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STEELY DAN_Aja ◇ 2007年 02月 23日
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音楽好きな人には、不思議なもので何年経っても色褪せず、聴き飽きないアルバムというのが存在すると思います。私にとっては今回紹介するアルバムが、そんな特別なアルバムです。
今更紹介するのも恥ずかしい位ですが、スティーリー・ダンが1977年にリリースした最高傑作と評判の高い『Aja / 彩(エイジャ)』です。1972年のデビュー当時は6人編成のバンド形式でしたが、最終的にはドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの二人のユニットになりました。
時間とお金を贅沢なまでに使い、凄腕ミュージシャンを集めて作られたスティーリー・ダンの音楽は、当時としては想像を絶する程のクオリティーの高さでしたね。そして録音が素晴らしく、音の良さは群を抜いていた気がします。

私がこのアルバムを聴いたのは、ほぼリアル・タイムでしたので30年も前の話になります。周りの評判も良かったので迷わず購入して聴いたのですが、正直なところ、収録曲されていた曲が良い曲だとは当時、全く思わなかったですね(笑) 
お世辞にもキャッチーなメロディーとは言えず、私はこのアルバムをFUSIONのアルバムを聴く感覚で楽しんでいました。
ところが・・・です。スティーリー・ダンの作り出す音楽には、不思議なもので中毒性があるのです。何回か聴いているうちに、いつの間にかまた聴きたくなってくるんです。しかも、アルバムを1曲目から通して全て聴きたくなるんですよね。不思議なんですよね~(笑)

『STEELY DAN / Aja』
01. Black Cow
02. Aja
03. Deacon Blues
04. Peg
05. Home At Last
06. I Got The News
07. Josie

ポール・ハンフリーの少し重たいグルーヴのドラミングが、妙に気持良い01。ヴィクター・フェルドマンのローズのソロ、トム・スコットのサックスも素晴らしいですね。

02は、不思議な魅力に溢れた曲ですね。聴けば聴くほどに惹かれるメロディーと構成。しかし、この曲のハイライトと言えば、ご存知スティーヴ・ガッドの驚異的なドラム・ソロですね。これはもうガッドならではのソロです。ウェイン・ショーターのサックスとの掛け合いは圧巻です。ガッドが鬼のような形相でドラムを叩いてる姿が思い浮かびますね(笑)

贅沢な面子のホーン・セクションを使い、バーナード・パーディの軽い感じのドラミングがぴったりと曲調にマッチしている03。優しい感じの極上なポップスですね。ピート・クリストリーブのサックス・ソロや曲の後半で聴こえるリー・リトナーらしいギター・リフが印象的です。

軽快なナンバー04。ラリー・カールトンの「ROOM 335」に似ているのは、ラリーがこの曲を意識していたのかも知れませんね。(恨みかな・・・笑) ジェイ・グレイドンのギター・ソロに話題が集中しますが、私としてはリック・マロッタ(ds)とチャック・レイニー(b)のリズム隊の功績の大きい曲だと思っています。

バーナード・パーディーによるスローなシャッフル・ビートがたまらない05。あのジェフ・ポーカロがお手本にしていたというだけある見事なドラミングです。

ヴィクター・フェルドマンのピアノ・リフが何とも不思議な魅力の06。この曲でのヴィクター・フェルドマンのセンスには脱帽です。ラリー・カールトンらしいギター・ソロも好きですし、エド・グリーンのタイトなドラミングも大好きです。

跳ねた感じが心地良いブルース調のナンバー07。スティーリー・ダンというユニットの凄さを感じる曲ですね。ジム・ケルトナーのドラミングに、ディーン・パークス、ラリー・カールトンのギターというのも贅沢の極みです。

