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八神 純子_夢みる頃を過ぎても ◇ 2007年 04月 24日
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今回紹介するのは、八神 純子が1982年にリリースした通算5枚目(ベスト盤含む)となる『夢みる頃を過ぎても』です。このアルバムが大好きで、以前紹介した2ndアルバム『素顔の私』に次いで2番目に好きなアルバムになります。CITY POP関連のガイド本などに何故か八神 純子の作品は取り上げられません。
しかし、本作などは十分CITY POPと呼ぶに相応しい楽曲も多いのも事実です。ですから今回は「CITY POP/J-AOR」のカテゴリで取り上げることにしました(笑)

3rdアルバム『Mr.メトロポリス』をリリースしたのが1980年4月。その年の夏には大ヒット・シングル「パープルタウン」をリリースしますが、盗作騒ぎが起きたりもしました。1980年の秋にベスト盤『JUNKO THE BEST』をリリース後、『夢みる頃を過ぎても』がリリースされるまで1年半以上間隔が空きました。
盗作騒ぎのショックが制作活動に支障をきたしたのかと思いきや、リリースされたアルバムを聴いてみると、そんな杞憂が馬鹿馬鹿しく思える程の素晴らしい作品に仕上がっていました。
特に歌声が素晴らしく、彼女が年齢・体力・技術のどれをとっても1番脂が乗っていた時期ではなかったかと思います。彼女の数多いアルバムの中でも、歌声だけで言えば私はこのアルバムが1番だと思っています。

『八神 純子 / 夢みる頃を過ぎても』
01. 夢みる頃を過ぎても
02. シークレット・ラブ
03. 白い花束
04. 金曜日の夜
05. 一年前の恋人
06. ナイス・メモリーズ
07. B・G・M (バック・グラウンド・ミュージック)
08. I'm A Woman
09. FLY AWAY
10. 二人だけ

澄み渡るような美しい歌声を活かしたバラードの名曲01。作詞:八神 純子/川村 ひさし、作曲:八神 純子、編曲:松任谷 正隆。松任谷 正隆のピアノとストリングスの美しさが際立ちますが、後藤 次利のベースや松原 正樹のギター・プレイの渋いプレーにも注目して欲しい1曲です。

後藤 次利の作・編曲のセンスが光る02。作詞は八神 純子/竜 真知子です。後藤 次利はこれまでに「夜間飛行」という名曲を書いていますが、この曲はCITY POPな1曲です。林 立夫(ds)、松原 正樹(g)、佐藤 準(key)、浜口 茂外也(per)という少人数のバンド・サウンドですが、これが格好良いんです。松原 正樹のギター・ソロが素晴らしい1曲。

まるで教会で讃美歌を聴いているような気分にさせるコーラスが印象的なバラード03。作詞・作曲:八神 純子、編曲:大村 雅朗。歌詞を読めばこのアレンジがピッタリだと納得です。美しいメロディーです。

軽快なテンポのCITY POPナンバー04。作詞・曲:八神 純子、編曲:松任谷 正隆。松任谷 正隆らしいセンスの良いアレンジですね。松原 正樹のカッティングが格好良いナンバーです。

春風のような爽やかなミディアム・ナンバー05。作詞・曲:八神 純子、編曲:松任谷 正隆。菊池 丈夫(ds)と高水 健司(b)のリズム隊のプレーと鈴木 茂らしいギター・プレイに注目です。

原田 真二が作詞・作曲・編曲の06。曲の提供のみならずギター、ピアノ、コーラスで演奏に加わっています。原田らしいポップな作品で曲としては好きなんですが、八神 純子の声に原田 真二のコーラスというのは多少違和感を感じてしまいます。何回も聴くと慣れますが・・・(笑)

06からカフェ・レストランの店内を思わせるS.Eで繋がって始まる07は、大人のムード漂うJAZZYなナンバーです。作詞:八神 純子、作曲:城山 清一、編曲:大村 雅朗。メンバーも渡嘉敷 祐一(ds)、岡沢 章(b)、杉本 喜代志(g)、市川 秀男(p)という本格メンバーに、山川 恵津子、鳴海 寛、浜田 良美、大村 雅朗によるコーラス・ワークもJAZZYで見事です。歌詞の中にスティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエル、ポール・サイモン、ダイアナ・ロス、ジョージ・ベンソン、E.L.O、エルトン・ジョン、ミック・ジャガー、クインシー・ジョーンズが登場するのも楽しいです。

シングル曲08はロック色の強いナンバーですね。作詞:阿里 そのみ、作曲:八神 純子、編曲:矢島 賢。矢島 賢のロック・フィーリング溢れるギター・プレイとコーラスの山根 麻衣の迫力が凄いです。

ブラス・セクションを上手く使って、空を飛んでるような爽快感を味わえる09。作詞:八神 純子/山川 圭介、作曲:八神 純子、編曲:大村 雅朗。八神 純子の伸びやかな声が素晴らしいの一言ですね。松原 正樹も大活躍です(笑)

アルバム中で1番好きなナンバーが10です。バラードの名曲で、八神 純子のバラード曲で1番好きな曲なんです。作詞:八神 純子、作・編曲:大村 雅朗。ストリングスの美しさと向井 滋春のトロンボーン・ソロが何とも心地良い素晴らしいバラードです。実はこの曲、今から20年程前の話になりますが私の結婚披露宴のBGMとして使った曲のひとつなんです。それだけに思い入れが強いのかも知れません。仲の良いカップル(今時言わない?・・・汗)に捧げます。

八神 純子のアルバムで大好きな2nd~今回紹介した5枚目まで、実はCDを持っていません。買いそびれてしまいました。オークションでも人気が高く凄い高値で取引されています。何とか再発してくないものかと思っています。出来たら紙ジャケでリマスター盤というのも流行なんで検討してくれると嬉しいのですが・・・。
これほど美しい歌声を持ったアーティストというのは滅多にいないと思います。CDの再発で若い世代の人にも聴いて欲しいと思うアーティストのひとりですね。
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by kaz-shin | 2007-04-24 00:01 | J-POP | Trackback | Comments(12) | |
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Commented by TPS-L2 at 2007-04-24 22:13 x
kaz-shinさん、こんばんは。
先に・・リンクありがとうございます。m(_._)m

僕のブログでも、このアルバムについては書きましたが
お恥ずかしいかぎりです・・(^_^;

>出来たら紙ジャケでリマスター盤と

全く同感です。
僕は、買った事さえ忘れてたんですが、CD化の過程で
あらためて聞き直し、ヘビーローテションになったりしてます。(^o^)
Commented by kaz-shin at 2007-04-25 00:08
TPS-L2さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
実は、このアルバムをこの前の土曜日にアナログからデジタル化したばかりなんです。
もちろん記事を書くつもりだったのですが、昨日TPS-L2さんのブログを偶然見つけて
記事を読ませて頂いたら、このアルバムの記事を書かれてたんで驚いたんですよ(笑)
だから趣味が似てますねというコメントを書かせて頂いた次第です。
本当に良いアルバムですね。
CDの再発して欲しいですよね。
Commented by kotaro at 2007-04-25 01:27 x
泣かせるタイトルです。
ジャズの同名の名曲(原題、When I grow too old to dream)からきていることは、当時から知っていましたが、原題の英語のセンスの素敵さに感動した22才の私は、同世代のみんなに伝えたくて一文を同好誌に書いた思い出があります。

いわゆる" too~to"の構文ですが、それをまた邦題タイトルに訳した人の美妙ぶりはなんてすごいのでしょう。
そして川村ひさし(現、川村龍一氏)の音楽知識が、「もう子供じゃ無い」とアイドル人気に決別した八神嬢の新境地を拓かせるのにこのタイトルを持ってきた。大人の優しさと音楽好きであることは、なんて奥が深いのでしょう。
分かる人にはここまでメッセージがあるんだよと、私は心底音楽ビジネスや文章の世界に憧れました。
音楽に力があり、作詞、作曲以外のスタッフもみん〜な音楽好きだった頃の佳品でしょうね。
当時の心情に戻ってもう一度、聴きたくなりました。
Commented by kaz-shin at 2007-04-25 01:50
kotaroさん、こんばんは。素敵なコメントありがとうございます。
ジャズの曲とタイトルの関係のことは知りませんでした。
すごく良いタイトルですよね。
ジャケットの八神さんの写真が、他のジャケット写真とは違って自信に満ちている気がしてました。
そして、1曲目にアルバム・タイトル曲のバラードを持ってきてますね。
仰るようにアイドル人気に決別した八神さんの新境地を見せたかったのでしょうね。

>音楽に力があり、作詞、作曲以外のスタッフもみん〜な音楽好きだった頃の佳品でしょうね。

素晴らしい文章ですね。感動しました。確かに仰る通りかも知れません。
だからこの頃の音楽にずっと惹かれているのだと思います。
本当に素晴らしいコメントありがとうございました。

あとブログをやっておられたんですね。
早速ですが、リンクさせて頂きました。これからもよろしくお願いします。
Commented by WESING at 2007-04-25 18:33 x
このアルバムはエアチェックしたので1曲だけ録れていません。でも、ライブ放送では聞いています。
作曲者などのデータはまったく知りませんでしたが、全部八神さんの曲かと思ったらそうでもないんですね。(^_^ゞ
僕のリストに入れたいので、このレコード番号を教えて下さい。
Commented by kaz-shin at 2007-04-25 23:42
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レコード番号は「DSF-8011」です。
このアルバムは自作曲が少ない方のアルバムですね。
提供曲も八神さんに似合ってるので、自作曲みたいに感じますね。
Commented by WESING at 2007-04-26 07:40 x
ありがとうございます。リストに書きました。
Commented by アンクル・タロ at 2007-04-26 23:34 x
Kaz-shinさん今晩は!
当時多分ですが(もうこの頃は記憶力が曖昧で困ります)、ミュージック・
フェアーに八神純子が出演し新しいアルバムの中から『夢見る頃を過ぎても』を歌い、即買ったよう記憶してます。
でも何故か私は彼女のLPを買ったのはこれ1枚きりで他のアルバムは
まったくと言っていい程聴いた事がありません。当時はホント売れっ子で
手元になくても彼女の歌はどこでも流れていたからかもしれませんね。
このアルバムは1曲目からラストまで針を飛ばさずに最後まで聴ける数少ないアルバムでした。歌も、曲もそして音が凄くいいんです。
再発されるといいですねそれも紙ジャケ。
iTunes StoreでDLしましたが私はどうも古い人間だからでしょうか
やはりCDという形で手元に残したいですね(笑)!!




Commented by kaz-shin at 2007-04-26 23:42
WESINGさん、こんばんは。
お役に立てて何よりです(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-04-27 00:06
アンクル・タロさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムは本当に良いアルバムだと思います。
アンクル・タロさんの思い出の1枚でもあるアルバムの紹介が出来て嬉しい限りです。

>iTunes StoreでDLしましたが私はどうも古い人間だからでしょうか
>やはりCDという形で手元に残したいですね(笑)!!

私も全く同じでして、無形のファイルというものにどうも馴染めません。
丸い形をしたものに形式はどうであれ音楽が刻み込まれていないと駄目なんですよ。
きっと、そのうち時代から取り残されていくのでしょうね。私のような爺は(笑)
Commented by ELLE at 2007-09-30 02:19 x
ついに紙ジャケでの復刻盤が発売になりますね。ビクターとしては岩崎宏美さんの復刻アルバムが成功したのでその勢いに乗ってのリリースでしょうか。11月21日に「夢みる頃を過ぎても 」を含む5作品が決定!この流れで行くと12月頃には「ヤガマニア」までの6作品も出るのかな?
Commented by kaz-shin at 2007-09-30 14:19
ELLEさん、はじめまして(ですよね?)。コメントありがとうございます。
素晴らしい情報ありがとうございます。本当に嬉しいニュースです。
オークションでも八神さんの初期作品は高値でしたから、復刻が待ち遠しかったんです。
今から使うお金を控えて、11月に備えなければいけませんね(笑)
門 あさ美さんも紙ジャケで復刻のようですし、最近は嬉しいニュースが多いです。
本当に情報ありがとうございました。
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