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NICK DeCARO_In Loving Memory of NICK DeCARO ◇ 2006年 11月 12日
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BOOK OFFで中古CDを探索していると思いもかけないアルバムが見つかる時があります。リリースされた事さえ知らずにいたアルバムに出会えて驚く事もしばしばです。今回紹介するアルバムもそんな1枚でした。

1992年に53歳という若さで亡くなったニック・デカロの追悼盤とも言えるベスト盤『In Loving Memory of NICK DeCARO』(1992年)です。このアルバムの発案者は、1990年リリースの『LOVE STORM』、1991年リリースの『PRIVATE OCEAN』という2枚のアルバムを企画・制作したビクターのプロデューサーである星加 哲氏です。レーベルの垣根を越えて、ニック・デカロの素晴らしい作品の数々を集めたベスト盤になっています。AORの原点と言える『ITALIAN GRAFFITI』(1974年)を含め、『LOVE STORM』、『PRIVATE OCEAN』の3枚から選ばれた11曲が収録されています。こういうアルバムを聴くと、ニック・デカロの素晴らしいアレンジの才能とコーラス・ワークに改めて感動しますね。

『NICK DeCARO / In Loving Memory of NICK DeCARO』
01. WELL OF LONELINESS
02. REACH OUT (I WON'T BE THERE)
03. PLAY THE GAME
04. NEVERTHELESS
05. TOUCH ME LIGHTLY
06. EVERY NIGHT
07. GREAT COMMUNICATOR
08. ONLY WITH YOU
09. TEA FOR TWO
10. ANGIE GIRL
11. UNDER THE JAMAICAN MOON

まず01~04は、アルバム『PRIVATE OCEAN』から。01は、ニック・デカロ自身の弾くピアノで始まるフォーク・ロック調のミディアム・ナンバー。ディーン・パークスのギター・ソロと美しいコーラスが印象的です。ちなみのドラムは沼澤 尚です。
ムード満点のバラード曲02。JAZZYな雰囲気で、ストリングスのアレンジとコーラスのアレンジは見事としか言い様がないですね。間奏でのトミー・モーガンのハーモニカ・ソロが聴き所です。
都会的なサウンドといった雰囲気の03。ニール・ラーセンがシンセで参加しています。この曲でもディーン・パークスが素晴らしいギター・ソロを聴かせてくれます。
再びJAZZYなバラード曲04。ニック・デカロの歌は上手いとは思いませんが、非常に雰囲気があって心地良いですね。ジョン・ロビンソンのこんなにまでJAZZYなドラミングを初めて聴きました。デュエットしているのはデニス・デカロです。
05~08は、アルバム『LOVE STORM』から。曲については、以前のアルバム紹介記事(コチラ)を参照下さい(完全な手抜きですみません・・・汗)
09~11は、名盤『ITALIAN GRAFFITI』から。トミー・リピューマのプロデューサーとしてのセンスが光る名盤です。若々しいニック・デカロの歌声が印象的です。
09は、こんなに渋い「TEA FOR TWO」は今まで聴いた事が無いと断言出来る程素晴らしい仕上がりです。デヴィッド・T・ウォーカーのギター、ハーヴィー・メイソンのドラミング、トニー・オルテガのサックス、全てが渋いの一言です(笑)
ギルバート・オサリバンを彷彿させる曲10。軽快なリズムに美しいニックの多重コーラスが耳に心地良い1曲。
ニックのファルセット・ヴォイスを上手く使ったボッサ曲11。お洒落な曲で、デヴィッド・T・ウォーカー、ウィルトン・フェルダー、ハーヴィー・メイソンが素晴らしい演奏を披露してくれます。そして美しいストリングスも印象的ですね。

このアルバムを聴くと、ニック・デカロという人がいかに優れたアレンジの才能を持っていたかを再認識出来ますね。シックでお洒落なアレンジの数々・・・。これぞAORという気がしますね。
このアルバムのライナー・ノーツには、山下 達郎がニック・デカロとの思い出について語った記事も載っています(CUT誌からの抜粋となっていますが)。そして、中田 利樹の解説も載っており、非常に興味深く読ませてもらいました。達郎の記事は面白かったですよ。
本来なら彼のアルバムは1枚づつしっかり聴いた方が良いとはおもいますが、『PRIVATE OCEAN』を聴いた事が無かったので、私には有難いアルバムです(笑)
そして選曲も良いので、アルバム1枚通して聴いても非常に楽しめる1枚です。このアルバムはさすがに250円では買えませんでしたが、750円という価格だったのでお買い得でした。ニック・デカロの入門編としては、最適な1枚ですね。
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by kaz-shin | 2006-11-12 21:37 | 洋楽系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by 240_8 at 2006-11-12 22:33
こんなアルバムが出てたんですね。このライナーノーツは非常に興味深いですね。
ニックのベスト盤がたった11曲とは、ちょっと寂しいですね。もともと寡作な方ですからしょうがないのですかね。
流石にニックのイージーリスニング調のファーストソロからは収録されてないですね。
Commented by kaz-shin at 2006-11-12 22:50
240_8さん、こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
私も中古店でこのCD見つけた時は驚きましたよ。全然存在を知りませんでした。
1stアルバム『ハッピー・ハート』は、未聴ですがオーケストラ中心のイージーリスニング調だったとの事。
AORの観点から企画したようなので、歌モノを中心にセレクトしたのかも知れませんね。
11曲という曲数は確かに少ない気がしますが、アルバムを通して聴くと
結構纏まっていて聴きやすいアルバムになってます。
星加さんが結構練った選曲をしたんじゃないかと想像しています。
Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2006-11-12 23:15 x
ニック・デカロ大好き!
連日ぼくばかり登場して恥ずかしいんですが、
好きなもんですいません。
コンサート、行ったなあ…、
配慮のない野次もさらっと流して、
イタリアンだなあ。
ツアー中にお父様が他界されて、
帰国して次にアルバム出て、ほぼすぐ位にご本人も…。
Commented by kaz-shin at 2006-11-13 00:48
たにぴさん、こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
連日でも全然構いませんよ。むしろありがたいです。
ニック・デカロは良いですね。本当にゆったりとした気分にさせてくれます。
彼の音楽が気分良く聴けるようになったのは、それだけ歳をとったという
事でしょうか(笑)
もっと作品をリリースして欲しかったです。特に80年代に・・・。
53歳というのは、あまりに若すぎましたね。
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