Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
沢田 研二_いくつかの場面 ◇ 2006年 10月 18日
e0081370_19554770.jpg 

1960年代後半はザ・タイガース、70年代初めはPYG、そしてソロ歌手に・・・。70年代を代表するアイドルであり、大スターである沢田 研二が1975年にリリースしたソロ7作目となる『いくつかの場面』を紹介しましょう。
1975年頃既にジュリーはトップ・スターでしたが、やはり強く印象に残っているのは派手な衣装やメイク、挙句の果てはパラシュートを背負っていたジュリーの印象が強いかも知れませんね。1977年の大ヒット曲「勝手にしやがれ」以降のジュリーは、本当に色んなパフォーマンスで楽しませてくれました。

このアルバムは、最初に買ったジュリーのLPレコードでした。1975年にTBSで放映されていたドラマ「悪魔のようなあいつ」が好きで毎週みておりまして、このアルバムに収録されている「時の過ぎゆくままに」がこのドラマの挿入歌として使われていました。この曲が大好きだった事もあり、購入したアルバムです。先日、中古CD店でこのアルバムを見つけ、あまりの懐かしさにCDも購入してしまいました(笑)

正直なところ、アルバム・ジャケット写真のように地味なアルバムです(笑)
「勝手にしやがれ」以降の賑やかさや華やかさというのは、このアルバムにはありません。しっとりと聴かせるという感じのアルバムですね。
曲を提供しているのが、作詞陣は阿久 悠、及川 恒平、松本 隆、西岡 恭蔵。作曲陣は沢田 研二を支えてきた大野 克夫、加瀬 邦彦、東海林 修、ミッキー吉野、沢田 研二。そして作詞・作曲した作品を提供しているのが加藤 登紀子、大瀧 詠一、河島 英五の3人です。この中では、ミッキー吉野と大瀧 詠一というのが異色ですから、この二人を除いた作家陣だけで考えれば、このアルバムをイメージしやすいかも知れません。

『沢田 研二 / いくつかの場面』
01. 時の過ぎゆくままに
02. 外は吹雪
03. 燃えつきた二人
04. 人待ち顔
05. 遥かなるラグタイム
06. U.F.O.
07. めぐり逢う日のために
08. 黄昏のなかで
09. あの娘に御用心
10. 流転
11. いくつかの場面

ジュリーのシングル曲の中でも大好きな01。大野 克夫の作・編曲による名曲です。バックの演奏は井上 堯之バンド。このバンドでベースを弾いているのは岸部 修三で、今では俳優として大活躍している岸部 一徳です(笑)
凄く時代を感じるサウンドと音位の02。歌謡フォークといった感じの曲です。詞は及川 恒平、作曲は大野 克夫。
松本 隆作詞、加瀬 邦彦作曲による03。松本 隆らしい詞の世界とフォーキーなメロディーのサ淋しげな曲。矢島 賢と水谷 公生のツイン・アコースティック・ギターというのも珍しいですね。
及川 恒平、大野 克夫コンビによる04。明るいフォーク・ソングといった感じの曲です。フォーク・シンガーが詞を提供しているケースが多いので、どうしてもフォークっぽくなるのかも知れません。
CITY POP好きな私が思わず反応してしまった05。西岡 恭蔵作詞、東海林 修作・編曲によるまさにラグタイム。注目は演奏しているメンバーで、鈴木 茂、細野 晴臣、林 立夫、東海林 修、コーラスにタイム・ファイヴという豪華さです。他の曲に比べても演奏のレベルが違いますね。
異色な曲06は、及川 恒平作詞、ミッキー吉野作・編曲のナンバーで、浅野 孝巳、スティーヴ・フォックスというゴダイゴのメンバーも参加しています。プレグレっぽい曲です。
沢田 研二自身が作曲した07。ヨーロピアンな香り漂う曲ですが、なかなかキャッチーなメロディーの曲ですね。この曲には、松木 恒秀、岡沢 章が演奏に加わっています。
加藤 登紀子作詞・作曲の08。加藤 登紀子が作ったというのが妙に納得出来てしまう曲。
このアルバムのハイライト曲09。大瀧 詠一作詞・作曲・編曲による大瀧節たっぷりのポップ・ナンバーです。バックは松任谷 正隆、鈴木 茂、細野 晴臣、林 立夫、稲垣 次郎にコーラスが大瀧 詠一と山下 達郎です。ティンパンの垢抜けた演奏と♪御用心~御用心♪という大瀧・達郎コンビのコーラスが耳に残ります。当時はまだ大瀧 詠一も山下 達郎も聴いてませんでしたから、何年か経過してから気付いた時は驚きました。大瀧・達郎二人だけのコーラスって非常に少ないはずですから貴重な音源です。
加藤 登紀子作詞・作曲の10。思いっきり演歌調で、個人的には全く駄目です(笑)
河島 英五のカヴァー曲11。良い曲だと思いますが、河島ヴァージョンは苦手なんです。都会的であっさりとした感じのジュリーの歌の方が好きですね。

フォーク色が強い感じがしますので、POP好きな人にはお薦め出来ません。しかし、05や09のような洒落た曲は、やはり見逃せませんね(笑) 機会があったら興味本位で聴いてみて下さい。
意外と嵌るかも知れませんよ。
[PR]
by kaz-shin | 2006-10-18 00:02 | J-POP | Trackback | Comments(2) | |
トラックバックURL : http://musicave.exblog.jp/tb/4365189
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by kotaro at 2008-08-27 10:35 x
この頃のジュリーは脂の乗り切る直前で、私的なこんなアルバムも出せる状況だったのでしょう。
「悪魔のようなあいつ」はTVの最終回を見た記憶があります。
「まちぶせ」の三木聖子が妹役で歌手デビューも決まっていて、その曲を荒井由実が書いて、話題先行ですが、いい時代でした。
プロデューサーの久世光彦も先年亡くなり、追うように阿久悠も鬼籍に。久世は小谷夏のPNで「コバルトの季節の中で」という曲も沢田に書いてます。
そのむかし、「男たちの夏」があったのだと僕らは語るに過ぎませんが、伝えていきましょう。

実はいま、萩原健一のNadjaを聴きながら書いています。
今の時代のキムタクにはこんなライバルがいません。
そのあたりが現代の芸能文化の腰の弱さだと思うのですが。
Commented by kaz-shin at 2008-08-27 23:05
kotaroさん、コメントありがとうございます。
私にとってジュリーは"スター"でしたね。
彼以上に"スター"という言葉が似合う芸能人はいないような気がします。
自他共にそれを認めて、それを楽しんでいた時代でしたね。
彼ほど"見せる(魅せる)"ことに拘った人はいないでしょう。
今の時代は、誰もがスター気取り・・・と言っては言い過ぎかな?(笑)
<< PAULINE WILSON_... ページトップ LARRY CARLTON_A... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon