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KENNY RANKIN_The Kenny Rankin Album ◇ 2007年 05月 19日
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今回紹介するのは、名盤中の名盤と断言できる1枚です。
ケニー・ランキンが1976年にリリースした通算5作目の『The Kenny Rankin Album』です。
実はこのアルバム、いつもお世話になっているMusicmanさんのブログ「Soft & Mellow」で最近(5月14日の記事)で取り上げてくれていました。記事を読んでみると、MusicmanさんはこのアルバムがCD化された時に買いそびれていて、以降ずっと探していらしたとか・・・。私も全く同じ状況でした(笑)
そして更に記事を読んでいると、黄色い袋のCD店に輸入盤があったとの事!それだけでなくずっとCD化されていないと思っていたケニー・ランキンの一大傑作である『SILVER MORNING』(1974年)も並んで置かれていたとか・・・。速攻でその日の内に黄色い袋のCD店の通販で2枚を注文しました。16日に届いた時は嬉しかったですね~。1枚3000円強でしたが割りと良心的だと方だと思いますし、「いつまでもあると思うな、親とCD」ですから買って正解でした(笑)

Musicmanさん、本当にありがとうございました!

ジャケット写真は届いたCDのジャケットです。デジパック仕様でしたのでビニールにKENNY RANKINのロゴ・シールが貼ってあったので、ビニールを剥がしたらケニーの写真だけになってしまいました(笑)
でもアルバムの中身の良さにには影響が無いですから・・・良いんです!
今回『SILVER MORNING』とこの『The Kenny Rankin Album』のどちらを最初に紹介しようか悩みましたが、多くの人にこの作品の美しさ、心地良さをまず知ってもらいたくてこちらを選びました。

まず注目したいのが、このアルバムの収録曲は一発録音だということです。カルテット編成の演奏楽器はもちろん、ストリングスやヴォーカルまでもがオーヴァー・ダビング無しの一発録音。これはある意味音楽の原点と言えるスタイルですよね。ドン・コスタのアレンジが秀逸で、特にストリングスの美しさには言葉もありません。そして一発録音にも関わらず、緊張感を全く感じさせない演奏とケニーのヴォーカルには脱帽です。

そして、もう1点。私の個人的な意見ですが、ケニーの歌声ほどアコースティックなサウンドに似合う歌声はいないのではないかと思える程、その素晴らしい歌声に魅了されてしまいます。カヴァー曲を歌っても、まるでケニーのオリジナルに思える程に自分のモノとして歌ってしまう技量・感性には、本当に驚かされます。

『KENNY RANKIN / The Kenny Rankin Album』
01. HOUSE OF GOLD
02. HERE'S THAT RAINY DAY
03. MAKE BELIEVE
04. ON AND ON
05. YOU ARE SO BEAUTIFUL
06. GROOVIN'
07. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS
08. WHEN SUNNY GETS BLUE
09. I LOVE YOU
10. THROUGH THE EYE OF THE EAGLE

ハンク・ウィリアム作品01で、いきなり心地良い空間へトリップしてしまいます。とにかくストリングスの美しさが際立つ1曲です。この曲は過去に1回取り上げていたらしいのですが、おそらくこのストリングをバックに歌ってみたくなったのでしょうか・・・。

スタンダード・ナンバー02はJAZZYな雰囲気がたまりません。ニノ・テンポの渋いサックスが光ります。

ケニー・ランキンのオリジナル03。流麗なストリングスとケニーのハイトーン・ヴォイスが絶妙に融合した美しいナンバーです。

BISHのオリジナルを凌駕する出来栄えの04。まるでケニーのオリジナル曲のようにも思えるリラックスしたヴォーカルが素晴らしく、何とも言えず心地良いです。

ビリー・プレストンの名曲のカヴァー05。ドン・コスタのストリングス・アレンジに尽きるナンバーですね。演奏とケニーの歌声のバランスが絶妙です。ん~、気持ち良いですねぇ。

ヤング・ラスカルズの名曲のカヴァー06。こんなにゆったりとしたリズムの中でもしっかりグルーヴしているのが凄いですね。ウェンディ・ハースのオルガンとケニーのアコースティック・ギターが光ってますが、光り輝いてるのはやはりケニーのヴォーカルです。

ジョージ・ハリスンがビートルズ時代に書いた代表作のカヴァー07。ケニーの音楽の基礎とも言えるフォークとJAZZが上手く融合しています。オリジナルとは全く違う味わいがあって面白いですね。

スタンダード・ナンバー08。JAZZYな演奏とストリングスが奏でる優雅な音で空間が満たされるようです。

ケニーのオリジナル曲09。タイトル通りのストレートなラブ・バラード曲です。ジャケット写真からは想像出来ないハイトーン・ヴォイスが魅力です(笑)

最後の10もケニーのオリジナル曲。優しく包まれるようなサウンドとヴォーカルが印象的です。シンプルなんですけど薄っぺらなところが無いのが不思議です。

このアルバムを聴く時は、アナログ盤の時代から決まって丑三つ時でした(笑)
昼間は絶対に聴かなかったですね。何故なら他の雑音を入れたくなかったからなんです。このアルバムの音だけを耳に入れたい、そんな感じでしょうか。こんなに繊細なサウンドをじっくり聴きたかったので、いつも夜中にヘッドフォンで聴いていましたし、CDを購入した今も同じですね。
違いの分かる大人の人はもちろんのこと、違いの分からない大人の人にもお薦めの1枚です。極上のリラックス・タイムを保証してくれるアルバムです。まさに名盤です。
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by kaz-shin | 2007-05-19 00:01 | 洋楽系 | Trackback(2) | Comments(18) | |
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Tracked from 音楽の杜 at 2007-05-19 15:29
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Commented by TPS-L2 at 2007-05-19 12:25 x
こんにちは。

「ケニーランキン」、今まで聞いた事ありませんでしたが
Kaz-shinさんのブログを読んでどうしても聴きたくなりました。

「黄色い袋のCD店」さんのHPで早速チェック、試聴ができたんで
数曲聞いて、即、購入手続きをしてしまいました・・(^_^;

週明けに届くのが楽しみです。





Commented by アンクル・タロ at 2007-05-19 15:30 x
ケニーさんいいですよね
いつか紹介されると思っていました。
私は春や秋の良く晴れた午後の暖かい日に『ボケ〜っ』としながら
聴かせてもらってます(笑)。まるで森林浴をしているみたいでホントに
気持ちのいい声と演奏で心が温まります。
『黄色い袋のCD店』に2枚とも売っていたのでビックリしました。
ちなみに私はCDBabyから買わせてもらいました。
Commented by 240_8 at 2007-05-19 15:34
こんにちは!
このアルバムもいいですよね~。①からもうケニーの極上の世界です。
ケニーのカバーって、毎回びっくりさせられます。原曲のイメージを全く変えるアレンジも多いので。
私もこれ、意外と昼には聴かないですね~。
ちなみに私は「違いの分かる大人の人」です、多分・・・(笑)。
Commented by gemini at 2007-05-19 20:30 x
はじめまして、こんばんわ。よろしくお願いします。
このアルバムは中古CD店でかつて買いました。
ワーナーから出ていた日本盤です。
04ばかり聴いてます。
リマスターされているようなら買い直したいです。

SILVER~は黄色い袋のCD店でたまたま目にして購入しました。
聴いてみると曲間にレコード盤のスクラッチ・ノイズのようなプチプチ音が
入っていて気になりました。
僕のCDだけでしょうか?
Commented by at 2007-05-19 22:59 x
時に少し〝大袈裟〟とも思えるほどの過剰なストリングスの〝洪水〟が、彼のそのニュートラル...というか中性的なヴォイスの魅力を一層引き立たせているのは誰もが認めるところでしょうか・・・
カバーの選曲、アレンジもなかなかで、まさに黄昏時にリゾート気分でリクライニングチェアーに横たわりながらアルコールなんぞ嗜みたい気分にさせてくれる最高の1枚ですね。
『SILVER MORNING』はまだ未聴なので、是非探してみたいと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-05-20 00:39
TPS-L2さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>Kaz-shinさんのブログを読んでどうしても聴きたくなりました。
きっと気に入ってもらえると思います。ただ、余計な出費をさせてしまったのでは
ないかと杞憂しております(笑)

私の場合は真夜中に聴くんですが、余計な雑音が無い方が心地良いですよ。
出来れば、波の音しか聴こえない静かな海辺の昼下がりに聴いてみたいと思っています。
TPS-L2さんのブログでも、このアルバムのレビュー記事書いて下さい。楽しみにしてます。
Commented by kaz-shin at 2007-05-20 00:57
アンクル・タロさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
人それぞれでしょうけれど、それぞれ自分のお気に入りの時間帯やシチュエーションが
存在しているアルバムだという気がします。
いかに気持ち良く聴くかを考えてしまう、不思議な魅力を持ったアルバムですね。

CDBabyで買えるという情報は知っていたのですが、なにせ小心者なので、
海外通販にはなかなか手が出せずにいました(笑)
やっと買えて本当に良かったです。
Commented by kaz-shin at 2007-05-20 01:03
240_8さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
>ちなみに私は「違いの分かる大人の人」です、多分・・・(笑)。
何を仰います!「違いの分かる立派な大人!」ですよ(笑)
だって私にとって、240_8さんはAORに関しては師匠ですから・・・。
AORのアルバムはいつも240_8さんの後追いになってしまってますが、
暖かい目で見守ってやって下さいね。
Commented by kaz-shin at 2007-05-20 01:11
geminiさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
こちらこそよろしくお願い致します。
このアルバムは今回ようやく念願かなってCDを購入できたので、以前の
CDからリマスターされているかは分かりませんが、音的には悪くないですね。満足しています。

しかし、『SILVER MORNING』の方は私も音的には満足してません。
ノイズみたいな音や音割れが気になりますね。決して良い音とは言えないですね。
ただそれがマスター・テープに起因するものなのか、私のCD固有のものなのか不明です。
でもgeminiさんのCDもノイズが入っているようなので、マスターの状態が悪いのかも知れませんね。
他の皆さんの『SILVER MORNING』は如何でしょうか?
Commented by まるいチーズ at 2007-05-20 01:11 x
こんばんは
スターダスト・レビューのライブ、すごく楽しまれたようですね、しかし6時間以上ですか~、ライブと言うよりまさにファン感謝デー(笑)みたいな?
いかにも彼ららしいですね。
すみませんケニー・ランキンですが(苦笑)、FENですよね~、ポール・デイヴィスとかマイケル・フランクス、、もちろんBISH(笑)、夜中に一人で聴くのは皆さん同じでしょうか?(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-05-20 01:26
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ドン・コスタのストリングスのアレンジは、ニック・デカロのアレンジに比べると
夢さんの仰るように"繊細"と言うより"大袈裟"とか"派手"な印象がありますね。
でも、このアルバムではそれが嫌味に聴こえてこないのが不思議です。
もしカルテットだけの演奏だったら、もっと地味になっていたのかも知れませんよね。
このバランス加減が絶妙で、このアルバムを素晴らしい作品にした要因でしょうね。
ニック・デカロがストリングスのアレンジを施したら、どうなっていたんだろうと考える時もあります。
これはこれで、ぜひとも聴いてみたいと思いませんか?
Commented by kaz-shin at 2007-05-20 01:31
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
スターダスト・レビュー、堪能してきましたよ(笑)
6時間を超すライブを短いと感じさせる日本のアーティストは、探しても
そうはいないと思います。
私は初期の作品しか知らないので、演奏された3分の1以上は馴染みの無い曲なんですが、
ちっともつまらないと思わないで聴けるんですよね。その辺りが彼等らしいです。

