Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
山下 達郎_MOONGLOW ◇ 2006年 11月 08日
e0081370_20475752.jpg 

1978年の暮れにリリースされた名盤『GO AHEAD!』から約1年。山下 達郎のオリジナル・ソロ・アルバム通算4作目で、AIRレーベル第1弾アルバムとなる『MOONGLOW』(1979年)を紹介します。
レコーディングのメンバーも前作『GO AHEAD!』と一部の曲を除いて、ほぼ同じですね。この頃はまだ、その後の達郎サウンドには欠かせない青山 純(ds)、伊藤 広規(b)という鉄壁リズム隊は登場しません。
上原 裕(ds)、田中 章弘(b)、椎名 和夫(g)、難波 弘之(key)、吉田 美奈子(cho)が中心メンバーで、曲によって村上 秀一(ds)、岡沢 章(b)、松木 恒秀(g)、佐藤 博(key)、土岐 英史(sax)という顔ぶれでレコーディングされています。

2002年に発売されたリマスター盤の達郎のセルフ・ライナーによると、この『MOONGLOW』はライヴ・ステージでの再現性を考慮に入れた作品で固められたアルバムらしいです。
そして、全作品をライブで演奏したことがある唯一のアルバムでもあるらしいですね。私個人的には、凝ったスタジオ・ワークの作品が好きなので、最初聴いた時には少し物足りなさを感じました。
それに加えて、スケジュールの都合だったのか、ミキシングがそれまでの吉田 保から益本 憲之の変わったのも違和感がありましたね。決して益本氏が腕が悪い訳ではありません。一流のエンジニアですが、聴き慣れた吉田氏のミックスとは微妙に違います。
そんな理由でリリースされた頃は、そんなに好きなアルバムではありませんでした。ところが今では、たまに無性に聴きたくなるアルバムになっているのが不思議です(笑)

『山下 達郎 / MOONGLOW』
01. 夜の翼 (NIGHTWING)
02. 永遠のFULL MOON
03. RAINY WALK
04. STORM
05. FUNKY FLUSHIN'
06. HOT SHOT
07. TOUCH ME LIGHTLY
08. SUNSHINE - 愛の金色 -
09. YELLOW CAB
10. 愛を描いて - LET'S KISS THE SUN -

ドゥー・ワップ・スタイルの一人アカペラによる01。達郎の一人アカペラはいつ聴いても心地良いですね。
達郎には珍しいシンセ・ドラム(シモンズ)を使っている02。時代を感じますね。ストリングスのアレンジが好きなナンバーです。
03は、異色のメンバーで録音されている曲です。高橋 幸宏(ds)、細野 晴臣(b)、松原 正樹(g)、佐藤 博(key)という顔ぶれです。実はこの曲は、達郎がプロデュースしたアン・ルイスのアルバム『PINK PUSSY CAT』用に書いた曲だったのですが、自分で気に入っていたので譲り受けたとの事。確かにアン・ルイスより達郎の方が似合っている気がします。
シカゴのソウル・ミュージックの影響を受けているという04。村上・岡沢・松木・佐藤というお馴染みのメンバーが渋い演奏を聴かせてくれます。松木 恒秀のソロが良いですね。
FUNKYな達郎節全開の05。「BOMBER」を彷彿させるポリ・リズムが格好良いナンバーです。しかし、達郎自身はこのテイクが今一つ気に入っておらず、1982年に青山・伊藤のリズム隊で
録音し直しています。『グレイテスト・ヒッツ!』に収録されているテイクです。
達郎自身が、アイズリー・ブラザースのようなブラック・ロック路線と言っている06。個人的にアルバム中で1番好きなナンバーです。達郎のギター・カッティングが印象的な1曲。
キングトーンズへ提供した曲のセルフ・カヴァー07。この手の曲の演奏はやはり、村上・岡沢・松木・佐藤という顔ぶれでなければいけません(笑) オリジナルと聴き比べるのも面白いと思います。
朝の爽やかさが伝わってくる08。単純な8ビートが逆に心地良く感じますね。割りとシンプルなアレンジがメロディーとよくマッチしている気がします。
遊び心が一杯詰まった09。結構癖になる曲です。
名曲10。良い曲は何度聴いても厭きません。メロディーの良さはもちろんですが、やはり達郎&美奈子のコーラス・ワークがこの曲のハイライトですね。

『GO AHEAD!』と『RIDE ON TIME』という強烈なインパクトのアルバムの挟間でリリースされたアルバムなので、地味な印象がありますが、なかなかどうして良いアルバムです。
このアルバムを聴くのならば、2002年にリリースされたリマスター盤をお薦めします。音も良くなっていますし、「夜の翼」のカラオケ、「永遠のFULL MOON」のライブ・ヴァージョン、そして「FUNKY FLUSHIN'」の再録ヴァージョンがボーナス・トラックで収録されていますから。
皆さんはどちらの「FUNKY FLUSHIN'」がお好みですか?
[PR]
by kaz-shin | 2006-11-08 00:12 | J-POP | Trackback | Comments(10) | |
トラックバックURL : http://musicave.exblog.jp/tb/4507760
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by smiletiny at 2006-11-08 08:01
どっちがお好みって。。。そんな。。。
それぞれの良さがあって。ね♪
こんにちは
先日Big wave を入手してようやく全CDそろったかなってところです

