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竹内 まりや_VARIETY ◇ 2007年 01月 06日
竹内 まりや_VARIETY_e0081370_2385330.jpg 

1981年に休養宣言をして、山下 達郎と結婚。そして、3年後復帰第一弾となったアルバムが今回紹介する『VARIETY』(1984年リリース)です。それまでアイドル的な扱いをされていた部分もありましたが、この『VARIETY』では全曲、竹内 まりやの作詞・作曲による作品で、まさにソング・ライターとしての才能を開花させたアルバムと言っても過言ではないでしょうね。
そして、その才能の開花を手助けしているのが、プロデューサーであり、アレンジャーであり、夫である山下 達郎ですね。達郎の手助け無しでは、ここまで完成度の高いアルバムは作れなかったでしょう。

最初に聴いた時には、ソング・ライターとして素晴らしい才能を持っている事に驚かされましたね。もちろん、休養していた時にも河合 奈保子に「けんかをやめて」を提供してヒットさせていたので才能の片鱗を感じていましたが、ここまで色んなタイプの曲が書けるとは思っていませんでした。
とにかく好きなアルバムで、復帰後のアルバムでは最も多く聴いたアルバムです。

『竹内 まりや / VARIETY』
01. もう1度
02. プラスティック・ラヴ
03. 本気でオンリー・ユー (Let's Get Married)
04. One Night Stand
05. Broken Heart
06. アンフィシアターの夜
07. とどかぬ想い
08. マージービートで唄わせて
09. 水とあなたと太陽と
10. ふたりはステディ
11. シェットランドに頬をうずめて

いきなり達郎のコーラスで度肝を抜く01。青山 純(ds)と伊藤 広規(b)という鉄壁なリズム隊と達郎のギターの相性は抜群です。とにかくAメロが耳に残るキャッチーなナンバーです。それにしても達郎はグロッケンを上手く使いますね。
名曲中の名曲02。こんな曲が書ける事にビックリした曲です。歌詞、メロディー、アレンジと文句無く格好良い曲ですね。達郎もライブ・アルバム『JOY』で歌ってますし、村田 和人も1番好きな曲と言ってました。達郎のギター・ワークの素晴らしさと大貫 妙子、竹内 まりや、達郎のコーラス・ワークに圧倒されます。↑のジャケット写真の右は、1985年にリリースされた12インチ・シングル・レコード「PLASTIC LOVE - Extended club mix」です。達郎自身が3日間徹夜してミックス、エディットを施した9分を越す大作です。1989年にはCDシングル「夢の続き -'89 Remix」のカップリング曲として発売されました。機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
私事で恐縮ですが、私の結婚披露宴のケーキ・カットの時にBGMとして使わせてもらった03。坂本 龍一のパイプ・オルガン風なシンセが印象的です。達郎がピアノ、E.シタール、ヴァイヴ、ドラム、パーカッション、コーラス、犬の鳴き声にと大活躍(笑) 間奏のサックスはアーニー・ワッツです。英語の詞も難無く書けるところが竹内 まりやの強みかも知れません。
乾いた土の香りのするカントリー調の04。この手の曲を演奏させるなら、やはりセンチメンタル・シティ・ロマンスですね。告井 延隆、野口 明彦、中野 督夫、細井 豊が参加しています。
英語詞のAOR色の強い渋い曲05。鉄壁のリズム隊に松木 恒秀、佐藤 博を迎え、ホーン・セクションを上手く使った、達郎のアレンジが冴える曲です。
村田 和人が歌ったら似合いそうなロック・ナンバー06。ボトル・ネックの名手・松浦 善博、コーラスに村田 和人が参加しているのが嬉しいですね。青山 純のドラム、中西 康晴のピアノも注目です。
アコースティックなサウンドを主体とした軽い感じのポップ・ナンバー07。昔はほとんど聴く事がなかった竹内 まりやのファルセット・ヴォイスも新鮮です。チャック・フィンドレイのフリューゲル・ホーンの音色が良いですね。
竹内 まりやのアイドルであるビートルズに捧げた曲08。録音も音の配置など、ビートルズを意識していて楽しいです。コーラスに杉 真理、伊藤 銀次、村田 和人が参加しているのも嬉しいです。
ボッサ調の09。とにかく色んなタイプの曲を書ける竹内 まりやにも感心しますが、メロディーにあったアレンジを施す達郎の音楽性の懐の広さにただ感心するばかりですね。中川 昌三のフルートがとにかく素晴らしいナンバー。
竹内 まりやらしいポップな10。どことなくナイアガラ・サウンドを彷彿させるアレンジで、達郎のコーラスが曲を盛り上げています。後半ではデュエット状態ですが・・・(笑)
今の季節にぴったりな冬の歌11。しっとりとしたバラード曲です。ストリングスの美しさと向井 滋春のトロンボーン・ソロが際立っています。

アルバムのタイトル通り、バラエティに富んだ内容で聴いていて厭きません。まりやと達郎のコンビネーションの素晴らしさを実感出来るアルバムだと思います。
特に個人的には、アナログ盤A面にあたる01~05の流れが大好きです。本当に良いアルバムです。
by kaz-shin | 2007-01-06 01:16 | CITY POP / J-AOR系 | Comments(23) | |
Commented by 240_8 at 2007-01-06 01:45
こんばんは!
私もこれ、大好きです。

>私事で恐縮ですが、私の結婚披露宴のケーキ・カットの時にBGMとして使わせてもらった03。

いえいえ私事では決してありません。私も結婚式の入場に使いました(笑)。30,40代においては定番の、結婚式で使われた曲かもしれませんね。

わたしはとにかく①の達郎のコーラスにノックアウトされました。奥さんの復帰第一弾のファーストトラック。相当達郎氏も気合入ったことでしょうね。このイントロのコーラスが全てを物語ってます。達郎のコーラスアレンジのエッセンスがすべて詰め込まれた名曲ですね。コーラスだけ、よく真似ました。

いいアルバムです。私もいずれレビューするつもりです。
Commented by kaz-shin at 2007-01-06 02:15
240_8さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
03を結婚式で使いましたか!使いたくなる曲なんですよね。
イントロから歌い出しにかけての盛り上がりが良いですから・・・(笑)

まりやさんの眠っていたソング・ライターとしての潜在能力を掘り起こしたのは、
間違い無く達郎さんだと思いますね。
おそらく曲さえ書けば、達郎さんが数倍魅力のある仕上げをしてくれるという
安心感が良い曲を書かせているのかなとさえ思ってしまいます。
レビュー楽しみにしています。
Commented by しげぞう at 2007-01-06 10:16 x
おはようございます
このアルバムの1・2番コンビは、史上最強の類ですね
初めて聴いた時は血が沸き踊ってしまいました
何度聴いても聴き飽きない名曲ですね
Commented by nowhere1967 at 2007-01-06 12:05
竹内まりやの曲と達郎のアレンジは相性いいですね。
ビートルズに捧げた08が特に好きですが、まさしくバラエティに富んだアルバムで名曲が揃っているアルバムです。
Commented by FUSION at 2007-01-06 18:42 x
お邪魔します。
私もこのアルバム大好きです。兎に角、曲よし、歌詞よし、歌よし、演奏よしと本当に名作ですね。またアレンジが実に素晴らしいですよね。
全曲ともに大好きなのですが・・特に私は「01. もう1度」が良いですネ。邪道なコメントかもしれませんが、この曲での青山純さんのドラムの音がたまらなく好きなんです(笑)。CDで再発されたものを聴くと尚更そう思います。
Commented by kaz-shin at 2007-01-07 01:47
しげぞうさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
01、02は本当に凄い曲で、掴みはOKみたいな曲順ですね(笑)
この2曲だけでも、腹八分目まで達してしまいます。
まりやさんのアルバムも外れは無いのですが、インパクトで言えばやはり
このアルバムが1番だと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-01-07 02:05
nowhere1967さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
自分の奥さんの曲をプロデュース、アレンジするというと、やはり松任谷 正隆さんと
山下 達郎さんの二人がずば抜けて良い仕事をしてますね。
でも、相性で言うなら達郎・まりやコンビの方が上かも知れませんね。
Commented by kaz-shin at 2007-01-07 02:12
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
01、02での青山さんの存在感は半端じゃないですね。
おそらく達郎さんも、青山さんが叩くことを前提にアレンジしてますね。
青山さんのドラム、伊藤さんのベース、達郎さんのギターのコンビネーションは
本当に素晴らしいと思いますね。達郎サウンドには今や欠かせないですね。
Commented by ギター小僧 at 2007-01-07 16:08 x
右の12インチシングル、オリジナルを聴いただいぶ後で中古レコード店で偶然見つけて買いました。
「プラスティック・ラヴ」はバンドでもコピーしてたことがあって、
でもオリジナル盤のミックスではギターカッティングが聴きとりにくくて・・・
この12インチは達郎のカッティングのみのパートがあって
非常に参考になりました。バンド用のスコアも出てましたが、コード自体がでたらめでした・・・
青山純の「ドッドド・タドッド・ド」もいっぱい(?)聴けてうれしくなります。
「そういう」意味で聴かないとダレそうなミックスですが・・・
Commented by kaz-shin at 2007-01-07 20:48
ギター小僧さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仰るように12インチ・シングルは、青山さんのドラムと達郎さんのカッティングを
聴くだけでも十分価値がありますね。
私も普通に聴くなら、オリジナルか12インチのカップリングのNew re-mixの方を選びます(笑)
Commented by smiletiny at 2007-01-08 13:54
ケーキカット03ですか?
わたしの友人は花束贈呈で03使ってました。
ちょうどあのサビで両親に花束が渡るように!

