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石川 セリ_気まぐれ ◇ 2007年 02月 14日
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今回紹介するのは、1977年にリリースされた石川 セリの3rdアルバム『気まぐれ』です。1971年に日活映画『八月の濡れた砂』の同名主題曲によりデビューして、翌1972年に1stアルバム『パセリと野の花』をリリースしましたが、どうもフォーク歌謡といった感じで好きになれませんでした。ただ、独特な艶っぽい声は魅力でしたが・・・。4年後にリリースされたアルバム『ときどき私は…』では、ユーミンや瀬尾 一三、佐瀬 寿一、萩田 光雄等の曲の提供を受け、ポップス色を強めていきます。2ndも名盤で好きなアルバムですが、個人的には今回紹介する『気まぐれ』がお気に入りです。

作家陣にPANTA(中村 治雄)、矢野 顕子、南 佳孝、井上 陽水、来生 たかお、長谷川 きよし等を迎え、様々なタイプの曲が用意されています。その曲を色鮮やかに飾りたてているのが、プロデューサーである矢野 誠のアレンジですね。
ミュージシャンは、矢野 顕子(key)、大村 憲司(g)、杉山 喜代志(g)、高橋 ゲタ夫(b)、小原 礼(b)、マーティン・ウィルエバー(ds)、渡嘉敷 祐一(ds)等が参加しています。

『石川 セリ / 気まぐれ』
01. Moonlight Surfer
02. ひとりぼっちの日曜日
03. 昨日はもう
04. Midnight Love Call
05. Why
06. ダンスはうまく踊れない
07. すれ違い Highway
08. Flight
09. るれーぶえらび
10. 気まぐれ

矢野 顕子のピアノのイントロが印象的な01は人気の高い曲で、カヴァー曲も結構存在します。桑名 晴子も『MOONLIGHT ISLAND』で取り上げてました。

01と同じPANTAの作曲による02は、01とは趣きが変わりフォーキーなナンバーです。石川 セリの声に似合ってますね。聴き所は大村 憲司のギター・ソロです。

いかにも矢野 顕子が書いたというのが分かる03。ピアノ、ミニ・ムーグ、コーラスにと矢野 顕子が大活躍しているナンバーです。この曲のみ矢野 顕子がアレンジを担当しています。

CITY POP好きも納得の名曲04。南 佳孝の作詞・曲によるメロウなナンバーです。矢野 誠のボッサ調のアレンジが見事です。吉川 忠英のアコギと大村 憲司のギターのコンビネーションが素晴らしいですよ。佳孝も『MONTAGE』でセルフ・カヴァーしていますが、石川 セリの声と歌詞とがベスト・マッチングなこちらの方が断然良いですね。

芝 紀美子作詞・曲による05。あまり抑揚の無い淡々としたミディアム・ナンバーですが、この手の曲を歌わせると石川 セリは抜群に上手いです。フォーク色の強いメロディー・ラインの曲ですが演奏はかなり渋め。

井上 陽水の作詞・曲で、後に高木 澪がカヴァーしてヒットした06。石川 セリの代表曲と言えるナンバーです。いかにも陽水っぽいメロディーが魅力ですね。陽水がアコースティック・ギターを弾いています。

来生 たかお作曲による07。ポップでキャッチーなメロディーは、さすがに来生 たかおだなと思わせます。タイトルにHighwayとありますがスピード感はあまり感じません。どちらかというとのんびりドライブって感じでしょうか・・・(笑) 矢野 顕子のピアノが目立つ曲。

井上 陽水の作った08。軽快なポップ・ナンバーです。

長谷川 きよし作曲による09。独特な暗さと物憂げなヴォーカルが妙に聴く者を魅了する不思議な曲です。

10も陽水の作曲(作詞は石川 セリ自身)でアルバム・タイトル曲です。全盛期の陽水を彷彿させます。アコースティックなサウンド主体ですが、渡嘉敷 祐一と小原 礼のリズム隊のグルーヴが心地良いですし、杉本 喜代志のガット・ギターのプレイも光っています。ブルース・ハープは陽水が吹いています。

このアルバムを聴いていると、1977年という時代はまさにニュー・ミュージック全盛期からCITY POPへの過渡期だったんだと感じます。収録されている曲の全てではありませんが01、04や10のような曲には、CITY POPの黎明を感じました。私のようにフォーク~ニュー・ミュージック~CITY POPの流れをリアル・タイムで体感している者にとっては、非常に興味深いアルバムだと思っています。
興味のある方は1度聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2007-02-14 00:01 | J-POP | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by ひと at 2007-02-14 21:59 x
ジャケット写真が赤目になっているアルバムですね。私も一番これが
好きですね。彼女の弟とは小学生のとき町道場で一緒に柔道をやって
いました。残念ながらお姉さまには会ったことはありませんが。
Commented by kaz-shin at 2007-02-15 00:18
ひとさん、コメントありがとうございます。
石川セリさんは、神奈川県出身でしたね。弟さんも日本人離れした顔立ち
だったんでしょうか・・・。ちょっと興味ありますね。
ジャケットに赤目の写真を使ってしまうというのが時代を感じますね。
今なら素人でも簡単にレタッチ出来ます。なんだか考えてみると凄い
時代になりましたね(笑)
Commented by hisa at 2007-02-18 09:55 x
ジャケットの写真を見て、石川セリは好きでよく聞いていたのに、自分でレコードを持ってないのに気がつきました。全部オープンリールのテープでした。今でも時々オープンテープを聴きますが、いい音しますね。
 本題に戻りますが、まさに「フォーク~ニュー・ミュージック~CITY POPの流れをリアル・タイムで体感している者にとっては、非常に興味深いアルバム」ですね。このあとの、「気まぐれ」、「星くずの街で」の素晴らしいですよ。
 今日は雨模様なので、レコードのCD化に励みます。
Commented by kaz-shin at 2007-02-18 11:30
hisaさん、コメントありがとうございます。
オープンリールは、手間がかかりましたが音は良かったですし、編集もしやすかったですね。
昔は、オープンリールとカセット、そしてレコードを駆使して波の音のSE入りの
ベスト盤を作ったりして楽しんでました(笑)

『星くずの町で』は、陽水さんと結婚後の復帰作でしたね。
友人からレコードを借りて、カセットに録音したものしか聴いた事がないので
ぜひCDを探して、聴いてみたいと思います。
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