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CHRISTOPHER CROSS_CHRISTOPHER CROSS (南から来た男) ◇ 2007年 03月 22日
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今回紹介するのは、AORの定番中の定番の1枚で、しかももの凄い記録を持ったアルバムです。
そのアルバムとは、クリストファー・クロスが1980年にリリースしたソロ・デビュー作『CHRISTOPHER CROSS (南から来た男)』です。このアルバムが登場するや、1980年度グラミー賞の「最優秀レコード」、「最優秀アルバム」、「最優秀楽曲」、「最優秀新人」を総ナメにしたモンスター・アルバムです。
しかもクリストファー・クロス自身については、アルバムに彼の写真やプロフィールの類が公表されずにいました。謎を多く残した彼は、その美しいハイ・トーン・ヴォイスから"ミスター・フラミンゴ"と呼ばれていたようです。
彼の容姿が表面に出たのは、2ndアルバム『ANOTHER PAGE』がリリースされた1983年の事。
爽快なサウンドと澄んだハイ・トーン・ヴォイスのイメージから多少かけ離れたヴィジュアルに、多くのファンが離れていったとか・・・(笑)
当時、例えばビル・ラバウンティのように日本盤をリリースする際、ジャケットが差し替えられるケースは結構ありましたが、音楽性を重視する本国アメリカでも素性を隠くしてのセールス戦略というのは、やはり彼の容姿とハイ・トーン・ヴォイスとのギャップというのは制作スタッフにも戸惑いがあったという事なんでしょうか・・・。

さて、アルバム『CHRISTOPHER CROSS (南から来た男)』は、本当に素晴らしい作品でデビュー作にて最高傑作と言えるでしょう。次作以降のアルバムも悪くはありませんが、やはりこのデビュー・アルバムを超える作品は出てきていない気がします。
マイケル・オマーティアンがプロデュースを担当し、ラリー・カールトン、ジェイ・グレイドン、エリック・ジョンソン、マイケル・マクドナルド、ドン・ヘンリー、ニコレット・ラーソン、ヴァレリー・カーター、J.D.サウザー等豪華ゲストの参加で素晴らしいアルバムに仕上がっています。特にコーラス陣の活躍が、クリストファー・クロスの声を一層際立てていて実に気持良い歌の数々を聴くことが出来ます。

『CHRISTOPHER CROSS_CHRISTOPHER CROSS (南から来た男)』
01. SAY YOU'LL BE MINE
02. I REALY DON'T KNOW ANYMORE
03. SPINNING
04. NEVER BE THE SAME (もう二度と)
05. POOR SHIRLEY (哀れなシャーリー)
06. RIDE LIKE THE WIND
07. THE LIGHT IS ON
08. SAILING
09. MINSTREL GIGOLO (ジゴロの芸人)

ジェイ・グレイドンのギター・ソロも素晴らしいですが、何と言ってもデュエット・ヴォーカルのニコレット・ラーソンが光っている01。冒頭から聴く者を釘付けにする素晴らしいポップ・ナンバーです。

AORらしい洒落たアレンジの02。ラリー・カールトンの素晴らしいギター・ソロとマイケル・マクドナルドの主役を食ってしまうかのような存在感のあるコーラスが印象的です。特にラリー・カールトンのソロが聴き所ですね。

ヴァレリー・カーターとのデュエット曲03。リフに特徴のあるバラード曲で、ヴァレリーの声とクリストファー・クロスの声の相性も抜群ですね。ヴァレリーとのデュエットを想定して書いた曲という気がする、そんな1曲です。

名曲のひとつ04。西海岸のサウンドそのものです。実に聴いていて気持ちの良い曲ですね。トミー・テイラーのドラミングも軽快ですし、いかにもジェイ・グレイドンらしいメロディアスなギター・ソロも素晴らしいです。

ストリングスを上手く使ったミディアム・チューン05。哀愁のあるメロディーの1曲。

大ヒット曲06。クリストファー・クロスの代表的な1曲ですね。とにかくイントロから格好良いナンバーです。ホーン・セクションの使い方等アレンジが素晴らしく、ここでもマイケル・マクドナルドがコーラスで大活躍です。それにしてもマイケルの声の存在感は凄い(笑)

爽やかなポップ・チューン07。アコースティックなサウンドを軸にした演奏が、軽やかな歌声によくマッチしています。渋いギター・ソロはラリー・カールトン、コーラスでドン・ヘンリーとJ.D.サウザーが参加しています。

1980年度グラミー賞「最優秀ソング」を受賞した全米No.1ヒット曲08。イントロの美しいストリングスが印象的な曲ですね。美しいバラード曲ですが、個人的にはそれほど好きな曲ではありません。

渋めのナンバー09。派手さはありませんが、エリック・ジョンソンのギター・ソロが光っているナンバーです。間奏部での1分近いソロがかなり格好良いですね。

デビューまでかなりの苦労を重ねてきたようですが、デビュー・アルバムにしてこれほど完成度の高い作品を作り上げたことはやはり驚愕に値しますね。クリストファー・クロス自身もかなりのギターの腕前の持ち主で、ライブでは必ずリードを取っているようですね。
2ndアルバム『ANOTHER PAGE』も好きなアルバムなんですが、この1stアルバムに比べると物足りなさを感じます。グラミー賞を総ナメにするだけのパワーを持ったアルバムですね。そうでなければ、グラミー史上初めての4冠制覇は出来ませんから・・・。
このアルバムは、リリースされた当時多くの女性が聴いていたと聞きます。女性にも受け入れられたというのも成功のひとつの要因だったのかも知れませんね。
まだ、未聴の方がいたらぜひ聴いてみて下さい。素晴らしいAOR作品ですよ。
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by kaz-shin | 2007-03-22 00:03 | 洋楽系 | Trackback(3) | Comments(14) | |
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Commented by しげぞう at 2007-03-22 07:43 x
クリストファー・クロス
僕の場合はそのヴィジュアルに好感をおぼえました!
このアルバムも確かに聴いた記憶がありますが
とにかく2nd の方をよく聴きました
なんとも心地よい声ですよね
Commented by kaz-shin at 2007-03-22 12:57
しげぞうさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>僕の場合はそのヴィジュアルに好感をおぼえました!
私も容姿が悪いとは思えないのですけどね。
おそらく容姿と声が似合っていないと言われれば・・・反論できませんが(笑)
2ndも良いアルバムですよね。名曲「オール・ライト」も収録されてましたし。
雲ひとつ無い晴天のもとで聴きたくなる声ですよね。
Commented by アンクル・タロ at 2007-03-22 14:42 x
このLPも当時は聴きまくっておりました。
ジャケットがフラミンゴの絵でどんな人が歌っているのかあれこれ
想像し2ndの内袋の写真で初めてお姿を拝見し『へ〜!』てなもんでした。でも歌が良ければそれでいいんです。
去年再発盤を2枚買い久しぶりに聴きましたがホント良い歌が揃った
アルバムですね。私は特に2ndで『Karla Bonoff』とのデュエット曲が
大好きで繰り返し聴いていました。
Kaz-shinさんも触れてますが『Michael McDonald』の声ってすぐに
わかりますね(笑)。当時は様々なアーティストのアルバムに
参加していたのでよく聴く事ができましたね。
私はこの声が好きでドゥービーの頃から聴いてました。
Commented by martha1961 at 2007-03-22 22:21 x
こんばんは
トラックバックさせていただきました。
このアルバムがリリースされて聞いた時の衝撃。懐かしいですね。
当時は車で海岸線をドライブしながら"Never Be The Same"を聴くのが定番でした。
10年前、ブルーノートでマイケル・マクドナルドと共演。
"Ride Like The Wind"を生で聴いたこと。最高の思い出ですね。
Commented by kaz-shin at 2007-03-23 00:09
アンクル・タロさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうなんですよね。2ndの内袋の写真でした・・・失礼な話ですが笑えました(笑)
でも仰るように歌が良ければいいですね。実際2ndも素晴らしい作品でしたから・・・。
クリストファー・クロスの細い声とマイケル・マクドナルドの太い声の組み合わせが
絶妙で、この辺のセンスの良さはプロデューサーのマイケル・オマーティアンによるものでしょうね。
Commented by kaz-shin at 2007-03-23 00:15
martha1961さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございました。
海岸線のドライブには欠かせないアルバムですね。
私も釣りへ出かける時は、必ず車に積んでおく1枚です。
01を聴いてしまうと、もう最後まで聴かないと気がすまなくなる不思議な
アルバムです。
"Never Be The Same"は名曲ですよね。
私は01が隠れ名曲と言うか、1曲目としてこれほど良い曲はないと思ってます。
Commented by DENTA at 2007-03-23 00:41 x
"Sailing"がすんごく好きなんです。でもアルバムは持っておらず。
ベスト盤がほしいなぁと思うのですが、あまり中古で見かけることがなく、
保留の日々でして。
Commented by kaz-shin at 2007-03-23 12:09
DENTAさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
"Sailing"が好きならばベスト盤も良いと思いますが、いっその事
このアルバムを購入されたら如何ですか?損はしませんよ。
それに中古店でも見つけやすいと思いますから・・・。おすすめです。
Commented by DENTA at 2007-03-23 19:50 x
「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」も欲しいという流れから、
ベスト盤もほしかったりと。
でもこのアルバムにはカールトンやグレイドン、マクドナルドがいるから
損はしなさそう。
Commented by kaz-shin at 2007-03-24 00:15
DENTAさん、こんばんは。コメント感謝です。
「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」は、確かにシングル・オンリーでしたから
やはりベスト盤が良いかも知れませんね。こうなったらAmazonで新品買いましょう!
別にAmazonの回し者では無いですよ(笑)
Commented by Sken at 2007-04-06 14:34 x
こんにちは。
なんだかんだ言っても、名盤です。
この曲順で聴くのがいいのですけど、ベストも捨てがたいです。
両方持ってます。
Commented by kaz-shin at 2007-04-06 22:31
Skenさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
そうなんですよ。ベタと言われればそれまでですが、やはり名盤なんですよね。
本当に粒揃いの曲が集まっていて・・・、聴く回数でいったらダントツです。
Commented by 240_8 at 2007-10-21 08:56
おはようございます!
TB有難うございます。
ファーストにして、自身の最高傑作。1980年代の幕開けにふさわしい名盤ですね。
リズム隊がTOTOファミリーでなく、旧友に任せたところなんか、彼の性格が現れてます。
しかしデビューアルバムがここまでヒットしてしまうと、悲劇を生んでしまいますね。彼自身、相当のプレッシャーがあったと思います。
今はマイペースで活動しているようですので、また素晴らしいアルバムが発表されることを期待してます(期待しちゃうと、またプレッシャーになりますね??)。
Commented by kaz-shin at 2007-10-21 09:20
240さん、おはようございます。コメントとTB返しありがとうございます。
>相当のプレッシャーがあったと思います。
本当にそうですね。リスナー(もちろん私を含めてですが)というのは勝手なもので、
新作がリリースされた時に自分の好きなアルバムと同等の内容が最低のライン、
それ以上の出来栄えを期待してしまうんですよね。
少しでもそのラインに届いていないと、"つまらない"と感じてしまう・・・。
聴く方も懐を広くして聴かないといけないのかも知れませんね。

それにしても1stアルバムの出来が良すぎましたね(笑)
間違い無く、1980年代のAORシーンにおいて多くの人の記憶に残る名盤ですよね。
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