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JAY GRAYDON_Airplay For The Planet - The Album - ◇ 2007年 01月 10日
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先日デヴィッド・フォスターのアルバムを紹介しましたし、今までプロデュース作品は何枚も紹介してきたジェイ・グレイドン。AORが好きと言いながら、ジェイ・グレイドンのアルバムを紹介してませんでした(笑)
そこで今回、1993年にリリースされたソロ・アルバム『Airplay For The Planet』を紹介します。2002年にボーナス・トラック「I DO」が収録され、リマスタリングを施した再発盤を楽しんでいる人も多いでしょうね。私の場合、この赤ちゃんのジャケットに愛着が強いので旧盤を紹介したいと思います。

映画音楽の巨匠、ジョン・ウイリアムスの息子で元TOTOのジョセフ・ウイリアムス、ビル・チャンプリン、ギターの弦で有名なアーニー・ボールの息子のシャーウッド・ボール、ウォーレン・ウィービー、ビル・カントスの5人のヴォーカルをフィーチャーしており、デヴィッド・フォスター(key)、エイブラハム・ラボリエル(b)、ケンジ・サノ(b)、ブルース・ガイチ(g)、ジェリー・ヘイ(horns)等を迎え、ドラム・パートは全て打ち込みによって録音されています。個人的な好みで言うと、ドラム・パートが全て打ち込みなのが気になりますが、メロディーもギターも素晴らしいので許せてしまいます(笑)

『JAY GRAYDON / Airplay For The Planet - The Album -』
01. WALK THE WIRE
02. SHE JUST CAN'T MAKE UP HER MIND / 恋の迷い
03. HISTORY
04. AFTER THE LOVE IS GONE
05. HOLDIN' ON TO LOVE
06. ONE WAY OR ANOTHER / 愛が実る日まで
07. ROXANN
08. SHOW ME THE MAGIC / 呪文の秘密
09. YOU'RE NOT ALONE
10. WHEN YOU LOOK IN MY EYES / 君の瞳の中で
11. EVER AFTER LOVE
12. AFTER THE LOVE IS GONE (INSTRUMENTAL)

ジョセフ・ウイリアムスの上手さと声の良さが際立っている01は、いきなりAORの王道のようなナンバーですね。このリズムは打ち込みでなく、もし生きていたならジェフ・ポーカロに叩いて欲しかったです。ジェイの緻密に計算されたギター・サウンドにソロ(オクターブ・ユニゾン)が早くも炸裂します。
R&B風の黒っぽさを感じる02は、ビル・チャンプリンのヴォーカルです。しかし、ビルも本当に上手いですね。粘っこいギターがたまらなく格好良いナンバー。堅実なエイブのベース・プレイも光ります。
ジェイ・グレイドン自身は演奏に加わっていない03。シンセのオーケストレーションとジョセフ・ウイリアムスのヴォーカルのみですが、なかなか良い曲です。
お馴染みの名曲04。ビル・チャンプリンのヴォーカルによって、より一層AORな仕上がりになっています。このテイクは、かなりお気に入りです。ジェリー・ヘイのホーン無くしては、この雰囲気は出ませんね。流れるようなオーヴァー・ダヴのギター・ソロが心地良いですね。
スウィンギーな感じが印象的な05。シャーウッド・ボールの低音域の歌声がなかなか渋いですね。ディストーションの効いたギター・ソロがたまりません。
8ビートのポップなナンバー06。シンセのリフが耳に残ります。ヴォーカルは05に引き続き
シャーウッド・ボールで、ジェイは演奏に加わっていません。
ウォーレン・ウィービーの情感たっぷりの歌が素晴らしいミディアム・バラード曲07。まさにAORナンバーですね。この曲でのギター・ソロは、まさにバラード曲でのギター・ソロのお手本のような美しいソロです。
FUNKYなナンバー08。シャーウッド・ボールのシャウト気味のヴォーカルも曲調に似合っている気がします。ハードなギター・ソロと切れの良いカッティングに注目です。
タイトルから期待の高まる曲09。こういうタイプの曲に、ウォーレン・ウィービーのヴォーカルは本当によく似合います。大好きな曲のひとつです。音色とは対照的に切ないフレーズのギター・ソロが圧巻です。
デヴィッド・フォスターのピアノがエアプレイのサウンドを彷彿させるバラード曲10。この曲ではジェイ・グレイドンはシンセのプログラミングのみ。とにかくデヴィッドのピアノとジョセフ・ウイリアムスの歌に尽きます。
アル・ジャロウの名曲「Mornin'」そっくりに仕上げているポップ・ナンバー11。ギター・リフで楽しめる曲ですね。本当に「Mornin'」に似ていて楽しくなります(笑)
12は、04のインスト、言わばカラオケ・バージョンです。

1990年代に入って、これほどまでのAOR作品に出会えるとは思っていませんでしたから、最初にこのアルバムを聴いた時は本当に嬉しくなりました。ジェイ・グレイドンのソング・ライター、アレンジャー、プロデューサーとしてのセンスの良さや豊かな才能は少しも衰えていませんね。緻密に計算されたギターの音色・フレーズもまさにジェイ・グレイドンならではのものです。ギターのテクニック云々よりも曲に合ったフレーズ・リフ・音色を考えて作り上げていくというギタリストなんですね。ギターの好きな方には邪道に映るかも知れませんが、私はこういうギタリストがいても良いなと思います。やはりあの気持ち良さは格別ですから・・・(笑)
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by kaz-shin | 2007-01-10 00:01 | 洋楽系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by FUSION at 2007-01-10 18:31 x
お邪魔します。
私もこの作品大好きです。このアルバムの発売される前に出された(?)ミニアルバムを購入して聴いたところ気に入って、この完全版も手にしました。本当はインスト物をチョッと期待していたのですが(笑)
仰る様に、やはりグレイドンのAOR的アプローチと良質の演奏とアレンジ、そして何よりそのセンスの良さが光るアルバムですね。「AIRPLAY」「Planet3」から一貫したその姿勢を凝縮した様な作品ですね。
リマスタリング盤・・・どうしようか迷ってます(笑)
Commented by at 2007-01-10 22:55 x
私も今、久しぶりに引っぱり出して聴いておりました。
客演ヴォーカリストの特徴を最大限に引き出すプロデュースはさすがとしか言いようがありません、ほんとうに捨曲無しの傑作アルバムといっても過言ではないと思います。
80年代にはあの〝ヤマハ〟とコンサルタント契約を結んでいたこともあり、ギターそのものの材質や弦の太さにもこだわったサウンドアプローチがあったからこそ、このような素晴しい楽曲が生まれてきたのかもしれませんね。

デイヴィッド・サンボーンのSAXにみられるような〝One and Only〟的なサウンドではないかもしれませんが、その伸びやかなロングトーンのギターサウンドの魅力に一度嵌ってしまうとなかなか抜け出せない感覚は、未経験のリスナーにも是非感じてもらいたいですね。

あっ、私の一押しもやはり11です、爽やかな朝を感じさせるサウンドは、もう心ウキウキしてきます。
Commented by kaz-shin at 2007-01-10 23:56
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ジェイ・グレイドンの場合、歌モノのバックで弾いているのが格好良いですね。
インスト物も興味ありますね。でも、これ位の方が彼らしいかも知れないと思ったりもします。
AOR的という点では、デヴィッド・フォスターよりもジェイ・グレイドンに方がよりAOR的だと思います。
私もリマスタ盤を購入していないので、迷ってます(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-01-11 00:00
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当にプロデューサーとしての手腕は凄いですね。
アーティストの魅力を十分に把握した上でのアレンジ・センスは、おそらく
デヴィッド・フォスターより優れている気がします。
いつの時代においても愛聴盤になっている私にとっての名作です。
11のギター・リフはまさに朝を感じさせますね。大好きな曲です。
Commented by かわちゃん at 2007-05-11 02:06 x
僕はこのアルバムが好きで同じアルバムを三個持ってます(汗)。ロクサーヌとかは大好きですね。この曲もたまに着うたにしてます。
Commented by kaz-shin at 2007-05-12 01:58
かわちゃんさん、こんばんは。
過去の記事を遡って読んで頂いているようで、本当にありがとうございます。
大した内容では無いですし、文章も稚拙なので読み辛いかも知れませんけど、
また気になるアルバムがあったらコメント下さいね。
このアルバムは、ジェイ・グレイドンらしさが詰まってますよね。
私も大好きですが、1枚しか持っていません(笑)
Commented by ohiro at 2007-10-19 23:47 x
こんばんは!このアルバム持ってるんですが、僕のは6曲しか入ってないんです!番号で言うと1,2,3,8,9,10。何でかなーと思っていましたが前の方のコメントによると「ミニアルバム」だったんですねー(笑)
6曲とも非常に完成度高く、この記事を読ませていただいて是非ホンチャン?が欲しくなりました!
Commented by kaz-shin at 2007-10-20 20:46
ohiroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私の場合、逆にミニ・アルバムの存在を知らなかったので、そのアルバムをお持ちであるというのは
羨ましく思えます。
それ程の回数ではありませんが、中古店で何回か見かけたことがありますので根気よく探せば
見つかる可能性はあると思います。是非探してみて下さい。
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