ほんとに昔、ライブ行ったんですよ
クリスマスイブを生で聴いたんです 
感動ものでした

そうそうわたしもそんなに好きなアルバムではなかったです(笑



Commented by ucchi at 2006-11-08 18:07 x
RCA時代の彼のアルバムはどれも好きですが、あえて言うなら『FOR YOU』の次に好きなのがコレかなぁ(?)
02、03、05、07、10あたりはまさにツボです(^^)
05は当時ベストを持っていなかったので、コチラのヴァージョンのほうが個人的には聴きなれしちゃってる感がありますね。
しかし今はタツロー本人の好みということでベストのほうを聴くようにしていますが(笑)
ボクのほうもタツローのオリジナルベストを2編くらいで考案中なのですが、コレがまた難しいんですよ(笑)
Commented by kaz-shin at 2006-11-08 23:15
smiletinyさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かにそれぞれの良さがあって、難しい問題ですよね(笑)
達郎さんのライブを経験されているとは羨ましい限りです。
私は今まで何回もチケット争奪戦に挑んできましたが、連敗街道を歩いています(笑)
悲しいかな1度もチケットが取れません。1度で良いから観てみたいです。
生で聴く「クリスマス・イヴ」・・・。想像しただけで鳥肌立ちますね。
Commented by kaz-shin at 2006-11-08 23:28
ucchiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
達郎さんのオリジナル・ベストを楽しみにしてますよ。EPOのベストの選曲も
パクらせてもらおうと思っています(汗)
オリジナル・ベストを作る時に悩むのが曲順だったりしますよね。最近は面倒なので
好きな曲ばかりを取りあえず集めて、オーディオ・プレイヤーのランダム・プレイで聴くという
荒業で凌いでおります。結構飽きずに聴けます(笑)
Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2006-11-09 00:13 x
最高に自慢出来る話
達郎の生涯ただ1度のクリスマスイヴのコンサート、
ファンクラブ入ってる友人のお陰で、行きました
スタッフに騙され、気付いた時はツアーに入ってた、と
ステージで言ってたっす
コンサート、スタバは無料ライヴなので
ぜひ冷やかしにいらしてくださいませ
Commented by kaz-shin at 2006-11-09 01:01
たにぴ@もまゆきゅさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
達郎さんのクリスマスイヴのコンサートですか・・・。
最高に自慢出来る話ですね、確かに。しかし、私には腹立たしい(笑)
本当に死ぬまでには1度は観たいですね、達郎さん。

ライブの方へは、都合が付けば必ず伺います。楽しみです!
Commented by rs at 2006-11-09 08:59 x
さてFUNKY FLUSHIN'ですが、自分はそのままのversionが好きです、
やっぱ初めて聞いたversionが一番思い入れが有るからですかね。

それからMOONGLOWのサンプル盤にFUNKY FLUSHIN'のLONG VERSIONが
収録されているのをご存知ですか?と言ってもFADE 0UTが一分程長いだけのようですが・・・、
それにHOT SHOTの銃声SE無しも収録されているそうです、
自分も聞いた事が無いので機会があればSUNDAY SONGBOOKで尋ねてみるつもりです。
Commented by kaz-shin at 2006-11-09 23:55
rsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やはり色々好みがあるようですね。
私は音のバランスの良さで、『グレイテスト・ヒッツ!』バージョンが好きですね。

「FUNKY FLUSHIN'」のロング・バージョンやSE無しの「HOT SHOT」の
事は知りませんでした。マニアの心を擽りますね~。
ぜひ聴いてみたいです。達郎さんの事なんで、そのうち何かしらの形、例えば
ボーナス・トラックなんかで収録してくれるかも知れませんね。
Commented by アンクル・トム at 2009-03-29 18:47 x
紙ジャケという付加価値で買っちゃいました....本日BOOK OFFで..。
リマスター盤も出ていたんですね 知りませんでした。
でも、安かったから『良し』とします。
達郎さんの音楽を聴いたのは『Ride on Time』から
『僕の中の少年』までと とても短いものでした。
それに毎年聴こえる『クリスマス・イヴ』で
正直お腹いっぱいとなり増々聴かなくなってしまいました
(達郎さんマニアの方 スミマセンこんな事書いて・・汗)

この『MOONGLOW』いいですね 気に入りました
数曲耳にした曲がこのアルバムに入っていたのも
新たな発見で 少しずつ達郎さんのCDを
集めようかなと思ってます。
余談ですが 竹内まりやさんの『PORTRAIT』も紙ジャケで
売ってたので迷わず一緒に買っちゃいました。
RCA時代の彼女のアルバムで一番好きでした。
Commented by kaz-shin at 2009-03-29 23:09
アンクル・トムさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
達郎さんのアルバムの中では注目度が低めの本作ですが、私も結構好きなアルバムです。
ぜひとも『RIDE ON TIME』以前の作品も聴いてみて下さい。
それぞれに特色があって聴き応えのある作品ばかりですから・・・。
『GO AHEAD!』は聴いたことがありますか?
もし無ければぜひ聴いてみて下さい。
ジャケットは今ひとつですが、私の音楽観を変えたアルバムです。
良いですよ~。
<< 安部 恭弘_HOLD ME T... ページトップ 吉田 美奈子_MINAKO F... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon