今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらなので改めて紹介するPart 2シリーズをお届けします。
2005年9月に1度紹介しているのですが(紹介記事はコチラ)、日本の8人のトップ・ギタリストが集まって、各々がNEW YORKをイメージして作ったオリジナル曲・カバー曲を演奏するという、1978年に制作されたアルバム『NEW YORK』を紹介します。
このアルバムの面白いのは、ニューヨークの音そのものを意識して作られたものではなく、ニューヨークという大都会をイメージを大都会・東京のサウンドで表現しようというところでしょうね。
本物のニューヨーク・サウンドを聴きたければ、ニューヨークのミュージシャンのプレイを、ニューヨークで録音されたものを聴けば良い訳で、あくまで東京で録音され、東京で活躍するミュージシャンでニューヨークを表現するというのが狙いなんですね。非常に当時としては面白い企画だったと思います。逆に言えば、最近この手の面白い企画が少なくなっているのが残念ですけど・・・。
参加しているギタリストは8人、鈴木 茂、松原 正樹、水谷 公生、松木 恒秀、秋山 一将、大村 憲司、矢島 賢、竹田 和夫で、松原 正樹と大村 憲司がカヴァー曲を演奏していますが、他の6名のギタリストの曲は全てこのアルバムの為に書いた曲を演奏しています。
『NEW YORK』
01. ケネディー・エアポート / 鈴木 茂
02. ハード・タイムス / 松原 正樹
03. ニューヨーク・サブウェイ / 水谷 公生
04. ヒム・トゥ・スタッフ / 松木 恒秀
05. セントラル・パーク / 秋山 一将
06. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ / 大村 憲司
07. マンハッタン・サンライズ / 矢島 賢
08. ニューヨーク・ウーマン・セレネード / 竹田 和夫
鈴木 茂の作曲センスの良さを感じる01は、オープニングにふさわしい軽快でキャッチーなインスト曲です。バックのメンバーは、後藤 次利(b)、坂本 龍一(key)、ロバート・ブリル(ds)、浜口 茂外也(per)にジェイク・H・コンセプションをはじめとしたサックス・セクションです。使用ギターは、Gibson 335とFender Stratocaster。
ボズ・スキャッグスの名曲をカヴァーした02は、松原 正樹と坂本 龍一との共同アレンジで、美しい音色の松原のソロが堪能出来る1曲。メンバーは、坂本 龍一(key)、後藤 次利(b)、ロバート・ブリル(ds)、林 立夫(ds)というシンプルな編成ながら、ロバート・林のツイン・ドラムと後藤のベースによるグルーヴがたまりません。松原のGibson ES 335をメインに、間奏部では素晴らしいアコースティック・ギターのソロを披露してくれます。
初期の浜田 省吾の作品ではお馴染みのギタリスト・水谷 公生のオリジナル曲03。日本人には少し危険な感じのするニューヨークの地下鉄ですが、この曲ではニューヨーカーの日常に溶け込んだ地下鉄のイメージでしょうか。メンバーは、佐藤 準(key)、岡沢 茂(b)、斉藤 ノブ(per)、田中 清司(ds)、林 立夫(ds)にストリングス、ホーン・セクションが加わります。コーラスには、ケーシー・ランキンやアルフォンソ・ムゾーンが参加。使用ギターは、Gibson 335にB.C.Rich Eagle。
何も言われなければSTUFFの演奏だと勘違いしそうな、松木 恒秀のブルージーなギターがたまらない04。松木 恒秀の作曲・アレンジですが、タイトルからも察しが付くように思い切りSTUFFを意識したサウンド作りです。メンバーは、坂本 龍一(key)、江夏 健二(key)、岡沢 章(b)、田中 清司(ds)、渡嘉敷 祐一(ds)。松木のギターはもちろんですが、田中・渡嘉敷のツイン・ドラムや坂本 龍一のピアノのプレイは、STUFFのサウンドをよく研究しているプレイですね。笑ってしまうくらい似てます。使用ギターは、Gibson ES 350。
当時デビューしたばかりの秋山 一将の05。新人らしからぬ卓越したテクニックと作曲センスにはただ驚愕するばかりです。セントラル・パークの朝をイメージしたらしいですが、爽やかなJAZZYなプレイはイメージにぴったりですね。メンバーは、濱瀬 元彦(b)、笹路 正徳(key)、山木 秀夫(ds)、横山 達治(per)、宮本 典子(vo)。わずか3テイクで録音終了してしまったというのが凄いですね。使用ギターは、Gibson 345。
ジャズのスタンダードとしてもお馴染みの06を奏でるのは、大村 憲司です。メンバーは、坂本 龍一(key)、高水 健司(b)、村上 秀一(ds)。シンプルな編成ながら、大村のソロは相変わらずエモーショナルで素晴らしいですね。ソフトからハードなソロまで堪能出来ます。使用ギターは、Gibson 335TD。
当時、歌謡曲の世界では売れっ子ギタリストだった矢島 賢のオリジナル07。シンプルな曲ですが、様々なギターを使い分けているのが特徴ですね。メンバーは、渋井 博(key)、岡沢 章(b)、田中 清司(ds)。使用ギターは、Gibson Les Paul、Fender Stratocaster、Fender Mustang、Guitar Synthesizer。
アルバム中異色なロック系ナンバー08は、竹田 和夫のオリジナル曲です。ヴォーカル曲で竹田自身が歌っています。メンバーは、春日 博文(g)、竹内 正彦(b)、上綱 克彦(key)、樋口 晶之(ds)。竹田と春日のギター・ソロの掛け合いが印象的なナンバーです。
素晴らしいギタリスト達によるコンセプトのしっかりしたアルバムです。この手のアルバムって、在りそうで意外と在りませんね。発売から29年経った今でも、色褪せない素晴らしい演奏が詰まっています。ただ、アルバムのトータル・カラーから考えると竹田 和夫の08は、少し違和感を感じますが・・・。けれど曲自体は決して悪くはありません。
現在、このアルバムが入手出来るのはSACD盤のみのようです。私はQ盤シリーズのものを所有していますが、SACDだけでなくリマスター盤を再発して欲しい1枚です。お薦めの1枚だけに、入手困難というのは惜しいです。
いや~連日のように心動かされるアルバムの紹介ですね(笑)、これはほんとによく聞きました、もう擦り切れるんやないかと思って最近はテープ(笑)を聞いています。松原正樹さんの02、最高だと思います、ビュ~ンっていう感じがするギターですね(なんのこっちゃ)、夜のドライヴにぴったり!
名盤ですよね~、これ(笑)
私は特に松原さんのギターが大好きなので、02は飽きるくらい聴きました。
やはり流れるようなフレーズと心地良い音色がたまりませんよね。
このアルバムも何故か冬になると聴きたくなります(笑)
この「New York」も下の「初陣」も持ってますが、鈴木茂が好きでして(笑)
鈴木茂のソロは全部持っているけど「kennedy Airport」をXs Over 11でチェックして「おやこれは何に入ってるのだろう」と探して買った記憶があります。
UI-JINはこれまた好きな名手、小原礼が尾崎亜美と結婚して出したアルバムでした。
同窓会ロックというのでしょうか。ライブも見にいきました。茂さんも楽しそうに、肩の力抜いて、小原と仲良く演奏していました。
ふと「はっぴいえんど」と「ミカバンド」の主要メンバーが一緒にやっているのだと思うと不思議な気がしました。それがもう10年以上も前とは!
