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VICKY VEE_Y2K - SAVE THE WORLD- ◇ 2006年 11月 06日
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久しぶりに「PRODUCER」のカテゴリに関する記事を書きます。今回紹介するアルバムは、角松 敏生が1999年にプロデュースしたヴィッキー・ヴィーのアルバム『Y2K - SAVE THE WORLD-』です。
ヴィッキーは、オハイオ州出身で、幼い頃から教会でゴスペルを歌っていたそうです。ハイスクール時代、同じ学校にLAリードがいて、彼との交流やブーツィー・コリンズの助力で音楽活動を本格的にスタートしています。ブロードウェイ・ミュージカルでもメイン・アクトレスとして出演経験を持つ才能豊かなシンガーです。現在は、日本に住み、主に北海道を中心に活動しているようです。

角松 敏生に限らず、多くのアーティスト系のプロデュース作品の場合、オーバー・プロデュース気味になりがちです。主役よりもプロデューサーの色が濃すぎて、まるでプロデューサーのリーダー・アルバムを聴いているような錯覚に陥るものも少なくありませんね(笑)
角松の場合も、最初の頃のプロデュース作品、特に杏里やジャドーズ、中山 美穂辺りの作品はやはり角松色が強い(強すぎる・・・笑)ものが多かったですね。
そんな角松プロデュース作品の中で、それほど角松色の強さを感じず、主役を前面に立て自分は裏方に徹している感じがして好感がもてるのが、今回のヴィッキー・ヴィーのアルバムなのです。
角松初の全曲英語詞によるR&B色の強い洋楽テイストのアルバムで、全8曲中、パティ・オースティンのカヴァー曲を除く7曲の作詞をヴィッキー自身が書き、作曲・アレンジを角松 敏生が担当しています。アレンジの部分で角松色を感じるものの、英語詞にメロディーを付けるという事もあってか、メロディーに関しては左程角松色を感じず、逆に新鮮でした。

『VICKY VEE / Y2K -SAVE THE WORLD-』
01. DO YOU LOVE ME?
02. Y2K
03. DANGEROUS LOVE
04. YOUR EVERYTHING
05. FEELS SO GOOD
06. ARMAGEDDON
07. DON'T WORRY BE HAPPY!
08. SAVE THE WORLD

私の大好きなソング・ライター、ロッド・テンパートンが書いてパティ・オースティンが歌って大ヒットした曲のカヴァー01。角松らしい打ち込みによるサウンドですが、グルーヴ感もしっかりしているのと歌モノにしては珍しく角松がギターを弾きまくっています。パンチのあるヴィッキーのヴォーカルもこの曲にとても似合っています。
軽快な打ち込みのリズムとカッティング・ギターが印象的な02。ヴィッキーのコーラス・ワークが素晴らしく、それを引き立てるかのようにいつもより音の厚みを薄めにした感じが成功しているのではないでしょうか。ここでも角松の様々なギター・プレイを聴かせてくれます。
いかにも角松らしい打ち込みが特徴の03。キャッチーなメロディーで、好きな人が聴けば一発で角松のアレンジだとわかるでしょう(笑)
本田 雅人のトランペット・ソロが聴ける貴重なナンバー04。それにしても本田 雅人は器用なサックス・プレーヤーですね。洒落たメロディーとアレンジのミディアム・ナンバー。
角松らしさを感じる05。メロディー、アレンジ共にいかにも角松らしい曲ですね。決して悪い意味ではなく、角松の音楽が好きな人にはホッとする曲かも知れません(笑)
アルバムの中で唯一、沼澤 尚(ds)と青木 智仁(b)というリズム隊が加わった06。やはり生のグルーヴが良いですね。ロック色も強い印象の曲。
どことなく歌謡曲風なメロディーの07。歌謡曲の英語詞カヴァーを聴いているような感じがしますが、メロディアスなナンバーです。
最後を飾るバラード曲10も、角松らしさ全開のナンバーです。しかし、英語詞であることやヴィッキーのヴォーカルやゴスペル風のコーラスのお陰で嫌味な感じにはなっていません。この曲で本田 雅人はフリューゲル・ホーンのソロを吹いています。なかなか良い曲です。

このアルバムが角松プロデュース作品の中でも気に入っている理由は、コーラスやコーラス・アレンジに角松が関わっていないところにあります。元々、角松の声はコーラスに向いているとは思えませんし、コーラス・アレンジも油っこい料理みたいにしつこいモノが多くて、好きではないのです。このアルバムでのコーラス・アレンジはヴィッキー自身で、ヴィッキーあるいは外人コーラス隊によってコーラスが歌われているのが非常に心地良いですね。これが角松によるコーラスが入ってしまうと、一気に角松色が濃くなってしまったと思います。
角松が裏方に徹した事で、仕上がりが良くなったと言えるアルバムだと思います。
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by kaz-shin | 2006-11-06 00:19 | PRODUCER | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by 弥生 at 2006-11-07 20:11 x
ども (⌒▽⌒)ノ" 弥生です。食い付きにまいりました。
確か、角松サンにプロデュースしてもらいたいとお願いした方だと聞いておりますが………。ヴォーカランド参加者ですよね。
探してみようかしら……。
Commented by kaz-shin at 2006-11-08 00:18
弥生さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
アルバムのライナー・ノーツによると、彼女が初来日に時に知り合った友人から
もらったテープに『GOLD DIGGER』が入っていて、凄く気に入ったらしいです。
そして、10年後に知人を介して角松さんと知り合い、『VOCALND 2』に参加することになったようです。
角松さんのプロデューサーとしての力量を感じる1枚だと思います。
ぜひ聴いてみて下さい。お薦めですよ。
Commented by airplay0105 at 2006-11-14 17:54
トシキがコーラスアレンジして歌っている曲って
コーラスというよりデュエットなのか?と勘違いする程
コーラスの声がでかいでかかったりしますよね(笑)
アイドル時代のミポリンのアルバムなんて
モロそんな感じですね。
Commented by kaz-shin at 2006-11-14 21:19
airplayさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうなんですよ(笑)
角松氏のコーラス・アレンジって何故か濃く感じるんですよ。
ミポリンのアルバムなんて歌いまくってて、誰のアルバムよ?って感じでしたからね・・・。
あれはコーラスではなく、ただ歌いたかったからという印象ですね。
やはり声質がコーラス向きではないとは思いますね。バランスも良くない気がします。
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