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安部 恭弘_MODERATO ◇ 2007年 04月 06日
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今回紹介するのは、J-AORを語る上で外せないアーティストの一人である安部 恭弘が1984年にリリースした2ndアルバム『MODERATO』です。
実は今回このアルバムを取り上げたのは、ある理由があります。それは3月31日にデイン・ドナヒューのアルバム『DANE DONOHUE』を紹介したんですが、そのアルバムの中で良いプレイを聴かせてくれたキーボード奏者のジャイ・ワインディングというミュージシャンに、妙に惹かれるものありました。あまり馴染みの無かったミュージシャンなんですが、素晴らしいプレイの数々を聴いて気になる存在になりました。
それと同時に、ジャイ・ワインディングが参加した他のアーティストのアルバムを持っていたと思い出したんですが、誰のアルバムだったのか思い出せずに5日間が経ち、ようやく今日思い出しました(笑)

そのアルバムが『MODERATO』でした。安部 恭弘にとって初の海外レコーディング(L.A.)されたものです。全9曲中8曲のベーシック・トラックをL.A.で録音され、コーラス・パートと残り1曲が東京で録音されているようです。L.A.レコーディングでは、アレンジャーにチャーリー・カレロを起用しています。チャーリーのアレンジが見事で、安部 恭弘の世界を上手く彩っています。そしてバックには、ヴィニー・カリウタ(ds)、ニール・スチューベンハウス(b)、マイケル・ランドゥ(g)、スコット・シェリー(g)、パウリーニョ・ダ・コスタ(per)、アーニー・ワッツ(sax)、そしてジャイ・ワインディング(key)等という顔触れです。そしてジャイ・ワインディングはここでも素晴らしいプレイを聴かせてくれます。

『安部 恭弘 / MODERATO』
01. ジュリエット
02. Line Is Busy
03. グッバイは甘いリズムにのせて
04. Rainy Day Girl
05. You Can Change
06. Music
07. トパーズ色の月
08. TIGHT UP
09. 彼の消息

3枚目のシングル曲01は、東京でレコーディングされた曲です。清水 信之のアレンジで、村上 秀一(ds)、富倉 安生(b)、今 剛(g)、清水 信之(key)がバックを務めています。軽快でポップなアレンジとキャッチーなメロディーで、シングル向きの1曲と言えますね。村上 秀一と今 剛のプレイが光ってます。

ロック色の強いアレンジがいかにもAOR風な02。ヴィニー・カリウタのタイトなドラミング、ジャイ・ワインディングのキーボード・プレイに注目して欲しい曲です。アレンジはロック色が強いですが、ポップなメロディーはいかにも安部 恭弘らしいですね。

軽やかなポップ・チューン03。チャーリー・カレロのアレンジによるストリングスが美しいナンバーです。そしてジャイ・ワインディングのエレピのプレイも耳に残ります。

TOTO/AIRPLAYのサウンドを彷彿させるAORナンバー04。大好きな1曲です。マイケル・ランドゥのギターが大活躍、そして安部 恭弘によるコーラス・アレンジが素晴らしいです。シングル曲(5枚目のシングル)。

リズムに特徴のある05は、都会的で安部 恭弘のヴォーカルが冴える曲です。間奏部のアーニー・ワッツのサックス・ソロも素晴らしいです。

跳ねた感じのヴィニー・カリウタのドラミング、特にハイハット・ワークが格好良い06。ジェリー・ヘイを始めとしたお馴染みのホーン・セクションが小気味良いナンバーです。それに加えてEPOのコーラスが曲にマッチしていて、聴いていて楽しくなってきます。

大・大・大好きなナンバーで、名曲と信じて疑わないバラード曲07。イントロのジャイ・ワインディングのピアノのプレイだけで鳥肌モノ。美しいメロディーを歌い上げる安部のヴォーカルを飾るストリングスとマイケル・ランドゥのギター・ソロ・・・。何から何まで美しいナンバーですし、松本 隆の詞が凄いです。

ファンキーなナンバー08。タイトなドラム、唸るベース、軽快なギター・カッティング、迫力のホーン・セクションをバックに、1度聴けば口ずさめそうなキャッチーなメロディー。アルバム中でアレンジが1番好きな曲で、特にマイケル・ランドゥのスリリングなギター・ソロとアーニー・ワッツの熱いサックス・ソロは圧巻です。4枚目のシングル。

松本 隆の詞が、私のように仕事に疲れたおやじ世代のサラリーマンには妙に共感できる09。なんだか元気付けられていると言うか、エールを送ってもらってる気がするようなナンバーですね。軽妙なアレンジとメロディーが心を癒してくれる、そんな感じです。

先行シングルも含めて、そしてカップリング曲も含めるとアルバム9曲中5曲がシングルになっているというのも、このアルバムがいかに優れたアルバムかを証明しているかも知れません。2枚目のアルバムで、これだけの完成度の高い作品を作ったのも驚きです。そして3枚目も超名盤『SLIT』ですから、この頃の安部 恭弘はノリにノッているという感じでしょうか。
松本 隆が全曲作詞しているのですが、安部 恭弘のメロディーとか雰囲気と相性が良いです。独特な歌声は好き嫌いが別れるところだと思いますが、類稀なるメロディー・メーカーとしての才能は本当に素晴らしいですね。まだ安部 恭弘を聴いた事のない皆さん、ぜひ1度お試し下さい。でも嵌っても責任持ちませんよ・・・(笑)
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by kaz-shin | 2007-04-06 00:03 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(12) | |
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Commented by TPS-L2 at 2007-04-06 11:49 x
kaz-shinさん、こんにちは。

「阿部恭弘」、僕にとっては非常にタイムリーな話題で(^o^)です。
先日書いたレコードのCD化ですが、今日、ちょうど「阿部恭弘」の
レコードを行おうと思っていました。

こういうのを読むと、聞き方もまた違ってきて
楽しみが増えました。(^o^)
ありがとうございます。
Commented by FUSION at 2007-04-06 19:45 x
お邪魔します。
実は、この作品を聴いた事が有りません。そして、今回紹介されたミュージシャン、「ジャイ・ウィンディング」の存在も知りませんでした。このレヴューを読んで彼に興味深々です。このアルバムを見つけたら是非そのサウンドに触れてみたいと思います。
Commented by Sken at 2007-04-06 20:03 x
正しくは、「ジェイ・ワインディング」かもしれません?
私はネッド・ドヒニーの89年来日で見ました。
他は、マイク・ポーカロやカルロス・ヴェガ、レスリー・スミス、
マリリン・スコットなども同行していましたよ。
Commented by WESING at 2007-04-06 22:15 x
僕がこのアルバムを録音しているテープは10曲入ってます。
おかしいなァ、と思って曲名をゆっくり調べてみたら、A面とB面に同じ曲が入ってました。(苦笑)
そして、順番がバラバラです。
これは、当時流行っていたレンタル・レコードを借りて録音したものじゃないんですよね。
昔は良かった。FMで全曲DJの被りなしにかかるんだから。
でも、作・編曲者やミュージシャンはまったく分からないけど。(苦笑)
5はある理由があって、カーステ用のテープにコピーして聞いてました。
Commented by kaz-shin at 2007-04-06 22:27
TPS-L2さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
アナログのデジタル化、頑張ってらっしゃるようですね。
本当に上手く出来れば、音質的にも問題無いですから頑張って下さい。
安部さんの作品は、特に1stから4作目までは本当に好きで今でも
よく聴きます。CD再発されたので、まだ入手可能だと思いますよ。
でもアナログから取り込んだ音も結構好きだったりしますけど・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-04-06 23:00
FUSIONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
失礼しました。名前間違えておりました。今、デイン・ドナヒューのライナーノーツを
よく確認したところ、「ジャイ・ワインディング」と書かれてました。
記事も全部訂正しておきました。
私もデイン・ドナヒューのアルバムで初めて知ったミュージシャンなんですが、
結構素晴らしいプレイを聴かせてくれます。
この安部さんのアルバムは、演奏も曲も良いのでぜひ聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2007-04-06 23:03
Skenさん、こんばんは。ご指摘ありがとうございます。
FUSIONさんのコメントの返事にも書きましたが、デイン・ドナヒューの
紙ジャケのライナー・ノーツをよく読んで確認したら、「ジャイ・ワインディング」になってました。
記事は全て「ジャイ・ワインディング」に訂正しておきました。
ありがとうございました。
Commented by kaz-shin at 2007-04-06 23:08
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かに昔のFM、とくにNHKは最初に曲紹介をして、あとはひたすら曲を
流すという放送が結構ありましたね。
エア・チェックするには大助かりでした(笑)
最近はあまりFMを聴かなくなりましたが、たまに車で聴くとAMみたいに
喋りばかり多くて、曲を流すのが少ない気がします。曲も最後までかけないし・・・。
つまらなくなったなと感じてしまいます。
Commented by Jun at 2007-04-06 23:36 x
安部恭弘のアルバム「MDERATO」を取りあげて頂き嬉しい限りです!いつも詳しく書いて下さって新たな発見をしています。感謝です。私のブログでも安部さんについて書いていたので、凄くタイムリーですね!(笑)多くの方に聴いて頂きたいと願ってます。
Commented by momayucue at 2007-04-07 00:26
ふふふ、いきつけのGEOで130円でした。
Commented by kaz-shin at 2007-04-07 00:51
Junさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
安部さんに対する情熱はJunさんには到底及びませんが、私にとって
大好きアーティストですし、欠かせないアーティストなんです。
一時期はアルバムも入手困難な状態でしたが、再発されましたから
一人でも多くの人に聴いてもらえたらと思いますね。
Commented by kaz-shin at 2007-04-07 00:55
たにぴさん、こんばんは。毎度です!
最近は、はっきり言ってBOOK OFFよりもGEOですね。
あそこの180円、380円、580円コーナーは隅から隅まで要チェックですね。
和モノ、洋モノ、FUSION系も驚くようなアルバムが驚くような値段で売られてますよね。
それにしても『MODERATO』が130円!!!
安すぎでしょう(笑)
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