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MICHAEL McDONALD_IF THAT'S WHAT IT TAKES ◇ 2007年 04月 04日
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AORを語る上で絶対に外せない人物の一人、マイケル・マクドナルド。70年代中盤にスティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズへの参加を経て、ドゥービー解散後の1982年にリリースした1stソロ・アルバム『IF THAT'S WHAT IT TAKES』を紹介します。邦題は『思慕 (ワン・ウェイ・ハート)』。

ドゥービーの初期からのファンから顰蹙を買ったと言われるほどグループの音楽性を変えたマイケルですが、やはりドゥービーの『Takin' It To The Street』、『Livin' On The Fault Line』、『Minute By Minute』というアルバムで彼の作った作品を聴くと、類稀なるソング・ライティングのセンスを感じますし、男臭いソウルフルなヴォーカルも魅力的です。

マイケル・マクドナルドの場合、リズムやリフを上手く使ってメロディーを書き上げているというのが一つの特徴ではないでしょうか。ドゥービー時代の名曲でグラミー賞の"Song Of The Year"を獲得した「What A Fool Believes」は、その典型的な曲と言えるような気がします。
この曲のリズム・パターンをパクった曲が、国内外問わず本当に沢山存在してましたよね(笑)
今回紹介する1stソロ・アルバム『IF THAT'S WHAT IT TAKES』は、グループの一員という足枷が外れたという感じで実にのびのびとした雰囲気を感じます。相変わらずセンスの良いソング・ライティングにアレンジ、そして力強いヴォーカルが堪能できる名盤です。

『MICHAEL McDONALD / IF THAT'S WHAT IT TAKES』
01. PLAYIN' BY THE RULES (恋愛のルール)
02. I KEEP FORGETTIN'
03. LOVE LIES
04. I GOTTA TRY
05. I CAN'T LET GO NOW
06. THAT'S WHY
07. IF THAT'S WHAT IT TAKES (思慕 - ワン・ウェイ・ハート- )
08. NO SUCH LUCK
09. LOSIN' END
10. BELIEVE IN IT

なんとも穏やかな気分になれる01。サビの部分のメロディーがいかにもマイケルらしい曲です。スティーヴ・ガッドの軽快なドラミングに、キレの良いグレッグ・フィリンゲインズのピアノ、ディーン・パークスのギター、そしてエドガー・ウィンターのエモーショナルなサックスが素晴らしいナンバーです。

大ヒット・シングルとなった02。渋い曲ですね。ジェフ・ポーカロ(ds)、ルイス・ジョンソン(b)、スティーヴ・ルカサー(g)、グレッグ・フィリンゲインズ(key)という豪華メンバーによる演奏ですが、特にグレッグのクラビネットとルカサーのリフが印象的です。妹のモーリン・マクドナルドのコーラスも良いアクセントになってますね。

スリリングな曲03。やはりサビのメロディーが耳に残る1曲。スティーヴ・ガッドのドラミングが格好良いです。

軽快でポップなAORナンバー04は、ケニー・ロギンスとの共作です。シンセとパーカッションを効果的に使っていますし、ケニー・ロギンスとマイケルのコーラスも美しいです。ケニー・ロギンスも1982年のアルバム『High Adventure』で取り上げています。

美しいバラード曲05。マイケル自身によるピアノとストリングスだけで奏でられる感動的なバラードです。

大好きなナンバー06。洒落たアレンジに脱帽です。ジェフ、マイク・ポーカロ兄弟のリズム隊にルークが加わり、マイケルのパーカッシヴなピアノ、マイケル・オマーティアンのローズが絶妙に絡みます。圧巻は、間奏部でのトム・スコットのサックスとロベン・フォードのギターの完璧なまでのユニゾン・プレイですね。コーラスにはクリストファー・クロス、ブレンダ・ラッセル等が参加しており、まさに贅沢三昧な1曲です(笑)

マイケルらしいリフを上手く使ったポップ・ロックという趣のあるアルバム・タイトル・ナンバー07。ウィリー・ウィークス(b)とスティーヴ・ガッドのかっちりとしたリズム、シンセによるリフ、グレッグ・フィリンゲインズのピアノ、そしてロベン・フォードのギター・ソロと聴き所がてんこ盛りのナンバーです。

ジェフ・ポーカロのドラミングが気持ち良い08。サビのメロディーが実にポップですね。それにしてもスティーヴ・ガッドとジェフ・ポーカロという2大ドラマーの使い分けが実に見事ですね。エドガー・ウィンターのサックス・ソロも素晴らしいです。(最初に聴いた時はトム・スコットだと思ってました・・・汗)

ドゥービー・ブラザーズの『Takin' It To The Street』に収録されていた曲のカヴァー09。これは一応セルフ・カヴァーということになるんでしょうか?オリジナルよりもゆったりとしたアレンジで、夕暮れ時に海を見ながら聴きたいようなメロウなナンバーです。トランペットのようにも聴こえるトム・スコットのリリコーン・ソロが面白いです。

スケールの大きさを感じるAORナンバー10。黒人のコーラス隊のようなマイケル自身のコーラスが見事です。グレッグ・フィリンゲインズのピアノのプレイがたまらなく好きな1曲です。

このアルバムは、私にとってはとても不思議なアルバムなんですね。それはアルバムを聴く度に好きになる、つまり聴いた回数に比例するように好きになっていったアルバムです。初めて聴いた25年位前に比べたら、数倍、いや数十倍は好きになってますね(笑)
曲、演奏、歌の3本柱のバランスが絶妙です。決してテクニックを優先した演奏ではないのですが、ミュージシャン各々のプレイが溌剌としている感じがとても好きです。曲は良いですし、男っぽさがムンムンしているヴォーカルも癖になります。このアルバムも80年代を代表するAORの名盤の1枚ですね。
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by kaz-shin | 2007-04-04 00:01 | 洋楽系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by momayucue at 2007-04-04 00:15
たにぴです。連夜登場失礼します。
これ出た年は、ドナルドフェイゲンも出たし、
スティービーのミュージックエイリアムとか、凄かったですね。
Commented by ひと at 2007-04-04 22:20 x
友人は彼の声を、「牛乳を飲んでのどに膜が張った」状態だと
表現します。咳払いしてくれえ。
Commented by kaz-shin at 2007-04-04 22:38
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうですね。ドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』も
スティーヴィー・ワンダーの自選ベスト『Original Musiqarium I 』も
1982年でしたね。
この2枚は確かに聴きましたね~。フェイゲンは近いうちに紹介予定です。
スティーヴィーのベストは曲数は少なかったですが、選曲が良かったですよね。
Commented by kaz-shin at 2007-04-04 22:41
ひとさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>「牛乳を飲んでのどに膜が張った」状態
そのお友達は上手い事言いますねぇ。笑ってしまいました(笑)
確かに、ある意味強烈な声の持ち主ですからね。
その分存在感が凄いですけど・・・。
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