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MICHAEL SEMBELLO_BOSSA NOVA HOTEL ◇ 2007年 04月 25日
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今回紹介するのは、マイケル・センベロの1983年リリースの1stアルバム『BOSSA NOVA HOTEL (邦題:マニアック)』です。大好きなアルバムでよく聴いた1枚です。このアルバムに収録されている映画『フラッシュダンス』の挿入曲で、同映画のサントラ盤にも収録されていた「MANIAC」が全米No.1を獲得しました。
一発屋みたいに捉えられている部分もありますが、とんでもありません。このアルバムを聴けば、「MANIAC」はアルバムの中の1曲にしか過ぎません。つまり全米No.1のこの曲だけが光っている訳では無く、収録曲全てがキャッチーなメロディーで、洒落たアレンジが施された素晴らしい楽曲が揃っています。

センベロは1954年生れ。9歳からギターを始め、17歳の時にスティービー・ワンダーのバンドのオーディションに合格したという才人。スティーヴィー・ワンダーの名盤『SONGS IN THE KEY OF LIFE』では、ギターのみならずソング・ライターとしても活躍しています。そして、ドナ・サマー、リタ・クーリッジ、ミニー・リパートン、ジョージ・デューク等のレコーディングにギタリストとして参加したり、ソング・ライターとしてはドナ・サマーやデヴィッド・サンボーンに曲を提供していますが、私個人的に印象に残っているのはセルジオ・メンデスの1983年リリースの『SERGIO MENDES (愛をもう一度)』での提供曲「DREAM HUNTER」、「LIFE IN THE MOVIES」かも知れません。ギターの腕前はもちろんのこと、ソングライターとしても素晴らしい才能を持ち、シンガーとしても味のある歌を聴かせてくれる素晴らしいアーティストですね。そしてそんなマイケル・センベロの魅力が詰まったアルバムがこの『BOSSA NOVA HOTEL』です。ちなみにプロデュースは名匠・フィル・ラモーンです。

『MICHAEL SEMBELLO / BOSSA NOVA HOTEL』
01. AUTOMATIC MAN
02. FIRST TIME
03. COWBOY
04. IT'S OVER (恋の終りに)
05. MANIAC
06. GODZILLA
07. TALK
08. CADILLAC
09. LAY BACK
10. SUPERMAN

名手・カルロス・ヴェガにシモンズを叩かせ、あとはシンセ・サウンドで固めたデジタル・サウンドながらもとてもポップなナンバー01。アレンジが絶妙で嫌味の無いデジタル・サウンドが楽しいですね。間奏のギター・ソロはもちろんマイケル・センベロ自身です。

メロウなミディアム・ナンバー02。ソング・ライターとしての才能を感じる1曲です。マイケル・センベロがベース、ギターを弾いてます。渋いカッティングが聴き所。

楽しさの詰まったポップなナンバー03。銃声のSE、ダニー・センベロのホンキー・トンク・ピアノのソロ、ラリー・マクニーリーの凄いテクニックのバンジョー等聴いていて本当に楽しい1曲です。ドラムはヴィニー・カリウタです。

またもメロウなミディアム・ナンバー04。これまた良い曲なんですね。マイケル・センベロのアコースティック・ギターやマリンバのソロもなかなかですが、注目はストリングス・アレンジがブラジルのギターの名手・オスカー・カストロ・ネヴィスというのが贅沢ですね。

全米No.1ヒット曲05。知っている人も多いでしょう。ディスコ系のノリが特徴ですね。この曲を聴くと映画『フラッシュダンス』の激しいダンス・シーンを思い出します。マイケルのメロディアスなギター・ソロが光ります。

ゴジラの泣き声らしきSE(ゴジラ世代の人間にとっては貧相すぎる泣き声ですが・・・笑)で始まる06。アフリカン・ビートを主体とした軽快なナンバーです。とにかくアレンジが凝ってますね。シンセ・ソロはジョージ・デュークです。お気に入りの1曲なんです。

奥さんであるクルス・バーカ・センベロとのデュエット曲07。美しいメロディーのバラード曲です。さすがにセルジオ・メンデスのバックを務めていただけあって、奥さんも相当歌が上手いですね。この曲でもオスカー・カストロ・ネヴィスのストリングス・アレンジが光ってます。

カルロス・ヴェガ、ネイザン・ワッツのリズム隊の軽快なリズムが印象的なポップ・ナンバー08。シンセ・ベースとネイザン・ワッツのベースのコンビネーションが見事です。

タイトル通りLAY BACKな気分にさせる09。オスカー・カストロ・ネヴィスのアレンジによる美しいストリングスをバックに歌うマイケルの堂々たるヴォーカルが素晴らしいナンバーです。

オリエンタルと言うよりもろインドのムード漂う10。この曲がまた良い曲なんですね。とにかくアレンジとマイケルのヴォーカルが素晴らしいです。ただ、「スーパーマン」でなく「スッパマン」と聴こえるのが笑えます(笑)

このアルバムを通して聴いてもらえば、全米No.1ヒット曲05も霞んでしまうのが分かってもらえると思います。とにかく捨て曲無しの素晴らしいアルバムです。デジタル・サウンドを多用しているにも関わらず、ちっとも嫌味に感じません。むしろ独特な雰囲気を作って心地良く聴こえてくるのが不思議なくらいですね。AORの名盤の1枚だと信じて疑わないアルバムです。現在では入手困難なようで、出来れば再発をお願いしたいです。
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by kaz-shin | 2007-04-25 00:15 | 洋楽系 | Trackback(1) | Comments(4) | |
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Tracked from 3度のメシよりCD at 2007-05-26 06:29
タイトル : MICHAEL SEMBELLO / BOSSA NOV..
永らく廃盤で、オークションでも高値で取引されてたマイケル・センベロのファースト・ソロアルバム。僕もずっと店頭で探していたんですが、結局出会うことがなかったんですよね。 この度めでたくWounded Birdより再発となり、早速入手してきました。 映画「フラッシュダンス」のサントラに収録されていた⑤「マニアック」が全米1位のヒットとなり、一躍ブレイクした彼ですが、もともとはスティービー・ワンダーのアルバムなどで活躍してたギタリスト/ソングライターなんですよね。 「マニアック」がヒットし...... more
Commented by ギター小僧 at 2007-04-25 22:47 x
なんとタイムリーな!
再発するそうですよ!!(↓)
http://diskunion.net/rock/detail.php?goods_id=0413RK5798
ポイント特典のある大手の入荷を待とうかとも
考えましたが、取り扱いがなかったら後悔するので
予約しました。
個人的には、サンボーンのアルバム(「AS WE SPEAK」だったかな?)
でのギターとヴォーカルが好きです。


TERENCE BOYLANも再発だそうです!
ルカサーフリークの僕には見逃せません!!(↓)
http://diskunion.net/rock/detail.php?goods_id=0413RK5799
Commented by kaz-shin at 2007-04-25 23:52
ギター小僧さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当ですね!今見てきました。アマゾンでも予約を受け付けてましたね。
何という偶然!本当に驚いてます(笑)

サンボーンの『AS WE SPEAK』ですね。曲を提供してますし、ギターや
渋いヴォーカルを披露してますね。
1983年頃は本当に大活躍してましたね。

TERENCE BOYLANも気になりますね~。お金がいくらあっても足りない(笑)
Commented by shintan_shintan at 2007-05-26 06:34
おはようございます。
ようやく再発となり、僕も記事にしましたのでTBさせていただきます。
正直なところデジタル寄りの数曲にはとまどう部分があるんですが、
それでも全曲クオリティが高くて、素晴らしいAORアルバムですね。
「マニアック」のイメージが強くて聴かず嫌いな方もいそうですが、
ぜひ耳を傾けて欲しいアルバムです。
Commented by kaz-shin at 2007-05-26 10:33
shinatanさん、こんにちは。早朝からコメントとTB頂きありがとうございます。
再発されたんですよね。無くならないうちに買っておかねば・・・(笑)
もうちょっとデジタル色が薄いアレンジならもっと良かったかも知れないですよね。
仰るように「マニアック」のイメージで聴くと良い意味で裏切られますから、
興味のある人にはぜひ聴いてもらいたい1枚です。
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