体調悪い癖に夜更かし・・・直る訳が無いですね(笑)
鈴木茂さんが日本の音楽シーンの残した功績は大きいですよね。
どんなジャンルの音楽にも対応出来る柔軟なプレイ・スタイルとセンスには
いつも驚かされてました。
作曲のセンスも素晴らしく、数多い作品の中でも「ケネディー・エアポート」は大好きな曲です。
それにしてもクロスオーバー・イレブン・・・、懐かしいですね。
当時あの番組を聴いて、翌日レコード屋へ足を運ぶというケースが多かったですよ。
たどり着いた次第です。宣伝で恐縮ですが
この度秋山一将氏のデビュー盤を復刻しました。
ビクターからではなく我々のような弱小企業からの
再発ゆえ、あまり知られていないかと思います。
もしよろしければサイトをご覧下さい。
お気に召さなければ無視してください。
突然失礼致しました。
秋山さんの曲は、このアルバムや『Guitar Workshop』シリーズでしか聴いたことが無かったので、
いつかフル・アルバムを聴いてみたいと思っていました。
しかしながら、評判の良いデビュー盤を含め、入手困難なものが多かったようで半ば諦めていました。
嬉しいニュースを本当にありがとうございます。
ボーナスが支給されたらぜひ購入したいと思います。
ZOOMもCD化されているようで、ちょっと困りますね、お金に。(苦笑)
限定発売なようなので、早めに注文しないといけませんね。
この1stは以前から気になってましたが、入手するのは半ば諦めていただけに嬉しいニュースですね。
もう注文しました?(笑)
この1stって初CD化なんですかね?私はCD化されていないと思っていたんで、入手を諦めてました。
いずれにせよCDで聴けるのは嬉しいですね。
思わず読んでしまいました。
とくに78年の代表作のレコードをずらり並べた記事にはKOです。
やっぱり豊穣な時代でした。
今年売れたCDが30年後に何枚聴かれているでしょう。
30年の間にいろいろあったけど、話題のCDは聴いてみたいです。
この秋山さんの1stは以前から聴いてみたくて仕方がなかったアルバムなので、今回のCD化は素直に嬉しいです。
今日振り込みを済ませ、発送の案内もきました。今から到着が楽しみです。
TASKAさんのブログの78年の代表作のレコードの記事は私も読みました。どれも馴染み深いアルバムばかりです。
>今年売れたCDが30年後に何枚聴かれているでしょう。
私も本当にそう思います。明らかに老いのせいだとは思うのですが、5年前のヒット曲すら思い出せません(笑)
30年前の曲は今でも忘れないのに・・・。
彼はディック・セント・二クラウスの「マジック」が
僕は共通の話題でルパート・ホルムズの「ヒム」で。
もしお願いできたら「Partners in Crime」を一度取り上げてください。
松任谷さんも当時ルパート・ホルムズはラジオでよく取り上げていました。
最近は洋楽を取り上げていませんでしたね。
もともと洋楽は疎い方なんで仕方無いのですが、ルパート・ホルムズの『Partners in Crime』はもちろんAOR好きですから聴いてました。
過去に「HIM」について記事を書いた記憶があったので、もう紹介済みだと思っていたんですが、調べてみると書いてませんでした。
おそらくオムニバスに収録されていた「HIM」について書いたのかも知れません。
『Partners in Crime』は名盤ですし、私も大好きなアルバムなんで近日中に(年内を目処に)紹介記事を書こうと思います。
CDのライナーに書いてあったのをそのまま写したつもりだったのですが、違っていましたか・・・。
早速訂正させてもらいます。ありがとうございました。
田中清司さんのファンとは実に渋いですね~。
本当に素晴らしいキャリアで、おそらく私と同年代の人ならば田中さんのドラミングは必ず聴いているはずです。
このブログに集ってくれる皆さんは、本当に音楽好きの方が多いので、情報があればきっと教えてくれると思いますよ。
思いがけず、凄く嬉しいです。
昔~昔~のLPレコードの4大ドラマーは私の宝物なんです。
ドラムは勿論ですが、ルックスが好き!(今は・・・笑う)1枚皮で仕立てたジャケットにジーンズ姿がワイルドで素敵でしたね~♪~
ライブの情報楽しみに待っていますね・・・皆様宜しくお願いします。♪~♪~
私も情報あればお知らせしますが、あまり期待しないで頂けると助かります(笑)
もし、カナリアンさんの方で情報があればまた教えて下さい。
よろしくお願いします。
田中さんのライブ情報判ったら教えて下さいね・・・無理かなぁ~
皆さんとても音楽がお好きで、詳しいのに、驚いていますし、色んなジャンルの思いがけない曲が聴けて楽しいですね・・・有難う御座います。
私も少しですが、ボランティアで、時々歌っていました。
今はちょっとお休みしていますが・・・
これからも時々覗きに来ます。宜しくお願いします。