まるいチーズさんもケニー・ランキンは夜中に聴きますか!
余計な雑音無しで聴きたいので、どうしてもいつも聴くのは丑三つ時です(笑)
Commented by Musicman at 2007-05-20 11:15 x
稚拙な小生のブログを紹介していただきありがとうございました!
CD早くもお手元に届いてよかったですね~。やっぱり名盤ですよね。
私もビニール袋を破ったらロゴが無かったので、そっとはがしてジャケットに貼り付けちゃいましたよ(笑)。
私も当初『Sliver Morning』とコッチのどちらを紹介しようかと悩んだんですけど、
kaz-shinさんが書かれている通り、やっぱり彼の素晴らしさを紹介するには、まずはコッチの方がいいかなって思って。
私の場合「Groovin'」が収録されているせいか、どうしても昼間のイメージがあったんですけど、
夜中もイイカンジですねー!!
Commented by kaz-shin at 2007-05-20 11:42
Musicmanさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>稚拙な小生のブログを紹介していただきありがとうございました!
何を仰います!Musicmanさんのブログが稚拙なら、私のブログなんて見るに値しないですよ(笑)
本当にMusicmanさんのおかげで、私のミュージック・ライフがまたひとつ豊かになりました。
本当は昼間にも聴きたいのですが、この心地良さを他の雑音に邪魔されたくないので
どうしても夜中に聴くことが多いです。
このアルバムを持って、モルジブにでも行って椰子の木陰に寝そべり、波の音をバックに海を見ながら聴きたいです。
Commented by Jun at 2007-05-21 21:27 x
ケニー・ランキンのアルバム「愛の序奏」は私も大好きですよ!
’77年の作品とは思えない程 アダルトで都会的なセンスを持っていますよね!確か安部恭弘も愛聴していたアーティストの一人だったと思います。
歌声がソフトで優しい感じが良いですね!
Commented by kaz-shin at 2007-05-21 22:14
Junさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
安部さんも愛聴していたとは知りませんでしたが、結構このアルバムは
多くのアーティストに聴かれていたようですね。
大貫 妙子さんもこのアルバムが好きだというのを読んだことがあります。
確かに魅力のあるアルバムですよね。
Commented by TPS-L2 at 2007-05-22 08:10 x
kaz-shinさん、おはようございます。

昨日、CDが届きまして、昨晩、じっくり聴きました。
流石に「丑三つ時」には聞けませんでしたが、田舎在住の僕は
22時くらいから十分静かに聞けました。

あまりの心地よさについ、ウトウト・・(^_^;
気持よい歌声に、ほんとうにリラックスできたように思います。
ここで「ケニーランキン」を知ってよかったです。ありがとうございました。m(_._)m

一通り聞いて思ったのが・・・フリューゲルホーン奏者の「TOKU」の
アルバム「TOKU」が非常に似ている・・・ということ。
もしかしたら「TOKU」さんが、こちらを真似ているのかもしれませね??
カバー曲中心のアルバムと柔らかいサウンド。
コンセプトは全く同じように思いました。

こういうアルバムこそ、原音再生レベルの高い
「ハイファイなシステムで聴きたいなぁ~」と、またあらぬ欲望が
生まれてしまいました・・・(^_^;(^_^;


Commented by kaz-shin at 2007-05-22 23:55
TPS-L2さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当に気持ち良くさせてくれるアルバムですよね。
ある種ヒーリング・ミュージックと言っても差し支えない気がします。

>フリューゲルホーン奏者の「TOKU」のアルバム「TOKU」が非常に似ている・・・
TOKUさんは聴いたことが無いです。ケニーのアルバムに似ているとなれば、
相当心地良い音楽を聴かせてくれるのでしょうね。興味あります。
機会があれば聴いてみようと思います。

紹介して下さって、ありがとうございました。
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