よくこのアルバムに対して「緻密に計算されたアレンジ」というような表現を目にしますが、私はそうは思っていないんですよね。確かにドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの作るメロディーの素晴らしさと構成の斬新さは感じますが、おそらく完成形を見越してのアレンジでは無かったと思います。
様々なミュージシャンを起用して、色んなパターンの演奏を実験的に繰り返して、1番良いものをチョイスしていったのではないかと思ってます。
ですから、このアルバムの成功の5割以上は、参加したミュージシャンの素晴らしい感性と卓越した技術によるものだと思っています。参加しているミュージシャンの意地みたいなものを感じるのも、このアルバムの凄いところかも知れません。
先日、久しぶりに聴きたくなってCDをラックから取り出して聴いてみたら嵌りました。毎日聴いてます。
本当に中毒になりますね、このアルバムは・・・(笑)
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by kaz-shin | 2007-02-23 00:09 | 洋楽系 | Trackback(1) | Comments(18) | |
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Tracked from 3度のメシよりCD at 2007-04-15 07:51
タイトル : STEELY DAN / AJA (紙ジャケ)
スティーリー・ダンを初めて聴いたのは5~6年前だと思うんですが、ジャズ、フュージョン、AOR、ロック、R&Bなど様々な音楽要素が入り混じった、摩訶不思議で非常にオリジナリティな音楽性にはまり、スティーリー・ダンしか聴かなかった時期が数ヶ月ありましたね。 僕が聴き始めた時、すでに紙ジャケは完売でしばらくは中古でもプレ値がつけられていたんですが、度重なる再プレス(計4回)からか、中古価格もこなれてきましたね。 中古をメインに徐々に紙ジャケに買い換えていったんですが、「幻想の摩天楼」と並んで...... more
Commented by まるいチーズ at 2007-02-23 00:27 x
これは看過できません(笑)、そろそろ寝ようかなと思っていた矢先にこのアルバムが紹介されるとは(涙)
kaz-shin さんにまたしても同感です(笑)、飽きません!私も発売日に購入し今も聞いています、これはCDも即、買いました。聞き始めると絶対に最後のトラックまで聞きます(笑)、07特に好きです、30年経った今でも色褪せない、、、素晴らしい名盤だと思います。しかし77年は邦楽、洋楽を問わず素晴らしい作品が多く世に出た年だとおもいませんか?
Commented by kaz-shin at 2007-02-23 00:42
まるいチーズさん、嬉しいコメントありがとうございます。
本当に魅力溢れるアルバムですね。
このアルバムだけは、ランダム・プレイでは絶対に聴きません。
曲順も含めてトータル的に完成度が高いと思います。
まるいチーズさんも同年代なので、同じ感想だと思いますが、
1970年代という音楽的に1番充実していた時代を、10代という多感な
時期に迎えられたことを凄くラッキーだったと思っています。
何を聴いても、新しい発見や感動がありましたね。本当に邦楽・洋楽を問わず
音楽が充実していた時代ですね。
Commented by at 2007-02-23 02:09 x
私も〝無人島に持って行きたいアルバム〟の1枚に入ってくるほど大好きなアルバムです。
このアルバムのレコーディング時のエピソードを、フェイゲン&ベッカーが熱く語るDVDをあわせて見てみると、更にこのアルバムの奥深さを垣間見ることができます。
特に04のギターソロに関して、没になったソロを数曲聴かせながら如何にジェイのギターソロがすばらしかったか!(実はこのハワイアンっぽいソロが豪く気に入ったフェイゲンは、その後本当にハワイに住むことになったそうです)またリック・マロッタとチャック・レイニーの苦労話等々...他の楽曲に関しても04同様に貴重な制作秘話が見聞できるので、最近ではこのDVDで予習した後アルバムにじっくり耳を傾けることが多くなりました。
Commented by ucchi at 2007-02-23 18:46 x
Steely Danのここらへん(Royal Scam~Gaucho)のアルバムは何も言うことナシ。
まさに「お手上げ」といった感じです。
アナログ、プラケースCD、紙ジャケCDと3枚づつ持ってますよ(笑)
Commented by Musicman at 2007-02-23 22:21 x
これを名盤と言わずして何を言うって感じの作品ですね。
個人的には「ガウチョ」の方が好きだったりしますけど(笑)、やはりこのアルバムが無ければ「ガウチョ」もありえなかったワケで・・・。
一家に一枚アルバムです!!
Commented by いわとも at 2007-02-23 23:11 x
そうなんですよね~、確かに中毒性がある……。
だからでしょうか、(隠れ)患者さんが多い。
私もその一人です。
一旦聴き始めたら、アルバムを続けて2~3枚♪なんて結構多いです。
02の後半ドラム・ソロは大好きです。
圧倒されるソロも凄いですが、途中で入る「UFOが飛び去る」ような音があったりと、聴く度になんだかニンマリ(笑)。
やっぱり、中毒でしょうか。
Commented by kaz-shin at 2007-02-23 23:56
夢さん、コメントありがとうございます。
「Aja」のDVDは残念ながらまだ見てませんが、ぜひ見てみたいです。
発表されたテイクだけしか聴かないのと、没テイクを聴かせて比較すると
いうのは面白いですよね。それだけ時間とお金をかけてるって証拠ですね。
当時でも半端では無いスタジオの使用料金がかかっていたんでしょうね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-02-23 23:58
ucchiさん、コメントありがとうございます。
>Steely Danのここらへん(Royal Scam~Gaucho)のアルバムは何も言うことナシ。
全くの同感でございます。
"すげえなぁ~"という言葉しか出ませんね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-02-24 00:04
Musicmanさん、コメントありがとうございます。
私も「ガウチョ」の方が好みなんですが、「Aja」の3年後のリリースということで、
当然良いアルバムだという先入感と期待がありました。
ですからインパクトと言うか、衝撃度では圧倒的に「Aja」が強いですね。
一家に1枚というのは、正直なところ本当にそう思いますね。
もちろん音楽好きのいる一家ですけど・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-02-24 00:14
いわともさん、コメントありがとうございます。
分かってもらえますか?そうなんです。中毒性の強いのがスティーリー・ダンなんですよ。
仰るように、1度アルバム聴くと次々に聴きたくなるんです。
そうやって数々のフリークが生れたんだと思いますね。
Commented by DENTA at 2007-02-27 22:20 x
「リアルタイム」という言葉が何とも羨ましい。

数曲誰かのカバーでスティーリー・ダンの存在を知り、
セッションメンバーの凄さで吐血モノ!
ガウチョも欲しいね、ガウチョ。
どんな意味を持つのか知らないけど、「ガウチョ」という言葉が好き。
「エイジャ」はどういう意味なのでしょ?邦題じゃ「彩」なんて付けられていますが。
Commented by kaz-shin at 2007-02-28 00:46
DENTAさん、コメントありがとうございます。
>「リアルタイム」という言葉が何とも羨ましい。
そうですか?ただ歳取ってるというだけの気もしますが・・・(笑)
「Aja」はASIAから取ったという話を聴いた事がありますが、真偽の程は分かりません。
ただジャケットに当時にトップ・モデル、山口小夜子さんを使っているので多少関係あるかも知れませんね。

「Gaucho」は確か、辞書に載っていたような気がします。意味は忘れました(笑)
Commented by DENTA at 2007-02-28 22:15 x
確かに載っていました。

━ 【名】【C】 《(複) ~s》
ガウチョ 《南米のカウボーイ; 通例スペイン人とインディアンの混血》.

New College English-Japanese Dictionary, 6th edition (C) Kenkyusha Ltd. 1967,1994,1998
Commented by kaz-shin at 2007-02-28 23:37
DENTAさん、毎度です。
わざわざ調べて下さって、ありがとうございます。
カウボーイのことだったんですね。
DENTAさんの仰るように「ガウチョ」という響きは確かに魅力ですね(笑)
Commented by shintan_shintan at 2007-04-15 08:05
おはようございます。TBありがとうございました。
kaz-shinさんのおっしゃるように、この完成度は青写真があってのことではなく、様々なミュージシャンの素晴らしい演奏の結晶のような気が僕もしますね。ミュージシャンスキルを引き出したフェイゲンとベッカーも凄いですけどね。
Commented by kaz-shin at 2007-04-15 22:19
shintanさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
フェイゲンとベッカーという人物の要求に対して、参加ミュージシャンが
それに応えようと懸命になっている感じがしますね。
と言うより、二人がミュージシャン魂に火を点けてるといった感じかも
知れませんね。
とにかく恐るべしスティーリー・ダンですね(笑)
Commented by at 2007-08-20 23:16 x
何というめぐり合わせなんでしょうか・・・
現在、久しぶりの日本公演真っ只中で、多くのファンを魅了し続けているスティーリー・ダンですが、彼らの傑作アルバムとなったこの作品のジャケットのモデルにもなった当時のトップモデル山口小夜子さんがお亡くなりになったそうです。
何故かこのアルバムに感慨深く聴き入っている今夜でした。合掌。
Commented by kaz-shin at 2007-08-21 01:06
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
コメントを読ませて頂いて驚きました。調べてみると14日に亡くなられたとの事・・・。
言葉は適切ではないかも知れませんが、何か因縁みたいなものを感じますね。
心からご冥福をお祈りいたします。

情報ありがとうございました。
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