアレンジャーとしてのセンスの良さを強く感じたアルバムでもありました。
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by kaz-shin | 2006-10-01 00:01 | J-POP | Trackback(1) | Comments(16) | |
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Tracked from A Day In The.. at 2006-10-03 13:29
タイトル : VISITORS / 佐野元春
佐野 元春_VISITORS VISITORS(紙ジャケット仕様) 佐野元春 / Sony Music Direct このアルバムを初めて聴いたのは、発売直後に放送されたNHK-FMの特集番組で。 当時高校2年生だった僕はアルバムを買う金もなく、この番組をカセットテープに録音し、繰り返し聴いたものです。 初めて聴いたときの印象は、とにかく今までに聴いたことのないサウンドとヴォーカルスタイル。 当時あまり耳にすることのなかったラップを取り入れたサウンドは新鮮で...... more
Commented by smiletiny at 2006-10-01 00:34
こんにちは
元春ですね、はい。 
全部と言っていいくらい揃ってます。 レコードもCDも。
はじめて聴いた曲はSOMEDAYでした。すっごく気に入って大好きな曲でした。でもある時期SOMEDAYはウソだと思ってしまって聴くのが辛くなりました。だけどまたオトナになったら聴けるようになりました。

なにが好きなのか どこが好きなのか よくわからないけど
わたしが必要とする「音」を届けてくれるアーチストです。

アルバムVISITORSとは関係のないコメントで すみません♪
Commented by kaz-shin at 2006-10-01 00:52
smiletinyさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
smiletinyさんにとって、元春さんはかけがえのないアーティストなんですね。
それを教えて頂いただけでも十分ありがたいコメントですよ。
私も元春さんを意識しだしたのは、やはり「SOMEDAY」でした。
この曲は大人への階段を昇っている最中の曲という気がします。
何かを失って得られるものがあるんだと教えてくれてるような気がするの
ですが、どうでしょう?(笑)
Commented by smiletiny at 2006-10-01 07:51
失ってる最中は たぶん聴くことが辛かったのだと思っています (笑
今はもう、ちょうどよい感じかな。
SOMEDAYの意味がわかるようになってきました。
だからこの曲聴くと泣けちゃったりしますよ~~~~
Commented by rs at 2006-10-01 08:35 x
VISITORSは、元春のアルバムで一番好きです、
当時、高校生で刺激的なものに飢えていた時期でもあったんですが
それまでの元春のイメージが吹っ飛びましたね。

ほぼ全曲お気に入りで、特にどれと挙げられません、
まぁ無理矢理言うとすれば12inchのComplication・・・でしょうか。

2004年に20周年盤が発売され12inchの初CD化もあり
このアルバムの斬新さを再認識させられました。
Commented by kaz-shin at 2006-10-01 09:53
smiletinyさん、こんにちは。
聴く側の精神状態で曲って変化しますよね。
今まで大好きだった曲が、突然聴くのが辛くなったり・・・。
でも「SOMEDAY」は、特別な曲なんでしょうね。
ぜひ、大切にして下さいね、この曲を。
Commented by kaz-shin at 2006-10-01 09:58
rsさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
rsさんにとってもこのアルバムは衝撃的だったんですね。全く同じです。
私も嫌いな曲というのがありませんし、いつもアルバムを通して聴いてます。
曲順もよく考えられているアルバムだと思っています。
本当に良いアルバムですね。

20周年盤は未聴なんで、ぜひ聴いてみたいと思っています。
Commented by しげぞう at 2006-10-01 10:26 x
こんにちは
ボクもコレは随分聴き込みました
02、05などが特に好きです
当時すでにカドマツ・タツロー路線を好んでいたのですが
他方でこの佐野元春の作り出す音楽というのを
とても刺激的に感じたものでした
Commented by KINGO at 2006-10-01 11:43 x
初めて♪アンジェリーナを聴いたとき、「なんやBruce Springsteenのパクリやんか」などと思ってましたが、いつのまにやらドップリはまってました。
でもこのアルバムまでかなLP買って聴いてたのは。
佐野さんがラップかよ!的な衝撃がありました。俺の場合は違和感ありありw
でも、12inchとかしっかり買ってたりしますがね(近々エントリーしようかと思っていたところでした)
Commented by nowhere1967 at 2006-10-01 12:54
おぉ、僕も書こうと思っていました^^
初めて聴いたのはFM番組でしたが、大胆にラップの要素を取り入れていて衝撃を受けました。
今までに聴いたことのないサウンドでしたので。
Commented by ひと at 2006-10-01 17:33 x
佐野元春さんが渡米されていた時期に私も半月ほどNYへ行きました。
当時は西海岸以外だとあまり適当なツアーがなくほとんど実費だった
ためお金がかかりました。その頃のちょっと危ない雰囲気と美しさがこの
アルバから感じ取れるんです。特に02と04は島の外から眺めたマンハ
ッタンですね。04の後半のアレンジはNYそのものを感じるなあ。
Commented by kaz-shin at 2006-10-01 18:49
しげぞうさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私もこの頃は達郎さんや角松さんにどっぷりでしたが、このアルバムは
えらく気に入って聴いてました。角松さんがその後、やはりHIP HOPを取り入れだして
その音の厚みに驚きましたけど・・・。佐野さんのこのアルバムを聴いていたおかげで
すんなり角松流HIP HOPにも溶け込めました(笑)
Commented by kaz-shin at 2006-10-01 18:53
KINGOさん、こんばんは。毎度です。
1stから聴いていたんなら、違和感あったでしょうね(笑)
こういうのを聴いてから遡って聴く分には、違和感なく聴けましたね。
エントリーしたらTBさせてもらいます。
楽しみにしてますぜ!
Commented by kaz-shin at 2006-10-01 18:56
nowhere1967さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
記事がエントリーされるの楽しみにしてますよ。
このアルバムは色んな人に聴かれてるんですね。あまりにマニアック
なので、それまでの佐野さんの音楽好きな人には敬遠されてると思ってましたから。
でも魅力的なアルバムなのは間違い無いですね。
Commented by kaz-shin at 2006-10-01 19:01
ひとさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私はアメリカ本土へは行った事がありません。
音楽好きの私には、西海岸も東海岸も憧れの場所ですからいつかは
行ってみたいと思ってます。
特にニューヨークへ行ったら、写真を録りまくりたいと・・・(笑)
1度ニューヨークを体験してこのアルバムを聴くと、また違った味わいが
あるのでしょうね。羨ましいです!

ところで次の記事もニューヨーク絡みのアルバムの予定です(笑)
Commented by hisa at 2006-10-06 22:59 x
VISITORSですか。
私にとっては衝撃のアルバムでしたね。
デビューのハート・ビートから聞いていて結構どっぷりでした。
NYから帰ってきたらこれですから・・。
しかし、何故かその後も出るたびに買い続けているのは、彼のPOPな部分を捨てきれないからだと思います。
どのアルバムも今聞いても色あせていません。
Commented by kaz-shin at 2006-10-06 23:33
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
デビューから聴き続けていたのなら、このアルバムは衝撃的だったでしょうね。
そういう方が私の周りにも結構いましたよ。
hisaさんが仰るように、佐野さんの凄いところは決して物真似で終らないところですね。
HIP HOPをやろうが、そこに必ず佐野 元春流のPOPが存在していますね。
もし、このアルバムが現在主流のラップで歌われたら、好きになっていないと思いますね(笑)
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