よーごとーつのるおもいにー
で、始まるこのアルバム
後頭部をガツンとやられた気がしました
夫婦の共同作、すばらしいー
達郎はバックコーラスのはずなのにものすごい存在感だし(笑

LPでしか、持ってなくて
やっぱりユニオンで捕獲してこようかな。。。

Commented by kaz-shin at 2007-01-09 00:18
smiletinyさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
03は披露宴で使うにはもってこいの曲ですよね。
花束贈呈に使うというのも、感動的で良いですね。
久しぶりにアルバムを聴き、記事を書いたんですが良いアルバムですね。
新品に拘らなければ、BOOK OFFでは250円位で入手出来ると思いますよ。
Commented at 2007-01-09 00:21 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kaz-shin at 2007-01-09 00:53
鍵コメさん、凄い情報ありがとうございました。
Commented by zz at 2007-03-13 20:54 x
むずかしい事はわかりませんが、このアルバムすごく聴きました。中でも「プラスティック・ラヴ」と「マージービートで唄わせて」が特に大好きです。
アルバムとは関係ないですが、
山下達郎さんの声の回転数を上げると竹内まりやさんの声に、
竹内まりやさんの声の回転数を下げると山下達郎さんの声になります。
Commented by kaz-shin at 2007-03-14 03:22
zzさん、コメントありがとうございます。
これはまりやさんのソング・ライターとしての才能が開花したアルバムですね。
「プラスティック・ラヴ」は、まりやさんの曲の中でもベスト3に入るほど好きな曲です。

>山下達郎さんの声の回転数を上げると竹内まりやさんの声に、
竹内まりやさんの声の回転数を下げると山下達郎さんの声になります。
本当ですか?でもどうやったら確認できるのかな?(笑)
Commented by zz at 2007-03-14 12:53 x
kaz-shinさん、こんにちは。
声の音程を変える方法ですが、
昔は、レコードの回転数を変えたり・・・。
友人は、CDの音程の調整機器を持ってましたね。
今は便利になってフリーソフトが一杯あります。
たとえば「聞々ハヤえもん」で検索、DLして、
いろいろ音程を変えて試してみてください。
おもしろいですよ。
他に耳コピなどいろいろな用途にも使えます。
Commented by kaz-shin at 2007-03-14 23:24
zzさん、こんばんは。
情報ありがとうございます。今度ぜひ試してみますね。
今は便利なフリー・ソフトが沢山ありますね。
私の場合、レコードの音源をデジタル化する際に結構色々と使ってますし、
MP3に変換するのもフリー・ソフトを使ってます。
売っているものに匹敵する、あるいはそれ以上にユーザー・フレンドリー
なソフトも沢山ありますね。便利な世の中です(笑)
Commented by halfskits at 2007-05-30 00:28
「プラスティック・ラヴ」は、大好きな曲です!
この曲のカラオケも以前リリースされましたね!

さて、1980年『MISS M』収録の「SWEETEST MUSIC」
この曲の12インチ・シングル・レコード
私はレンタルレコード屋で借りて
聴いたことあるんですけど、貴方は、聴かれた事ありますかー??
この12インチは、捜すも、未だ入手出来ず・・・

本当に持っている人っているのかしら??
Commented by kaz-shin at 2007-05-30 01:27
halfskitsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「SWEETEST MUSIC」の12インチ・シングルは存在さえ知りませんでした。
ボーナス・トラックとかで収録されても良さそうですね。
ぜひ聴いてみたいですね。私も探してみます。
Commented by Kenny U at 2007-12-30 18:25 x
いろいろとコメントを書きたいなあーと思いつつ
なかなか書き込む時間がなくご無沙汰しています。

さて、今日は、「プラスティック・ラヴ」の話題なのですが
新作『DENIM』の所に書くよりはこちらの方が良いかなーと思いまして。

年末のお片付けの合間にすごい音源を発見!!
http://www.amazon.co.jp/dp/B0000677ML/
●Sincerely MARIYA TAKEUCHI SONGBOOK
これなんですが、ここに収録されている「プラスティック・ラヴ」は
めっちゃカッコいいですよー!

リズムはいわゆるグランドビート系なんですが
バッチシ、おいしいキメもあります!
で、ライナーを見てビックリ!!

なんと、松下誠がアレンジしていて
しかも彼のトリッキーなギターソロも炸裂!!
Commented by Kenny U at 2007-12-30 18:26 x
文章が長くてコメントが二つになりましたー

そして、その次の曲「カムフラージュ」
これもAORフリークなら注目の
ボビー・コールドウェルが歌を歌っていて
この流れに私は驚愕してしまいましたー!

ブックオフ250円コーナーで何気なく買った一枚なんですが
こんな作品に出会うこともあるんだと思い、
是非ブックオフユーザーのkaz-shinさんにも
ご紹介したくなった次第です!

今年はいろいろとありがとうございました。
時間があれば年内に他の記事にもコメント書くつもりですが
もしも時間切れになりましたら、また来年に!
Commented by kaz-shin at 2007-12-31 01:41
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『Sincerely MARIYA TAKEUCHI SONGBOOK』は、以前から興味はあったのですが
なかなか機会に恵まれず聴いていないんですよ。250円なら買いですね。
Kenny Uさんのお薦めなら聴いてみましょう!BOOK OFFで探してみますね。

今年は色々とお世話になりました。ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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